東京某所、四宮邸。
「早坂〜!!急いで来て!!!」
「はいはい。何でしょう、かぐや様。」
「何でしょう、じゃないわ!今回の定期考査の結果見たでしょ!!?」
「あー、あの厨二病くんが一位とったやつですか。」
確かに四宮御付きの早坂もあの結果には驚かされた。成績一位を取ったのはまさかの厨二病との噂の転校生。秀知院に衝撃が走るのもわけないことだ。さらにかぐやにとっては転校生に上を取られたのだ。これを見過ごせるほどの善人の心を彼女は持っていない。
「私と会長が一位二位を争う場に颯爽と現れ一位の座を手に入れるなんて!!って、これじゃ私が会長に一位を取って欲しかったみたいじゃない!!」
「会長は一位ではなかったのですか?」
「家入くんは凡ミスのせいで一点下がったのよ。つまり実質的には彼が一位!!取り敢えず、調べて頂戴。」
「かしこまりました。」
2日後
「家入くん、できれば2人だけで話したいのですが宜しいですか?」
「ん?良いですよ。」
「で、話とは?俺はもう、浮ついた話ではないのは気付いてますよ。」
「話が早いわ。禪院家の黎人くん。」
「・・・どうやって調べた。呪術御三家に関わる情報は全て機密扱いだぞ。」
「どんな堅牢な城にも抜け穴はあるんですよ。使用人に情報通がいましてね。産まれたのは2003年8月の31日。2歳年下の妹と3歳年下の弟がいる。両親は既に他界して、今は母の友人を義母に持つ。ここまであっていますか?」
「最初のが間違ってる。親父はもう禪院家の人間じゃない、それに嫁いだのは親父の方だから五条の人間だ。」
とは言っても立場は変わらない。呪術に関する情報が非術師に漏れている。そこをゆすられては今後の呪術界の発展に影響する。
「この話を秘密にする代わり、条件がひとつ。いや、縛りを結びましょう。」
「縛りまで知ってんのか、俺がここに来たのは特級呪具と呪物の回収。これさえ協力してくれればなんでも言うことを聞くさ。」
「ふふっ、分かりました。ではこうしましょう。私のお願いというのは会長に告白させるのに協力してほしいんです。」
(は?秘密情報とか呪術界の特権とかではなく、そんなことで?まぁ良いか。あ、良いこと思いついた。)
「・・・せめて"一年限定"でお願いしますよ。上との都合上、秀知院にいれるの一年だけなんで。」
「分かったわ。"私は黎人くんの秘密をバラさない"その代わりに、"一年間、私と黎人くんはお互いに協力する"、これで良いわね?」
「あぁ、取引は成立です。」
再び四宮邸
「ーーーってなわけよ。」
「へぇ〜〜〜。ん?あれ、これ一年限定なんですよね。」
「ええ、そうよ?」
「じゃあもしかぐや様が一年以内に会長に告白出来なかったら、黎人くんはかぐや様が会長に恋してることを誰かに言えるってことですよね?」
「ーーーーーあぁぁぁぁぁぁ!!!??」