小説書いてくと初期の設定とか忘れちゃう。分かる人いる?
夏休みまであと数時間。夏の盛りの昼下がり、学年集会を残すのみ、数時間後に鳴る鐘が長い休みの始まりを告げる。
普通の高校生は夏を友達との爽やかな汗と楽しみで迎える。
だが呪術師は違う!!!
「あ"あ"あ"ー!!!!!!!!〜!!!!!!!!」
「ど、どうしたの!?声がバリエーションだよ?」
「7月、8月は慰霊の日終戦の日原爆投下の日もあって呪術師は繁忙期なんだよ。むしろ夏休みが終わった頃の方が休める。それに今年は研修旅行という全国の呪霊スポットを巡る地獄があるからより辛い。」
「へぇ・・・・じゃあお祭り行けないの?」
「いや、無理矢理その日は連勤に穴開けたんで行けます。」
「わーい!やったー!!」
「「「「肝試し?」」」」
「はい!!1学期最後なので学校から誰もいなくなるじゃないですか〜TG部が校長に許可とって今日の18時から21時までならオッケーもらったんですよ〜!!やりませんか!?肝試し!!!」
「そうですね。たまには息抜きにいいでしょう。」
(肝試し・・・会長は怖いのが苦手だと黎人くんが調べてくれたわね。吊り橋効果を狙う絶好のチャンスだわ!!)
「なら俺も参加しよう。帰り道に1人くらい男がいた方がいいだろう。」
(肝試しか・・・確か黎人が四宮は怖いのが苦手だと言っていたな?ならば吊り橋効果を狙う絶好の機会だ!!)
こいつら、既に黎人の手のひらの上で転がされていた。
「じゃあ、僕も参加します。」
「あーーーーつばめ先輩も誘っても?先輩肝試ししたいって言ってたので(嘘)」
(はっ、オモチャ2人をくっつけるだけでなくつばめ先輩と2人きり。肝試ししたいって藤原に思わせるのに苦労したが・・・まさに、計画通りだ!!)
何処ぞの連続殺人犯並にニヤリと笑う黎人。
(・・・・ん?てか何で俺、つばめ先輩と2人きりになりたいと思って・・・)
黎人がこの気持ちに気づくのはもう少し先であった。
△▲△▲△▲△▲
7月24日午後19時
生徒会メンバーと黎人とつばめは
「じゃあ!!最初はかぐやさんと会長ペア〜校内3階にある演劇部の道具入れに剣と勾玉と鏡が置いてあります!!それを持って中庭の木に貼ってあるお札を貼って持ってきてください!!!」
恐らく三種の神器をモチーフにした肝試しだろう。
てな訳でまずは白銀・四宮ペア
暗い夏の夜に照らされる廊下、廊下を歩いていた白銀のライトが急に点滅し出した。懐中電灯を持って内心ビビりながら進む会長と、同じく懐中電灯を持って勾玉を持ったかぐやが続く。
(・・・そろそろね?)
チカッ、チカッ!!
「うぉっ!?電池切れたか?」
(あらあら?黎人くんに頼んで電池を切れかけのものに入れ替えさせて正解だったわ?これで使える懐中電灯は私のだけーーー)
チカッーーチカッ!!
「あ、あれ?はれ!?」
以外!!策士策に溺れる。黎人は白銀の電池を交換すると同時にかぐやのも交換させていた。そしてここからが演劇部員のつばめの指導の結果と、TG部の腕の見せ所。
「会長〜〜かぐやさ〜〜ん?」
いつのまにか後ろに立っていたのは白いワンピースを着た女。その顔と手は墨で真っ黒に染まっていた。
「「ひぃ!?」」
「あ〜そび〜ましょぉぉぉ??」
「「ギャァァァァァァァ!!!!」」
『やったね〜2人のおかげだよつばめ先輩に黎人くん。』
「油断はするな。次に行くのは優と藤原先輩だ。階段の上で見下ろす体でいきな。マッキー先輩。」
『了解!!』
石上・藤原ペア
「だ〜れ〜〜?」
「「ギャァァァァァァァ!!!!」」
黎人・つばめペア
「今何時〜?」
「・・・顔に米粒ついてるぞ?」
「え?マジ?やっば夜食用のゆで卵おにぎりのやつだ・・・」
「???」
「あ、もう帰る時間だ。それじゃあ〜ね〜」
「そのまま帰るんだ・・・」
演劇部の倉庫。黎人とつばめは手分けして、"剣"を探していた。
「えっと、あ!これじゃない?」
つばめが歓声を上げる。
「どれどーーーー」
それは刀身の両側に刃を備えた、反りのない刀剣。刃長は60cm以上で、持ち手には翡翠の玉が埋められ美しく素晴らしい剣だった。
そして黎人が探し求めていたものだった。
「ーーーって草薙之剣じゃねぇかぁ!!!!???」
▼▽▼▽▼▽▼▽
急いで肝試しを終わらせて、生徒会室に戻ってきた黎人は藤原に怒鳴った。
「何であんたがこの剣持ってんだよ!?」
「え?確か家入くんが転校してくる前に倉庫にあるのをTG部でダウンジリングやってたら見つけて〜なんかカッコいいから校長に許可とって家に持って帰ったんですよ〜」
「通りでーー通りで見つからないわけだよ!!!!この学校の隅から隅まで探し回ったのに・・・じゃあ八岐大蛇の骨は?」
「あ〜あの蛇の骨ですか!確か中庭の木下に埋めてあったのを箱に入れて生徒会室に置いてきましたよ?会長の座ってる椅子って空きスペースあったじゃないですか〜今日のためにとっといた方がいいかな〜って!!」
タッタッタ〜と会長の椅子のマットを外し、木の箱を取り出す。
「めっちゃ近くにあるじゃねぇぇかぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「つか何で俺の椅子にぃぃぃ!!??」
「え、ダメでしたか?」
「「ダメに決まってんだろぉぉぉぉ!!!」」
「あれ、てか家入くん何でこの剣と骨探してたんですか?」
「あ、それ僕も気になります。」
「・・・・俺は東京都立呪術高等専門学校静岡分校の呪術師ですよ。」
〜説明中〜
「〜〜〜ってなわけでこの学校に転入して呪具と呪物を探してたんですよ。返してくれません?」
唖然としたかぐやを除く生徒会メンバー。その中で会長が真っ先に口を開いた。
「現実は小説よりも奇なりというが、そういう訳があったのか・・・藤原書記、黎人にその箱を。」
「あ、はいーーっととと!?」
足が攣り、箱が宙を飛び・・・
ガシャンッ!!
「「あ。」」
高校二年生男子の平均体重は約60キロほど。運動をしていない白銀だが、毎朝の新聞配達や見栄を張った体育の授業のおかげで肥満体型ではない。
そんな彼が座っている下に置かれていた八岐大蛇の骨。
衝撃が少なくとも、小さな水滴が長い年月をかけて石に穴を開けるように、どんどんヒビを入れたのだ。そして、トドメの一撃。
「ひょっとして、壊しちゃいました?」
「え、これワニワニパニックじゃない?」
「・・・あぁ、マジでやばい。」
箱から溢れてくる青黒い水。そして最初は小さかったうめき声が、笑い声に変わる。
『ーーーアハ、アハハハハハハハ!!!』
バンッっと蓋が飛び、中から溢れた水。その水がどんどん人の形を作り出す。だがその人形には大蛇のような太い尾があり、その眼からは紫色の焔が灯っていた。
『遂に、遂に出られたぞ!!千年ぶりの現世は素晴らしいなぁ!!!?』
(不味いーー顕現しちまった!!!)
『さてと、始めようか?血湧き心踊っーーー』
『
凄まじい突風、八岐大蛇が完全に顕現する前に窓から外に吹き飛ばす。学園の上空には渦を巻く雷雲。
「俺の術式は現象を操る。こんなふうにな?」
『
樹齢1000年の大樹の幹よりも太い稲妻。まさに神の鉄槌のような凄まじさを放つそれは、中庭の木々を巻き込みながら八岐大蛇を撃ち抜いた。
完全な実力差。なのに八岐大蛇はまだ生きていた。それに黎人は内心驚いていた。今まであの攻撃を防げた敵はいない。漏瑚という呪霊も天野河天音も両面宿儺も防げなかった。なのに何故?
まぁどうでもいい。
こいつの呪力はあと残りわずか。あとは反転術式で祓えばいい。
「最期にいうことは?」
やっと八岐大蛇が完全に顕現した。白い前上がりのボブの髪、神社の神主のような恰好に下半身は白と黒の模様の付いた蛇の胴体。顔には八つの勾玉を表した入れ墨と額には第三の目。
目は蛇の瞳孔の周りを紫色の宝石のような角膜。額に浮かぶ冷や汗が、彼が観念したことを告げていた。
『ーーーふっ。』
彼はため息をつき、そして・・・
『すみませんでしたごめんなさい祓わないでくださいお願いします何でしますから許してください靴舐めますから祓わないでくださいれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろれろ「キッショ!!」ーーひでふっ!!』
〜じゅじゅさんぽ〜
みんなの反応
御行・めっちゃ驚いているが、受け入れようとしている。
藤原・なんかついていけないけど、ヤクザみたいなものかなと思ってる。大体合ってる。生可愛い後輩なので受け入れるつもり。
石上・自分に唯一の友達だから何でも受け入れる。呪具を回収した黎人がこの学校を去るのではと不安。
いい友達だね。