「皆!施設を制圧するわ!ネーゼ!マリュー!イスカ達を連れて散って!私達本体は奥までいく!ルドガーさんも私達に付いてきて!」
「わかった!」
闇派閥の施設は何かを精製するような工場の場所であり、高低さがある場所な為部隊を分けなければ制圧できなかった。
「一人足りとも逃がすな!全員無力化し捕縛しろ!」
「通路は奥!後は上!来んぞ!」
「任せて!」
ガネーシャファミリアのシャクティ・ヴァルナの指揮と激励の元、ライラの注意喚起を聴き、対応するアーディ。
「青二才、右をやれ。逆は私が仕留める」
「――――言われなくとも!」
そして、輝夜とリューの見事な連携により闇派閥の連中は次々と倒れていく。
「(見事な連携だな。ジュード達を見てるみたいだ)」
俺と出会う前にジュード達は世界を救ったと言っていた為続々と嘗ての仲間に会うたび見事な連携を発揮し敵を薙ぎ倒して行ったのを思い出す
―――――ただ、どうしても違和感が拭えない。確かに順調に制圧は行われているが何か起きそうな気配がある。
「(特にアーディだ。彼女に何か起こる気がするが、それは何なのかわからない)」
――――一応渡しておくか。と思いアーディを呼び止め
「どうしたのルドガーさん。」
「これを渡しておく」
懐から万が一の装備、<リバースドール>を彼女に渡した。アーディは白い筒上の持つところが細く先端が丸い何とも言えない物を変な目で見てた。
「え‥何これ」
「お守りだ」
「え、これが‥?」
―――そんな目で見ないでくれ。結構有用な物なのに、まあ一回使ったら壊れるけどな。
「取り敢えず、それを持っている限り致命傷は避けられる。」
「ふーん。そんなに強いものなの?」
「いや。何かを展開するような物じゃなくて、死ぬようなダメージを受けたら身代わりになってくれる物だな」
「‥‥いや充分強いよ。ルドガーさんって本当に何者?変なアイテム持ってるし、治療術使えるし、しかもそれなりに強いときた。」
「‥わかった。この施設を無事に制圧できたら、教えるよ。後、ルドガーで良いよ」
「言ったね、ルドガー。わかった、君の秘密必ず教えてね!」
――――それじゃ!
アーディは笑顔で前線に戻っていった。実際あれが発動するような事にならないのが一番良いんだが、念には念をだ。
「(ミラの時みたいに、後悔したくないしな)」
正しくは分子ミラの事だ。正子世界のミラとは最後の戦いまで一緒に行動できたが、分子ミラとは最後の道標を確保する際のゴタゴタにより二度と会えなくなってしまった。
その後、エルは本当のパパ。つまり分子世界に存在する父を失くすといったダブルパンチを受けて少々塞ぎ込んだことがあった
それを乗り越えカナンの地にたどり着き今こうなっているわけだからな。
――――やれることは全部やろう。後悔はそれからだ
決意を新たにしたところで、本隊が開けたところにたどり着き
「よぉ、来たなぁ」
「殺帝!」
待ち伏せていたかのようにヴァレッタと呼ばれていた闇派閥に所属している奴がその場にいた。
「フィンがいねぇ‥‥ちッ外れだぜ。あの女、てきとーな情報寄越しやがって。にしてもお前ら来るの早すぎんだろ。電光石火どころじゃねぞ、たく。」
その言葉とは裏腹に汚い笑みを浮かべた。彼女の何かを企んでいる表情を見て周囲の状況を確認する。
「(‥周囲に敵は‥‥‥)見つけた!」
両手にクランスピア社製の拳銃を出現させ敵を見つけた周辺に弾を撃ち込んだ!
「グハッ!?」
「ルドガー!?一体何を!?ッ!伏兵!?」
俺の銃声が切っ掛けとなり闇派閥の伏兵とアストレア、ガネーシャファミリアの部隊が戦闘が行われる。
「チッ!またあいつかよ!まあいい。出てこい!お前ら!」
そこからは乱戦状態に縺れ混み、俺は双銃を使い相手を屠っていく。敵の攻撃を躱しつつ足に弾を撃ち込み、背後と正面からくる敵を同時に倒し、バク転を行い手や足、肩といった箇所を狙い致命傷を負わせない程度に倒していく!
「(皆は‥‥今のところ無事か!)」
自身の周辺を無力化に成功したところで、それぞれのファミリアの負傷者がいるか確認する
その時、アーディの方で動きがあった。彼女の方にナイフを持った白いローブを着ている子供がいた。
「な‥‥子供!?こんな幼い子まで巻き込んで‥‥!ナイフを捨てて!闘っちゃ駄目だ!君みたいな子に武器を持たせる大人の言うことなんか、聞いちゃいけない!」
―――私は君を傷つけたりしないよ!さあこっちへ!
その言葉を聴きヴァレッタはヒャハという言葉を発し
「(ッ!?しまった!)」
ヴァレッタの表情を見て直ぐ様アーディに近寄ろうとするが距離が有りすぎた。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥神様」
――――――おとうさんと、おかあさんに、会わせてください。
その言葉が言い終わると同時に周囲が爆音に包まれ
「「「~~~~~~~~ッ!!!!!!」」」
周囲の光景を確認できる位に回復するとヴァレッタが高笑いをしていた。
「ヒャハハハハハハハハハハハ!!!見てるか!タナトスの野郎!お前が誑かした野郎冒険者を道ずれにしたぞ!」
――――――ヒャハハハハハハハハハハハ
その桁笑いを聴き胸糞悪さが混み上がりそして同時に安堵が浮かんだ。
「本当に渡して良かったよ」
「あぁ?おいおい、どういうことだ。確かに爆発を受けたよな?」
――――――――どうして無傷なんだよ
倒れているアーディの傍に近寄り渡しておいたリバースドールを手に取ると、掌で砂上になり周囲に散っていく
流石に、爆発を受けたからなのか気絶はしているが怪我は何処にも見当たらない。その彼女を安全な場所に連れ出そうと背中に右手を当て後ろ膝に左手を置き支える。所謂お姫様抱っこだ
「ッ!?アリーゼ!輝夜!倒れている連中から離れろ!」
―――――吹き飛ぶぞ!!!!
ライラの警告から皆は直ぐ様距離を取るためその場を離れるが
「主よ!‥‥この命どうか愛しき者のところへ!」
「この命を持って、罪の清算をぉー!!!!」
「「「ッッ~~~~~~!!!!」」」
先程の子供の爆発により周囲から爆発が連鎖していき
そして、爆発の影響により建物事態が崩れそうになる。
「ッ!彼女を任せるぞ!」
一番近くにいた、リューに抱えていたアーディを渡す。
その行動に彼女は驚きはしたが生きていることを確認でき安堵した表情になった。
「ッ!ルドガーさんは何を!」
「少し時間を稼ぐ!」
――――稼ぐってどうやって!
後方に聞こえる彼女達の声は心配に満ちた声色に包まれていた。
もうすぐで崩れそうな建物、怪我人多数、早くでなければならない状況で出きるとしたら、
「(建物を凍らして時間を稼ぐ!)」
二つのファミリアのメンバーが後ろに行ったことを確認した後、俺は嘗ての仲間の一人を思い浮かべた。
「(ローエン!俺に力を!)」
回復、指揮、精霊術等のエキスパート、ローエン・J・イルベルトの秘奥義を唱える準備に入る!
「『精霊交響曲!』ッッ!!!」
―――ヤバい!治療術を使ったとき以上に持ってかれる量に驚きローエンを称賛する
まあこれぐらい出来なくちゃ、守れないか!
身体に集まる力を全力で放つ!
「『タイダルウェイブ!』」
前方20メートル先に半径25メートルの大渦が現れ
「ッ!なんだこれは!」
「何で行きなりこんなものが!?」
迫ってきていた闇派閥の連中が大渦に飲み込まれていき
「これで、終わりだ!」
『渦塔は氷結し光も闇に凍る!』
大渦から水柱が立ち上ぼり全てが一瞬にして凍りつき
『無情なる諸行に‥‥挽歌を!』
凍りついた水柱や大渦が砕け散っていく
『グランドフィナーレ!』
その言葉を発したと同時にとてつもない倦怠感に襲われ意識が遠退いて行くのを感じた。
しかし、術を放った影響か建物も人も何もかもが砕け散っていったため、後ろから俺の名を呼ぶ声と心配する声が聞こえてきた
――――ああ、でも守れてよかった。
――――お見事です。ルドガーさん。
最後に幻聴かローエンの声が聞こえた気がした為どうしようもなく懐かしい感覚にとらわれながら身体が地面に倒れた。
‥‥これで許してお願い。
ローエンの秘奥義カッコいいですよね。
出すとしたらここかなって思い、出しました。
その内アルヴィンの技とかジュードの技とか出したいなって思います。
アーディが生き残るために、骸殻を使って救出とか考えましたが、そういやこんなアイテムあったよなって思い使用しました。