精霊と剣士の物語   作:夜櫻

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P9 ハーミットと炎の剣士

 

斗真「ただいま~」

斗真は謎の少女を助けた後、真っ直ぐ家の帰路をたどった

士道「おかえり、すごい雨だったけど大丈夫か?」

斗真「あぁ、でも寒いから風呂借りてもいいか?」

士道「念の為沸かしてあるから、行ってこい」

士道から許可を貰い、斗真は五河家のお風呂場に向かったら

士道「………よし、行ったか」

士道は斗真がお風呂に向かったのを見て、安堵の声を漏らす

士道「…十香の力を封印できたとはいえ、俺に十香を守れるのか?」

士道は十香が現れた時からずっと斗真に守られ続け、無力な自分に嫌気がさしている

士道「俺にできることはないのか…!」

すると士道の目には斗真が置いてった、聖剣とワンダーライドブックが見えた

士道はゴクリッと息を飲み、聖剣に手を伸ばす

もう少しで聖剣に触れそうな時……

 

 

 

 

 

 

 

 

斗真「士道ー上がったぞー」

お風呂に入りに行った斗真がやってきた

士道「!?は、早かったな」

斗真「そうか?一応湯に浸かったんだけどな」

どうやら斗真にバレてないらしい…

士道はその安心感に包まれていた

士道「な、なぁ斗真…あの聖剣ってお前以外使うとどうなるんだ?」

斗真「ん?どうにもならねぇよ。ただ聖剣に選ばれた人間以外は

使えないってだけ」

もう意を決して、斗真に聞いてみようと士道は心の中で意気込む

士道「…俺でも聖剣に選ばれるのか?」

斗真「え?」

士道「…俺さずっと思ってたんだ。十香の力を封印したとしても

あいつはAST達に狙われる…ずっと斗真に守られていた俺に守られるのかなって」

士道の言葉に斗真は真剣に考えた

斗真「なるほど、だから聖剣のことを…よし、なら!」

そう言い、斗真はテーブルに置いてあった『ブランクワンダーライドブック』を

士道に投げ渡した

士道「これは?」

斗真「ブランクワンダーライドブック、まだ物語が宿ってない本だ

お前が本当に聖剣に認められたいならその本をワンダーライドブックにしろ」

士道「なっ!?そんな無茶な!」

斗真「…まっ、出来なかったらお前は器じゃなかったってことだ。

本を作るにはお前の何かが足りないんだよ。

覚悟かもしれないし、勇気かもしれないし…まぁ頑張れよ~」

そう言い、斗真は玄関に向かった

士道「?どこに行くんだ?」

斗真「琴里から招集がかかったから行ってくるわ、頑張れよ」

そう言い、斗真は家を出た

 

 

───────────────────

 

斗真side

in ラタトスク

 

琴里「来たわね」

斗真「どうしたんだ?またメギドか?」

琴里「メギドのこともあるけど、もう1つあるの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────もう1人精霊がこっちの世界に来たわ」

 

斗真「……え?」

俺が素っ頓狂な声を出すとモニターの画面が変わった

モニターには昼頃に斗真が神社であった少女だった

琴里「彼女は精霊『ハーミット』氷の精霊よ」

斗真「…この子…会ったことがあるぞ」

俺がそう言うと琴里は驚いた顔をした

琴里「それはいつかしら」

斗真「今日の昼…神社でな」

俺がそう言うと今度は令音さんが声を上げた

令音「なるほど、だから彼女は君に対する好感度が高かったのか」

そう言い、手に持ってる端末を俺にみせた

1つ0のメモリから真っ直ぐな線

もう1つは70のメモリまで右肩上がりの線だった

斗真「これは?」

令音「ハーミットが君たち2人に対する好感度だ

シンはまだ会ったことがないから0なんだ」

斗真「でも俺が70って…まさか…」

琴里「えぇ、今回ハーミットには斗真、あなたがやるのよ」

予想もしていなかったことが起きて、俺は少し理解が追いつかなかったが

すぐに整理した

斗真「なんで俺が…って言いたいけど正直に言って、俺に対する好感度が低くても

今の士道には任せられない」

琴里「あら奇遇ね、私もそう思ってたわ。士道には決断してもらわないとね」

俺が…あの子を…

そう思いながら、俺はモニターに映るハーミットを見つめていた

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