楽園にて生き抜く 作:no w here
襲い来るカエル*1及び赤帽の亜人*2を打刀と
しばらく進むと、成程確かに
「まあ、別の手を取るだけだが」
足場は簡易的に言うならば3つの層を形成している――硬い土の層と泥として沈んでいる層、そして
沼地の水面、そこへ一歩――踏み出す前に、物陰に隠れたそれらが身構えたのか波紋が微かに大きくなった。まあ、亜人とて足場の悪さの影響は受けているらしい。そのおかげでその位置の近くにある
――水切り。
念じて
「ぐぎゃぁ!?」
「恐らく出てこないだろうから、
左に逆手で持つ鞘に納めたままの脇差で亜人の脇に通し、切っ先を持ち上げる事で亜人を
なのでその後ろ――固まって乾燥した土の層の上で足を止め、持ち上げた亜人をたたきつける。それでもなお、叩きつけられて跳ねている状態から受け身を取ろうとするのは逞しい根性だ。
「だが、無意味だ」
叩きつけた体勢からそのまま右前脚を正面へ。そのまま脇差の柄を右手で取り――居合、からの真っすぐな振り下ろし。DEXすらもSTRに加算されたその一撃は、受け身を取ろうとした亜人の背から腹を切り飛ばして赤いポリゴン片へと還した。
「先ずは1――出てこないのであれば、また攫うぞ?」
その声で、わらわらと柱の影に隠れていたそれらが3体ほど現れる。目測では7ぐらい居ると思うのだが…まだ、隠れているのだろうか?
軽く息を整えつつ、元の場所と今の位置を直線で結ぶ先に居た1体に狙いを定める。
「ただ武器を振るうだけの存在が、止められると思ったのか?」
武器を正面に構えただけのそれは、確かに
――牙突、からの刺撃投身。
刺撃投身は
「――此方が亜人を殲滅するのが、速いだろうが」
軍事的AIを基としてつくられたそれは、沼棺の影に隠れたまま一方的な集団暴行となるはずだった場所を見続ける。そこではただ一人の人間が残す銀の軌跡と、その銀の軌跡で散っていく同胞のレッドキャップ達。狩るものと狩られるものが入れ替わったその現場は、本来なら悍ましく見える物だろう。
然し、それの目には悍ましい物を見るような様子が無い。ただ愚直に、過ぎ去っていく銀の軌跡を見続けた。
――いっそ清々しいほどの蹂躙。
そしてそれに伴う銀の軌跡は其れの目を徹底的に灼いた。
手に持った粗末な武器を見る。これで、あのような軌跡を描けるとはとてもじゃないが思えない。
だが――同じ武器を持ったとしても、あの銀の軌跡を自身が描ける気は全くしない。
相手の意識が此方に向く前に、気配を殺してその場を離れる。同胞は既に半分を切っている。だが
――強くなりたい。
集団暴行の時には持ち得なかった願い。数の差で殴り、恐怖に歪む顔と血で赤く染まる上澄みの沼に残虐ながらももたらされる快感。
――そんなものはいらない。
――あれを、超える。
さらば、同胞。
さらば、同胞と共に過ごした狩場。
――さあ、強くなろう――
10分ほど金属音を響かせ続け、得られた収穫。
――石ころ*3、17個。灰色鉄鉱*4、5個。碧銅鉱*5、4個。銀色鉄鉱*6、1個。
「…」
使い切った事でパキリと砕けた最後のピッケルを見つつ、どうするかを考える。まさかの過半数が売り物にならないだろう石ころだったのは、恐らくLUC(幸運)が低かったからだろう。時間に対してつり合いが取れているのか、どうも判断がし難かった。
ゴブリンが持っていた粗末な石器に比べ、亜人が持つ武器は錆びかけではある物の金属であることを考えれば、粗鉄の塊位にはなるかもしれない可能性がある。…寧ろギルドの方で依頼を受けるべきだったのかもしれない。そう思いつつ時間を確認する。
時間は17:00、購入直後から通しで4時間ほどやった程度。一度予約を取った宿屋で休み、
…ふと、遠くの空を見る。
広がるは、夕陽に染まった沼地。水面を乱反射する光、明るいながらも郷愁を漂わせるその視界は、何故か何処までも美しく見えた。
――サードレマも、気になる。
否、この先に広がる未知に心がざわつく。生きている今、それだけではなく生きていく
「…速く食べて、戻ろう」
自身の足取りは、沼地にも拘らず軽かった。
「…」
VRから目を覚まし、機材の電源を落として外す。科学的に見えるこれらが社会問題になったのは、自身が生まれてだいたい8年ほど立った頃だが然程興味の無い話なので無視するものとする。
「
「死体にライオットブラットかけた匂いに近しい匂いを放つ
「…先ずは風呂に入ってくるわね」
掴んだベットの縁を離す。窓の外から差し込む橙の光はゲーム内のそれと遜色がない。だが、
――だが、それを分かるのは
容赦なく切り離し、斬り捨てる。此方では
「おい、照世!アイツはど――」
スパァン(足を掬う音)
ガッ(腕に寄りかかった相手を俵抱えする音)
ガラッ(風呂場の扉を開ける音)
ぱくぱく(唐突に開いた音に驚く義姉の口の音)
「風呂入って着替えろ大馬鹿垂れ共。そして予想通りか、臭いついた服再度着るんじゃなくて着替えろ洗濯するこっちの身になれ。岩巻氏が哀れだ」
ぱしんっ(相手を下ろし、風呂場の戸を閉める音)
がちゃ(物理的に扉を施錠する音)
ぱしぱし×2(風呂場から扉を叩く音)
「これで良し」
オリジナル設定
相手の年齢は白紙にする前を採用
この世界では中学生の地点で鬼のようなバイトが可能…なら、小学生の地点でシステム組んでゲーム創れてもいいのではという馬鹿みたいな発想から
そして双方の容姿に白髪を追加
何故?自分が好きだから(
現実の主人公ステータス
照世
年齢:16
性別:男
特技:ゲームでの身体運動経験を自身のものとする
好きなもの:わからない
嫌いなもの:わからない
好きなゲームカテゴリ:無し
嫌いなゲームカテゴリ:無し
ゲームスタイル:
ゲームと認識している間は貪欲者
あるもの全てを貪欲に取り込み、経験を以てメタと最適解で圧殺する
弱点としてはアドリブ及び初見殺しに対応できない
尚バグ/チート(される側)/理不尽は問題なく受け入れられる為、クソゲニウム適合者
詳細
複雑な家系から複雑な家系に移り変わった青年
経験さえすればある程度以上熟せる天才肌、そしてそれを昇華させる秀才肌
然し精神面は屈指の脆さ
その脆さを「自己の薄さ」で補完している