愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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アンケートは今日の21時まで続くため、まだ決まっていないのですが試験的に夏祭り編を先に投稿しようと思います!!
時期的には研修旅行編が終わって翌日という流れです。

今回頑張りました。


夏祭り編
家入黎人は遊びたい


夏休み!!

 

それは学生達にとっての希望。ある者は友人達と思い出作りを。夏を迎える前にした者は恋人と愛を育み。またある者は自身の趣味のために時間を費やす。

 

だが呪術師にとって夏は繁忙期、本当の休みは秋頃にしか訪れないのだ。黎人は任務地で、早坂からその知らせを受けた。

 

「・・・は?」

 

『はい、おっしゃった通りです。この夏休み、かぐや様は全然会長を遊びに誘えませんでした。』

 

「お前のご主人アホなの?」

 

片手で呪霊の首を掴み、氷点下に温度を下げて祓う。

 

『ええ、アホです。恋愛事になると100のIQがマイナス100になるくらいアホなんです。』

 

「・・・まじかぁ、これ思ったより深刻だぞ。このままだと八岐が暴れて日本水没する。」

 

夏休みの間に距離を詰めさせて2学期の体育祭で告白させるって計画だったのに、あの恋愛朴念仁共が。

 

『うわ、まじであり得そう。てか八岐大蛇が"白かぐ"推しって・・・あれ?"かぐ白"でしたっけ?』

 

「どっちにしろ不味いんだよなぁ・・・あ、四宮先輩って土日空いてるよな。」

 

土日の任務を適正のある京都の3年に回したため黎人の土日は空いている。それから夏祭りまでは連勤だが問題が発生したら五条悟に任務を振ったらいい。

 

『はい、まぁやることがないので。』

 

「勝算あり。俺はその日つばめさんと映画を見に近くの大型デパートに行く。何とかしてあの2人を同行させよう。俺は会長に声かけるから、お前は四宮先輩に連絡しろ。」

 

『ーーーまさか?』

 

「そうだーーー

 

 

 

 

 

 

()()()()()()だ。」

 

黎人のIQ130の脳が弾き出した結論、この1日で夏休み2週間分の思い出を補完する。

 

■□■□■□■□

 

当日

 

某デパートのエレベーターフロアにて。

 

「あら、お久しぶりですね会長。」

 

「あ、あぁ、久しぶりだな四宮。」

 

(ヤッベェェェェ何で四宮がここにぃぃぃ!!!)

 

「会長はどうしてこちらに?私は久々にこちらに寄ろうかなと思いまして。」

 

嘘である。

(本当は早坂に勧められて来たのだけれど、まさか会長がいるなんて。ふふふ、あの子気が効くわね!!)

 

かぐやの手には『とっても楽しい夏休みイベント!!』と書かれたチラシが握られている。

 

黎人と早坂の狙いはこれだ。このイベントでは擬似花火大会や擬似スイカ割りなどが楽しめるデパートならできそうな夏イベが体験できる。つまりこのイベントを白銀とエンジョイさせれば夏休みの思い出を補完できる!!

 

「俺は、黎人に誘われて・・・」

 

マジである。

この男、黎人に今度の夏祭りに着て行く服を選ばないかと誘われたのだ。ちなみに黎人はトイレに行ったーーに見せかけてつばめを迎えに行っている。

(チクショーーー!!黎人に四条の時と肝試しの時のように嵌められたか!!?いや、待て・・・よく考えたら四宮に会うの久しぶりじゃないか?つまり黎人は中々四宮を遊びに誘えなかった俺を気遣って・・・)

 

「あれ?四宮先輩じゃないですか。」

 

「あ!かぐやちゃんだ!!」

 

「「つばめ先輩!?」」

 

「いや〜奇遇だね!!黎人くんに誘われて来たんだけど・・・2人はデートなの?」

 

((デ、デートォォ!!??))

 

「あ、なら4人で遊びますか。」

 

「じゃあダブルデートみたいなもんだね!!」

 

((ダッ、ダブルデートォォ!!??))

 

これよりダブルデート戦争、開戦!!

 

前方を歩く白銀・四宮ペア、黎人・つばめペアはその後に続くと言う流れだ。

 

「いいか早坂、あいつらの『夏休みの間全然会えなかったレス』を解消するためには今日という1日で大体のイベントを補完するしかない。」

 

『名付けてEVA(エンジョイバケーションアプローチ)作戦・・・何かどっかのロボットアニメで聞いたようなないような・・・』

 

「乙骨先輩の好きなアニメな。あとそれからあれはロボットじゃなくて人造人間だ。」

 

耳につけた小型イヤホンに小声で話しかける黎人。早坂は金髪のチャラ男に男装しており、彼らの上階から覗いている。

 

「ん?黎人くん誰と話してたの?」

 

「四宮先輩の側仕え。彼女のお願いで四宮先輩のサポートお願いされた。」

 

「ふーん。仲良いんだ〜」

 

ちらっと横を見ると

 

「・・・もしかして嫉妬してる?」

 

「いや〜?まぁ〜私たち別に付き合ってないけど、一緒に出かける友達が他の女の子と電話してるとか、ちょっと焼いたお餅になっちゃうかな?なんてね!!」

 

「同い年のギャルに興味はない。」

 

「へぇ〜・・・質問だけど私がギャルになったらどうする?」

 

「えっと・・・モヤモヤモヤモヤ・・・結構アリだけど、今のままでいいと思う。」

 

「・・・黎人くん意外とむっつりなんだね。」

 

「伏黒くん程じゃないけどな。」

 

「えっと、"在院家"だっけ?津美紀ちゃんの弟で元ヤンの子でしょ?」

 

「"禪院家"な?最近は禪院家の敷地内を私立動物園にしようと躍起になってるらしい。」

 

マジである。

実は禪院家の敷地内はかなりの広さがあり、それを有効活用するために犬やら鹿やら虎やら挙げ句の果てには象まで飼育してるらしい。数ヶ月前アナコンダに巻き付かれた伏黒の自撮り写真が送られてきたため、通い妻ことエンジェルストーカーと一緒に助けに行った。

 

「えっ、パ●ク町田?」

 

「どちらかというとムツ●ロウだろ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

まず四宮が興味を示したのはスイカ、じゃなくてスイカ風に色が塗られたボールだった。これを目隠しをつけたまま叩くのが偽スイカ割りの醍醐味。成功した人にはスイカ一切れがプレゼントされる。

 

つまりこの競技で求められるのは一点集中。

 

最初は白銀。

 

(スイカ割りなんて初めてなんだが・・・もし失敗したらーー)

 

『あらあら、会長外してますね。()()()()()()。』

 

(ーーって言われる!!!絶対に割らなければ!!!)

 

目隠しをつけ、恐る恐る偽スイカに歩みを進める。

 

「左だよ左〜!」

 

「もうちょっと右〜!!」

 

(え!?左なの!?右なの!!?どっちだぁぁ!!!)

 

以外!!サポートするスタッフの声に白銀は翻弄される!!

 

「お、おい!!黎人!?どっち向けばいい!!」

 

「心の目でちゃんと見ろ〜」

 

「ざけんな!!心に目はないだろ!!!」

 

白銀の正論が、黎人に直撃する。むかっとした黎人が火種のついてない爆弾にダイナマイトを大量に投下する。

 

「・・・んじゃ、会長が外したらこの場で会長の性癖を暴露します。」

 

「おぃぃぃぃ!!!??」

 

(不味い!!!もし外したら四宮との心の距離がガチで遠ざかる!!!)

 

『へぇ、会長そんな趣味が・・・()()()()()()。』

 

(ダメだぁぁぁぁぁぁ!!!!)

 

ポカ!!

 

「あ、当たった。」

 

「へ?」

 

白銀、スイカ割り成功。

 

「じゃあ次かぐやちゃんだね。」

 

2番手は四宮。

 

(ふっ、このくらいなんてことないわ。昨日早坂といっしょに練習した甲斐があったわね!!)

 

マジである。

この女、夏休みが始まってから友達の前で恥をかきたくない一心でスイカ割りの練習に明け暮れていたのだ。最近はサボりがちだったのだが、昨日練習を再開してもはやスイカ割りレベルAに到達した!!

 

(音の反響、空気の流れ、これらから計測するにスイカの位置は・・・)

 

ここ!!っと振り下ろしーーー

 

ポカ!!

 

「四宮先輩クリア〜」

 

「ふふ、これ楽しいですね!!」

 

3番手、つばめ。

 

「どりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

カスッ!!

 

「おしい外れ!!」

 

「えぇぇぇぇ!!!??」

 

4番手、黎人。

 

(・・・まぁぶっちゃけ目隠ししようとスイカの位置は大体分かるんだよな。)

 

マジである。

六眼と宙眼のおかげで黎人は常に目隠しをつける生活を余儀なくされている。つまり上からさらに目隠しされようと問題ないのだ。

トコトコとスイカの前まで歩き、棒を振り下ろす。

 

ポカ!!

 

「おぉ!!黎人くんクリアだ!!!」

 

 

その後、スイカを食べる白銀とかぐや。その真横でつばめは羨ましそうに見ていた。

 

「・・・いいな〜」

 

「つばめ先輩。これ食います?」

 

黎人が自分のスイカを差し出す。

 

「え!いいの!?やったー!!」

 

((くっ!?その手があったか!!!))

 

白銀とかぐやはスイカの種をゴミ箱に捨てながらそう思った。

 

「じゃあ次あれやりましょう。」

 

黎人が指差したのは、『サマーファイターズ』と書かれたゲーム機。ゲームセンターから引っ張り出されたそれは、一対一の対戦ゲームだった。

 

『レディーファイト!!』

 

黎人vs白銀

 

「うぉぉぉお!!連打ラッシューーって、ちょっ!ハメ技!?コンボ早!?おい黎人!!?ちょっと待ってーーおい待て必殺技決めるなァァァァァァ!!!」

 

白銀の金髪キャラが、黎人のデフォルトキャラに負けた。

 

かぐやvsつばめ

 

「よっしゃぁぁ負けなーーえっ!?何でかぐやちゃんプロゲーマーの動きできるの!!?初心者だよね!?ひょっとしてやりこんでる!!?ちょっとぉぉぉ!!!!!」

 

つばめのエンジェルキャラが、かぐやのウサミミキャラに負けた。

 

白銀は言った。

「お前らひょっとしてこのゲームやりこんでる?」

 

黎人は言った。

「いんや。けどこの手の格闘ゲームとかは操作方法とかが共通してるんだよ。石上にも勝ったし、そういうもんだろ。」

 

かぐやは言った。

「いえ、最初は操作方法が分からなかったのですが、次第に慣れましたね。」

 

決勝戦

黎人vsかぐや

 

「一応言っときますけど容赦しませんよ?」

 

「その言葉、そっくりそのまま返すわ。」

 

目と目の間に火花が散る両者!!

 

(この戦い、まず速攻で来る相手の動きを見切る。)

 

(この戦い、対策してくるであろう相手に反撃の隙を与えない。)

 

両者が考えたのは安全策。

確実に勝利を手にするための投了図。

 

だが!!!

 

((それは敗者の思考だ/よ!!!))

 

『レディーファイト!!!』

 

((全力で!!押し切る!!!))

 

〜数分後〜

 

結論から言うと勝敗は決まらなかった。

 

「くらえ必殺ーーん?」

 

「くらいなさい極意ーーあら?」

 

フリーズした画面。

 

「あーすいませんねー多分古いゲームなんでショートしちゃったみたいですーー」

 

 

「クソっ、あの一撃が決まってたら俺が勝ってたのに。」

 

「まぁまぁ、あのスタッフさんに景品の風船スライダーのチケット貰えたからいいじゃん!!」

 

「もぉ〜!!あの勢いで黎人くんを返り討ちにできたのに!!」

 

「まぁ、結局チケット貰えたんだからいいんじゃないか?」

 

「「いいわけないだろ!?/いいわけないでしょう!?」」

 

決着がつかずモヤモヤした2人を連れて、イベントの目玉『風船スライダー』の列に並ぶ。風船でできた滑り台で、スタッフに後ろから押してもらい大量の風船で作られたプールの中に飛び込むという代物だ。2人ペアで滑るため、それぞれのペア同士でペアを組む。

 

白銀・四宮ペア

 

通常滑る際はそのまま滑る。だが先に滑っていったカップルは手を繋いでいた。

 

(ど、どうする!?手を繋ぐって誘うか!?でもーー)

 

『あら会長?怖いんですかーー()()()()()()。』

 

(ど、どうしよう!?下から見るよりも結構急なんだけど!?会長に手を繋いで貰おうかしら!?でもーー)

 

『おやおや、四宮は怖いのかーー()()()()()()()()。』

 

((ダメだぁぁ!!!絶対言われる!!!))

 

「それでは行きますよ〜「「えっ!?ちょっ、待っ!!」」〜それ!!」

 

「「ぎぃ

   や

    あ

     あ

      あ

       あ

        あ!!??」」

 

滑り落ちる2人、その手はお互いギュッと握りしめられていた。

 

遠くで見ていた早坂は・・・

 

「ふっ、楽しそうですね。」

 

一方、黎人・つばめペアはというと。

 

「ねぇ、あのペアお姫様抱っこで滑ってない!?」

 

「スッゲェ!!あのめかく体幹やばくないか!?」

 

ともかく、夏を満喫した両ペアであった。

 

〜じゅじゅさんぽ〜

 

「ステイステイ、イージーガール?」

 

クルルル!!!

 

「・・・何やってるんですか?恵。」

 

禪院家敷地内。

威嚇するワニ3頭を両手で静止させる伏黒恵と、それを見守る来栖華がいた。

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