愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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銀⚫︎ネタです。
同じ流れの別話を書くのが面倒だったので一つにまとめました。

注意、キャラ崩壊です。


四条眞紀は認めない/五条悟は認めない

 

遊園地

 

それは子供にとって夢のような遊び場でもあり、また高校生にとっては甘酸っぱい恋の思い出にもなる空間。

 

これは家入黎人の口から語られる8月に起きた出来事と、今年の3月に同じ場所で起きた出来事である。

 

8月の出来事は□、3月の出来事は■だ。

 

 

遊園地の入り口、植え込みの近くにある噴水。

 

そこで待っていた少年の元に、遅れてやってきたのか慌てるヘアピン少女が現れた。

 

「翼くんお待たせ〜待った〜?」

 

「うぅん。ちょうど今来たとこだよ?」

 

そんな2人に憎しみを持った目線、もう血涙を流しそうな目で見つめる人物がいた。

 

「ふざけんじゃないわよ。翼くんはアンタが来る1時間前から待ってたんだからね。翼くんの1時間、アンタの一生で償ってもらうわ!!御行、あんた土台になりなさい!!」

 

そう言い放ったのは、植え込みの中でカラシ入り水鉄砲のスナイパーライフルを持った四条眞紀。その後ろには生徒会男子組が立っていた。

 

5ヶ月前、

同じく遊園地の入り口にて1人の少年が、遅れてやってきた少女を待っていた。

 

『ごめん遅れちゃった!!輝紗羅くん大丈夫?』

 

『別に構わないぞ!ちょうど今来たところだ!』

 

『ふざけんじゃねぇよ。そいつは1時間も前から津美紀が来るのを待ってたんだよ。そんなに待つのが好きなら永遠の眠りで待たせてやんよ!!!悠二、茈ぶっ放すから土台になって。』

 

そう言い放ったのは、植え込みの中で虚式"茈"の構えをとった五条悟。その後ろには虎杖悠仁と伏黒恵と家入黎人が立っていた。

 

 

「やっぱりぃ!!てかお前親友殺す気か!?」

 

ツッコミ役の白銀が叫んだ。後ろには黎人と石上が立っている。この3人は眞紀から『決起の時が来た。』とLINEが送られて来たため、何となく察しがついたから遊園地に来たのだ。ちなみに黎人は任務帰りだったのでだいぶお疲れである。

 

「親友じゃない!!!親友じゃないわよ・・・私もね翼くんの幸せを考えて、いっそのこと身を引くことも考えたわ。何なら2人を応援してもいいって考えたわよ!!」

 

「お前にしてはよく頑張ったなーー「2秒で辞めた。」ーー前言撤回する。」

 

「もう我慢ならないわ。私は今から殺し屋《ツンデレ13》よ!!」

 

「ツンデレって認めてんじゃねぇか!!!」

 

白銀の叫びが辺りに響いた。

ちなみに()()気づいていない・・・

 

 

『先生ちょっと待って!?あれ輝紗羅先輩と伏黒のねーちゃんじゃん!!!え!?娘の彼氏暗殺すんの!!?』

 

先日、『奴が動く。』と五条悟と伏黒恵に遊園地に来るように言われた虎杖と黎人。輝紗羅と津美紀が()()()()()()なのは虎杖を除く全ての高専生も知っていたため、黎人は何となく分かっていた。ちなみに虎杖はそのことを知り慌てふためいている。

 

『彼氏じゃねぇよ!!僕はあんなマッドサイエンティスト認めないよ!!でも・・・僕もね、輝紗羅が津美紀のことを真剣に好きで、津美紀も輝紗羅のことが真剣に好きなら認めてもいいって考えたよ。』

 

『・・・先生も真面目に考える時ってあるんだなーー『0.0001秒で辞めた。』ーー前言撤回するわ。』

 

『もう我慢ならない。今から僕のことは、殺し屋《親バカ13》と呼んで貰おう!!』

 

『え!?親バカなの!?そーいえばトージ先生は!!?』

 

『あのパチカスが来るわけねぇだろ!!!』

 

事実、伏黒甚爾は近所のパチ屋でボロ負けしていた。

 

 

「付き合ってられねぇよ・・・帰るぞ石上。」

 

呆れた白銀だったが、現実は非常だった。

 

「誰が石上ですか?僕は殺し屋《石上13》です。」

 

眞紀と同じように水鉄砲を構える石上優。彼も彼女の味方であった。白銀は半ば捨てられた子犬のような気分になった。

 

「・・・その13どっから来た?」

 

「先週ゲーセン行ってたら伊井野の奴にしょっぴかれた。これで13回目です。」

 

「ただの腹いせじゃねぇか!?」

 

 

『全く・・・伏黒、五条先生止めるぞ。』

 

止めようとした虎杖、だが親友は彼の味方じゃなかった。

 

『誰が伏黒だ?俺は殺し屋《ウニ頭13》だ。』

 

両手を手前に出し、赤血操術の『穿血』の構えをとる。今年に入り、反転術式を会得した伏黒は式神の能力だけを顕現できるようになった。満象の水、大蛇の毒。これらを掛け合わせたものを撃ち込もうとしていた。

 

『・・・その13どっから来た?』

 

『先週、任務帰りに本屋寄ったら来栖と鉢合わせてやたら重いクマさんのぬいぐるみを貰った。これで13回目だ。』

 

『伏黒?やっぱ警察行こう?そろそろ来栖に拉致られる未来が見えてきた。』

 

ちなみに、伏黒が朝起きたら隣に誰かがいた痕跡があったり、気づいたら棚の中に盗聴器が置いてあったりともう警察に通報したほうがいい状況である。

 

 

石上は言った。

 

「そもそも学生の本分は勉強ですよ?それなのにあんな馬鹿ップルがキャキャウフフするなんて生徒会として見過ごせませんよ。」

 

黎人は心の中で、お前学生の本分ほっぽいてゲームとか漫画持ち込んでんじゃねぇか、と呟いた。

 

「よく言ったわ!!石上!!さぁ、あの馬鹿ップルを引き裂きに行くわよ!!!」

 

「イエッサーー!!!」

 

2人は意気投合して、あのカップルを引き裂くために遊園地に突入していった。

 

 

伏黒は言った。

 

『輝紗羅先輩は術師としては尊敬してるし五条先生よりかはマシです。』

 

((それは分かる。))

 

教え子のスカート履かないし、初恋を拗らせて伊地知に八つ当たりもしない。

 

『恵、僕泣くよ?』

 

『けど人間としては、津美紀を託せられる人間じゃありません!!あのサイコパス男を義兄だなんて認めません!!!』

 

確かに、真人に殺されて死んだと思われた与幸吉をコッソリ匿ってたり、改造人間を自分が作った呪具の練習台にしていたり、かなり空気の読めないサイコパスだ。

 

『よく言ったね恵。さぁ、あのクソ科学オタクぶっ殺すよ!!!』

 

『イエッサーー!!!』

 

珍しく2人は意気投合し、輝紗羅を抹殺すべく遊園地に乗り込んでいった。

 

□■

 

テンパる白銀と、過去の虎杖。

 

2人は無意識に同じ場所、同じ行動をしていた。そんなシンクロした2人は黎人に声をかける。

 

「『ヤべぇよ・・・おい黎人、あの2人止めるぞ。』」

 

だが、現実は非常だった。

 

「『誰が黎人だ?俺は殺し屋《ウェザー13》だ。てな訳で、面白そうだし行ってくるわ。』」

 

基本的に黎人は中立派、だが過去では面白そうだという純粋な思いと現在は寝不足のためのハイ。これらが黎人の面白いものを見たいという思いを助長した。

 

「『おい!!!黎人!!!!』」

 

これより過去と未来の馬鹿トリオによる暗殺計画。

開始っ!!!

 

■□□■□□■□□■

 

メリーゴーランドにて

 

 

「くっそ!!これを選ぶとはあのヘアピン女、なかなかやるわね!!」

 

「エイムが定まりません!!やばい・・・気分悪くなってきた。オロロロロ!!!」

 

ゲロを吐く石上、彼にゴミ袋を渡す黎人。

 

「ていうかこれいつになったらあいつらに追いつくわけ?」

 

「メリーゴーランドが追いつくわけねぇだろ!!!もう一生周ってろ!!!」

 

白銀は1人ツッコミを入れた。

 

 

『チッ、これを選ぶとかあいつ中々やるね。』

 

『狙いが定まらない・・・うっ、上下左右するせいで気分悪くなってきた・・・』

 

『というかこれいつになったらアイツに追いつくわけ?』

 

『当たり前だろ!!メリーゴーランドだぞ!!?もう一生周ってろ!!!』

 

虎杖は1人ツッコミを入れた。

 

そして次にジェットコースターにて

 

 

「黙ってジェットコースターに乗れ。」

 

「はっ、はい!?」

 

自分は怖いの無理だから、と拒否していた翼に背後からオモチャのナイフを突き立てる石上。ジェットコースターに乗らせた石上は新たな指令を出す。

 

「腰抜かして失禁しろ。」

 

「ぇぇ!?」

 

 

「ちょっと!?翼くんに何させる気よ!!!」

 

「まぁ見ててくださいよ。このジェットコースターで、渚先輩の翼先輩への好感度は地の底に落ちますからぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

加速するジェットコースター、腰を抜かし失禁して、地に落ちたのは石上だった。

 

 

『黙れ動くな・・・腰抜かして失禁しろ。』

 

『・・・ほう?』

 

輝紗羅と津美紀が先頭、後ろの席には黎人と伏黒、そして後ろ側には五条と虎杖が座る。ジェットコースターが上に登り始める。

 

『なるほど、輝紗羅の失態を見せることで津美紀との距離を話す作戦か。恵いいね。さて、山場のジェットコースターがどんなものか、お手並み拝けぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

 

その時、伏黒の席に備え付けられていた安全レバーが開き、宙に投げ出された。

 

『ギィヤァァァァァァァ!!!』

 

『伏黒!!掴まれ!!!』

 

間一髪、手を伸ばした虎杖に助け出された伏黒。

 

『ヒィィィ!!!死ぬぅぅぅぅ!!!』

 

『あれ?コイツ本当に伏黒?』

 

『こういうのは無理ぃぃぃ!!!こういうタイプのアトラクションに弱いタイプなのぉぉぉぉ!!!!』

 

伏黒の絶叫を乗せて、ジェットコースターは更に加速した。

 

 

「いや〜楽しかったね〜あれ?翼くん何で席から浮いて・・・」

 

「渚・・・誰にも言わないでほしいんだけど・・・」

 

「・・・よかった〜私だけかと思っちゃったもん!」

 

「「「えぇぇ!!!??」」」

 

数分後

 

トイレから出てきた2人を遠くに、4人はベンチに座っていた。ちなみに石上は真新しいパンツを履き、黎人に慰められていた。

 

「嘘、嘘嘘、渚と翼くんが、嘘よ!!」

 

叫ぶ眞紀に、黎人は自分なりの推測を告げる。

 

「いや多分渚さん漏らしてないですよ。ただ翼先輩が恥ずかしくならないようにしたんじゃないですか?」

 

「というか2人とも観覧車乗ったな・・・なんか疲れたしもう帰るか。」

 

「そーね・・・何か奢るわ。」

 

「マジっすか!!んじゃ叙々⚫︎お願いします!!」

 

「顔の面厚いな!!!つーか誰のせいで男の失禁の後始末したと思ってんのよ!!!!」

 

「イギャァァァ!!!」

 

喧騒を繰り広げる2人とそれを止める白銀。そんな中、黎人は、こっちを見てニッコリ笑う渚と目があった。

 

「へぇ・・・こえー女。」

 

 

ジェットコースターが終わり、中々降りない五条悟を無視して黎人と虎杖は伏黒を肩に担いで先に降りた。目線の先には輝紗羅と少し足取りが遅い津美紀がいた。

 

『いやいや、中々楽しーー津美紀さん?』

 

『て、輝紗羅くん・・・誰にも、言わないで、ゴニョゴニョゴニョ・・・』

 

『あーーー取り敢えず、着替え用意しよう。』

 

『『ーーー』』

 

思ってなかった人物の失禁に、伏黒恵はショックで放心状態になってしまった。ちなみにいつまで経ってもジェットコースターから降りない五条悟を黎人が引っ張り出している時のことだった。

 

数分後、トイレから出て来た津美紀が輝紗羅の真横に座って、泣いた。

 

『ごめん・・・嫌になったよね?私、ジェットコースターで、そのーー』

 

『別に嫌いにならないさ。今日はもう帰ろう。夕飯と洗濯は私がするから気にするな。』

 

『あ、ありがとう・・・大好き。』

 

 

 

■■■■■■(声にならない断末魔の叫び)!!!』

 

見たことない姉の女の顔を見て、伏黒はポップコーンの容器に顔を突っ込み叫び出した。黎人と虎杖はチュロス片手に疲れた表情を見せた。

 

『はぁ・・・あれ?五条先生?何で浮いて・・・』

 

五条は1人、ベンチに浮かんで、泣いていた。

 

『黎人、悠二・・・誰にも言わないで欲しいでございまする。』

 

『『・・・ま、まさか?』』

 

その日五条悟が男子トイレで()()の入ったビニール袋を持って出てきたことは、虎杖と伏黒と黎人しか知らない。

 

〜じゅじゅさんぽ〜

 

東京都内の何処か。

 

郊外にある小さな林に包まれた教会。

懺悔室の中には牧師服を着た1人の少年と対面に座る女性がいた。女性の肩には人間とコウモリの中間のような呪霊が乗っかっている。

 

「神父さん。私には病気の母と弟が2人いて、私は家族を支える為に高校を休学して働いてきました。今年、1番下の弟が去年大学に受かりましたが、私は今年で22になりました。今は年齢を偽って高校3年生をしています。これは罪でしょうか?」

 

「いいえ。貴女は何も悪くありません。貴女は今までの人生を、他人の為に費やして来ました。その経験で得た心はどんなダイヤモンドよりも美しいのです。貴女がどんな選択をして、どんな道を進んだにしても、主は貴女を祝福してくれます。」

 

少年は、対面に座る女性の肩に乗っていた呪霊を、ドロリと溶かしその掌に吸い込んだ。形を失い、赤色に変色した呪霊玉を、少年はコッソリポケットに入れた。

 

「あれ、何か肩が・・・話して楽になったのかな?」

 

 

「今日はありがとうございました!!」

 

「いえいえ。ここは神の家、神の子供である貴女はいつでもいらしてもいいですよ。」

 

少年は女性を見送り、ポケットに入れた呪霊玉を飲み込んだ。

 

「ーーーーっ!辛っ!!うぅ・・・この間の、ブルーハワイ味の呪霊のほう良かったかな?」

 

少年は、()()()()を整えながら呟いていた。





天国にて、
天内理子が夏油傑を正座させていた。
「おい、誰じゃあのお前そっくりな少年は?」

「・・・」

「妾にもそっくりだったぞ!!?誰なのか言え〜!!!」

「・・・ひ・み・ちゅ♡」

夏油がボコボコのギッタンバッタンにされてる中、後ろで夏油の記憶を見ていた灰原と里香がうわーっと引いていた。

「うわー夏油先輩ボコられてる。」

「ふふっ、憂太とお友達を傷つけた罰ね。」

「そーいや君誰?」

「憂太の元婚約者。」
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