審判を超えた先はダンジョン   作:日常自販機

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炊き出しの後、そして‥

ヴァレッタと呼ばれた闇派閥(イヴィルス)の集団と戦いの後、アストレアファミリアとガネーシャファミリアと合同で市民の救助を行っていた。

先程まで、炊き出しを行っていたが周囲の風景は惨憺たる有り様で見る影もない。

何処もかしこも、家は潰れ地面は抉れ負傷者多数の悲惨な状況だった。

「おい!ポーションとか持ってるやつはいるか!?此方に怪我人だ!」

「こっちもだ!治癒術者も早く!」

 

幾ら人海戦術を駆使し救助を行おうとも人手が足りなくなるのは当然であり、次第にヤバくなるのも必至だった。

「っ!?くそ上手くいけば良いんだけどな!」

 

流石に見てるだけには居られなくなり近くにいる冒険者に近寄る

 

「おい!今すぐ近くの怪我人を一つに集めてくれ!」

 

「多人数をまとめて治療できるとでもいいたいのかよ!」

 

「良いから早く!集めてくれ!頼む!」

 

「ッ~~!!お前にかけるからな!お前ら近くの怪我人を一つに集めてくれ!」

 

その冒険者が周囲に呼び掛けるとおよそ20人近くの怪我人を冒険者が集めてくれた。

 

「ほれ!集めたぞ、早く頼む!」

 

「ああ、ありがとうな。ちょっと集中する!」

 

その多数の怪我人を目の前に置き自分が知る広範囲かつ回復速度も早い精霊術を思い浮かべ

 

「(これで出なかったら恨むからな!)」

 

「『白き精霊舞い、祝福の羽踊る!』」

 

詠唱を行うと同時に身体の内側から何かがごっそりなくなる感覚が全身に伝わる!

―――ッ!?成る程‥!これが精霊術か‥!結構辛いな

初めての感覚に一瞬立ち眩みが起こるが両足に力を入れ踏ん張る!

 

「ッ!!!『ナース!』」

 

怪我人を中心に人の形をした白い物が出現し周囲一帯を癒していった!

 

無事に発動し怪我が治ったことに安堵し、ふうっと溜め息をつく

 

「これで、多分大丈夫な筈だ。安静にしておけばな」

 

―――ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

治療が終わり暫しの静寂の後周囲の冒険者から大歓声が起きた!

 

「あんた!すげえな!何もんだ!?」

 

「いや本当にすげえよ!」

 

「おい!此方にもいるんだ!同じのできるか!?」

 

最初に声をかけた冒険者や手伝ってくれた他の人達も肩を組んできたり背中を叩いたりと称賛の声が轟く!

 

「ッとまだいるんだよな!?案内してくれ!」

 

「ああ!此方だ!」

 

その後俺は『ナース』並みに高威力の回復術は控えたがそれでも、充分に回復する術を使用していき

 

「『皆に安らぎを!ピクシーサークル!』」

 

 

「『降り注げ!博愛の慈雨!ハートレスサークル!』」

 

そして怪我人が軽症又は重症の人達は無事に終えたが、それでも何人かは間に合わない。

 

それでも微かな希望があるかと思い密かに『レイズデッド』を試したがやはりそう都合良くはいかなかった。

 

「(‥やっぱりだめか)」

 

その時、以前店に来たことのある青髪の姉妹の妹アーディが合流し

 

「ねえ!怪我人は!?どうなってるの!?」

 

「落ち着け!アーディ!怪我人の治療は終わった!もう大丈夫だ!この人が治療してくれた!」

 

手伝ってくれた冒険者とそのアーディは同じファミリアらしく俺が治療したということを説明してくれた。

 

「この人って‥ルドガーさん!?治癒術使えたの!?」

 

「ああ~うんまあ?」

 

「いやいや、謙遜する必要なんか無いって20や其処らの人数をまとめて治療できる奴なんて一人二人ぐらいだぜ!?」

 

「嘘!?そんなに強力な魔法使えるの!?」

 

‥二人から意外そうな目で見られた。人を見た目で判断するんじゃありません!

 

「‥あのさ、ルドガーさんその治癒術を見込んで頼みたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「内容によるけど」

 

「実はさ‥」

 

アーディから聞かされた内容とは、後日闇派閥の三つの施設を同時に落とすためにアストレアファミリアとガネーシャファミリアにヒーラーとしてついてきて欲しいとの案件だった。

 

「成る程な。ああ構わないよ」

 

「いやあ、やっぱり駄目‥じゃないの?危険だよ?良いの?」

 

「これでも、自分の身は自分で守れる程度に鍛えているからな」

 

「ん。わかった。君の覚悟は確かに受け取ったよ。じゃあ、当日の作戦について説明するから付いてきて」

 

「ちょっとまて。ルドガーさん、だったよな」

 

「?」

 

「‥‥死ぬんじゃねぇぞ。後で酒でも奢らせろ」

 

「っああ。楽しみしとくよ!」

 

―――またな!

俺たちは酒を飲み交わす約束をしその場を離れる。何度か走りながら後方を振り替えるとずっと手を振っている姿を確認し―――これは生き残らなくてはと心に決めた。

 

 

―――――――――――――――――――

 

作戦決行当日

 

「はあー!?それでルドガーさん。連れてきちゃったわけ!?」

 

「‥あはは。そうなんです」

 

アストレアファミリアとガネーシャファミリアが集まって居たところにアーディと共に到着すると、―――えっ?何で要るんですか?という視線を浴びた。

 

その説明にアーディはアリーゼと事情を話しており苦笑を浮かべながら――やっぱり不味かったかな、と表情に出しており

 

「‥はぁーー。まあ連れ来ちゃったら仕方無いわね。宜しくねルドガーさん。」

 

「ッ!?良いのかアリーゼ!?」

 

「だってしょうがないわよ。というか、あのヴァレッタっと私達が来るまで互角にやり合っていたのよ!充分戦力になるわ!」

 

その言葉に周囲が一気にざわつく

 

「あの[殺帝]<アラクニア>と互角だと‥そうしたら少なくともLV5はあるってことだよな」

 

「そしてアーディの話を聞く限り広範囲の治癒術も使えるときた。そのような人物知らない筈はないんだが‥」

 

ざわつきがさらに大きくなりかけたときアリーゼは両手を合わせパンパンと鳴らした。

 

「はーい!取り敢えず話はあと!これから敵のアジトに乗り込むんだから。詮索とか後にしてね!それとルドガーさん。一応守るように動くけどあまり期待しないでね。絶対やばくなると思うから」

 

「ああ。わかってる」

 

「‥なら私から言うことはないわ」

 

――――それじゃあ皆、いくわよ!

アリーゼはそう告げ自分達が任された闇派閥の施設に動き出す。

 

――――『大抗争』まで、あと1日―――

 

 

 

 




取り敢えずこんな感じです
アーディを助けるのに切っ掛けや一緒に行動する為の口実を作るためにこうでもしなくては無理そうなのでこうしました

しっかし、設定上えらいことになりました
料理がくっそ上手くて、双剣、2丁拳銃、ハンマー、骸殻、そして、精霊術。
欠点は運が悪いこと、女難の相が見え隠れすること位ですかね。
なんだこの人
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