『対レギオン反抗作戦完了…………全プロセッサーに告げる。敵戦力の殲滅を確認、状況を終了して
ハンドラーの発する感情の薄い無機質な声が、
「ふぃ~っ……
無数のレギオンの残骸が散らばる北部方面の戦場で、フェルディナンドはジェインをからかうように彼の最終階級を出した。ジェインは呆れたように苦笑いし、フェルディナンドに向けて返す。
『何を言っている。君こそフェルベール君とネイリス嬢の晴れ姿を見たいから死ねないと言っていた癖に』
しかし、片や老体、片や肥満体。どちらにせよ運が悪ければ確実に死んでいたことは事実。「自分が真っ先に死ぬ」と語っていた臆病な気風はどこへやら、たった一回の経験でこうまで変わるほどのものではないであろうに。
「しかしまあ、いい運動になりましたよ。戦争がない時代なら
レギオンと直接戦闘を交えていないこともあり、どうやらジョークを言える余裕があるようだ。ジェインは笑みを
『ジョークもそこまでしておきなさい。運良く生き延びた、寿命が延びただけだからね』
それでも
『最前線部隊!何をしている!今すぐに回頭しろ!戻って来い!』
各方面のプロセッサーたちは最初こそ理解できなかったが、外の空気を吸うためために機体から出ていた者や、最前線のすぐ後ろに留まっていた者たちはすぐに気付いた。
「なんか……
見れば見るほどに最前線部隊を組むプロセッサーたち、つまり
まるで、自分たちから逃げて行くように。
『今すぐに帰投しろ!どこへ行く気だ!』
ガシャガシャと不快な機械音を立て、国境を目指して外へ外へと進み続けるジャガーノートの群れ。搭乗者総数10万8526人の
「おい…………まさか」
この時、プロセッサーたちはやっと気付いた。
「奴ら…………