豊穣の王と黒き夜 ~あるいはヨと巫女のジムチャレンジ挑戦記~   作:野傘

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残念ながらターフタウンまでの道のりはカットじゃ。
ピンク小僧は先に来ていたユウリ嬢にコテンパンにされたぞい。


『刻まれしは災厄の残影』だヨ

 鉱石煌く"ガラル鉱山"、波うつ黄金の草原"4番道路"。それらを抜けた先にあるのがジムチャレンジ最初の目的地、ターフタウンである。

 『段々畑のあいまに家が並ぶすりばち状の町』の異名を持つこの町は、その名が示す通り独特なすり鉢状の地形に段々畑の緑が映える、長閑な田舎町だ。

 

 さて、このガラル地方中部に位置する町は普段であれば何ということのない田舎町であるのだが、しかしこの時期になると大勢の人間でごった返すことでも有名であった。

 その原因は街の中央、すり鉢状の地形の底に当たる場所へと建てられた一際巨大な建物にある。長閑な田舎町風景にあって、場違いの存在感を放つその名は――ターフスタジアム。

 そう、この町はジムチャレンジ最初の舞台である『くさ』ジムが存在する町。故にジムチャレンジが開幕したこの時期、ターフタウンにはジムチャレンジに挑戦するチャレンジャーと試合を見に来た観光客によって非常に賑わうのである。

 

 朝早くにキャンプを出立し、ターフタウンへとたどり着いたフィオたち。辿り着いて早々、彼女らは早速ジムへと挑戦すべくターフスタジアムに入って行った……のだが、

 

「――えぇっ! 今日の挑戦は無理なのですか!?」

「はい~。申し訳ありませんが、本日のジムミッション受付はすでに締め切っております~」

 

 意気揚揚と受付にやってきたフィオたちへ告げられたのは、挑戦受付を締め切ったという無情な言葉であった。

 

「そ、そんなあ……」

「あらら、こりゃ残念」

「――うーん。確かに、ジムチャレンジが始まってすぐだからジムミッション受付人数がすぐ上限になるのは分かるけど……。この時間で締め切りなのはいくら何でも早すぎじゃないかなあ」

 

 いざジム戦と意気込んでやってきたところで出鼻を挫かれた形となった一行。しかし、マサルはそこで例年から考えればあまりにも早い受付の締め切りを疑問に思う。そんな、思わず口をついて出た彼の疑問に、受付であるジムトレーナーの女性は苦笑いしつつ答えた。

 

「いや~、実を言いますと現在ジムリーダー(ヤローさん)が別件の対応に追われていまして~。それで挑戦者の方の人数を絞っているんですよ~」

 

 受付の女性が語る、締め切りが早い理由(ワケ)。それは現在、ジムリーダーであるヤローが別件の対応に追われて、やむなく挑戦者の数を制限しているからだという。

 通常、ジムチャレンジ期間中のジムリーダーはチャレンジャーへの対応を優先的に行うよう規定されている。それを制限してまで対応せざる得ない要件となれば、別件というのはよっぽど重要な要件なのだろう。

 

「あ、でも。明日のこの時間の枠でしたら空いておりますので~。こちらでは如何でしょうか~」

「えーと、この時間だと……最短でジムリーダーに挑戦できるのは明後日かあ……」

 

 ジムミッションをクリアしたチャレンジャーがジムリーダーに挑戦出来るのはクリアしたその次の日から。明日ジムミッションをクリアしたとしてもジムリーダーに挑戦できるのはその翌日、つまりは明後日である。スタジアムバトルがほぼ一日がかりとなることを考えれば、最低でも3日間はターフタウンに滞在することとなるだろう。ジムチャレンジを急いでいる訳ではない一行だが、3日間というそれなりの期間を滞在することとなり思わず唸るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガラルにおけるジム戦はジムミッションとスタジアムバトルという、二つの過程を経て行われる。

 

 ジムミッションはジムリーダーに挑むチャレンジャーを篩い落とすための一種の試験であり、チャレンジャーはこれをクリアすることで初めてジムリーダーへの挑戦権を獲得できる。

 試験内容は各ジム毎に異なり、その難易度もバラバラ。中にはどうしてもミッションがクリア出来ず、ジムリーダーに挑戦することなくジムチャレンジから脱落する者もいる程だ。

 とはいえ、ジムミッションで試される素養はトレーナーとして基礎的なもの。トレーナーとしての一般的な実力があれば突破はさほど難しくない。

 

 故に、真なる意味で挑戦者を篩い落とすのは次のスタジアムバトルにおいて、であろう。

 

 スタジアムバトルは読んで字の如く、スタジアムにて挑戦者とジムリーダーによる一対一のポケモンバトルだ。ジムチャレンジの花形であり、これに勝利することで挑戦者は晴れてジムバッジを獲得できる。

 

 ――そう。挑戦者がジムバッジを獲得するには、実力で自らを圧倒するジムリーダーに勝利することが不可欠なのだ。

 

 四天王なきガラル地方において、代わってその役割を担うのはジムリーダーたちだ。故に、ガラルジムリーダーの実力は他地方のそれと比べても非常に高レベルなのである。

 無論、ジムチャレンジにおいてはチャレンジャーに合わせて手加減するものの、それでも期間内に8つのジムをクリアし、セミファイナルトーナメントに駒を進めるチャレンジャーの数は毎年10人にも満たない。

 さらにそんなチャレンジャーたちを打ち倒しセミファイナルを制したトレーナーでさえ、次のファイナルトーナメントで本気のジムリーダーを前に一回戦で叩き潰されるのが往々である。

 

 英雄(チャンピオン)への挑戦とは、それほどまでの狭き門なのだ。

 

 閑話休題。

 

 さて、思いがけぬアクシデントにより最低3日間ターフタウンに拘束されることとなったフィオたち。とはいえ、不満に思ったところでどうしようもないのも事実。原因がジムリーダー側にある以上、彼女らに出来ることはないのだ。

 という訳で明日の空いている時間にジムミッションの予約を入れ、ターフスタジアムを出た一行。観光客で賑わうターフタウンの道を散策しながら、これからのことについて話す。

 

「何だか出鼻を挫かれてしまいました……」

「あはは……、まあ仕方ないね。制限を掛けてるのは向うの事情みたいだから、僕らじゃどうしようもないよ」

『うむ、その通りだ巫女(プリエステス)よ。世の中には己の力でどうにもならぬことも多いもの、時に妥協しその上で出来ることを探るのも肝心である。それにせっかく故郷より遥々出張ってきたのだ。これを機に見聞を広めるのも悪くはなかろう』

「王さま……――分かりました! このフィオ、見聞を広めるべく邁進して参ります!」

 

 意気込んでいたところに出鼻を挫かれ肩を落としていたフィオ。しかし敬愛する王の言葉により気を取り直し、フンスと再び意気込んだ表情を見せた。と、そんなフィオへガイドブック片手にシャクヤが声を掛ける。

 

「あ、そんじゃさあ。時間もあることだし、ちょっくら観光でもしない?」

「観光……で、ございますか?」

「そーそー。なんかここ、大昔に描かれた地上絵? みたいなのが有名なんだって」

「ああ、そういえばソニアもそんなこと言ってたっけ……えっと、確か()()()()()()()について描かれた絵があるって」

「『――!!』」

 

 マサルがふと漏らした単語。その言葉を耳にした瞬間、フィオとバドレックスは顔を見合わせる。

 

(王さま……、今マサル様が仰られたのって!)

(オヌシにも聞こえたであるか、巫女(プリエステス)よ。ウム、間違いなく「黒き夜(ブラックナイト)」、と。そう言ったであるな)

 

 「黒き夜(ブラックナイト)」――かつてガラルを滅ぼしかけ、そして近い未来、再びこの地を襲うこととなる大災厄である。かの大災厄による破滅の未来を食い止めるべく行動しているフィオたちにとって、マサルの語ったその言葉を聞き流すことは出来なかった。

 

「――マサルさま! 今仰ったことは本当でございますか!?」

「えっ? ああ、うん。前に知り合いの研究者見習い(ソニア)がそう言ってたけど……」

 

 いきなり慌てた様子でそう尋ねてきたフィオに面喰らいつつも、確かにそう言っていたと首肯するマサル。

 

「左様で、ございますか……」

「う、うん。いきなりそんな真剣な顔で一体どうしたのさ?」

「何々、どしたの? あっ、てかさマサル、ブラックナイトって何?」

「ええっと確か、大昔にガラルを襲った災害の伝説だよ。空に黒い渦が現れて、巨大なポケモンが大暴れした……っていうヤツ。確か最後は剣と盾を持った若者に鎮められたんだって」

「え、デッカイポケモンが大暴れって……暴走したダイマックスポケモンが街中に現れるようなもん? それって激ヤバじゃん」

「アハハ……まあ、あくまで伝説だからね」

 

 ブラックナイトについて掻い摘んだ説明を聞き、シャクヤはその光景を想像して驚きの声を上げる。とはいえ、ブラックナイトはあくまでも伝説であり、実際のところはどうであったかは分からないと、マサルは言う。

 

「まあ、これも知り合いからの受け売りなんだけどね?」

「ほーん」

 

 と、そんな二人の暢気な会話を余所にバドレックスと何事かを話し合っていたフィオ。しばらくの後、彼女はあらためて真剣な表情で二人に話しかける。

 

「シャクヤさま、マサルさま。その「黒き夜(ブラックナイト)」が描かれたという地上絵、是非とも一目見てみたいです」

『ウム。ヨも古人が残したという、かの大災厄の記録に興味があるであるな』

「あっ、そう? んじゃ、今から見に行ってみよっか。――マサルもそれでいいよね?」

「うん。構わないよ」

「おけ。んじゃ、出発しんこ~」

 

 地上絵を見てみたい、というフィオとバドレックスに、特に構わないと同意するマサル。という訳で一行はシャクヤを先頭に、「黒き夜(ブラックナイト)」が描かれているという地上絵まで移動することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、見えてきたし!」

 

 移動すること十数分。ターフタウンの西側、小高い丘にある展望台までやってきた一行。途端に視界へと飛び込んだのは、丘の斜面に描かれた巨大な地上絵だった。

 若草色の斜面を削り取るようにして描かれた丘絵(ヒルフィギュア)。中央には眼を見開いた巨大な怪物のようなものが鎮座し、その足元には小さな人間のようなものが幾つも描かれている。だが何より目を惹くのは怪物の向かって左上付近。そこには太陽のようにも、或いは雷を放つ渦のようなもの――恐らくブラックナイトの伝承で言うガラルを覆った黒い渦を表していると目されている――が存在していた。

 

「へー、これがターフタウンの地上絵。なんか、思ってたよりデカいね」

「うん。写真で見るよりずっと大きいや。こんなのどうやって作ったんだろうね?」

 

 遥か太古の災害を描いたという、巨大な地上絵を前にして口々に感想を述べるシャクヤとマサル。

 何も知らぬ二人がそんなのんきな感想を持つ一方、地上絵を見つめるフィオの表情はどこまでも真剣だった。

 

(これが、「黒き夜(ブラックナイト)」)

 

 天を覆う黒き渦。

 地を闊歩する巨獣(フォモール)

 そして、成す術もなく蹂躙されていく人々。

 

(わたしたちが対峙する……災厄)

 

 描かれているのはかつてガラルの大地を蹂躙し、そして近い未来に再び顕現する大災厄の姿。それは単なる絵ではない、古人が残した大いなる災厄の記録。

 遥か未来に至るまで忘れぬようにという――祈りそのもの。

 

 地上絵に残された古の人々の祈りを感じ取り、フィオの手に無意識に力がこもった。

 

(いかにも)

(王さま!)

 

 そんな彼女の心中を読んだか、フィオの内にバドレックスが語り掛けてくる。

 

(これなるは災厄の姿。ヨがかつて目にし、そして再び現れんとしている破滅の具現。ヨとオヌシが対峙し――鎮めるべき敵よ)

 

 王は語る、かの災厄の凄まじさを。

 

(「黒き夜(ブラックナイト)」はどこまでも強大である。かつて神として全盛の力を誇ったヨでさえ、辛うじて封印するのが精一杯。不完全な形で蘇った時でさえ、剣と盾の英雄を相手になお優勢。例えヨがチカラを取り戻したとて、勝てるかどうかは分からぬ……それほどまでの相手である)

 

 ――故に

 

(今いちど問おう、我が巫女(プリエステス)よ。ヨと共に「黒き夜(ブラックナイト)」に挑みガラルを破滅の未来より救ってくれるか?)

 

 バドレックスと共に「黒き夜(ブラックナイト)」に立ち向かう――それは世界を滅ぼす災厄に正面切って身を晒すことに他ならない。いくら王の加護があろうとも、いざ死地に赴くとなれば何が起こるかは分からない。最悪、何も為せず野辺に屍を晒すことだってありえるのだ。

 

(無論です。王さま)

 

 そして彼女の答えは初めから決まっていた。

 

(わたしは王さまの巫女(プリエステス)。使命を授けられたあの時から、わたしの命、わたしの運命は王さまのもの。ならばどうして運命に背を向けることが出来ましょうか?)

 

 あの日、カンムリ神殿(高き山の社)巫女(プリエステス)として任じられた時、とっくに覚悟は決めている。

 神前の誓いに偽りなし。例え野辺に屍を晒そうとも、この命果てるまで王と共に在り続ける。それこそが豊穣の王に仕える巫女(プリエステス)の使命なのだ。

 

(カラカラカラ……! なるほど、愚問であったな! オヌシに限りヨの元を離れようとすることなどありえなんだ。――許せ巫女(プリエステス)よ。オヌシの信仰と忠心を見誤るところであった)

(なんの、わたしはまだまだ未熟の身の上。王さまがそう思われるのも無理はありません。故に、一日でも早くその御心に適いますよう精進して参ります!)

 

 あらためて誓うフィオに、バドレックスはどこまでも満足気な様子であった。

 

 

 

 

 と、二人が主従の絆を深めていたその時、意識の外から突如として声が掛かる。

 

「……フィオ、フィオー? ……フィオってば!」

「ひゃわっ!」

『カムィ!?』

 

 いきなり自身の名を呼ばれたことに驚き、思わず変な声を出してしまうフィオ。慌てて声のする方を振り向けば、そこには怪しむような表情でこちらを見るシャクヤとマサルがいた。

 

「ななななななんでございましょうかシャクヤさま!?」

「いや、そんな慌てなくてもいいし。――なんかさっきから一人で百面相してたから気になって声かけてみたんだけど……一体どうしたの?」

 

 どうやら彼女は先ほどから一人で百面相を続けるフィオを訝しんで声を掛けたようである。然もありなん、先のフィオとバドレックスのやり取りは全て念話によって行われたもの。はたから見れば彼女は無言で表情をコロコロ変える、様子のおかしい少女に他ならなかった。

 

「ええと、それはですねぇ……」

 

 虚空を見つめながらの一人無言百面相という、どう考えても怪し過ぎる行動に言い訳しようと口を開きかけるフィオ。

 

(……あれ?)

 

 その時ふと、とある疑問が彼女の心中をよぎる。

 

(あの、王さま。少々よろしいでしょうか?)

(む? どうしたであるか巫女(プリエステス)?)

(はい、わたしたちの旅の目的をお二人に話してしまってよいものかと思いまして……)

(む……)

 

 フィオの心によぎった疑問、それは自分たち二人の最終目的――近い将来復活する「黒き夜(ブラックナイト)」に備え、バドレックスのチカラを取り戻す――をシャクヤとマサルに伝えてしまってもよいのか、というものであった。

 

 なぜ、フィオがそのような思ったのか。

 それは彼女が二人のことを共に旅する友人であると認識しているからだ。友人に隠し事をするのは何とも気まずいし、隠し通すにしても長時間を共に過ごすことになる以上、フィオの行動を見る機会も多く、必然バレる可能性も高くなる。ならばいっそのこと洗いざらい話した上で協力して貰ったらどうか、と考えたのである。

 

 そんな巫女(プリエステス)からの問いに、バドレックスはしばし考え込む。

 なるほど確かに二人を引き込むことにメリットはある。短い間だが接してみて、二人が巫女(フィオ)よりもずっと経験豊かなポケモン使い(トレーナー)であることは分かっている。巫女(フィオ)は才能あれどもまだ未熟だ。二人の協力が得られれば、より効率的な成長が見込めるだろう。それに「黒き夜(ブラックナイト)」に立ち向かう戦力が増えるのもよい。大災厄を相手にする以上、人手はいくらあっても足りないということはない。

 

 だが……

 

(――いや。"今"、伝えるのはやめておくである)

 

 バドレックスの答えは「否」であった。

 

(「黒き夜(ブラックナイト)」が起こりしは今より遥か太古のこと。そのような昔の災厄が復活すると伝えられても、まず信じられんだろう)

 

 バドレックスは自らの権能を以て近い未来に「黒き夜(ブラックナイト)」を予見した。だが、それは「黒き夜(ブラックナイト)」が起きるという根拠が彼の予見しかない、ということでもある。

 

 バドレックス自身はいい。何せ自分のチカラだ、その詳細は知悉している。

 フィオも問題ない。彼女は豊穣の王を信奉する巫女(プリエステス)。信仰する(かみ)の言葉を疑うことなどありえない。

 

 だが、シャクヤとマサルは違う。彼女らはバドレックスのことを何も知らぬ一般人。根拠地であるカンムリ雪原ですら忘れ去られていたバドレックスのチカラなど、遠く隔てられたガラル本土在住の二人が知る筈もなく。故に彼の予見を信じるに足る根拠はない。

 と、なれば二人に話したとて与太話と思われてしまうのが関の山。むしろ下手に話すことで折角築き上げつつあるフィオとの信頼関係にヒビが入る可能性すらある。故に"今"、自分達の目的を話すことは得策ではない、とバドレックスは言う。

 

(それになにもずっと隠し通す訳ではない。ただ、今少し時を重ね、信頼関係を築いてからでも遅くはない、ということである)

(なるほど……承知しました!)

 

 自らの目的を明かすのはより信頼関係を深めてから……という王の言葉に了解の意を示すフィオ。彼女が信奉する王の命に異を唱えることなどありはしない。

 

 だからこそ、()()()()()()()

 

「ええとですねこれは……そう! こうした古い遺跡を使った観光戦略を、フリーズ村(故郷)の村興しに使えないものかと色々考えておりまして!」

「ああー」

「そう言えば、確かにカンムリ雪原には沢山遺跡が残ってるって言っていたものね」

 

 古代の遺跡を活かした観光戦略を考えていたというフィオの話に納得する二人。二人は既にフィオの表向きの目的*1――ジムチャレンジ挑戦によるフリーズ村の知名度上げ――を聞かされており、それ故、彼女の言動に違和感を覚えることは無かった。

 結果、二人がこれ以上この話を追求することはなく、フィオは何とかこの場を切り抜けることに成功したのであった。

*1
なお、表向きとはいえこれも目的の1つであることには変わりない

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