『SPY×FAMILY』×『Lupin the Third』〜輝く宝石はスパイと泥棒を呼ぶ〜 作:VOSE
…次の日、〈WISE〉にて…
「…『
「はい」
ロイド…『黄昏』の突然の提案に、『
「かのルパン三世との接触の後、ショーン・マクラルーンによる東西の統一や二つの宝石の秘密…」
「それらを踏まえて、私に『
『黄昏』の要求を聞いた
「却下だ」
当たり前のように否定した。
「何か、引っかかることでも…」
「大有りだ。その方法は敵に塩を送る羽目になるんだぞ」
「そこが重要なんです」
「…」
「今我々が持っているのはそもそも
「それはそうだがな…素直にあのマクラルーンが応じるわけがない…」
「秘密裏の外交交渉でも、おそらく
「そうなったら強引にでも奪還をしなければならない…」
「そのために、わざと持ち出して我々に注意を引かせるのです。その隙に『
前代未聞の作戦に、
「…勝算はあるのか?」
「えぇ」
「…よし、わかった。これより作戦名を『東西宝石入れ替え作戦』と称し、すぐに決行する。政府へは私が話をしよう」
「ありがとうございます」
『黄昏』は
「…しかし、ルパン三世と手を組むことになるとはな…全く、世の中わからないだらけだ…」
そこへ…
「お疲れ様です。
1人の女性が入ってきた。
銀髪でショートヘアのその女性は、コードネーム『
ロイドの後輩の諜報員である。
「あぁ…聞いてたか?」
「えぇ」
『夜帷』は短く返事する。
「今回の作戦…『黄昏』がかのルパン三世との共闘をすることになったのだが…」
「その任務、私もやらせてください」
「ずいぶんとやる気だな…」
「もちろんです」
『夜帷』はいつでも行けると言わんばかりに
「申し訳ないが、今回はお前にやれる仕事はない」
「え…」
「今回の任務先はかのマクラルーンの屋敷だ。そんじょそこらの役所より入るのさえ難しいところを、少しでも狙われてると知られてみろ…」
「っ…」
スパイの中でもかなり有名なマクラルーンの屋敷…その場所に入り込むことすら難しいことは、冷静になった『夜帷』はすぐにわかる話であった。
「とはいえ、今回の任務ではどうなるかもわからないからな…バックアップとして入ってもらうことなら任せられるが」
「いえ、問題ありません」
『夜帷』は
「では、よろしく頼むよ」
「わかりました」
『夜帷』は返事を終え、踵を返して部屋を出た。
「…頼むぞ…『黄昏』…」
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…一方その頃…
「…んで、俺に何のようなの?ロイドよ」
とある売店で、『黄昏』とアフロ頭の男が話していた。
男の名はフランキー・フランクリン。『黄昏』が利用している『情報屋』の1人だ。
「1つ頼みがある。ただ、ここでは話すとまずい内容でな…中でいいか?」
「ほう?珍しいな。そこの入り口に入れ」
フランキーは指を挿して売店横のビルの入り口に入るように言った。
「ありがとう」
『黄昏』は入り口の中に入った。
そこへ繋がっているのは地下への階段である。
その先は下っていくと、目の前に現れたのはさまざまなガジェットが置かれている部屋であった。
「…ほうほう…」
「何感心してんだ?」
「いや、別に」
藪から棒に現れたフランキーに一瞥しながら、『黄昏』はフランキーに話をした。
「今回の任務で使うガジェットを見繕って欲しいのだが」
「マクラルーンの館で使うためのか?」
「そうだ」
『黄昏』のお願いに、フランキーは思わず頭を抱えた。
「ったく…何に使用するところから始めないとわからないだろうがよ」
「全くだが、こんな状況だ。どういう場面でも使えるようなものが欲しい」
「えぇっとね…何があったっけかな…」
フランキーは一心不乱に色々な道具を取り出しては投げ出していった。
その中の一つに『黄昏』は目を付けた。
「…こいつは?」
『黄昏』が手に取ったのはコインである。
「お、そいつに目を付けるとは、お目が高いねぇ。そいつはコイン型爆弾さ」
「コイン型爆弾…」
「あぁ。そのコインに描かれている人の目のところがスイッチになっててな…あぁ、押すなよ?それ、見た目は10ペント硬貨だが、かなり威力があるからな?」
「なるほどな…起動までにはどれくらいかかる」
「可変式で短ければ1秒、長ければ10秒だ」
「ほぅ…こいつはいいや」
『黄昏』はそのコインをポケットの中にしまった。
「それを持っていくのか?ならまだあるぞ」
「いや、1枚で十分だ」
ここでふと、フランキーはとある事を聞き始めた。
「ところでよ…なんで、
それを聞いた『黄昏』は…
「…くっ…ブハハハハハハッ!」
突如として大笑いし始めた。
「やっぱバレてたか、フランキー・フランクリン」
「本当だったらこういう時じゃないところで会いたかったぜ…
フランキーが『黄昏』に変装している男の名を告げた。
ルパンは観念したか、すぐに変装を解いた。
「やれやれ…どこから気づいてた?」
「売店で話してた時からだ。あいつとは長い事一緒にいるもんでな。歩き方からまず違うからすぐにわかった」
「そんなすぐにわかるものかよ…」
ルパンは頭をガックシと倒した後、フランキーのガジェットの数々を舐めるように見始めた。
「しかし大したもんだなぁ。情報屋なのにこんなのしなくてもいいだろ」
「あくまで趣味の一つだ」
「趣味ね…ここで一仕事するときはお前のところで色々借りるとするかな…」
「いや、やめてくれません!?これで足がついたらどうするんですか!?」
「頑張るしかねぇだろうよ。んじゃ、俺はこれ失礼するよ」
「はぁ…はいはい、また来てくださいね」
こうしてロイドとルパン、それぞれが来たる決戦への準備を進めていったのだった…
いかがでしたでしょうか?
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では次回、お会いしましょう