愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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8/29訂正しました。声優さん繋がりで例のアノ人をネタキャラにしようかなと思います。


夏祭り前の騒動

その知らせを受けたのは夕暮れ。

 

伏黒家で2年ズとタコ焼きパーティーの片付けをしていた時だった。黎人はここまではサイドカー付きバイクに乗って来た。帰りにつばめ先輩を駅で迎え、生徒会全員でお祭りに行き、夏休み最後の思い出を作る。

 

とはいえ順調に進むわけなかった。

 

「あ?おい黎人。LINE来てるぞ。」

 

「勝手に人のスマホ見てんじゃねぇよ。バカ親父。」

 

「渡して渡して、どれどれ・・・」

 

『お祭りに行けなくなりました。』

 

嘘、だろ?

 

四宮先輩がこの間藤原先輩らと買い物に行く用事を家の都合でドタキャンしたのは知っている。まさかお祭りまでドタキャンする羽目にあうとは。肩に現れた蛇、もとい八岐は真顔でキレていた。

 

『ねぇ処していい?四宮本家処してオケ?』

 

まずい日本沈没の危機だ。

 

「落ち着け爬虫類・・・おい伏黒、俺今から京都行ってくる。」

 

「ドタキャンか?」

 

「んな訳ねーだろ。私立禪院動物園初代園長。」

 

瞬間移動した黎人、その後ろでは2年ズとパチカスヒモニートがわいわいしていた。ちなみに虎杖はトイレを借りている。

 

「そろそろ花火ねー」

 

「伏黒!!?トイレットペーパー切れてんだけど!!?」

 

「あ、伏黒くん蚊取り線香切れてるよ。」

 

「おい恵〜酒切れてんぞ〜」

 

「おい男どもうっさいわよ!!」

 

「お前らウルセェんだよ!!静かにしろ!!」

 

珍しく伏黒がキレた。新しい蚊取り線香を持ち、冷蔵庫からキンッキンに冷えたビール缶を持って伏黒が怒鳴った。この世に禪院家当主に蚊取り線香とビールを持って来させる人間がいただろうか。

 

「お願いします!!紙を、紙を恵んでください!!!」

 

この後、パパ黒に『一万円くれんなら紙一枚くれてやんよ。』という悪魔の取引に虎杖悠仁は躊躇なく了承し、六万円を失うことになった。

 

□□

 

「誰だ。」

 

「通りがかりの特級術師でーす。」

 

■■

 

別邸のかぐやの部屋。

 

「わーん!!!もうみんなに会えないんだわ!!」

 

「学校始まったら会えますよ・・・」

 

コンコン!!

 

「何の御用でーー「やっぱ何度来ても慣れないね。」ーーい、家入黎人!!?」

 

「お、早坂いたのか。」

 

「ぐふっーーー推しから認知してもらってる・・・ところで何故ここに?傷心中のかぐや様を慰めに来たのですか?」

 

「いや、ちょっと四宮の本家に直談判した。四宮先輩を呪術師が護衛するならお祭りに行っていいって。」

 

「「え!!?」」

 

黎人は先程まで京都の四宮家の本家にいた。そこで現当主に直談判してかぐやがお祭りに行けるように、そして今後問題なく学生生活を過ごさせるようにしたのだ。護衛の任務については、お祭りに行く予定だった呪術高専2年から4年も快く護衛を了承してくれたのだった。

 

「じゃ、俺は()()()()を迎える用事があるんで同期に連れてってもらってください。早坂は?」

 

「わ、私は仕事が・・・」

 

「んなもん後でいいだろ?あのジジイから聞いたが子供の頃から仕事してんだろ?今から数時間サボってもお釣りが帰ってくる。」

 

「早坂・・・私、会長とお祭りに行きたいって言ったけれど貴女ともお祭りに行きたいの・・・」

 

珍しいかぐやのデレ、幼少期を共に過ごした幼馴染という名に相応しい関係、最初から()()()()()()主人の思いを叶えたい。

 

「ーーー分かりました、行きましょう!!」

 

「よし・・・虎杖?準備できたか?」

 

開けっぱなしにしていた窓から、珊瑚髪の顔に傷痕がある少年が入ってきた。かぐやは虎杖に、んっ?と何か思い出しかねたような顔をした。虎杖はかぐやを見て、あれ?と頭の中に5月の思い出が蘇った。

 

「ん?あんた確か映画館の?」

 

「ーーはれ?え?貴方呪術師だったんですか!!?」

 

「ま、いいや。とりあえず掴まって!!」

 

「えっ!ちょっーーーーーーーー」

 

その日、四宮邸からお祭り会場まで住宅街の屋根を突っ切るピンク髪の少年と米俵担ぎされ悲鳴を上げる少女達がいたとか。

 

『いいぞ、それでいい。』

 

「いいから黙ってろ恋愛脳爬虫類。今から駅まで十分ってとこか・・・まぁいい。突っ切るぞ。」

 

黎人はサイドカー付きバイクのエンジンをかけ、駅に向かって勢いよく飛ばした。

 

お祭り会場

 

「会長、かぐやさん・・・」

 

「僕らも行きーーーん?」

 

かぐやを迎えにチャリを走らせた白銀を見送った藤原と石上。その数秒後、つんざくような悲鳴が聞こえ、女子2人を俵担ぎした虎杖が着地した。

 

「「ひぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」」

 

「よっと!!」

 

「伏黒、何分!!」

 

気づけば和服姿の黒髪のツンツン頭の少年がタイマー片手に歩いて来た。後ろには長い前髪を後ろで整えた少年がついて来ている。

 

「ピッタシ5分。相変わらずはえーな。」

 

 

「え、かぐやさん!?今家なんじゃ・・・ん?あ!虎杖くんだ〜!!」

 

「え、あ、虎杖じゃん久しぶりだな〜!!」

 

「あ!!藤原に石上じゃ〜ん!!!え、2人とも秀知院だったの!!?」

 

「お前知り合い多くね!!?」

 

伏黒恵は親友の交友関係の広さに驚いた。

一方その頃・・・

 

黎人は摩天楼をバイクで飛びながら四宮家当主との取り決めを思い出していた。

 

『二学期から高専所属の準一級以上の術師がかぐやの護衛を務めること。』

 

(というか・・・あのジジイ、話が分かるな。そこまで悪い人じゃねぇな。おおかた四宮先輩と同じでどツンデレなだけだな。さて、護衛誰にしようか・・・五条先生は誰でも好きなの選んでいいよ〜って言ってたし・・・)

 

クラゲマークのLINEアカウントを押し、LINE電話をかける。

 

「コイツでいいか。」

 

〜じゅじゅさんぽ〜

 

誰もいなくなった伏黒家のアパート。

 

「はい皆さんこんにちは〜

『ニート兼ヒモのフィジギフおじさん』で〜す。」

 

『キタァァァ!!!』

 

『イケボおじさん!!!』

 

『この見た目で自宅警備員ってマジ?』

 

『養うんでうち来てください♡』

 

『おいしれっと告白してんじゃねーよブス』

 

『あ"?テメェ調子乗んじゃねーよ?』

 

「おっとコメ欄が荒れてきちまった。喧嘩はやめてくれよ〜」

 

『『はいやめます』』

 

『目にも止まらぬ速さの和睦、俺じゃなきゃ見逃しちゃう』

 

「はい今日は、娘が認知症予防にいいよって買った脳トレやっていこうかなと思いま〜す。」

 

伏黒甚爾、禪院家の血を引きながら呪力を一切持たないかわりに輪廻を壊す肉体を手に入れた天与の暴君。去年黄泉返った彼は大阪コロニーに参加した後、最終決戦で、照屋輝紗羅の作った究極傑作特級呪具『一蘭ノ太刀』を使い伏黒恵の肉体から両面宿儺をきり剥がし、最後は五条悟が両面宿儺を虚式"茈"で消滅させた。

 

そんな彼は大人気ユーチューバーとなっていた。

チャンネル登録者数、現時点でおよそ3万人!!!





時期未定だけど、借金5億円チャンネルとフィジギフチャンネルコラボするってよ。
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