愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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今日長めです。
筆者の実体験をモチーフにしてる箇所あります。


北海道・青森②

 

バスの中、そこで小さなカラオケ大会が行われていた。

 

『残酷な天使のテーゼ!!悲しみがそして始まる!!

 

抱きしめた命の形!!その夢に目覚めたとき!!

 

誰よりも光を放つ!!

 

少年よ神話になれ!!!』

 

パチパチパチパチ!!!

 

「いいぞ憂太!!」

 

「そのまま光になっちゃえ憂太ちゃん!!」

 

「え、えへへ・・・」

 

照れる乙骨が座り、後ろに座っていた加茂憲紀がマイクを渡される。

 

「次は俺の番だな。一緒に歌え西宮」

 

「何歌うの?津軽海峡・冬景色?」

 

「季節に合わないだろ。米津玄師の『打●花火』」

 

その後、バスの中には腹が捩れそうなくらいの笑い声を押し殺す西宮と、その他生徒含め教師と、一生懸命に歌う加茂の姿があった・・・

 

 

 

 

 

だが波乱は静かに近づいていた。

 

研修旅行から時は戻って午前10時。

 

高専敷地内のアパート。

 

「け、研修旅行だと・・・」

 

虎杖の置き手紙を手に持ち、何も知らずキャラ弁を作っていた脹相は震えていた。

 

「え、兄さん聞いてなかったのかい?」

 

「俺、悠二からお土産何にする?って聞かれた。」

 

脹相、壊相、血塗こと九相図ブラザーズ(東堂はメンバーじゃないがメンバーを名乗っている。)は緊張に包まれていた。

 

「ゆ、悠二ぃぃ!!!あの変態目隠しと旅行など行かせるかぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「兄さーん!!/兄者ー!!」

 

時は戻って高専敷地内の学生寮。

 

「ーー研修旅行?しかも男女混合の?」

 

いつものように伏黒の部屋に訪れて(侵入して)いた来栖華は伏黒の置き手紙を見て震えていた。

 

『華落ち着け。脈拍が不規則だぞ。』

 

「いや、待って、恵?私のどこが悪いの?私料理もできるし掃除もできるよ?それを片腕だけでやってるんだよ?なのになんで?なんで他の女の子と旅行しに行くの?」

 

『華・・・確かに実質その通りだが、呪術高専に通ってる女子に対して彼は恋愛感情を抱いてーー』

 

「まって、まってよぉ、恵・・・置いてかないでよぉぉぉ!!!」

 

『華ァァァァ!!!』

 

時は戻って新設された高専医療棟。

 

「な、な、野薔薇様が、旅行に行っただと?何故野薔薇様親衛隊隊長の私に言ってくれなかったんだ!!!」

 

1人ワナワナと肩を揺らす雨宮静流に、家入硝子は1人飴を舐めながら旅行のしおりを渡した。

 

「親衛隊お前1人だけだろ。」

 

「しかもあの珊瑚頭と一緒だとぉぉ!!?野薔薇様が欲しくば私を殺してからにしろォォォォ!!!」

 

「おい天国のお兄さん泣くぞ。」

 

 

長男こと、恋人こと、親衛隊ことイカレストーカーたちが北の試される大地に集結しようとしていた。

 

午後6時30分、北海道の自殺の名所や観光。夕飯は寿司を堪能した彼らは旅館に到着した。

 

「なぁ伏黒、修学旅行で旅館に6時過ぎくらいに着くのは共通なのかな。」

 

「共通じゃないか?俺の方もそうだった。吉野と釘崎は?」

 

「えっと、大体6時ちょっと過ぎだったよ。釘崎さんは・・・」

 

「そもそも、修学旅行が無かったのよーーあったのは自然教室だけ!!しかも一泊!!!」

 

「「「あ〜ドンマイ。」」」

 

車酔いで項垂れる要を肩と肩で担ぎ運ぶ黎人と南雲。後ろで歩いているつばめと有菜だ。

 

「ぅぅぅ。」

 

「しっかりしろ〜」

 

「お寿司美味しかったわね〜たこあたまが1番好きよ。」

 

「たこあたま美味しかったね〜」

 

((たこあたま?))

 

※実際にある寿司ネタです。筆者の1番お気に入り。

 

□■□■□■□■

 

温泉、それは日本だけでなく世界中に存在する文化。

 

ここ北海道には登別温泉や十勝川温泉など有名な温泉地帯が多い。この旅館も近くの源泉からお湯を引いている。

 

そして昔から風呂の湯煙越しに見える人の裸体というのは老若問わず目を惹かれる。

 

「あ"あ"〜」

 

その湯煙の中、虎杖が息を吐いた。

 

「いやこういう流れなら女湯映せよ。」

 

筆者【※流石にやばいと思ったんだよ。いつか番外編で出すから待っとけやー】

 

「う、何か頭に声が。」

 

「どした?黎人。」

 

「いや、何でもない・・・つーか虎杖また腹筋割れたか?」

 

「あー分かる?俺トージ先生みてぇな腹筋目指してんだわ。」

 

フロントダブルバイセップスのポージングをとる虎杖。黎人もなかなかの細マッチョなのだが虎杖悠仁の筋肉と比べれば月とスッポンだ。

 

「お、筋トレの話か?ブラザー。」

 

サイドチェストのポージングをとる東堂。九十九由基に鍛えられた一級ボディは鋼の如き質感を持つ。

 

「てか東堂!改めて見ると上腕二頭筋すげえな!!」

 

「おう!!ブラザーの大腿四頭筋も負けてないぞ!!」

 

「お?筋肉自慢か?なら俺も混ぜろ。」

 

フロントラットスプレッドのポージングをとる秤。

 

「俺も挑みたいです!!虎杖先輩!!」

 

モストマスキュラーのポージングをとる我那覇。

 

もはやツッコミ役はおらず、大浴場でマッスル大会が始まった。

 

「うわーあっちすご・・・あれ?伏黒くんもう上がるの?」

 

「ツナマヨ?」

 

「俺・・・これ、でも・・・鍛えてます。」

 

伏黒はひっそりと風呂から上がった。これでも伏黒は鍛えている。だが彼の筋肉は育たなかったし体重は下がった。

 

■■■□□■■■

 

壱グループの部屋

 

加茂が母と母の再婚家族とテレビ電話しているのを尻目に根明組(虎杖、釘崎、三輪、我那覇)は各々が撮った写真を見ていた。ちなみに与と蟻ヶ谷は旅のしおりに書いた今日の感想を提出しに行っている。

 

「ほら〜これ真依が寝言呟いてるんですよ?」

 

『むにゃ、お、おねぇちゃん・・・・何撮ってるのよ!!』

 

「は、あのツンデレドルオタにも可愛いとこあんのね〜。あ、虎杖は何見てんのよ。エロ画像のスクショ?」

 

「釘崎は俺を何だと思ってんの?ちげーよ最近行ったとことか食ったものの写真!!」

 

「ふーん。スイーツの写真も結構あるじゃーーーー誰この娘。」

 

虎杖と肩を組んでピースするピンク髪の女子が釘崎の目に止まった。

 

「ん?"藤原千花"ってラーメン仲間。たまに一緒に買い物に付き合ったり、飯食いに行ってんの。」

 

「ふ、ふーん・・・」

 

その時、隣の襖が開き、黎人と順平、狗巻に抱き抱えられるパンダが現れた。パンダは去年鹿紫雲一にバラバラにされ、今のミニパンダとなった。後ろでは雄叫びを上げながら東堂と秤が腕相撲をしている。

 

「藤原書記の話してる?」

 

「ん?黎人の知り合い?」

 

「あぁ、秀知院の生徒会の人。特級呪具を持って帰って蝿頭を大量にくっつけてたヤバいやつ。」

 

「へぇ〜あ、そーいや藤原に飯奢ったこともあったな。あ、町中華とかラーメンとか奢ったっけ。」

 

「は?あいつ金持ちのくせに虎杖に奢らせたのか?今度の夏祭りの時に説教だな。」

 

「え?お金持ちなんですか!?この娘!!羨ましいなぁ〜」

 

「三輪先輩は弟ら(ウットゥら)でーじ多いですからね〜」

 

「黎人は俺を貧乏人だと思ってんの?俺今は月収15万だよ?」

 

釘崎は思った。

 

(・・・ゲス。男を食い物としか思ってないゲスの女、自分の欲望を叶える為だったら男に媚び売るゲスの女なんだわ。私はお前を許さない。このゆるふわピンク巨乳・・・呪詛ってやるわ。)

 

(く、釘崎さんが暗殺者みたいな目を!?)

 

順平は1人ビビった。

 

「あとそーだ。今ハワイ行ってんだってさ!ほら写真送られてきたし。」

 

「ほぉ〜どれどれーーービキニじゃん。え〜悠二〜何見せてくれてんのよ〜」

 

「明太子〜明太子〜」

 

「ちょ、パンダ先輩〜狗巻先輩までやめてくださいよぉ。」

 

釘崎は思った。

 

(・・・阿婆擦れ。男に容易く股を開く性欲の化身。欲望と自己愛に塗れた穢れた存在。あぁ、何て悍ましい。こーいう人間が地球を滅ぼすのよ、地球のガン。もはや呪霊ね、淫欲の呪霊。祓ってやろうかしら・・・)

 

(く、釘崎さんがこの世の終わりみたいな目を!?)

 

順平は再び1人ビビった。

 

「で、どうなんだ?藤原書記好きなの?」

 

「いんや?友達とは思ってるけど。そーゆーのに発展することはないかな。」

 

(よっしゃァァァァ!!!ざまぁ淫欲ピンク巨乳!!!虎杖を土下座させて付き合ってくださいを言わせんのはこの私よ!!!)

 

(釘崎さんが、悪魔のような笑みを!?)

 

順平は再度ビビり怯えた。

 

本日の勝敗、筋肉自慢・東堂葵の勝ち

      腕相撲・秤金次の勝ち

      恋愛勝負・釘崎野薔薇の勝ち(順平は恐怖にビビった。」

 

〜じゅじゅさんぽ〜

 

「研修旅行1日目、何事もなく終わりを迎えられたことを嬉しく思います。明日と明後日は青森のねぶた祭りにーー」

 

『悠二ィィィィ!!!』『めぐみぃぃぃぃ!!!』『野薔薇様ァァァァ!!!』

 

「・・・前言撤回します。まずあのストーカー三人衆を止めましょう。」

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