『SPY×FAMILY』×『Lupin the Third』〜輝く宝石はスパイと泥棒を呼ぶ〜 作:VOSE
…マクラルーンの屋敷へ潜入する前日のこと…
「…おい、ルパン」
アジトで準備を進めていたルパンの元へ、次元と五エ門がやって来た。
そしてある人物を見てルパンに声をかけたのである。
「ん?どうした?」
ルパンは2人の気配を察知して返事する。
「マクラルーンの屋敷に行くわけなんだがよ…そこにいる不二子も連れて行くのか?」
次元が目線を向けた先には、ソファでくつろいでる不二子がいた。
「あら?ダメなの?」
「ダメに決まってるだろ。またいつ裏切られるか知れたもんじゃねぇ」
「冷たいこと言わないでよ。あの時はものすごいお宝が手に入ると思って…」
「そしたら正体は原子爆弾…」
「そうよ!もし作られて実際に使われたらたまったものじゃないわ!世界のお宝が消えちゃうもの!」
「なんというか…」
「いつも通りでござるな…」
「別にいいじゃない!2人もお宝が消えちゃったらどうするのよ!」
「その時は考えるけどよ…」
「ルパンが許さんだろうな」
不二子の不満に、次元と五ェ門はやれやれと言わんばかりにため息をついた。
「まぁまぁ、いいじゃねぇか。俺だって世界滅んでほしくねぇからよ」
しばらく作業を続けていたルパンが返事がてら、背伸びをしてようやく作業をやめた。
「それで…ルパン、お前何作ってるんだ」
「ん?これ?マクラルーンを欺くための一石よ」
ルパンはそう言って作っていたものを掲げた。
「…上手く騙せるといいんだがな…」
ルパンは小さく呟いたのだった…
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そして…当日…
「またショーンさんのお屋敷に呼ばれるなんて…ありがたいですね!」
「そうだな、そそがないようにしないとですね」
ロイドとヨル、そしてアーニャはショーンのパーティに参加すべく身支度を進めていた。
「今回もボンドはお留守番だ。ごめんな」
「わふぅ…」
前回同様、ボンドはパーティに参加しない方向で進めていたため、かなり落ち込んでいた。
「よしよし、ボンドいいこ」
「わふぅ…」
そんな落ち込んでいるボンドを、アーニャが慰めていると…
(っ!)
ボンドが見える未来がアーニャを通じて見えた。
(これは…やしき?そのやしきが…もえている!?)
ボンドが見た未来は、ショーンの屋敷が全面的に火に包まれている様子だった。
(これは…ちちとははに!)
と、アーニャはロイドとヨルに言おうとしたが…
「アーニャ、早く来ないと置いてくぞ」
ロイドとヨルはすでに玄関のドアを開けてアーニャを待っていた。
「あ、まって〜!」
アーニャは慌ててロイドとヨルの後をついて行った。
結局アーニャは本当のことを伝えられないまま、ショーンの家へ行くことになった。
一方のロイドは、今回の作戦のことをずっとぐるぐると考えていた。
(アーニャには申し訳ないけど…今回の宝石はショーンに返さないといけない…ただ、一瞬でも2つの宝石がショーンの手に渡ってしまったら…)
と、ずっと頭を回転させていると…
「どうしましたか?ロイドさん」
いつになく険しい表情のロイドを案じたヨルが声をかけた。
「いや、なんでもないですよ。また呼ばれたので少しだけ緊張を…」
「またなのにですか?」
「まただからですよ。ショーンさんに気に入られたって考えればいいのか…」
「ふふっ、気にしすぎですよ、ロイドさん。気楽に参加しましょう」
「そうですね…ちょっと気にしすぎてしまっていたかもですね」
ロイドはそう言って笑顔を見せて前回と同じ車を走らせたのだった…
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時同じくして…
とあるビルの一角…
「…ルパン」
マクラルーンの家を見張っている次元がルパンを呼んだ。
「ん?」
ルパンは次元の呼び出しに返事した。
「そろそろパーティの時間だが…これからどうするんだ」
「どうするって何よ」
「屋敷に入る方法だ」
「あぁ〜…」
ルパンは次元の疑問に納得したように返事した。
「あぁって…お前もう少ししっかりしてくれねぇか?こっちまで気が抜けてしまうぜ」
「悪りぃ悪りぃ…いや、方法はある」
「本当か?前に入って変装した時はバレたのにか?」
「あぁ。しかもしっかり中に入れる方法がな」
ルパンはそう言ってニンマリと笑顔を見せた。
「けっ、本当かよ…にわかに信じがたいな」
「本当だっつうの。まぁ、確かにここまでガード固められたら普通は無理だけどな…」
ルパンはふと、とある紙を一瞥した。
そこに書かれてあったのは、マクラルーンの屋敷のセキュリティであった。
「周りは森で囲まれているが、常にマクラルーンの手下がウヨウヨいやがる…しかもこの手下共は国のトップレベルの軍隊で働いていたほどの凄腕達だ」
「あぁ。しかももっとすごいのがいるぞ」
「すごいの?」
「とっつぁん」
「何!?」
ルパンは思わず声を荒げてしまった。
すぐにルパンは次元が持っている双眼鏡を奪い取り、先ほど次元が見ていたところを覗いた。
そこには、路上で検問しながら警察に指示をしている銭形の姿が見えた。
「あちゃぁ…もう仕事に就いちまってるのかぁ…」
「そういうことだ…で、どうする、ルパン」
「こうなったらしゃあねぇだろ…そのまま行くしかねぇ」
「それで上手く行くものか…?」
「まぁ、とっつぁんはマクラルーンの屋敷には入ることは出来ねぇ。一回門前払いされてるしな」
「それに、屋敷の中には警察が誰1人としていない…となったら、そのまま押し切るしかないってことか?」
「いんや、それはそれでめんどくさそうだ…」
ルパンは銭形の対策をひたすらに練り続け…
「しゃあない。
そう言ってニヤリと不敵な笑みを浮かべたのだった…
いかがでしたでしょうか?
もしよろしければ評価等していただけるとありがたいです。
では次回、お会いしましょう。