『SPY×FAMILY』×『Lupin the Third』〜輝く宝石はスパイと泥棒を呼ぶ〜   作:VOSE

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第25話〜裏道へ〜

…パーティが盛況を迎えている傍ら、ルパンと次元はしばらく林の中を、ショーンの執事達に捕らわれながら進んでいた。

しばらく進んだ先にあったのは、林の中にはもちろん、豪華絢爛なショーンの屋敷すら全く似合わない無機質なコンクリートの箱である。

入り口は両開きになっており、そこを開けるとエレベーターになっていた。

 

「…これは?」

「なんだ?」

 

不思議がるルパンと次元を差し置いて、執事達はエレベーターに乗り込み地下へと進んでいった。

 

「どんどん下がってくな…」

「ここがおそらくショーンの化けの皮の裏側なんだろ」

 

しばらくして、エレベーターが止まり、ドアが開いた。

着いた先は何もないデカい空間のみで、降りたはるか先にはまたエレベーターの入り口があった。

ここで、ルパン達は動いた。

 

「さてと…動くか、次元」

「おうよ」

 

次元は自身を担いでいる執事の頭にチョップを入れた。

 

「ぐはっ!」

 

次元を担いでいた執事は体勢を崩し、そのわずかな間に次元は執事の腕からするりと抜けた。

 

「んなっ!?」

「おいおい、よそ見すんなよ」

 

驚く執事達をよそに、ルパンも執事にチャップを入れて、次元と同様にするりとぬけた。

 

「おい!逃すな!」

 

執事たちは腰に隠していたサブマシンガンを取り出し、ルパンと次元に撃ち始めた。

ルパンと次元は咄嗟の判断で柱の影に隠れる。

 

「うはぁ…危ねえ危ねえ…やっぱ、執事って言っておきながらその裏は武力集団ってことか」

「うだうだ言ってられねぇぞ」

 

ピンチであるのにヘラヘラといられるルパンに少し喝を入れた次元は、ふと部屋の奥を見た。

奥の2枚扉がゆっくりと開き、中から大勢の執事が銃を持って現れた。

 

「マジかよ…」

 

ルパンが驚くのも束の間、執事達は容赦なくルパンと次元に銃撃し始めた。

 

「あばばばばば…」

 

ルパンと次元は弾を避けながら大きい柱の影に左右それぞれ隠れた。

 

「おいおい、こりゃ一体どうなってんだ」

「まぁ、少なくともここがやばいところってことはわかった。それに…」

 

ルパンがほんの少し、柱から顔を覗いた。

 

「…M4カービンだ」

「何!?」

 

ルパンの言葉に、次元は驚く。

 

「あぁ…見てみろよ」

「…ほんとだな…しかもよく見りゃありゃ…」

「…最初俺を襲ったやつらと同じモンだ…」

「てことはつまり…」

「クロウって野郎とショーンが繋がってる証拠になる」

 

ルパンはそう言うと、胸からワルサーP38を取り出した。

 

「次元、行けるか?」

「あぁ…準備は出来てる」

 

ルパンがふと次元の方を見ると、次元もすでにコンバットマグナムを用意していた。

 

「敵さんの数は?」

「ざっと20」

「この後来る可能性は?」

「あるだろうなぁ…でもまぁ、時間稼ぎには十分だろうよ」

「時間稼ぎ?」

「道を作るための準備よ」

 

ルパンは次元に意味深な言葉を言うと、大量の執事に向けて撃ち始めた。

次元もあわててルパンに続くように撃ち始める。

執事達の乱雑なアサルトライフルに対して、ルパン達は執事達を1人、また1人と正確に淡々と撃っていく。

しばらくして、ルパンと次元は最後の1人を倒した。

 

「ふぅ…」

「ったく…危ねぇところだったぜ…ルパン、行くか?」

「いや」

 

次元が立ち上がって扉の方へ行こうと、ルパンを誘った。

しかし、ルパンは動こうとしなかった。

不思議がる次元だが、そう経たずにルパンの真意がわかった。

ふと、また奥のエレベーターの扉が開くと、また中から大勢の執事達がぞろりとやってきた。

 

「っ!?」

 

次元はすぐに隠れた。

そして執事達はまた容赦なく発砲し始める。

 

「おい!ルパン、これを読んでたのか!?」

「そりゃ、ここは敵が1番知られたくねぇところだ!人数はかけるだろうよ!」

 

そしてルパンと次元はまたすぐに撃ち始める。

また1人ずつ倒していったルパンと次元であったが、倒し終わるたびまた執事達が現れ、攻撃し始めてきた。

 

「くそっ…何人いんだ、こいつら!」

「やるしかねぇ!次元!あともう少しだ!」

 

ルパンはまるで誰かが来ることを予言するかのように言った。

 

「そうは言ったって、こちとらもう弾が切れちまうぞ!」

「大丈夫だ!あともう少しすりゃ…」

 

と、ルパンが言ったその時である。

ルパン達が乗ってきたエレベーターのドアが開き始めた。

中から現れたのは…五ェ門である。

 

「よぉ〜、五ェ門!ようやく来てくれたか!」

「外の警備を倒すのに少し骨が折れてな…」

 

そう言う五ェ門は、自分に撃ってくる弾を斬鉄剣で次々と切り捨てていった。

そして、五ェ門は高く跳び始め…

 

「キェェェェェェェェ!」

 

気合いを入れながら執事達を斬鉄剣で切り捨てていった。

 

「おぉ〜、さすが」

 

見事な業にルパンは拍手して称える。

 

「このくらいは余裕でござる」

 

五ェ門はいつものように顔を変えることなく返事する。

 

「んで、この後どうするんだ?ルパン。また来るぞ」

 

次元はエレベーターの方を見ながらルパンに聞いた。

ドアからは登ってくる音が聞こえてくる。

 

「なぁに、このくらいやりゃ十分だろ」

 

ルパンはふと、近くにいた執事の1人を見た。

それから1分とも経たずに、エレベーターのドアが開き、中から執事が現れた。

 

「そこを動くな!侵入者!」

 

先頭で現れた執事が言うも、そこには誰もいなく、倒れている執事達しかいなかった。

 

「…これは一体…」

 

その場のリーダーと思わしき執事が辺りを見渡していく。

すると…

 

「…助けてくれ…」

 

と、掠れた声が聞こえてきた。

 

「っ!?」

 

執事がその声の方へ行くと、3人の執事が負傷したところを手で押さえながら横たわっていた。

 

「どうした、お前ら!」

「すみません…やってきた奴らを…応戦してたら…」

「それで、奴らは!?」

「そこに…」

 

執事の1人が指を差した先には、倒れたルパン一味がいた。

 

「…やったのか?」

「苦戦しながらも…しかし…」

「言うな、これ以上は」

「すみません…」

「いいんだ…とりあえず治しに行ってもらえ。ここは我々が対処する」

 

やられた3人は先ほど来た執事1人を付き添いとして共にエレベーターに乗り、また下の方まで下がっていった。

 

「しかし、お前らよくやったな。新入りのくせによ」

 

同乗した執事が、怪我をした執事を繕う。

 

「ありがとうございます」

 

怪我をした執事は律儀にお礼を言った。そして…

 

「でも、油断は…禁物ですよ」

「え?」

 

怪我した執事はそう言うと、同乗した執事を手刀で気絶させた。

 

「…作戦、成功だな、ルパン」

「ま、ざっとこんなもんよ」

 

執事達は声を元に戻して話した。

彼らは、実は変装したルパン一味である。

 

「というより、お前まだ持ってたんだな。変装ガム」

「たまたま持ってたのよ。使い所に困っててさ」

「それで、どうするのだ?ルパンよ」

「このまま敵陣に乗り込むまでよ。ちと目指す場所があるからな」

「目指す場所?」

「俺の勘が合ってたらな」

 

ただ一点を見つめるルパンを、次元と五ェ門はお互いに顔を見合った。

 

「…間違ってなけりゃ…この下にとんでもねぇモノがあるかもしれねぇからな」

 

不敵な笑みを浮かべたルパンを乗せたエレベーターは、確実に下へと降っていくのだった…




いかがでしたでしょうか?
もしよろしければ評価等していただけると嬉しいです。
では次回、お会いしましょう
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