『SPY×FAMILY』×『Lupin the Third』〜輝く宝石はスパイと泥棒を呼ぶ〜 作:VOSE
前回の酷い作品を見てくれていた人たちからは、大変なご迷惑をおかけいたしました。
次からはなんとか残していきたい気持ちで書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
さて、今回もまた、ちょっと面白いかなと思って書き始めたものを、プロローグだけですが2つ分投稿いたします。
この作品もまた更新が不定期になると思いますが、何卒ご理解の程、よろしくお願いします。
また、あらすじにも書いてあると思いますが、ベースとなる世界観の方を原作としていますが、もう片方の作品のキャラクターをメインに書いていることもありますので、ご注意ください。
それでは、長くなりましたが、ぜひご覧ください。
プロローグだけですが、どうぞ。
…ある日の夕暮れ…
ヨーロッパのとある国でのこと…
ジリリリリ…
警報の鐘の音が高らかと鳴り響いている。
鳴っている場所は銀行。
「おい!金塊がなくなっているぞ!」
「宝石もなくなっている!」
「貸金庫がやられた!早く犯人を捜すんだ!」
銀行を守っていた警備員たちは、血眼になって犯人を捜す。
しかし、犯人は既に遠くへ逃げていた。
「オホホホ!やったなぁ!次元!」
「おうよ!今日は楽勝だったな!ルパン!」
サル顔の男と、顎髭を蓄えたソフト帽を被った男が車に乗って陽気に談笑していた。
サル顔の男は、かの有名な怪盗、『アルセーヌ・ルパン』の孫である『ルパン三世』。
ソフト帽を被っている男は、そのルパン三世の相棒である『次元大介』。
2人は世界を股にかける大泥棒とその良きパートナーとして、今日も泥棒稼業に勤しんでいた。
「しかし、今日は予告状送っておいたのに、銭形のとっつぁんが来ないんだが…」
「どうせ今頃、何かしら企んでるんだろ…と思ったらお出ましぜ」
ルパンがふと、車のバックミラーを見ると、警察車両がゾロゾロとルパンの車を追いかけていた。
こんなにも早くルパンの後を追えることができたのか…
それはある男の存在がいたからである。
「ルパーン!観念しろー!」
拡声器を使ってルパンを呼ぶ男が、それである。
「おぉー!とっつぁーん!意外と早いなぁ!」
「ハッハッハ!この俺がお前のことを見逃すとでもおもったか!今度こそ、逮捕してやる!」
茶色のソフト帽に茶色のトレンチコートと、茶色づくしの風貌で現れたその男は、ICPOのルパン三世専属捜査官として活躍している銭形警部だ。
「それにしても早すぎやしないか?」
「多分張ってたんだろ。ま、そんなの、天下のルパン三世にかかればチョチョイのチョイってもんよ」
ルパンはそう言って不敵な笑みを浮かべると、車のスピードを一気に上げて、警察から逃れるように街中を縦横無尽に駆け巡った。
それこそ、大通りで大胆不敵に走っていくと思いきや、急ハンドルで路地裏に回るように走り、その行く先々で関係のない車を衝突させながら追手を突き放した。
「…まいたか?」
次元がふと、言葉を漏らした。
バックミラーにはパトカーが映っていない。
「そうみたいだな」
ルパンは笑顔で車を飛ばした。
一方の銭形警部は…
「くっそー!ルパンめ!今度こそ捕まえてやる!」
高く積み上げられてしまった車の山の、1番下で下敷きにされながらお決まりのセリフを漏らしていたのだった…
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…ルパン達がしばらく車を走らせると、ある家にたどり着いた。
赤い屋根の、ごく一般的な民家であるが、この家がルパンのアジトである。
アジトについたルパン達を中で待ち構えていた者がいる。
「たーだいまー!」
「あーら、おかえりなさい」
「おぉ!ふーじこちゃーん!」
峰不二子…ルパン三世の仲間の1人で、誰もが羨むような容姿端麗な女性ながら素性がわからない謎の女である。
「それで、今回の成果は?」
「みーてみて!こーんなに宝石盗ってきたのよ!」
ルパンはそう言うと、不二子の目の前にテーブルを置いて、盗んできた宝石や金塊をバッと広げた。
「すごいじゃない!さすがルパンね」
「だろだろぉ?ほぉら、お礼のキッスちょうだぁい!」
ルパンは不二子にキスをせがんだが、不二子はそんなルパンを放って宝石や金塊を手にした。
「ありゃりゃ…」
ルパンはキスをするために前のめりになっていたため、前に倒れてしまった。
「ったく…相変わらず不二子ちゃんはお宝に弱いんだから…」
「だって、今回の計画、私抜きじゃできなかったでしょう?あのセクハラ頭取の秘書になるのに必死だったんだから」
不二子は男が悩殺するようなその身体を使って、さまざまな所に潜入することができ、今回のルパンが行った強盗計画も、不二子が銀行の中に入ってセキュリティなどを調べ上げて出来た計画でもあったのだ。
「まぁったく…俺らだって大変だったからな…」
ルパンはそう言って散りばめられた宝石を一通り見回していると…
「…ん?これは…」
ルパンがある宝石を取った。
プリンセスカットにされている青く輝くサファイアのような宝石であった。
ただし、その宝石は何故か半分にカットされている。
「どうしたんだ?ルパン」
次元がルパンに近づいてその宝石を覗くように見た。
「…ちーっとこの宝石、どこかで見たようなことが…」
と、ルパンがつぶやいたその時だ。
外からいきなり機関銃で攻撃され始めたのだ。
「どひゃぁあ!」
「うわぁっ!?」
「きゃぁぁっ!」
ルパンと次元、不二子はそれぞれテーブルやソファを盾にして機関銃の攻撃を防いだ。
「ルパン!これはどういうことだ!?」
「俺が知るかよ!」
「ルパン!どうにかして!」
「んなこと言われたって!」
機関銃による攻撃はしばらく続き、数分経ってようやく落ち着いた。
「…なんなんだ?」
と、ルパンはそうつぶやいたそのすぐ後、何かの気配を察知した。
同じように次元と不二子も、何かの気配を察知し、それぞれ身を潜めるように隠れた。
その数秒後、不意にドアが勢いよく開かれた。
「ちっ…いねぇか…」
黒のスーツに黒の帽子を被った、全身黒ずくめの男が入りながら、部屋をぐるりと見回し始めた。
(…次元、不二子。3つ数えるから出てくれ)
(了解)
(わかったわ)
ルパンのアイコンタクトに、次元と不二子もアイコンタクトで返事する。
長年様々なところでともに活動していたこともあって、ルパンと次元、そして不二子は互いにアイコンタクトを送ることで意思疎通ができていた。
(3…2…1…)
「今だ!」
ルパンの号令とともに、3人は隠れていたところから一斉に飛び出した。
「んなッ!」
黒ずくめの男はいきなり飛び出たルパンたちに驚き、慌てて持っていた銃で応戦しようとした。
しかし…
「このっ!」
「はぁっ!」
「ふんっ!」
ルパンからは顎を、不二子からは尻を、次元からは鳩尾をやられ、黒ずくめの男はそのまま意識を失った。
「なんだ、こいつ」
「物騒なものを持ってきやがって」
男が持っていたのはM4カービンと呼ばれるアサルトライフルであった。
「ったく…どこのやつなんだ…」
と、ルパンがつぶやいたその時だ。
「動くな」
ドアの方から声が聞こえてきた。
ルパン達がふと振り返ると、先程倒した男と同じような格好をした男達がずらりと並んでおり、その先頭にいる男が銃を向けていた。
「おいおい、危なっかしいなぁ。つーか、誰だ?お前」
「お前らに言う資格はない」
黒ずくめの男は厳格そうな声で言った。
「それで、ルパン三世…その『
男はルパンを知っているらしく名前を言った後、ルパンが持っている宝石を渡すように要求した。
「だーれが渡すもんかよ!こっちはようやく手間ひまかけて盗んだものなんだぞ!?」
「それはご苦労だった。それじゃ、それに見合う報酬も渡そう。さぁ、こちらに渡してくれないか?」
「それでもやなこったよ!」
「そうか…それじゃ、力づくでも奪わせてもらおう!」
男はそう言うと、持っていた銃をルパンに向けて撃ち始めた。
「アババババ…」
ルパンと次元は足元に撃たれた銃を、ダンスを踊ってるかのごとく避けた。
それと同時に、持っていた宝石を何者かに奪われてしまった。
「あっ!」
その盗んだ相手というのは…
「ごめんなさいね、ルパン」
峰不二子である。
「あ!不二子!汚いぞ!」
「何が汚いのかしら。あなただって泥棒をしてるのに」
「くっ…このぉ…」
言葉でルパンを封じ込めた不二子は、静かに黒ずくめの男の方へ寄る。
「これ、あげるわ」
不二子がそう言うと、男は口角をにっと上げた。
「そうか…それはありがたい」
男が宝石を取ろうと手を伸ばすが、不二子は器用に宝石を掌の中に収める。
「タダではあげないわよ?ほら、あなた言ってたじゃない。報酬を渡すって。それについて交渉したいのよ」
「ふむ…そうか…ならば、一緒に来てもらおうか」
「いいわ。それじゃ、ルパン。またね」
不二子はそう言うと、黒ずくめの男と共にドアの向こうへと消えていった。
「…追わねえのか?」
静けさが戻った後、次元が静かにルパンに呟いた。
「あぁ。大体の検討はついてるしな」
ルパンはそう言うと、窓辺に出てタバコを咥えた。
次元もそれにつられてタバコを咥える。
2人は各々タバコに火をつけ、すうっと吸って、ふうっと吐いた。
「…
しばらく吸って次元がルパンに問うと、
「まぁな…」
ルパンはどこか感慨深そうに答えた。
そしてルパンは、吸い終わったタバコを地面に落として靴で消すと…
「行くぞ、次元」
次元を呼んでドアの方へと向かった。
「ん?どこへだ?」
次元が行き先を聞くと、ルパンは横顔を見せた。
まるで子供のようなウキウキとした笑顔を見せたルパンは、次元に静かに伝えた。
「
後書きはもう一つのプロローグに載せます。