愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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家入黎人は死にかける④

 

金色の先体、大理石の燈篭が鏡のように2つ重なっている。そして燈篭の中には細胞分裂のような点滅をする青と紫の光。

 

宇宙の真ん中にあるそれを、玲奈はただ見ていた。

何をされた、と思いながら。

 

トンッと黎人の手が玲奈の肩に置かれた。

 

「俺の術式は、あらゆる現象を操る。今からお前に体験させるのは、()()()()()()()()()、全てが終わる頃にはお前は人の形を保てなくなる。普段からブラックホールとか超新星爆発とか出来るかどうかで聞かれたら起こせるんだけど、これらを使わない代わりに縛りで呪力量上げてんだ。そもそもこの術式、呪力消費が激しくてな。モノによっては1日に一回きりなんてこともあるんだよ。」

 

術式の、開示

 

「とはいえ、このままだとお前の大事なつばめ様も死ぬ。俺や五条悟ならまだしも普通の人間が経験したら最初の辺りで死ぬからな・・・死なせたくないなら、彼女に体渡せ。」

 

◽️■◽️■◽️■

 

「・・・ごめんなさい。」

 

「謝るな。むしろ謝らなきゃいけねーのはこっち。」

 

つばめが体の主導権を取り返したことでこの一件はうまくおさまった。全て空性結界の中で起きたこともあり、現実世界の被害はなかった。もし空性結界が破られていたら山一つ消えていただろう。

 

とはいえ、反転術式に必要な呪力は領域展開と胴体と左半身の治癒に使ったためボロボロの左腕を上着で作った三角巾で固定してるのが黎人の現状だ。

 

「玲奈さんが、君を傷つけるなんて。」

 

「もともと彼女にとってお前が1番大切だったんだろ?つまりお前を泣かせた俺は抹殺対象だ。」

 

「・・・あのね、黎ーーーピーロロロロ!!!!

 

いきなり鳴り出した鳥の声。

 

「ん?弟からだ。」

 

着メロだった。相手は黎人の弟、『家入明星』今年で13歳になる。黎人や美夜とは違う特殊な眼をしており、"黄金を操る術式"を持っている。ちなみに去年まで一人称俺だったのだが今年から一人称僕にした。

 

「もしもしーー」

 

『あ、兄さん?さっきから電話してるのに、何かあったんですか?ーー』

 

「あーーーちょっと野暮用があってな、結果片腕吹っ飛んだ。」

 

『ーはぁ!!?何やってーーいや僕がいない間に何があったんですか!!?』

 

「つーかお前、敬語使うようになったんだな。去年まで一人称俺だったのにな。あははは・・・」

 

『いや、はぁーーー・・・というか見つけましたよ?津美紀さんと輝紗羅さん!!今東京に住んでます!!』

 

「マジぃ?五条と恵くんには言うなよ?」

 

『言いませんよ・・・ところで会いに行きます?』

 

黎人はチラリとつばめを見て・・・

 

「連れがいるけど、別に良いよな?プツッ」

 

そういい電話を切るとつばめの手を掴み

 

「高いところって大丈夫か?」

 

「へ?」

 

バシュッ!!

 

その場から明星のいる目的地へ瞬間移動した。

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