審判を超えた先はダンジョン   作:日常自販機

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「ザルド」

「アルフィアか‥そいつらは」

「正義の小娘どもだ‥その赤い液体は?」

「これか?あの店から持ってきておいたトマトソースだ」

「‥騙せたのか?」

「怪しいな。良い感じのを貰ったとき無理矢理筋肉で心臓を止めてこのソースで血を演出したんだが、俺自身自慢の演技だったぞ。そっちは?」

「ああ。ダンジョンで見覚えのないモンスターが現れてな。邪魔になりそうだから持ってきた。お前は来るか?例の奴がやりあってるぞ?」

「よしいこう!」




骸殻

 

 

「ウオオオオオオォォォォォアアアアア!!!!」

 

その姿は先程迄とは違い手足に漆黒の鎧が形成されており、異様な気配のする槍を手に彼は尋常じゃない速度で彼のモンスターと戦闘に入る。

 

「おいおい!!なんだよあの姿!すげえな!しかもさ、なかなかイカす姿してんじゃん!」

 

「エレボス」

 

「おっと。アストレアか。」

 

「‥‥彼‥あれを使ったのね」

 

「あれってあの変身の事だよな。何か聞いてるのか?」

 

―――――あれは【骸殻】と呼ばれる、ルドガー特有の技とでもいうべきかしら。

骸殻にはワンサード(30%)ハーフ(50%)スリークォーター(70%)フル(100%)と四段階のパターンがあるみたい。

クルスニクの血を受け継ぐ者は生まれた時にはもう懐中時計を所持して、その中で骸殻を発動できる才能を持つのは極少数らしいの。ましてやフルに至っては100年に1人いれば良い方らしいわ。

 

「ほほう。因みにルドガー君はどの段階迄できるのかな?」

 

「‥‥フル骸殻よ」

 

「‥!そいつは凄いな!てことは今だと‥ハーフか?」

 

「あれはワンサード。半分以下よ」

 

「あれで半分以下か!充分圧倒してんじゃん!逆にフル見てみたいな!」

 

そう、エレボスと話をしている中でも戦闘は続いていてモンスターの外見は既にボロボロだった。

 

「【アッパーブライス!】」

 

ルドガーは強靭の爪をくぐり抜け真下から強烈な一撃を放ち剣や魔法を全て反射する表面を全て台無しにした。

 

それに慌てたのかその巨体からでる凄まじいスピードで距離をとろうと動いたがそれも一歩遅かった。

 

「【ヘクセンチア!】」

 

槍で地面を強く穿ち抜き立ち上る漆黒の光柱に四肢と爪を貫かれ使い物にならなくなる。

 

「!」

 

距離をとることもままならないと悟り四Mはある尾をルドガーにふり亡き者にしようとするもそれもまた叶わなかった。

 

「【シダーエッジ!】」

 

穂先にある魔力を高速回転させ自慢の尾は根本から切断される。

 

『!!アアアアアアアアアアアア!!!!』

 

四肢と尾と爪と。およそ攻撃出来るものは口となりやけくそになったのか凄まじい叫びと共にルドガーを噛み砕かんとするが

 

ひたっとその口に手を当てられ動きが止まった。

 

正確にはいくら動こうともビクともしなかったのだ。その証拠に今でもモンスターは先程迄のスピードは出ない手足を必死に動かしている。

 

「これで終わりだ!【ジ・エンド!】」

 

その手から凄まじい魔力の暴風と衝撃波が現れ彼のモンスターを一瞬にして粉微塵した。

 

私は予め話を聞いていたし、なんならホームで少しだけ骸殻も見たからまだ平静を保ったけど、隣のエレボスとかもう腹を抱えての大爆笑。そのうちお腹捩れるんじゃないかと思うぐらい。

 

そして肝心のロキ・ファミリアはというと

 

「「「‥‥‥‥」」」

 

「まあ‥こうなるわよね‥」

 

全員が口をあんぐりと開き呆然としていた。

 

見ただけで精神がやられそうになるモンスターが一瞬にして塵なるんだもの。それはこうなっても可笑しくない現象だ。

その時地面に着地する音が二つ聞こえた。

 

「終わったのか」

 

「おっアルフィアか。それとザルドも」

 

「ああ。此方は一区切りついてな。」

 

―――それで?あの化物はどうなった?

その問いにエレボスは「それが聞いてくれよ」と言う言葉と共に一部始終を語った。それはもう愉快そうに、思いだし笑いも含んでいたから腹を抱えての説明で「まともに話せ」とアルフィアから一発貰っていたけど

 

「そして今に至るわけだ」

 

「「‥‥‥‥」」

 

話が終わり、ザルドはエレボスと一緒に笑いながら聞いていたがアルフィアは怒気かなんかこうヒシヒシと身体から出ていた。

それに気付いた私を含め三人は恐る恐る「どうした?」と訪ねフンっと不満げに彼女は言った。

 

「いやなに、私の時に【骸殻】とやらを使わなかったから納得いかなくてな。」

 

「クッ‥‥ハハハハハ!!!だな!よし!じゃあ今から喧嘩売るか!今度は俺もやらせてもらうぞ!」

 

‥‥ルドガー‥逃げて超逃げて。ヤバい二人が手を組んで貴方を狙ってるわ。

 

そんな心の言葉はルドガーに聞こえるわけがなく笑顔で「終わったぞー!」と此方に向かってくる姿が見えるが二人を見た途端に踵を返し全力で逃げていった。

 

当然逃げられるわけもなくザルドとアルフィアの一撃をどうにか凌ぎきっている姿がそこにはあった。

 

あとはもう、金属音が響き渡り、鐘の音が鳴り、時計を刻む音が聞こえ、爆発音その他諸々と、戦いが終わった後だからか二人の顔はとても清々しいものである。

 

まあ‥ルドガーは「勘弁してくれ!」と顔に書いてあるが‥

 

その戦闘音に当てられたのかロキのところの三人も混ざってるのが遠目に見える。

「邪魔!」と一掃されているが

 

「アストレア」

 

「?どうしたのエレボス」

 

「十中八九この後送還されるよな?俺」

 

「そうね‥」

 

「すまん。それかなり後にしてくれ」

 

「理由は?」

 

「そうだな。ちょっとお店で働かなくちゃいけなくなった」

 

「‥‥?それは‥ルドガーの?」

 

「そう言うことだ」

 

「なるほど。まあ彼の元ならいいんじゃない?」

 

「ありがとう」

 

 

この戦いが終わり地上に戻った後、後始末がかなりめんどくさい事になったが今は省略しよう。

 

言えるとしたら、アルフィアとザルドは忘れ形見と会うことができ、エレボス共々従業員として働くことになった。

 

私の家族?そうね‥一応アルフィアと戦った面々は一段階上に上がったわ。

 

ルドガーは‥そうね‥うん。一番面倒になったんじゃないかしら。

お店に着いた途端、泣き叫んだらしいし

 

 

 






更新遅れました。

FGOで6.5章きましてクリアしシャルルマーニュが召喚されず、吐きそうになりました。

とりあえずこれでアストレアレコード終了です。
分子ミラ様どうすっかなって迷ってます。


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