P8 雨降る日に兎
十香の力を封印した、翌日
士道「なぁ斗真、この本は…」
士道は十香の力を封印した際に手に降ってきたワンダーライドブックを斗真に見せる
斗真「…『ナイト・オブ・プリンセス』か」
斗真はワンダーライドブックに書かれてる名前を読み上げた
斗真「恐らく、十香の力が入っているんだろ」
士道「?十香の力は俺の体に封じたんじゃあ…」
斗真「お前の中に封じ込めたのはあくまで霊力だろう
具体的なな力はこっちに入ったんだろう」
そう言い、斗真は士道の手にワンダーライドブックを置いた
士道「これは斗真が持ってた方が……」
斗真「十香の力はお前が封印したんだ、これはお前が持っとけ」
斗真がそう言うと士道は、ワンダーライドブックを見つめ
静かに握りしめた
まるで十香を抱きしめた時のように
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斗真「おいおい…予定だと今日は晴れだろ…?」
あの後、士道と昼飯と夕飯の買い出しを決めるジャンケンをした
その結果、見事に俺が負けてしまった
そして、買い出しが終わり、家に帰ろうとすると雨が降り、近くの神社で
雨宿りをし、服に着いた水滴を手で払っていた
ビシャンッ!
突然、水たまりが跳ねる音が聞こえ、そちらの方を向くと
うさぎを模するような緑色のコートを着ていて、左手にうさぎのパペットをつけた
水色髪の少女がいた
ズルっ…バタンっ!
どうやら着地に失敗したみたいで少女は転んでしまった
それを見た斗真は少女に駆け寄る
斗真「だ、大丈夫か?」
少女は斗真を見ると何やら怯えた表情をした
「こ、来ないでください…もう痛くしないで…」
斗真「いや、別に俺は…」
「────ッ!」
すると突然後ろにシミーと『サンショウオメギド』が現れた
斗真「メギド!?なんでここに…それよりも!」
そう言い、斗真は懐からソードライバーを取りだし、腰につける
『ブレイブドラゴン!』
斗真「変身!」
斗真はメギドに突っ込みながら、抜刀した
『烈火抜刀!』
『ブレイーブ!ドラゴッーン!』
セイバー「はぁー!はぁ!」
サンシ『────!』
セイバー「はぁ!ってうわぁ!?」
サンショウオメギドに火炎剣烈火を振るとメギドの体は体液が付着しており、
火炎剣烈火を滑らして、攻撃にいなしている
セイバー「クソっ!体がヌメヌメしてて気持ち悪いな!」
そう言い、セイバーはワンダーライドブックをソードライバーから取り外し、
火炎剣烈火の先端にかざした
『ドラゴン!』
『ふむふむ…!』
火炎剣烈火のトリガーを引き、サンショウオメギドに向けて、剣を振った
『習得一閃!』
炎を纏った斬撃がサンショウオメギドに襲いかかる……が
サンシ「────?」
やはりサンショウオメギドの体はヌメヌメのため、炎を纏った斬撃さえもいなしてしまう
セイバー「これもダメなのか…」
サンシ「────ッ!」
セイバー「あ!待て!」
セイバーが打つ手を考えているとサンショウオメギドはその隙をついて、その場から
逃げ出した
メギドが逃げたのを確認するとセイバーは変身を解除した
斗真「君、怪我はな…い?」
斗真は少女のことを思い出し、後ろを向くと少女の姿はなかった
斗真「あれ?おかしいな…?」
斗真は何故少女がいなくなったのか…その理由を考えたが全く浮かばなかった
すると雨が止み、空が晴れていった
斗真「…まぁいっか」
そう言い、斗真はディアゴスピーディーを起動し、それにまたがり、
士道の家に向かっていた
「……………ごめ……ん…なさい」
斗真の姿を神社の後ろから見ていた先程の少女はそう呟き、涙を流していた