地下についた時、出迎えたのは何故か掲げられている横幕とクラッカーの音だった
歓迎会に見えるのは私の気の所為ではないのだろう、横にいた奏は呆れ返っていた
「あれ、アヤカさんにキアナさん、何故ここに?」
「一応身元預り人だしね、それに私達でも謎の現象を確認したからそこで活動してたこっちの方たちに一時保護をお願いしたの」
「んで持ってご相伴にも預かってるわけ、この肉美味いな・・・」
アヤカさんは唐揚げをご堪能していた。キアナさんも同じく唐揚げを食っている
美味そうだけどさぁ・・・私が言いたいのはそういうことじゃなくて!!
「一応、ここがどういう所か知っているんですか?」
「知らずに来るほど馬鹿じゃないからね、おおよそは掴んでるよ」
「でもそれは後で直接聞こうね、又聞きだとちゃんと伝わらないこともあるからね」
「だと思いました、後でこの人達に聞きます」
納得はしてないが理解はした。しかし、私の後で来た子に驚く
そこにいたのは学内でもある意味有名人の子、立花響だったのだから
「おせっかいさんなんでここに?」
「まさかと思いますが、金髪の何でも屋美少女さん!?」
「あーやっぱそう思われていたかー・・・」
私の髪色は金色のほうが少し強い茶金色だが気にしないでおこう
遠目から見たら金髪にしか見えないくらいだし間違われても仕方がない
「さて、と・・・」
改めて、自己紹介をしよう。挨拶の代わりにもなるだろう
「衛宮・カナタです。そこにいる天然のアホの保護者役してます」
「天然のアホで悪かったなカナタぁ!!」
「そういうとこだよ、奏」
そしてさり気なく響さんを奏の横に立たせて二人を見比べる
身長差もある事ながら二人は髪型が少し似ていた
そこで思わず・・・
「ダメダメ親鳥とおせっかい雛鳥」
相互を指さして思わずそう言っていた
「おう、誰がダメダメだって?」
「おせっかいはそうですけど雛鳥は・・・」
「二人とも髪型似ているし、奏を親鶏と見たら身長から響さんは雛鳥になるし。奏はダメダメなところ多々あるし、響さんは単純におせっかいが強いからだけど何かご不満が?」
「このワーカーホリックがぁ!!」
奏が私に禁句を言いやがった、思わず頭を鷲掴みにして告げる
「ほう、毎回毎回テスト対策もロクにせずピンチになって助けを請い。そもそも日常生活ではマトモに片付けも出来ない汚嬢様が何かほざきやがりましたか?」
「いででで!?本気で鷲掴みにすることはねぇだろぉ!?」
「挙句の果てには私の禁句を理解していて言うとは、よほど痛い目を見たいのかな?」
「今見てる、今見てるからぁ!!」
ギリギリギリ・・・と音を出しながら鷲掴みしていた手を離し、チョップを加える
「いてぇ・・・」
「私にあの言葉を言ったのが原因よ、次は冷水風呂行きだから」
「それだけはマジで勘弁して下さい!!」
奏がかつて経験した最大の処罰である冷水風呂を言われて顔を真っ青にしていた
あれは何しろ拷問のたぐいだから顔を青くしてもおかしくはない
「冷水風呂って・・・」
「文字通りの冷水の風呂なんだよ・・・氷が浮かんでいる、な」
聞いた全員が顔を青ざめさせていた、ちなみにコレにはそれなりの理由がある
「壁に穴開けて修繕費ぼったくられそうになった挙げ句、それを私に直せといったからよ。私は便利屋じゃないしそもそも壊れた理由ってなんだったっけ?」
「自分の生活習慣の悪さからです、はい」
「反省したからいいけど、次はもっとキツイの考えるから」
「アレよりも厳しいのがあるのか・・・」
アレは流石に行き過ぎたかとも思ったが、それだけ当時の奏の生活習慣は悪かった
それを一応は生活できる程度まで改善させるのには正直苦労したものである
「ちなみにあのときの氷の代金まだ請求していないけど、いくらしたと思う?」
「マジで聞きたくないです」
「特別に教えてあげるわ、2,000円もしたのよ」
「え・・・?ってことは・・・」
そう、氷だけに2,000円も使った。つまり・・・
「あれから3日間ほどモヤシ生活だったのは理解できたわね?」
「・・・はい」
「今度回転寿司奢りで、今の貴女はそれくらい楽に出せるでしょ?」
「イエス、マム!!」
ちなみにあの後、氷は溶けきるまで浴槽内で放置するか洗濯の時に洗濯槽に一部を突っ込んでその際に流し込まれる温水で溶かした
ちょうど夏物から秋物に変更する時期であり、一部に温水不可のものがあったのでそれを洗う際に活躍してもらった次第である
結果として一部縮んでしまう程度で済み、それも伸ばしながら乾かせば気にならない程度であったのは副産物としていい結果だと思う
「君は中々アグレッシブなことをするな・・・」
「奏が相手だからですよ、彼女、自分がこうと決めたら譲らない頑固なところがありますからね。そんな子を相手していたらいつの間にか力付くで言うこと聞かせることが多くなりまして」
「私の扱い酷くね?」
「聞いて改善されるなら考えてあげてもいいわよ?ムリでしょうけど」
「言い返せねぇ・・・」
風鳴弦十郎と名乗った大柄の人・・・正直スーツより戦闘服の方が似合いそうな人物の言葉に私は返す
その直後に奏がなにか言ってきたが、改善を求めるならそれなりの成果を出してから言ってほしいものである
まぁ、成長とともに改善はされているのでマシにはなっているものの
「そういえば、私はどちらに属することになるんですか?」
「私達だよ。現状、カナタの事ですぐに対応できるのが私達くらいだしね」
アヤカさんがそう言って私に書類を見せる、身元預かりと秘匿事項の守秘契約の書面だ
「っていうことは?」
「残念だけど学生は対応外ですので雇いません、アルバイトも禁止です!!」
「ダメですか?」
「絶対ダメです!!」
アヤカさん達に属するのは分かったけどPMCの社員としては雇わないとのことだった
コレは前にもお願いした際に最低でも高校は出てから言うようにと釘を差されたので期待はしていなかったが、事情が事情とは言え例外は許してくれないようだ
「保護観察の対象ですか・・・」
「身を守るためには仕方ないからね、一応念の為こっちでも警護人員は割くよ」
「といっても、既にここにいるんだけどな」
「あ、森谷先生・・・アヤカさんから任せられていた仕事はきっちりやってますか?」
そう言うと森谷先生は顔をうつむけた、やっぱりしてなかったようだ
「だろうと思いました、警護には感謝してますけどしっかりして下さい」
「はい・・・」
そう言って、その後はお開きになるまで楽しんだ
それから私は奏と寮に戻り、キアナさん達はヘリで帰っていった
その際のヘリがMi-24ハインドDだったのはたまたまとの事だったが、風鳴弦十郎さんが驚いていたが印象的だった
私はキアナさん達と一緒にいた期間があったため見慣れているのだが、今このヘリを使っている国家は中東緒国家程度で、かなり珍しい機種とのことだった
Mi-24ハインドDって今でも使っている国家は割と少ない方です
理由?後継機種がバカスカ売れているから