羽田空港屋上、泣き叫ぶ五条悟をインド行きの飛行機にねじ込み見送った伊地知と巳乃斗と汀は雲に消える飛行機を見つめていた。
「・・・ねぇ伊地知。」
「な、何でしょう。」
巳乃斗が声をかける。ちなみに巳乃斗と汀は伊地知と初対面の際、五条悟にこう言われた。
『コイツ後輩でさ。僕に逆らえないから先にこき使っていいよ〜』
『え?』
てな訳で五条がしょっちゅう呼び捨てするため巳乃斗と汀も呼び捨てになった。伊地知は少し傷ついているが、五条さんの子供だしという事で許容している。
ちなみに伊地知は五条から・・・
『伊地知。もしあの子らの事を歌姫と硝子に伝えたら、二度と日の目を見られないようにしてやっからな?』
『は、はい!!!』
「お父さんインドに行ったんだっけ?」
「「その間私たち/僕たちどうするの?」」
「えっと、その・・・私の家、来ます?」
「うん、いいーー「ダメ。お父さん帰ってきたら貴方殺されるよ?」
『あはは、2人をお前ん家に泊めたの?お前よく息できんな。今の際だぞ?』
想像しただけで伊地知は胃がキュッと締まるのを感じた。
「あ、そうですね・・・あ、ならーー」
▲△△▲△△▲
「てな訳で私が来た。」
家入美夜。
先日、白銀圭との蜜月なワンナイトを終え、彼女は有頂天だった。なので伊地知の申し出に応じて秘密にする縛りも結んだ。
「こんにちは、五条巳乃斗です。こっちは弟の汀です。」
「・・・君らの話は伊地知さんとうちの兄貴から聞いたよ。結構苦労したみたいね。よく頑張ったねよしよし。」
汀の頭を撫でながら巳乃斗に話しかける。
「それにしても巳乃斗ちゃんは私と同い年か。一緒に高専通えるかもね?」
「はい。そうですね!」
にっこり笑う巳乃斗。つられて笑う美夜。
部屋に入るとそこにはテレビゲームをしていた輝紗羅と津美紀がいた。
「お、君らが美夜くんが言っていた五条悟の隠し子か?」
「うわ〜2人とも五条さんにそっくり!!」
2人は黎人から・・・
『五条悟がそっちの居場所を掴みやがった。死にたくないなら妹の家に避難してください!!』
とLINEがきたため、自宅から美夜が契約してるアパートに疎開していた。
「五条悟が帰ってくるまで2週間。それまでよろしく!!」
「よろしくお願いします。ほら汀、あいさつ。」
「よろしくお願いします・・・」
津美紀は美夜とゲームのソフトを選んでいた。
「大人数でやるならマリカーかマリオパーティーか・・・」
「みんなどっちやりたい?」
「「「マリカーで!!」」」
「ちょ、津美紀さん青コウラ投げないで!!!」
「なぁこれ何かな。」
「おぃぃ!!ボム持ったまま突っ込んでくるなァァァア!!!」
夕方
ぴ、ぴ、ぴ・・・
コンピュータから幾本ものコードが繋げられている青いメガネをつけた輝紗羅が汀をじっーと見つめていた。近くにいた美夜が質問する。
「・・・なんですかそのメガネ。」
「五条悟の網膜をほんの少し採取して作った簡易六眼だ。対象を10分さえ凝視して、解析すれば術式の判別くらいできる。」
「・・・何であんた特級認定くらわないんですかね。んじゃ、私もう帰りまーす。」
「あの、僕お見送ります!!」
「お、いい子いい子。」
2人が家の外に出ている間、簡易六眼による解析が終了した。輝紗羅は結果を見るやかなりホクホクした顔をした。
「なるほど、巳乃斗くんは魅了に関する術式。そして汀くんは不死鳥の術式か・・・・ベネ!!実験の幅が広がる!!2人とも私のもとでバイトしないか?一回のバイトで報酬は一万円だ!!!」
「遠慮させていただきまーす。」
輝紗羅の申し出を軽く流す巳乃斗は部屋を出てリビングに向かった。彼女の視線はスマホの画面に釘付けになっていた。ちょうどお風呂から上がった津美紀がそのことを質問した。
「・・・ん?ミノちゃん誰にLINEしてるの?」
「ん?カ・レ・シ♡」
「ーーー」
(うそ、巳乃斗ちゃん彼氏いるの?うわ、気になるな〜!!ってあれ?・・・相手が誰かはともかく、間違いなくーー)
自分の娘と思って面倒を見てきた津美紀の駆け落ち。
恵は自分の知らぬ間に公認ストーカーに家事洗濯させている。
そして蘇った筋肉ゴリラこと甚爾。
この時点で吐血しそうな内容なのに、本当の娘に彼氏ができたと知ったら・・・
『ーーーゲボバァ!!!』
津美紀の脳内に最悪の結果が見える。
(間違いなく、五条さんは死ぬ!!!)
「へ、へぇ〜!ね、写真ないの?」
「この人。」
「へぇ〜このひーーーえ、え?」
津美紀はその
オールバックのブルーブラックの長い髪、後ろに束ねた三つ編み、そして特徴的な
顔の形も目の形も微妙に違う。
だが
「城ヶ崎
それは夏油傑の生き写しのようだった。