審判を超えた先はダンジョン   作:日常自販機

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後日談①

 

あのダンジョンでの戦いが終わり数日がたった。

 

オラリオが闇派閥から受けたダメージは随所残っているが徐々に回復しつつある。

しかし、戦闘において大事な人、建物等が失ったことは変わらない為完全に回復するのは難しいだろう。

 

そんな最中俺はというと‥‥

 

「ハアアアアアアァァァァァァァ!!!!!」

 

「‥‥‥‥」

 

「‥まだやるのか」

 

ダンジョンに潜っていた。

 

これはというと俺の店が粉々に砕け散っていた為のお金稼ぎである。

詳しい話を聞くためにギルドに赴いた所、何でも付近で戦闘があり被害があったそうな。

 

被害総額は二億ヴァリス。

 

値段を見たときの第一声が「ふざけんな!」だ。

前回というかエレンピオスでの借金の10倍の数字に目を丸くし気絶寸前になった。

 

だがここはオラリオ。しかもダンジョンというわかりやすい狩場が目の前にある!

ならこれは行くしかないと言わんばかりに無銭飲食を働いていたザルドとアルフィアの首根っこを掴み強引にダンジョンに入っていた。

 

一部始終を見ていたエレボスは「アッハハハ!!!」と爆笑するだけでなにもしないため「【ピコハン!】」と気絶させ放置してきた。

 

「‥しかし、俺らがサポーター擬きをすることになるとはな‥」

 

「全くだ。という事でザルド。いい加減ルドガーを戻してこい。」

 

「そうしたいのは山々なんだが‥(ほら‥あいつの店の件俺らが原因だろ?あの泣き叫び様を見たら罪悪感がな‥)」

 

「‥‥もう少し付き合うか」

 

‥‥なんか後ろで大事な話をしている気がする。

具体的には俺の借金について何か知っている様な気配が‥‥

 

「ブモォォォォォォォ!!!!」

 

「っ!【蒼破刃!】」

 

風圧を剣に纏い眼前にいるミノタウロスに向けて剣を薙いだ。

ズバン!という音と共にモンスターは顔面が無くなり魔石を残し姿を失う。

 

それが最後の一体だったのか付近には一時の静けさが残る。

地面に落ちた魔石を拾い上げ二人の元へ向かった。

 

「お待たせ。」

 

「「‥‥‥‥」」

 

「どうした?」

 

「いやなに、相変わらず変な攻撃をするなと思ってな」

 

「そんなに変か?結構できる人多いと思ってたんだけど」

 

「いや、出来る出来ないの問題ではなく魔法を使わず離れた相手に風圧を当てただけで消滅とかふざけてるのかお前は」

 

「‥‥いや至極真面目なんだが」

 

「更に言えば、ここに来るまでに見せた【魔神剣】?とか【ファンドル・グランデ】なる技とかどうやって地面から氷をだしてるんだ貴様。あんなノータイムで繰り出すとかあり得んだろ」

 

――――しかも魔力を消費した様子も無し、どうなってるんだ。

 

それに同意する様にザルドもうんうんと頷いている。

 

どうなってるって言われてもな‥【魔神剣】はジュードにコツを教えて貰ったから出来た技だし、【ファンドル・グランデ】はいつの間にか出来たからな。

 

なんなら、アルヴィンやガイアスも出来た技だ。それを言えば元パーティーメンバーは全員ヤバいってことになるんだけど。

 

「‥‥まああれだ!俺にも出来るんだから二人にも出来るって!拳で出来るやつもいるから余裕だよ!余裕!」

 

「拳で出来るものなのか。おい。地上に戻ろうとするな。今の話を詳しく」

 

後ろから聞こえる声を半分聞き流し地上に戻るため逆走する。

道中すれ違う冒険者か避けられ逃げられ、とヤバい者を見る目で見られた。

 

―――――――――――――

 

その後、魔石の換金が終わり二人は「用事がある」「すまんな。店が直る頃には戻る」と言いオラリオを離れていった。

店が直るまでの借宿で放置してきたエレボスにオラリオを離れていったことを伝えると「そうか‥二人の好きにさせてやってくれ」と感慨深そうな表情で既にいない二人を見送った。

 

なんでも、遠い村で大事な甥?に会いに行ったとか。

 

本当は会いに行く予定は無かったが病とか毒とか消えたからどうせだから行こう!と二人で話し合っていたみたいだ。

 

「ありがとな。ルドガー」

 

「どうした突然」

 

「二人から聞いたんだ。お前から貰った薬で治ったってな。だから、こうして二人は会いに行く事が出来るんだ。」

 

―――まあ、病が治った時はオラリオ滅ぶんじゃね?って思ったけどな!

 

ケラケラと笑う彼の表情は邪神の名に相応しくない笑顔で二人の安寧を心底願っている様だった。

 

「ところでルドガー。アストレアとの約束はいいのか?」

 

「約束?ってうわ!こんな時間!」

 

「だと思って此方から来たわ」

 

ガチャという音と共に「やっほールドガー」と約束をすっぽかした俺を咎める様子も無い感じで気軽に入ってきた。

 

「よう。アストレア相変わらず美人だな」

 

「あらエレボス。相変わらず胡散臭いわね」

 

「胡散臭いって‥‥」その言葉に若干のダメージを負ったのか表情に影が射した。

 

「‥‥え~と。アストレア?一体何の用事があるのかな?」

 

「あ!そうそう。前から思ってたんだけどルドガー。貴方恩恵授かってないわよね?」

 

「恩恵‥て確か眷属になる時に刻むなんかだっけ?」

 

「そうそう!折角だしこの機会にどうかなって!」

 

「どう‥って言われてもな‥」

 

「いや良いと思うぞ。」

 

「どうしてだ?エレボス」

 

「考えてもみろ。ルドガーお前はこれから借金返済の為に沢山ダンジョンに潜らないといけないだろ?んで、その為には何処かの眷属になる必要があるわけだ。幾らお前が強いからと言っても恩恵がないってバレたときは他の神のいい餌だ。」

 

――第一!こんな美人からお誘いが来てるんだぞ!断るわけないだろ!

 

最後の言葉だけ本心ということがハッキリわかったよ。

 

「‥まあそうだな。いいよ。こんな俺で良ければ」

 

「やった!それじゃあ早速上を脱いで!」

 

言われた通り上を脱ぐと、「「おおーー」」という二人の歓声が聞こえた。なんでも、筋肉が程よくあり余分な脂肪がついておらず見事な身体という事で言葉が漏れたらしい。

 

「それじゃあ‥いくわよ」

 

俺の背にアストレアから出た血液が垂れ恩恵を刻む時の独特の紋様が現れる。

 

一部始終を好奇心から見守っていたエレボスは冷や汗を流し、アストレアは表情が驚きに満ちていく。

 

「おいおい‥なんだこりゃ」

 

「‥なんかあるか?」

 

「いや、なんかじゃねえよ。ルドガーお前どんな経験したらこんな事になるんだよ」

 

「と‥とりあえず、終わったわ。これ貴方の結果でふ」

 

「でふ?」

 

恩恵が書かれた文字を共通語に写し変えた物を渡されそれを見ると

 

ルドガー・ウィル・クルスニク

 

Lv.10

 

力 :? ???

 

耐久:? ???

 

器用:? ???

 

敏捷:? ???

 

魔力:? ???

 

《魔法》

 

【精霊之力】

 

・精霊に連なる魔法、術、即座に覚え放つことが可能。

 

・上限は無し

 

【骸殻】

 

・内に秘めたる変身

 

【友トノ共闘】

 

・嘗ての仲間を幻影として召喚

 

・現在可能な仲間

ジュード・マティス

アルフレド・ヴィント・スヴェント(アルヴィン)

レイア・ロランド

エリーゼ・ルタス

ローエン・J・イルベルト

アースト・アウトウェイ(ガイアス)

ミュゼ

 

《スキル》

 

【審判を超えし者】

 

・骸殻の代償が消滅

 

・タイムリミット付与

 

【八方美人・極】

 

・老若男女好かれる

 

・不幸が付きまとう

 

【時ト無ノ恩賞】

 

・嘗てのアイテム、武器、アタッチメント、なんでも取り出し可能

 

・移動したところはすぐさま行くことが可能

・現在登録されてる場所

・ダンジョン入口

・ダンジョン18階層

 

【限界突破】

 

・これ以上成長することは決してない

 

・状態異常無効化

 

 

「「「‥‥‥‥」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「‥‥‥‥‥‥なんだこれ」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか日刊ランキングに27位ぐらいかな
乗ってたことに驚きました。

いつのまに!って感じでビックリしました

お気に入り登録、評価等々いつもありがとうございます。

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