久々にほのぼの回。最後はあの人が出てきます。
※タイトル別回のやつだった。訂正します。
東京某所、とあるマンションの一室の前。
「・・・遅いですね。」
家入明星、12歳
現時点で準二級術師で、五条曰く『将来性はA』というポテンシャルを秘めた麒麟児。伸びた後ろ髪を三つ編みにしてサングラスをかけており、彼の眼は十字架のような黒い模様のある瞳孔と赤い宝石のような瞳となっている。
『架眼』
あらゆる生命体の脈拍、血液の流れ、内臓の活動、脳細胞の電気信号などを見透かす明星の武器。その視力は約10キロ離れた場所にいる人間をも感知することができる。
「ーーーぎぃやぁぁぁぁぁあ!!!」
「うん?ーーってぇぇぇ!!!??」
「ーーー明星ぃ、そこどけぇぇ!!」
だが空の上から降ってきた黎人とその連れを見抜くことは出来なかった。
△■△■△■△■
数分後、マンションのエレベーターの中には黎人、明星、つばめの姿があった。
「何で上から降って来るんですか!!」
「いや、そっちの方が早かったんでな。あとこいつは子安つばめ。」
「あ、はい。初めまして、弟の家入明星と申します。兄が御迷惑かけていないでしょうか?」
「えっと、あ、大丈夫です。逆に私がマンモスレベルの迷惑かけてました・・・」
「ところで明星、津美紀さんが住んでるのってここ?」
黎人は少し古びたマンションだと思いながら明星に聞いた。掃除してないというより、避けている印象だ。
「えぇ。管理人の人に聞いたんですが、数年前地下アイドルが住んでた部屋で、ファンに刺されて死んで事故物件になってました。管理人さんは部屋が埋まって感謝しているって喜んでましたよ。」
「とんでもねぇ情報だなおい!?」
マンションの一室の前に立ち、インターホンを鳴らす。
『誰だ。』
「俺です。黎人ですよ。」
数秒経たぬうちに、ドアが開いた。
「やぁ久々だな、明星くんに黎人くん。ん、そちらの方は?」
現れたのはシャツを着た金髪の青年。左眼にはオレンジの縁の片眼鏡。そして何徹目かも分からないほどに隈が深くなっていた。
この人が、輝沙羅だ。
「はじめまして、子安つばめです。黎人くんと友達です。」
「うぅん?ほっほーそうかそうか、黎人くんに友達がいたとは驚きだな。」
黎人はムカっとした。コイツが天元様亡き後の結界の運用やその他諸々をやっていなければ、必ずやこの人格破綻者を五条悟の前に引き摺り下ろしてやろうと。
ちなみに明星はクスリと笑い、黎人にギロッと睨まれた。
「アンタよりは多いですよ。津美紀さんは?」
「買い物だ。途中で妹くんに会ったとLINEしてきたぞ。」
「やっぱ東京は知人に会う確率高いんですよ・・・五条さんと伏黒さんから逃げるなら地方に逃げた方がいいですよ?」
「だが、津美紀がどうしてもとな。絶縁したとはいえ、やっぱり家族が心配らしい。」
((心配しなくてもいいと思うんだけどな・・・))
「・・・んで、中に入っても?」
「勿論、どうぞ中へ。あ、玄関でセンサー鳴るかもだが、それは空港の手荷物検査みたいなものだから安心しろ。」
入った途端、巨大なサイレンが靴棚から現れけたたましい音を立てて鳴り響いた。
ビ〜〜〜〜〜!!!
「いやうるさ。」
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ここは輝紗羅の部屋。壁や床さらには天井に隙間なく埋められた数式、本やら設計図やらが散乱してもはや押し入れ状態になっていた。輝紗羅は椅子に座り、黎人らは物置台にされていたソファに座った。
「・・・すごいですね。」
つばめが呟く。
「ふふっ、そうだろう?ここには日本全国のみならず我が母九十九由基が収集した海外の、つまり世界各国の呪霊の発生ポイント、その時期、呪霊発生に至る背景などの情報が詰め込まれている。」
「というか、改めて見ると海外も結構呪霊が多いんですね。まぁ日本と比べたら少ない方なんでしょうけど。」
「いい着眼点だな明星くん。日本は海外に比べて呪霊が多い。これは呪術師の数に比例しているが、俺は呪霊をノーリスクで祓う上により天才的で画期的な有効活用を思いついた!」
決めポーズを決め注目を浴びる輝沙羅。黎人はハァァァァァァァァァァっとため息をつきながら
「・・・呪力のエネルギー化でしょ?去年羂索が各国首相に吹き込んでたやつ。」
「good!!黎人くん百点満点フルスコアだ!!」
「アンタのお母さんが1番危惧してるやつだろそれ?生きた人間がエネルギー源になるんだ。いや、1人の呪術師から生み出される呪力エネルギーを100とするとその100で1家庭1年分のエネルギーを賄える。それができるなら、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスに中東諸国が今まさに日本に攻め込もうとしてもおかしくないですよ。」
「そう、そこなんだよ。それは呪力は呪術師からしか生み出さない場合に限った話さ。だがこの問題のリスクを100から0に変える方法がある!!それが呪力の塊、呪霊を使った発電法だ!!名付けて
「「「オーパチパチ」」」
棒読みかつ適当な拍手が、かえってこの部屋を静かにさせた。輝紗羅は眉間に皺を寄せながら、怒鳴る。
「・・・おい棒読みなのは何故だ1人ずつ理由を言え!!」
「なんか、凄い話すぎてついていけまセントラル・パークです。」
「以下同ブラジリアです。」
「そのままだとgenerationが世代って訳されるかもだぞ。」
「クッッソォォォォ!!!やはり科学の進歩には反対意見がつきものかぁぁぁぁぁぁ!!!」
(((やっぱイカれてんな。)))
そう3人は思った。
ガチャ!
玄関のドアが開き、トタトタと買い物を終えた津美紀さんが入ってきた。
「あ!黎人くん明星くん久しぶり〜!!ダーリン♡ただいま〜♡」
輝紗羅に足早に近づき、ギュッとハグする2人。五条悟と伏黒恵が見たら卒倒するであろう光景が目の前に広がっていた。
「おうおう熱々ですなぁ。お、つばめちゃーん。それからカス1号に2号。」
「もう、悪口は良くないよ?」
買い物袋を持った美夜と圭が入ってきた。
「あ、圭さんお久しぶりです。」
圭とハグする明星。美夜が嫉妬の舌打ちをした。黎人は頭に浮かんだ疑問を問う。
「あれ、お前圭ちゃんに会ってたのか?」
「えぇ。1ヶ月前に家に遊びに来てたんですよ。また一緒にマイクラしましょう。」
「うん!!家入家の人って優しいんだよな〜未成年飲酒とか喫煙とかしてるけどねー」
美夜と圭ちゃんの存在に気がついたつばめが近づいてくる。同じ学園内で何度か会ったことがあるらしい。
「あ、美夜ちゃんに圭ちゃんこんにち殺法!!」
「こんにち殺法!!」
「こんにち殺法返し〜あ、みんな今日は女子会お泊まりしちゃおうよ〜。男どもはとっとと立ち退きな。」
「「「うーす。」」」
部屋を出た黎人と明星、輝紗羅は津美紀と名残惜しいのか最後にハグをしキス、多分深いほうをして部屋を出た。
「・・・夕飯奢るから今のはオフレコで頼む。」
「じゃあ叙々苑行きましょう。」
「寿司食べたいです。」
「貴様ら図太いな?」
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週明けの放課後。
「え?妹さんが朝帰り?」
「・・・昨日圭ちゃんが帰ってこなかったんだ。んで今朝外泊したのかって聞いたら無視されてしまったんだ。」
「会長。そういうときは黙って赤飯炊いてあげないと。」
「ふざけんな!!俺は認めねぇよ!!?」
「お?会長と石上だ。」
ベンチに座っていた2人に歩いていた黎人が近寄る。どうやら昨日のお泊まりの話らしい。3人揃って歩きながら、石上が本題を切り出した。
「黎人、お前の妹って昨日帰ってきたか?」
「あーー確か親戚の家で女子会開いたらしい。写真送られてきたぞ、ほーーゴスッ!!/ゲシッ!!
「ーーーギャァァァァァァァアア!!!!」
「「えぇぇぇ!!?」」
「ん?」
その日、白銀は1人の少女の頭を踏み、黎人は少女の腰、というか尻にあたる部位を蹴り上げた。
眞紀さん、原作より扱いが酷い。