愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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秀知院の校長は、十年以上前までは廉直女学院で英語教師をしていました。五条や夏油とも面識はあります。その後秀知院学園のフランス校に行き、校長を務めていたが、現在は日本校高等部に勤めている。

天内は、初めて受け持った生徒でした。


五条悟は愉しみたい

「いや〜ありがとね()()。」

 

「いえいえ、五条クンのお願いごとですカラネ。それにしても、君と会うのは久しぶりデスね。」

 

14年前、あの青い夏の日。

 

星漿体、天元様と適合する少女の"護衛"と"抹消"を命じられた五条らは廉直女学院で教師をしていた校長と会っていた。そしてその後教師となった五条は、教師とは何なのか、教師としてどうしたらいいかという事を校長に尋ねたりして交流を続けていた。

 

つまり現在の五条悟のおよそ3割を作ったのはこの校長だ。

 

「校長は廉直のころから変わんないね・・・あれからもう、14年か。」

 

「あの時は君は生意気小僧でしたネ、隣に立っていた前髪クンが理知的に見えましたヨ・・・天内さんのことを忘れたことはありまセン。」

 

2人はしみじみと、14年前のことを思い返した。

 

「・・・天内も、傑も逝った。黒井さんは沖縄で傑の置き土産の双子を面倒見てっけど、まだ立ち直れてない・・・まぁ僕も人のこと言える人間じゃないや。いい加減立ち直らなきゃね。」

 

「ところで五条クン。この後一緒に●ケモンGOしませんカ?」

 

「んーその前に黎人の様子見に行っていいです?」

 

 

 

秀知院保健室

 

「知らない天井だぁ・・・」

 

家入黎人は目を覚ました。

 

「お、起きたなカス兄貴。」

 

ベットの隣の椅子に座るのは美夜、美夜がカーテンを開けると外で話をしていた生徒会メンバーが駆け寄ってきた。

 

「黎人くん大丈夫!?いきなり倒れたから、みんな心配してたんだよ!?」

 

「なんか具合でも悪かったのか?」

 

「ごめん・・・多分祓いの仕事多かったからな、呪術高専の恥(特級アホ)が現れた幻覚を見た。」

 

「呼んだ?」

 

保健室の窓から五条悟が身を乗り出していた。

 

「優、俺の目をくり抜いてくれ。多分眼球に幻覚が見える呪いがかけられている。一思いにやってくれ、じゃなきゃ自分で視神経を焼き切る。」

 

「視神経を!!?」

 

いやだ、現実を認めたくない、という黎人の思い。その思いは2歳年下の美夜にとっても同じだった。

 

「千花姉、今すぐ私をぶん殴ってくれない?そうすれば目の前の真っ白お化けの幻覚を忘れられるから。じゃなきゃ私は東京スカイツリーから飛び降りる。」

 

「美夜ちゃん!!?」

 

急に自殺宣言をした友人と後輩にあたふたする藤原と石上。話に追いつけてない白銀とかぐやの視線は保健室に入ってきた新任教師に向けられていた。

 

「も〜黎人も美夜も照れ屋さんなんだから〜GLG(グッド・ルッキング・ガイ)の五条悟先生だよ〜?」

 

「・・・なぁ、黎人。ひょっとして、この人・・・」

 

「はい。現呪術界の頂点に君臨する、史上最強の呪術師『五条悟』・・・その実態は人が予測しない行動を平然とやってのける変態目隠しです。」

 

「もう!!黎人ったら褒めても何も出ないよ?てな訳で〜」

 

「褒める訳ねぇだろ。てかどんな訳?」

 

「僕生徒会の顧問になったから、生徒会のみんなよろしくね〜」

 

「「「は?」」」

 

「いや〜ここの校長とは古い付き合いでね。LINEで連絡したら即答でいいよって返事きたからさ。生徒会の顧問やってって言われたわけ。てな訳でみんなよろしく〜」

 

「五条先生・・・貴方学長ですよね?大丈夫なんですか?」

 

「あ〜大丈夫、大丈夫!!仕事はぜーんぶ伊地知に丸投げしたから!!」

 

((伊地知さん可哀想に!!))

 

一方その頃・・・

 

「はい!!すいませんすいませんっ!!えぇ、ですからその件は乙骨特級術師にーーーーえ!?あと3つも特級案件!!?ご、ごめんなさい、分かりました!!え、私が九十九特級術師と家入特級術師に直談判しろ!?無理です!!私4級なんですけど!!私死にたく・・・あ、はい。」

 

・・・閑話休題。

 

「・・・てか、何でここに来たんですか?」

 

「そりゃ決まってんでしょ・・・青春は若人だけの特権じゃないからね!!」

 

ガッツポーズを決める五条。()()()()、その言葉を聞いた黎人と美夜はIQ50000(自称)の脳が五条の言った言葉の真相にたどり着いた。

 

「・・・まさか母さんも?」

 

五条悟の同期、家入硝子もここに来ているのでは?

 

だがその推測は、ある意味では空回りした。

 

「あー誘ったんだけどさ、今日は忙しいからって断られちゃった。七海は休暇で温泉行っててさ。伊地知には学長の仕事丸投げしたし。」

 

((ホッ・・・))

 

「そうですか、それならーーー

「ま、明日から秀知院(ここ)の制服着て転校生演じるってさ。硝子って黎人ら三兄妹絡むとめっちゃ空気読んでくれるんだよね。あははは!!」

・・・俺早退するわ。美夜、後は頼む。」

 

「OK兄貴。29歳のセーラー服を絶対に阻止しろ。」

 

本日の勝敗、家入兄妹の敗北。

理由、吐血のちに脳破壊

(ちなみに硝子の転入は阻止できた。)

 

〜じゅじゅさんぽ〜

家入美夜はぶつくさ言いながら中等部の廊下を歩いていた。前方から同学年の女子2人、そんなことに構わず美夜は歩き続ける。どうやらかなりご立腹だ。

 

「全く・・・母さん何考えてんだか。まぁ、あのクソ五条とタメだからな。」

 

「ねぇ知ってる〜?最近話題の()()()!!」

 

「うん知ってるよ〜!!()()()()()()の親父様がいる所でしょ?昨日行ったんだけど肩が物凄く軽くなったんだよ〜!!」

 

どうやらエセ霊媒師の話らしい。こういうのは呪術について知っており金儲けしようという雑魚の発想だ。

 

「やっぱお祓いっていいのかもね〜〜あー感謝感謝!!!神様、仏様、()()()()〜!!」

 

 

 

 

「え?」




ご拝読ありがとうございます。
1番苦しいのは、苦しいのを乗り越えるんじゃなくて乗り越えた先ですよね。私はそう思ってます。
感想と高評価お願いします。
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