審判を超えた先はダンジョン   作:日常自販機

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違和感

 

 

「‥‥時間切れか」

 

眼前の灰色の髪の人は戦いの最中そう言った。

俺を含め戦闘に参加していたファミリア全員は満身創痍という言葉が似合うぐらい疲弊しているが、アルフィアもそれなりに傷を負っている。

若干の火傷、避けきれずに負った切り傷、打撲の跡。

来ていたドレスがまあ‥なんというか若干目のやり場に困る位ボロボロになっている。

 

「(それよりも、なんか‥‥俺と戦うときだけウキウキしてなかった!?)」

 

他の面々は[福音]や[魂の平静][ルギオ]の一言で済ますが、俺が接近したときはスッゴイ笑顔で手刀や足刀、投げ、しまいには手に魔法を込めて殴って来る始末だ。

 

共鳴技を使い追い込む事は出来たが、何度も繰り返す内俺をブッ飛ばせば連携には繋がらない事に気付き俺への当たりが激化した。

 

「『時間切れ』とはどう言うことだ?」

 

「なに、エレボスに少しワガママを言ってな」

 

―――――例の青年と少しやらせろとな

 

「案の定、想定していた時間よりも速く着いたようだから時間まで遊んでいたと言うことだ。」

 

それよりも下からくるぞ本命がな。その直後に一際大きい地面の揺れが始まると同時に階層の中心に火山の噴火の如く吹き出す!

 

「まずい‥‥!とうとう‥!」

 

地面の揺れを生み出していた怪物の正体が姿を現す。

それは黒の異形。筆舌に尽くしがたいモンスターが現れる

 

「‥気持ち悪!」

 

嘗て戦ったギガントモンスターの紫のブドウ球菌並みに気持ち悪いのが出現し、つい言葉が漏れた。

 

その時アイズに異変が起きる。

 

「‥‥‥‥ふーっ、ふーっっ‥‥!!」

 

―――あれは‥!あれはっっ!!

 

そして、「うあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」と叫び異形のモンスターに特攻していった

完璧に暴走しておりこのままだと敗北必須の状況に陥る。

その様相を見たアリーゼはガレスとリヴェリアに助けに行くようお願いをし、アルフィアを此方で請け負うと宣言する。

 

「出来ればルドガー。貴方はアイズを助けにいって」

 

「‥‥いいのか?」

 

「本音は此方にいてほしいのだけど、さっきの戦闘を見ると貴方に攻撃が集中しそうだからカバーが難しくなりそうなのよね‥」

 

「わかった‥あっちを速攻で終わらせるからそれまで頑張ってくれよ!」

 

任された!とその言葉を尻目に異形のモンスターとの戦闘に入る為その場を離れ、ガレスやリヴェリアの元に急いだ。

 

「お主も此方に着たのか!」

 

「状況は!?」

 

「どうやら、アイズの風が唯一の有効打になりそうだ。火や雷は自動的に回復する!」

 

波状攻撃さえ与えればどうにか魔石までいけそうなんだが‥

 

「ん?波状攻撃さえ与えればいいんだよな?」

 

「あ‥ああ、魔石さえ見えれば後は此方で対処するが‥出来るのか?」

 

「ん‥まあ多分‥出来るかな?直ぐ露見すると思うから準備しといてくれると有り難いかな」

 

「‥っ!わかった!直ぐ行おう。ただアイズを巻き込まないでくれよ!」

 

巻き込まない‥巻き込まないで倒すとしたら遠距離は除外するとして、近距離の方が巻き込まないよな‥

 

「儂は防御に徹するとしよう。本当に頼むぞ若いの」

 

「ああ。任せろ!」

 

 

その場から離れアイズの元に向かう。

彼女は、風を身に纏い件の怪物と争っているが圧倒的不利な状況ように見える。まともな判断が出来ずに冷静であれば余裕で回避できる場面でも特攻していきダメージを貰っているといった様相だ。

 

「危ない!」

 

「っっ!!?」

 

危うく壁に衝突しそうなところで身体を抱えることに成功してその場から離れる。

 

「っっ!!離して!離してってたら!」

 

「っこら!暴れるな!」

 

それでも尚、例のモンスターに挑もうと腕の中で暴れ続けるアイズ。

そんな彼女を落ち着かせる手段が思い付かずつい口からでたのが

 

「っ!後で、衝撃のヤツ教えるから!」

 

「それ本当!?」

 

グリン!と目の横に星が見えるぐらい笑顔で此方に振り向き動きが止まった。

 

「あ‥ああ、本当‥だよ‥?」

 

「‥やった!」

 

両手を突き上げやったやった!と戦闘中と思えない位はしゃぐアイズ。さっきまでの殺気とか狂戦士具合は何処に消えたのか

ここら辺は年相応なのかと苦笑し彼女にリヴェリアから聞いたことを説明し準備に入ってもらう。

 

「さて‥いくぞ![ジュード!]」

 

『うん!ルドガー!』

 

隣にジュードを出現させモンスターの懐に瞬時に入り込む。

二人同時に敵を上空に打ち上げる位強い打撃を与え周囲を連続攻撃を行っていき、あまりの連撃により嵐が形成される!

 

「『風、織り紡ぎ、大地を断つ!』」

 

その二人の激しい攻撃によってモンスターの体表はみるみる内に削られていき先程迄の恐ろしい姿は見るも無惨な形に成り変わっていく!

 

「『天招!』」

 

猛烈な連撃の止めに二人同時に蹴りを放ちモンスターを嵐の真ん中に叩き落とす!

 

「『風縛刹!』」

 

 

 

 

その時上空から地面に走る光と共に18階層が先程と比べ物になら無い激しい地面の揺れに襲われた。

 

 

 

 

 

 





いつもありがどうございます。
とりあえず、モンスター終わりそうですね。
出落ち感半端無いですね(書いていても思いました)
さて、アンケートを出しておりますがTOX2ならではの分岐です。
この先どうするか考えましょう。
何処かのファミリアに属するか。
それとも、見知らぬ誰かが7年後にくるか
まあ、気軽にどうぞ
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