東西南北全方位に布陣し、戦列に並ぶ総計52万9707機ものジャガーノート。その最前線に立つのは
だが
『
共和国市民の命など、どうでもいい。
『マーシャル・スリー了解。前線制圧隊は随時前進せよ』
道に外れた迫害者など、地獄に落ちて然るべきだから。
『
『インペラートル・ツー了解。前線進行を開始、国境より脱出せよ』
この
『
いっそのこと、
『アルゲマイン・ワン了解。両翼部隊は敵部隊を迂回し包囲。殲滅次第、順次離脱せよ』
彼らを忘れるのは、重荷を放棄するのと同時に。
『
この戦場から、確実に逃げ切るためだ。
「コマンダー・ゼロより全部隊に通達」
そして共和国領域内のレギオン掃討と、現在ジャガーノートに搭乗している
「状況を開始せよ」
──────────
その数実に20個師団。計20万機もの大軍が共和国の四方を囲い、一斉に進軍を開始した。
レギオン側の最前線に立ち86区を目指して突撃するのは
しかし四本脚の関節部の異音と機内の座席を通して直接全身に伝わる衝撃音は、ハンドラーたちの耳にも痛いほどに聞こえる。
『おい!この機体はホンマに大丈夫なんか!?接敵まで2分を切ったで!』
「この日のために
西方戦線の副司令官、ナンバがジャガーノートの振動に耐えながらインペラートル・ツーことメナーツェに叫ぶが、彼女は涼しい表情と落ち着いた口調で答えた。この余裕な態度が余計に不安を煽るが、恐らく彼女自身が狙っていてのことだろう。
「接敵まで1分!絶対に
南部戦線。先頭を走るプロセッサーの一人が意味深な言葉を両翼ならびに後続のプロセッサーたちに叫び、さらに移動速度を上げる。
「…………進軍速度維持、そのまま突撃!」
そして、
同時に、
『助けて……助けて……』
『誰か……誰か俺たちを止めてくれ!』
『殺したくない!殺したくないよ!』
『許して!もうやめさせて!』
『殺してくれぇ!』
『お願い!来ないで!こっちに来ないで!』
『やめろ!壊さないでくれぇ!』
『誰か俺たちを』
『止めて……』
『止まれぇ!』
『これ以上はやめて……』
『助けてよ』
『待ってくれ!』
『来るな』
『殺さないでくれ!』
『近寄るな!殺すぞ!』
『見ないでくれ!』
『頼む!』
『お願い!』
『待て!止まれ!』
『死にたくないんだ!』
『誰でもいい!』
『苦しいよお!』
『誰か僕らを…………』
─────止めてくれ!─────
──────────
機械ではあり得ない、人間が発しているとしか思えない余りにも悲痛な叫びとともに、レギオンの群れは
高周波ブレードで脚を切り刻まれ、『痛い』と叫びながら破壊された
砲筒の発射口に滑腔砲を撃ち込まれ、『助けて』と繰り返しながら内側から爆散した
数機のジャガーノートに取り囲まれ、『待ってくれ』と命乞いをしながら機銃で穴だらけにされた
いずれのレギオンも目も当てられないほどに悲惨な形で、見るも無残に破壊されつつある。
「しかし、戦域一ヶ所あたり5個師団をぽんと投入できるとは……しかも初戦だろ!?恐れ入ったね!」
潤沢な資源と強固な兵站が揃っているからこそできるこの物量作戦。毛が生えた程度の訓練しか受けさせられていない操縦者、申し訳程度の安全設備がまともに機能していないお粗末な性能のジャガーノートは、数だけならレギオンを二倍以上も上回っている。
『
ちなみにインペラートル・ツーが発言した
「まあ数だけは豊富なんだから、文句は言えないわな」
そして
「
「
「どんな訓練をしたらあんな変態機動ができるの!?」
「5歳
「うわっ!また隣のやつが
一方、