シンフォギア Fake Ideal   作:アーヴァレスト

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そしてついに始まる地獄(みらい)への旅路


fate

「そういえば」

「ん、なんだ?」

「今日、CD初版日よね?」

「あのぉ、その事なんですけどぉ・・・」

 

ある日、私は思い出したようにそう言った

ちなみに買うCDはツヴァイウィングの物、本人?眼の前にいるけど何か?

という顔で返して告げる

 

「ファンだからね、仕方ないよね」

「本人の目の前でそれを言わないでくれよ・・・」

「ついでに言うと私からの些細なイタズラでもある」

「おう、ちょっとこっちに顔向けろや、今ぜってぇ嫌な笑顔浮かべてんだろ!?」

 

奏の騒ぐ声を無視してノートを見る

 

「騒ぐ割には進んでないようだけど?」

「ぐっ・・・!!」

 

一方成績優秀な風鳴翼さんは今日も真面目に勉強タイムだ

自分の部屋でしないのは、自分だけだと行き詰まってしまう課題も私なら教えてくれるからというもの

ちなみに解き方は教えても答えだけは絶対教えない、答えを教えると身に付かないからだ

 

「大体、課題をギリギリまでためるのが悪いのよ、さっさと片付けたら問題ないでしょうに」

「うっ・・・翼ぁ・・・」

「自業自得だよ奏、あと学年も違うから無理」

 

にべもなく断られた、普段はべったりな翼さんもコレには冷たいようだ

 

「答えを・・・」

「星になりたい?」

「解き方を教えてください」

「よろしい」

 

そうして解き方を教える。奏は地頭は良い方なのでコツさえ掴んでしまえば後はこちらが深く教えなくても自分で解ける

問題はそこへ至るまでの道筋が果てしなく遠いということ。

本人のズボラな性格と後回しにしてしまう癖のせいでどうやってもこうなる

 

「というかね、学年なら私貴女の二個下なのよ?それ分かってる?」

「それは勿論分かってる、でも本来なら、私の一個上だろ?」

「まぁ、そうだけど・・・」

 

私は幼少の頃に大病を患い3年間、治療の順番を待つためにコールドスリープで加齢を停止されている

その期間のせいで学年は二個下であるが、停止期間を含めなければ奏とは同級生どころか上級生の立場である

まぁ、そこに頭の良さは含まれないのだが・・・

 

「でもさぁ、なんで私の学年の問題も分かるんだ?」

「宿題はたいてい教科書で習った範囲内のことでしか出題されない問題ばかりよ、だから答えは自ずとその範囲内の何処かにあるものになる。であるならばあとは出題の傾向から大体の答えが割り出せたりするの」

「文章は?」

「書いて身に着けろ、以上」

 

そしていま止まっているのは正しく文章で答えを書く問題だ、コレに関しては的外れなものでなければ大体は点を貰えるため書いて身につけるしか無い

 

「それじゃあ私は買い物に行ってくるから、ちゃんと解いてなさいよ?」

「はいよー」

 

そうして、私はショップへ行くことにした

自転車があればいいが、唯一と言って良い苦手なものであるため移動は徒歩かバスか最悪タクシーだ

自転車だけは何故か、昔から乗りこなせない

 

「初版、売り切れてはなかったか・・・」

 

そうして目的のCDを買い、ショップを出たその瞬間・・・聞きたくないアラートが鳴った

 

「ノイズ・・・!!」

 

そのアラートを聞いた瞬間、近くの避難施設へ向かうが・・・

 

「クソ・・・!!こんな時にツイてない!!」

 

既に入れる限界に達していて入口が閉鎖されていた

仕方なく他の施設までのマップを見るが、あまりにも遠すぎる

 

「なんで人生で3回もノイズに会わなくちゃいけないのよ!!何かの呪いか!!」

 

そう言いながらも逃げる、逃げる、逃げる

ノイズに対して人間はあまりにも無力だ、出現したら隠れてやり過ごすか逃げるくらいしか選択はない

そして隠れることが出来ない今の私は出来るだけ遠くへ逃げるしか選択が出来ない

 

「畜生、運が尽きた」

 

そうしながら逃げ続けて、そして当然ながら追い詰められた

後ろは道路の法面、他はノイズの群れ・・・明らかに詰みだ

 

「あぁ畜生め、お前ら数で来るんじゃねぇよ」

 

視界に映る範囲内にはノイズしか見えない、最悪の状態である

 

「そいつから、離れろぉぉぉ!!」

 

そこに聞き馴染んだ人物の声が聞こえた

その直後にノイズの一部が落ちてきた槍で吹き飛ばされた

 

「奏・・・?」

「説明は後だ、今は!!」

 

そういった奏は倒れかけた、身体もふらついている

 

「ちくしょ・・・私も限界か」

「奏・・・!!」

 

奏はノイズの対応に一歩遅れた。突進してきたノイズに対応できず法面に叩きつけられたのだ

炭素化するはずなのにしないのは、今の服装に秘密がありそうだが、もう戦闘はできない。

 

「逃げろッ!!」

 

そういった奏はもうボロボロだ、立てるのがやっとだろう

確かに逃げた方がいい、奏を囮にして・・・でもそれは私の信条に反する

 

「確かに、そうねぇ・・・」

 

気がつけば、私は槍を手にしていた

 

「逃げるほうがマシかもしれない、けどお生憎様、親友を捨てて逃げるほど腐っちゃいないのよ!!」

 

脳裏に浮かべていたのは、数年前のコンサートでのノイズとの遭遇

そしてその時、私を助けてくれたアヤカさんとキアナさんの表情・・・そして手に持っていた武器

あの時の、アヤカさんとキアナさんが持っていたような強い武器があれば・・・

 

「はあぁぁぁ!!」

 

そして槍を投げつけて数体を撃破し、睨みつける

 

「そうだ、武器がいるんだ・・・お前達を倒せる、強い武器が!!」

 

そう、二人の物のどちらかを()()()()()()()()

そう思った瞬間、頭に浮かんだ言葉を、私は叫んでいた

 

「トレース、オン!!」

 

その瞬間、今までに感じたことのない激痛が走った

その痛みも無視して上段に構えて()()()()()()()()()()

 

【挿絵表示】

 

「な・・・」

 

ただそれだけで、先の数十倍の規模でノイズが消し飛んだ

奏の驚きの声が聞こえるが、それは今どうでもいい

今、この手に握る剣には、ノイズを殺せる力があるのがわかったのだから

 

「攻撃は終わり?なら今度は私の番・・・文句ある!?」

 

焔をたたえる大剣をノイズに向けて、私はそう、叫んだ

そしてその直後、ノイズは全て姿を消した。活動限界らしきものが来たのだ

 

「う・・・あ」

 

でも、粋がるのもここが限界

激痛の反動か、あるいは今自分でも思う不思議な力を使った反動か・・・私の意識はすぐに落ちた

 

「そろそろ起きろよ・・・」

「言われずとも・・・起きるわよ、奏」

 

それからしばらく立った頃、私は目を覚ました

車の中で寝かされていたようだ、移動している

 

「どこに向かってるの?後拘束はいつの間に?」

「それは秘密、と言うか教えられねぇんだわ。拘束は規則でな、すまねぇ」

「それなら仕方ない・・・ノイズと戦っていたことも機密に触れる?」

「それは着いてから教える・・・黙って着いてきてくれないか?」

 

奏が真剣な顔でそういうので従うことにする

 

「リディアンじゃん」

「ココから先が、秘密なんだよ」

「・・・?」

 

奏がエレベーターの手摺につかまるように言ったのでこれにも従った直後・・・

 

「って速すぎだろこれぇぇぇ!?」

 

自由落下のほうがまだマシなのでは?という速度で降っていった




トレース、オン
これで主人公の末路を理解したやつはこの作品が終わる頃に驚くだろう
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