「シンは……兄弟に生き残りがいる僕らを……その
ロングランス戦隊員【
「…………
表情を変えることがとても少ないシンエイが珍しく
当然というべきか、二人はシンエイの表情の変化に驚きを隠せない。
「引き摺ってんだな……
「ああ……後悔してる」
今シンエイが思い浮かべているのは他でもない、たった一人の兄である
幼い頃に見た笑顔は16歳となった今もなおしっかりと記憶に残っているが、何より忘れられないのは……
(最後の最後で、
激化するレギオンとの戦いで両親を失ったことで精神的に追い詰められ、その怒りの矛先を自分に向け殺しにかかった兄の憎悪に満ちた表情。幼い頃から見て来た穏やかな表情からは想像できないほどに歪んでいた顔であったことを、シンエイは鮮明に記憶している。
「…………一番の
エドワードはこう続けると、窓の方に親指を向ける。
しかしその直ぐ近くには、怒り心頭だと分かる不機嫌な表情をしている
「
外見の特徴こそ決定的に違うが、実はこの二人は血の繋がった兄弟である。顔中傷だらけで常に怒っているような顔の
顔に傷があるもののどこか優しげな印象を感じさせる
この二人は幼少期の経験から確執が生まれており、今もなお仲違いのほとぼりは冷めていない。
「なんとかしてあげたいけど…………僕たちが
「…………ああ、そうだな」
アルフォンスの言葉にシンエイが答え、もう一度窓の外を見やった時には、もうネイトとシュンカーの二人の姿はなかった。見えるのはいまだにドッジボールをして遊ぶ戦隊員たちの姿だけ。
その様子を見届けた三人が
「エド、アル、ちょっといいかい?」
扉が開く音とイズミの声に、エドワードとアルフォンスは振り向いた。
「「
エドワードとアルフォンスは同時に返事をし、シンエイも作業を止めて顔を上げる。一方彼女の方は深刻でも急を要するというわけでもないようだが、どこか不安げだ。
「悪いねシン、二人を借りてくよ」
「どうぞ。作業に差し支えはないので」
短く答えて部屋を後にする三人を見送った後、シンエイは再び手元に視線を落とし拳銃の調整を続けていた。
一方イズミに呼び出されたエドワードとアルフォンスの二人は、
「
アルフォンスの問いに、力なく静かに答えた。
「前々からお前たち二人に伝えようと思って、忘れてたことなんだけどね…………」
イズミは諦めにも似た、どこか曇った
「…………先週、
「えっ……?」
「そんなっ……」
強制収容所に
止めに入った
だがニーナを治療をしようにも薬剤や道具などがほとんどなく、骨折した胸骨が心臓に刺さっていたこともあり一時間と待たずこの世を去ったらしい。
「クソッ!こんなことがあるかよ!」
「…………酷すぎるよ…………同じ人間なのに……っ!」
人ができるとは思えない非道な行いに、少年二人は怒りを
「…………だけど」
アルフォンスが顔を上げた。
「悔しいけど……この手紙に書かれてるような
肯定するようにエドワードも呟く。
「…………認めたくはないけどな…………」
一方のイズミは二人に背を向けていた。
「ごめんね、こんな形で悲しいことを思い出させてしまって……」
「いいんだよ
見上げれば、傾いた日の色は
アルフォンス・エルリック(Alphonse Elric)
出展:鋼の錬金術師
長い金髪、くすんだ金の瞳の少年。
人種は