愛と呪いは紙一重   作:ランハナカマキリ

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今回呪術キャラの会話が少し多めでかぐや様は少し短めです。それでもいい人は、どぞ。

ちなみに、秀知院での黎人の評価は『変な厨二病』です。


家入黎人は演説したい

「よぉ、久しぶりだな。上がっていいか?」

 

黎人の家。扉を開けた先、黒いジャージと雷神と黄色で縁取られた青のTシャツを着た男がいた。

 

「・・・監視の術師はどうした。鹿()()()。」

 

鹿紫雲 一

400年前、呪術界の頂点に立った呪術師。

 

老いて尚衰えることのない闘争を追い求める野心は、呪いの王両面宿儺に向けられた。東京第2コロニーに参戦、1人で200ポイントを手に入れたが秤金次との戦闘に敗れ、宿儺と戦うことを条件にポイントを手放した。

 

新宿人外決戦で宿儺と殺し合い、虎杖と真希、釘崎、東堂と共に五条悟復活までの時間を稼いだ。

 

ここで読者の皆様には疑問が生じるだろう。

 

彼の術式『幻獣琥珀』は一度使用したら死亡する。

なのに何故彼は生きているのか?

 

それに関しては輝紗羅の術式『伊江蘇の光』が関与している。

 

この術式、大雑把に言えば()()()()()

 

ちゃんと条件もある。

 

1、呪術師・呪いが見える人間であること

2、死後の次の木曜日まで魂を抑留させること。魂は基本2日、3日しか抑留しないため復活可能範囲は月〜水曜日が限界。

3、受肉体の場合、器か受肉体の片方を蘇生可能。一度に2人以上蘇らせるのは不可能。

4、1度復活させると来月の同じ日にしか目を覚さない。

5、1度復活したらもう復活させられない。

 

という感じで鹿紫雲は復活した。伏黒も全式神を調伏した状態で復活した。

 

「伊地知なら適当に撒いた・・・何かメシ食わせろ。」

 

「はいはい、焼きそばでいいか・・・」

 

▲▲△△▲▲△△▲▲

 

2018年、羂索の手で受肉した過去の術師の内、高専に所属している数は30人以上いる。

 

その中で鹿紫雲一は、意外にもこの現代に1番早く馴染んだ。

 

「・・・この世界は、暇だ。」

 

彼は過去の術師の中で4番目にまともな人格をしている。とはいえ戦闘狂は戦闘狂。月5回で呪詛師や特級呪霊を殺しに行ってはかなり問題を起こしている。

 

「俺は慶長の時代からこの時代に黄泉返った。あまり面倒起こすとめんどくせぇ報告書書かされるし、五条悟は兎も角七海に説教される。正直言って面倒で暇だ。だが、別にこの時代は嫌いじゃねぇ。」

 

「飯はうめぇし、虎杖と秤が勧めるテレビも映画もゲームも面白え。」

 

「石流とバイク乗り回したし、甚爾と博打をしに行った。」

 

「秤が開いた地下闘技場で、いろんな奴と戦えた。平安の空間女と明治の天才軍人、現代の術師も強い。俺は・・・宿儺とやれただけでも満足してる。だがーーーー」

 

・〈you lost〉・

 

「チッ、また負けた。」

 

黎人の持っているバトルロワイヤルゲームで近接縛りをしていた鹿紫雲が本日3回目の敗北にキレていた。事実、鹿紫雲は銃に慣れていないのと、鹿紫雲の呪力パンチがゲーム内でも適応されていると勘違いしている。

 

つまり、ただのアホ。

 

「だから銃拾えって何度もーーてか俺のアカウントでやるな!!キルレが下がるんだよ!!つーかお前のアカウント作ってやっただろ!?」

 

「どれだ?『クラゲ人間』、『タイガーゴリラ』、『ウニ一貫』、『金槌女番長』・・・」

 

どっかで聞いたことのあるような、連想で名前が浮かぶような、そんなアカウント名が並ぶ。

 

「『バイリンガルriceball』、『猫熊』、『粉っぽいプロテインを許すな』、『アメイジングもやし』、『リーゼント美食家』、『露出魔』、『刀マニア』、『戦闘狂ピ●チューーーおい誰がピカ●ュウだ?」

 

「・・・塩にするか?それともあんかけにするか?」

 

黎人は話題を焼きそばに変えた。

 

「おい聞けよ・・・ところで、()()()()がお前を探し回ってんぞ。」

 

鹿紫雲の爆弾発言。

 

黎人が調理の手を止め、鹿紫雲の方を振り向いた。

 

「ーーーうげぇ、あの女お前の顔見知りだろ。お前何とかしろよ?」

 

「あ"?誰があの●女ババァの顔見知りだ。」

 

「てか、え?アイツ処●なの?受肉前から?遊郭って●女いて大丈夫なのか?」

 

白鳥太夫

本名、天蓋(てんがい)

鹿紫雲と同じ時代を生きた呪術師。広島コロニーで80ポイント所持していた歴戦の強者であり、結界術の達人である。

 

光の術式『天照真珠(あまてらすしんじゅ)』を持つ。

 

()()()()()特別なんだよ。奴の結界術の腕は天元並み、それに奴の術式なら簡単に幕府を潰せた。あの時代では呪術師最強といえば俺か天蓋だった・・・まぁ、奴が俺に勝てたことなかったけどな。」

 

ドヤァッと勝ち誇った顔を黎人に向ける。黎人は斬って捨てるように訂正した。

 

「いや、お前も勝ったことないだろ。相変わらず仲悪りぃな・・・ていうかお前らくっついてくれない?お前ら話によると昔恋仲だったんだろ?そうすりゃ俺もあんしーーー」

 

バチバチバチッ!!!

 

鹿紫雲の電気が床を焼き、照明、テレビを破壊した。

 

「げ、壊すなーー「おい、冗談やめろ殺すぞ?誰があんな気狂い処●ババァと?もう終わった関係だ。しかもあの女、今はお前にゾッコンだろうが。」

 

「は〜〜〜それは困る。だって俺惚れた女がいるし。」

 

つばめのことを告げると、鹿紫雲が唖然とした。

 

「マジか・・・あの女に知られたら修羅場になるぞ。()()()()()()()()()になりたくないなら用心しろ。」

 

広島の街が焼き尽くされ消滅させた戦いを、黎人は思い出した。まぁ、焼き尽くしたのは天蓋。消滅させたのは黎人だ。

 

△△▲▲△△▲▲△△

 

『私が次期生徒会長に白銀君を推薦する理由は、この学校でどんな相手にも臆することなく、平等に手を差し伸べてくれる人物だと考えるからです。自分は今年の春この学校に転校してきました。新しい環境、既に周りのクラスメイトが各々のグループを作り上げている中孤立していた私に、白銀君は手を差し伸べてくれました。』

 

生徒会選挙当日。

黎人はマイクを片手に演説していた。

 

選挙に立候補したのは先に挙げた三人。

その内、本郷勇人だけが突如辞退を公言した。

 

(ちなみに、裏で四宮先輩と早坂と順平が何かしたようだ。)

 

とはいえ生徒会選挙は予定通り開催される。

白銀陣営と伊井野陣営の直接対決として。

 

『他の候補者の人がどうなのか、私は知りませんが彼以外に生徒会長に相応しい人物はいないでしょう・・・あと、名指しでは言いませんが・・・白銀君は全男子生徒を丸刈りにしようとするどっかの芋女とは違います。』

 

この発言で、体育館全体の空気が停止した。

 

「ちょっとぉぉ!!!??」

 

(おいぃぃ黎人!!?ここで伊井野陣営のヘイト集めてどうすんだよ!!?)

 

非難の声を上げる伊井野、内心焦る白銀。そして体育館中に響く黎人へのブーイング。

 

すいませんマイク借ります、『芋女とは失礼ですね!!言っときますけど!!?あなたのファッションセンスの方が酷いと思いますよ!!?』

 

憤慨する伊井野。

 

『えっ、だって、皆さんこの公約見ました?今は平成から令和に変わった新時代、見るっからに戦前大日本帝国の二の足を踏むような公約じゃないですか。コイツ頭どうかしてますよ?逆に伊井野に投票した人〜はい、そこのあんた。明日から丸刈りで女子との距離4メートルでスマホ使わないでス●サプとかC●assiとか使えるか?・・・ほら無理でしょ。』

 

冷静に受け応える黎人。

 

『むむむむっ!!』

 

『正直言って、俺のファッションも校則に何の影響もないだろ。両目目隠ししてても前見えるし、授業も体育も受けられて、授業途中退席してもその代わりに土日に補習授業受けてんだから。別に問題ないし、ね?』

 

正論で伊井野の口撃に反論する黎人。言い返す言葉を失ったのか、ワナワナと大声でずっと気になっていた事を指摘する。

 

『というかその目隠し見えてるんですか!!?白銀元会長がどうこうって言う前に、まずそれ外して話して下さーー』『めんどくさー、はいよ。』

 

黎人は目隠しの包帯を解く。

 

その日、秀知院の生徒たちは目撃した。

 

圧倒的顔面の良さ。

 

瞳の内に青空が広がる左眼。

 

瞳の周りに紫色と黒色の模様が描かれた右眼。

 

それぞれを縁取る純白と漆黒のまつ毛。

 

顔面偏差値の概念を超越した

 

イケメン過ぎる黎人の剥き出しの顔を。

 

 

 

 

再び、静寂が包み込む。

 

「・・・ん?俺なんかやった?」

 

「「「「えぇぇぇ〜〜〜!!!!??」」」」

 

「えっ、スゴ!?イケメンじゃん!!!」

 

「何で目が紫なんですか!?」

 

「オッドアイ!?カラコン!?いや、裸眼なのあれ!?」

 

「ちょっ、スクープ!!!写真撮って!!」

 

「家入くんポーズお願いしますっ!!!」

 

生徒会選挙討論会場は、一瞬にして黎人の写真撮影会に変化した。

 

「へいへ〜い!!も〜黎人ったら罪なんだから〜お子ちゃまは僕の美顔に見惚れてなさい!!!」

 

「「「「きゃぁぁぁぁぁ!!!!」」」」

 

ちなみに五条悟も乱入した。

 

△△△▲▲▲△△△

 

放課後、投票が終わり結果が廊下に張り出された。

 

「いや、まさかここまで反響があるとはな・・・」

 

「そうですね・・・もちろん会長の人望もあると思いますよ!?けど、まさか・・・」

 

「まぁ・・・生徒会会計としてはなんとも言えないですけど、親友としては良くやったって思います。」

 

白銀御行・・・80%

 

伊井野ミコ・・・20%

 

本日の勝敗、白銀陣営の勝ち

(やっぱ顔面しか勝たん。)

 

 

 

 

 

 

廃墟、忍び装束の男と浅葱色の袴姿を履き白の着物を羽織る女がいた。

 

「・・・は?誰なのよ。この女。」

 

彼女の視線はスマホに、黎人の隣に立って笑うつばめに向けられていた。

 

「子安つばめ、特級過呪怨霊を持つ特級被呪者。黎人殿は今年の春から彼女の監視をしているとのことだが・・・」

 

女がスマホを握りつぶす。

 

「ふざけないで。()()()()()()()、五条悟・乙骨憂太・九十九由基っ!!彼らはそれぞれの孤独を持っている。黎人()も同じっ!!その彼の孤独を埋めるのは、このわっちよ!!?・・・てかこの娘、結構可愛い。会ってみたいわね。」

 

「・・・好きにしろ。報酬は口座に。」

 

つばめと天蓋、会合する日は近い。

 

〜じゅじゅ予告〜

 

真依「最近私の周りの人間が浮ついてるのよね。桃は加茂と、三輪は幸吉と。東京じゃ、あの短足1年も真希も浮ついてるらしいし〜?」

 

東堂「何だお前。真希が乙骨に想いを寄せてるからってヤキモチしてんのか?」

 

真依「してないわよ!!あーいやだいやだ!!何か黎人くんもそういう話が出てきてるし伏黒くんも華と半ば同棲してるらしいじゃない!!ていうか親族の内、明星くん除いて私だけフリーってどういうこと!!?」

 

東堂「次回『龍珠桃は説得したい/子安つばめは盗られたくない』see you later brothers and sisters。」




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