前話のオマケ
かぐや「騙しましたねぇ!!?」
黎人「ははは、騙してませんよ。安心してください。四宮の影響力なんて家に湧くアリの巣と同じですから。」
かぐや「サイッテーー!!」
黎人「貴女に会長の情報幾つか教えようと思ったんだけどな〜」
かぐや「あなた最高の友達だわ!!」
黎人(チョロ、まぁいいや。これでオモチャが2人に増える。)
本日の勝敗、黎人の勝ち
特級呪術師・五条悟
天上天下唯我独尊、自他ともに認める最強。
後進育成のために教師というポストについていたが、今年度から東京都立呪術高等専門学校の学長に就任した。
今日は祝日、珍しく任務もないため自宅でのんびりしながらテレビの前でダラけていた。
ピンポ〜ン。ピンポ〜ン。
「ん?なんか宅配してたっけ。」
ドアを開けると、そこにはセーラー服を着た少女とパーカーを着た少年がいた。
「・・・君らだーー「はじめまして。
そう言った少女の悟に似た顔立ちの顔はまるで苦虫を噛み潰したような表情になっており、その長い白髪を風にたなびかせていた。
△▲△▲△▲
日下部は言った。
「腐ってんな。」
七海は言った。
「腐ってますね。」
2人の視線は五条と、ソファに座った少女と少年に向いていた。
少女の名は
「以前から尊敬に値しない人だとは思っていましたが、まさか学生時代に女の人を孕ませて、しかもほったらかしにできる人だとは思いませんでした。」
「ちょいちょいちょい!!?いや、ないから。子供なんてないから!?だって保健体育の成績は傑と一緒でオール5だったもん!!」
「保健体育関係ねぇだろ。つーか!このサラッサラの白髪、綺麗すぎる顔立ち、高身長、明らかにお前の血だろ!!」
「そうですね。この流れだと夏油さんも隠し子か落とし胤がいそうですね。」
「誰が高身長白髪の伝承者だ!!」
「お前だろ。」
「失礼ですが、貴女の母親は?」
「母親は学生時代に私を妊娠して、家を追い出されてそのまま風俗嬢になった。その後ヤクやらドラックやらにはまって、私も同じ道たどるのやだったから2年前に家出して父親探ししてた。そんで去年の初めに、この子と出会ってね。一緒に父親探しの旅に出た。」
「「「・・・」」」
「そしたら、昨日。あんたをカフェで見かけたの。美人な巫女さんを笑いながら揶揄ってたアンタをね。」
「おい五条、テメェ仕事行ってくるって言ってたよな?」
「まさかサボって歌姫先輩を揶揄っていたんですか?」
「「隠し子が見ている前で?」」
「・・・・・はい。」
「おい性根腐ってんなおい。」
「無限解いてください。殴れません。」
「ちょっと、待って、待ってください。」
五条悟は内心焦っていた。
封印された時も達観していたし、宿儺に首を斬られた時も余裕を保っていた最強が、何故こんなにも焦っているのか。
それは・・・
(せっかく歌姫との関係がマシになったのに、何でこのタイミングなの!!?)
庵歌姫との関係に直結しているからだ!!
庵歌姫
京都校の担任であり、東西の生徒教師からの人望も厚く、生徒らによる『1番家族になったら嬉しい人ランキング』で首位にランクイン。
だが、五条は歌姫にすっっっっごく嫌われていた。
『げ、五条・・・』
廊下ですれ違っただけで舌打ちをされ。
『何でテメェがいんだよ!!?』
呼ばれてもない飲み会に飛び入り参加しただけでキレられ。
『死ねぇ!!クズがぁぁ!!!』
風邪で寝込んだ歌姫の布団の中に入ったらキレられた。
そんな小学生レベルの関係だったのだが、去年のいざこざを経てやっと中学生レベルの関係になったのだ。もし、自分に隠し子がいることがバレたら。
『最低、もう話しかけないで。』
(ゴミを見るような目。)
(ダメだぁぁぁぁぁぁ絶対言われる!!!この子らは、絶対に歌姫にバレないようにしないと!!)
実は七海と日下部が来る前に、何人かの呪術師に相談に乗ってもらった。全然役に立たなかったが。
雨宮静流
死滅回遊で参加した元警察官。京都コロニーで110ポイントを集めた一級の呪術師だ。口は硬く信頼に厚い。
『・・・捨て子?』
「そーなんだよねーだからさ、この子ら引き取ってもらえない?」
『冗談やめてくださいな。2人とも旦那にそっくりそのままじゃないですか。自分で蒔いた種でしょう。自分で責任とってください。警察は民事不介入なんですよ。』
日車寛見
『明らかにお前の子供だな。』
「そんなー、先生どうにかしてくださいよ。親権は向こう側にあるんでしょ〜?」
『いや彼らはそもそも出生届が出されていないからな。こういう場合には血のつながりのある人物が親となる。こいつらの母親は受取拒否してる場合、こいつらの親権はお前だな。』
冥冥
『くくく、五条くん。過去の過ちはいつかやってくるものだよ?』
「冥さん、500億円あげるから歌姫にバレないようにしてくれない?」
『五条くん♡大好きだよ♡』
などと、このように全く参考にならなかった。
取り敢えず2人には帰ってもらい、考えがまとまってからどうするか決めよう。何なら養育費を払って終わりでもいいかもしれない。
目の前では巳乃斗の苦労談を七海と日下部が涙ながらに聞いていた。完全に空気と化した五条はじっとこちらを見ている汀の隣に座った。
(くっそぉぉ、どうにかしないとーー)
「・・・おとーさん。」
「ん、何?」
「おとーさん、僕ら捨てるの?」
(げ!この子感がいいな・・・いや、こういうのに慣れてるって感じだな・・・全く、そういうこと言うキャラじゃないのにな〜)
「汀、取り敢えず君らはこの家に住め。今後のことは僕に任せてよ。」
「・・・おとーさん良い人なの?お酒飲まない?叩かない?」
「うわっ、小学生に怪しまれてる。まぁ、大丈夫大丈夫!」
父親としての責務を全うする。
自分の初恋も叶える。
これを両方果たすってのは特級呪術師の腕の見せどころだね。
「大丈夫、僕最強だから。」
その頃天国にて、五条袈裟を着た胡散臭い前髪男が腹を抱えて笑っていた。尚、彼は後々同じ目にあうことになる。