乙女ゲー世界は悪役令嬢の身内にも厳しい世界です   作:りーおー参式

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命乞い三者面談のときの兄上様の服装は、コミック版の甲冑姿とアニメ版のカジュアル姿のどちらが正しいのだろう・・・


第12話 屁理屈も立派な理屈

父との話を終えて、僕は妹の部屋に向かっていた。どこぞの腹黒メイドのせいで、まだ顔すら見られていないからだ。

部屋の前に到着し、扉の前で一呼吸する。いざ話すとなると、物心ついた頃から将来の王妃となるべく人生を賭けていた妹に何を話したものだろうか。

そんなことを考えていると、部屋の扉が中から開いた。

出てきたのは、肩の辺りまで伸びた亜麻色の髪を持ち、優しそうな顔立ちをした、あの学園の女生徒だった。

直接、顔を合わせたのは初めてであるが、僕は彼女が誰であるかを知っている。あの乙女ゲーの主人公、つまりこの世界の主人公様だ。

というか、何で主人公様が、悪役令嬢であるうちの妹と一緒にいるのだろうか。

 

決闘会場では遠くから見ただけだが、男目線から見たときに、広く満遍なくストライクゾーンに入ってくると思える容姿をしているなと感じた。

うちの妹ほどではないが立派な胸部装甲、かといって妹ほどウエストが締まっているわけではなく、男が好むボリュームのぽっちゃり感もある。大事なのは男が言うぽっちゃりだ。女の言うぽっちゃりとは、別次元の概念であることを忘れてはならない。

あの乙女ゲーは男性向けゲームを多く開発するメーカーが発売したものだった。社内の新規路線として乙女ゲーを作るにしても、主人公のデザイン決定に至る過程には、社内の主要ポストにいる男性の意見が多いに反映したのだろうと考えれば、目の前の主人公の容姿にも納得がいく。

言語化が難しいのだが、あえて言うなら、男が嫌う要素がとても少ない、とでもいうべきか。

僕?僕は元々地味目な子のほうが好きだ。前世で僕を刺した女が派手系だったことの反動もあるかもしれないけどね。

 

そんな外観を持つ主人公様だが、ドアを開けたら見知らぬ男がいて驚いている様子だ。戸惑い、何を言うべきか迷っているようにも見える。

よし、ここはバルトファルト君に続いて、主人公様とも仲良しになろう。

将来は聖女という俗世間とは離れたポジションに就くらしいが、それでも世俗の権力の後ろ盾として幅を利かせれば実家も威光をキープできる。

 

「もしかしてアンジェのお友達かな?私はギルバート・ラファ・レッドグレイブ、アンジェリカの兄です」

 

とびっきりのスマイルで自己紹介をしながら、主人公様の手を取る。

少女漫画であれば、僕の背景に花が咲くか、キラキラ光るエフェクトが入るだろう。

 

「は、はい、オリヴィアといいます。その・・・お邪魔してます」

 

何だろう、友達の家に遊びに行って、その家族にする挨拶である”お邪魔してます”を今世で初めて聞いて、懐かしさがこみあげてくる。今世では、色々と面倒くさい口上とかが続くから、鬱陶しいんだよな。

 

「今日、出張先から王都に戻ってきたんだが、色々あったと聞いている。妹に付き添ってくれてどうもありがとう」

「いえ・・・私は傍にいただけですから・・・今は疲れて眠ってしまいました」

「そうか、きっと妹も辛かっただろうから、君が一緒にいてくれて心が安らいだと思う」

 

よくよく考えなくても、主人公様が悪役令嬢に付き添ってるってすごい絵面だよね。本来は対立する2人のはずなのに。

アン〇ン男とバイ〇ン男、ワクワク系野菜戦闘民族と宇宙の帝王、魂世界の11番隊隊長と12番隊隊長が仲良くしているようなものだろうか。

少年漫画であれば、新たな強敵の登場の際に、しばらく休戦だとか、お前を倒すのは俺だとか言いながらライバル達が手を組むのが読者受けする展開かもしれないが、ここは乙女ゲーの世界だ。顧客が違う。

あと、オリヴィアさんって特待生って設定だよな。ってことは、あの王妃が言ってた体制変革の第一弾か。

 

「もしかして、君が噂の特待生かな?あの学園はかなり特殊なところだから、苦労してないかい?」

「最初は辛いこともありましたけど、今は何とか頑張ってます」

 

なるほど、そこにバルトファルト君が出てくるわけか。

オリジナルの攻略対象5人がラーファンの女に釘付けになってる間に主人公様がロックオンしたのが、追加コンテンツの黒王子様だったということなのだろう。

主人公様を取り巻く現在の状況を色々と考えながら、アイスブレイクな会話を続けていたのだが、集中して会話をしていなかった僕はここでポカをやらかしてしまう。

 

「男子は貴族相手の婚活に必死だし、調子に乗った女子は亜人連れの性悪ばかりで大変だろう。そうだ、妹が世話になった御礼を兼ねて今度、美味しいご飯でもどうだい?」

 

しまったあぁぁぁぁぁぁ!つい、考えなしに口が滑った。相手が貴族じゃないことで油断したのもある。息を吐くように食事に誘ってしまったというのが正直なところだろう。

〇〇で大変だね、からワンフレーズ入れて、お礼とかお詫びとか共通の話題を経由させて食事に誘うという自分の中のテンプレムーブを無意識にキメてしまった。

 

相手は主人公様だ。これまでのように、ゲームシナリオに影響を与える行動を取ったときに発生する運命の修正力さん(仮)が出てきてしまうかもしれない。

オリヴィアさんは引いているのか、フリーズしているのかわからないが、口を開けたまま、パチパチと音がしそうなくらい瞬きをしている。

まずいぞ、運命の修正力(仮)的にもそうだし、攻略対象のバルトファルト君から見たら、僕は間男認定されてしまいかねない。

そんな危機的状況の中、部屋の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「騎士だけでなく平民の女性にまで無差別に口説いて回るのは相変わらずですね」

 

最悪だあぁぁぁぁぁ!ある意味、最も聞かれたくない相手に、最悪の場面を聞かれてしまった。

部屋から出てきたのは、この公爵家の屋敷の中でただ一人、僕に毒づく腹黒メガネメイド、コーデリア・フォウ・イーストンだった。

そうか、今回の修正力さんはお前か。

 

「アンジェリカ様はお休みになったばかりです。お静かに願います」

 

メガネをくいっと上げて僕に軽蔑のジト目を向けてくる。おい、お前がやってくれたス〇オムーブを忘れてないからな。

 

「久しぶりだな、コーデリア。相変わらず元気そうで残念だよ」

「若様も、少しは体を壊してくれれば無節操に下々の女性を口説くこともなくなるでしょうに残念です」

「君と話していると、こんなに口の悪いメイドを放逐しない自分がいかに懐の広い人間であるかを再確認できるね」

「あら、それを決めるのは公爵様です。若様に何か決める権限があるとは初めて聞きました」

「アンジェが結婚したら、そのまま一緒にいなくなると思ったのに・・・」

「いつまでも女を弄ぶことばかりしている方に言われましても・・・貴方も気を付けてくださいね」

「え・・・はい!」

 

コーデリアが突然、オリヴィアさんに話を振った。戸惑いながら急いで返事をするオリヴィアさんも可愛い。

いや、弄んでないからね!イチャイチャする子達には満遍なく愛情を注いでるし、甲斐性もあるから!

というか、今回の修正力さんはコーデリアで済んで良かったのかもしれないな、うん。今日だけはありがとうと言ってやる!

 

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決闘から数日後、今日はバルトファルト君がうちの屋敷を訪れていた。

 

「私に君の尻拭いをしろと言うのかね」

「自分には王宮に何の伝手もありません。ですがレッドグレイブ家の当主である貴方ならばと」

 

父の問いに答えながら、バルトファルト君が差し出したのは、かなりの量の白金貨だった。

ざっくり前世の価値で換算しても数十億円になるだろう。僕が言うのもおかしいかもしれないが、お貴族様は金銭感覚がおかしい。

 

「娘の代理人を引き受けてくれたこともある。面倒は見よう。だが、あれもこれも守ってくれというのは困る」

「はい。自分の助命、それと家族に責任が及ばないようにしていただきたいのです」

 

ここまでは想定していた命乞いのやり取りだ。

彼の話を聞きつつ、今日までに集めさせたバルトファルト君についての情報を記した資料に目を通す。

黒い鎧の名称はアロガンツというらしい。7つの大罪の傲慢って、なかなかに厨二テイスト漂う名前だな。ロストアイテムというなら他の6罪に相当する鎧もあるのだろうか。

それと、発見した飛行船はパルトナーという名前の700メートルクラスの大型船らしい。

彼の飛行船もゲーム内の課金メニューにはなかったから、新たなデザインの飛行船と鎧、攻略対象がセットな追加コンテンツなのだろう。

ワンチャン、前世の妹が僕の金で課金した最強の飛行船、いや宇宙戦艦ルクシオンとかが出てきたらテンションが上がると思ったが、現実は厳しい。

前世の妹いわく、高い戦闘力、内部のファクトリーその他の支援性能諸々を合わせて、ゲームバランスをぶっ壊す戦艦らしいからね。

 

「名誉は地に落ちた、次は地位を捨てると?」

「爵位と騎士の称号は返上します。自分には受け取る資格がありませんので」

 

ん!?それだとあの力を爵位という制度でこの国に縛り付けておくことができなくなってしまうじゃないか!

バルトファルト君がさっさと王国から外国にトンズラして主人公との恋愛が実らないのは非常にまずい。僕の戦力増強どころか、今度はどんな修正力が発現するかわかったものじゃない!

ん?修正力・・・ならばそもそも、修正させなければいいんだ!

 

アンジェの結婚による将来の安泰の野望は、もはや潰えた。

となれば、次の手段だ。せっかく将来の聖女とその相手の後ろ盾と公爵家がお近づきになったんだ。

僕自身はプレイしてないから正確にはわからないが、ゲームの結末に沿うような形に持って行って、聖女と攻略対象の後ろ盾となることにより、実家の威光を確かなものにしよう!

ここで選択を間違えてバッドエンド、なんて結末は洒落にならん!

たまらず、父とバルトファルト君の会話に割って入ることにする。

 

「1つ聞きたい、君の本当の目的は何だ?それだけの力があるんだ、上手く立ち回れば、この先、ずっと上を目指すことも可能だろう。それを捨ててまでしたかったことは何なのかな?」

 

「国のためです!あのまま女に騙される殿下を放っておくことができませんでした!誰かがやらねばならないと思っただけです!」

 

なんだろうか、速攻で帰ってきた答えがすっごく白々しい。

王妃様激おこ事件のときに、どこかのイケメンが似たようなことを言ってた気がする。

ん?父上、どうして笑いを堪えているのですか?

 

「僕はてっきり結婚相手を紹介してほしいと言われると思ってたんだが、どうやら違うようだね」

「先日までの自分には魅力的な話ですが、今となってはもう関係のない話ですね」

 

攻略対象殿の頭の中では、もう退学後のことが考えられているのだろうか。

いや、ほんとにまずいって。主人公と攻略対象を何としても王国の中でくっつけないとゲームのシナリオが破綻する。やや強引かもしれないが、彼の内心に踏み込むしかないか。

 

「僕もあの学園の卒業生だ、男爵家出身の君の学園での境遇には想像がつく。地位も名誉も捨てる、というのは潔く、美しく聞こえるが、同時に、貴族の負担から免れられることでもある。国への貢献しかり、貴族のしがらみしかり、そして結婚相手しかり。騎士か、平民階級の中に一緒になりたい相手でもいるのかな?」

「え!?あ、いや、そんな相手はいないですけど・・・」

 

今日の会話の中で初めてバルトファルト君から流暢な返事が来なかった。

否定はするものの口籠るというのは、やはり主人公のことを意識しているからなのだろうか。

まだ1年生の1学期が終わっただけだから、実際には気になる程度かもしれないね。あの5人の馬鹿と違って、攻略難易度が高いのかもしれない。

最終的に主人公もろとも取り込むために、まずは他の家に先駆けて手付けだけでもしておくか。

 

「ちなみに、爵位を返上して領地でどうやって稼いでいくつもりだい?」

「しばらくは実家に世話になろうかと思います」

 

冒険者として生きていくわけではないのか。ひとまず国外にトンズラされることは避けられそうだ。

 

「調べたが、実家には君を殺そうとした父親の正妻が寄生しているだろう?」

「普段は王都にいますから、関わらなければ問題ないですよ」

「そうか・・・僕もああいった奴らを駆除するために頑張っていたんだが、国境周辺だけで手いっぱいでね。”森”の連中から君を守れなかったのを心苦しく思ってるんだよ」

「結果的に生きてるわけですし、気にしないでください」

 

その寛大さ、ロストアイテムの力があってこその余裕だろうか。それとも攻略対象ならではの人の良さだろうか。

いずれにしても大したものだ、僕だったら間違いなく報復する。

 

「そうか・・・だが、この先に君がどうなったとしても、正妻が何か仕掛けてくるなら僕を頼ってくれ。公爵家としてではないが、僕が面倒を見よう。外野が何と言おうが、君は僕の妹の恩人だからね」

「あ、ありがとうございます、考えておきます」

 

遠慮するなよ、あんなチート級の強さの鎧を持ってる君に僕は夢中なんだからさ。

 

「話は終わったかな?1つ、いや2つ頼みがあるんだが・・・」

 

何やら父からまだ話があるらしい。

 

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命乞いの会話が終わり、屋敷の廊下を小急ぎで歩くリオンであるが、足取りはとても軽やかだった。

 

(自由だあぁぁぁぁぁ!)

 

自分で思っていたよりも公爵家の反応は良かった、むしろ、父の忌々しい正妻のせいで、逆に気に入ってもらっているのがわかった。

学園からも、婚活からも、貴族としての義務からも逃げられて、この先の未来はとても明るく思えた。

そんなリオンにしか聞こえない声で、ルクシオンが姿を消したまま話しかけてきた。

 

「マスターの目論見はお見通しだったようですが?」

「それでも今より悪くなることはないさ。まあ、寂しさがないと言ったら噓になるだろうけどさ」

 

同じ底辺グループのダニエルやレイモンド、師匠から学ぶお茶、食堂の人気メニュー等、心残りはあるが、それでも、きっと気ままなスローライフが自分を待ってるはずだと期待に胸が膨らむ。

 

「途中まではよく答えられていましたが、オリヴィアのことを言われてからややペースを乱されましたね。ギルバートが下級貴族の事情に詳しかったことが災いしました」

「いや、相手は主人公様、将来の聖女様だぞ、いつも言ってるけど、俺みたいなモブには恐れ多いよ」

「いずれにしても公爵家はマスターに興味深々でしたね。他の貴族に取り込まれる前に囲い込もうとしているのがよくわかります」

「爵位もなくなる学生を囲ったってしょうがないのにな。あとは静かにお沙汰を待つとするよ。それよりも、ヴィンスさんのお願いをどうする?」

「オリヴィアとアンジェリカをマスターの実家で休養させる、というものですか?」

「もう1つの方だよ」

「そこは私に一つ考えがあります。とりあえずマスターは、オリヴィアとアンジェリカの迎えにでも行って、公爵家の好感度をせいぜい稼いでください」

「人は、その社会の中で生きていかなきゃいけないんだ。俺は大人だからな。助命のためなら、喜んでゴマすりだってしてやるよ」

 

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「父上、実際に会ってみてどう思われました?」

 

バルトファルト君が下がった後、父にその感想を聞いてみることにした。

 

「地位も名誉も捨てて殿下を諫めるなんて立派な覚悟じゃないか・・・などと思ったかもしれないな、どこかのバカ息子を見た後でなければ」

「父上、僕の知らない隠し子でもいたんですか?いつの間にそんな”お戯れ”を・・・見直しました!」

「馬鹿なことを言ってる余裕があるなら、明日にでも公爵の爵位を継がせてやろうか?」

「そんなカリカリしないでくださいよ。この苦境を乗り切るためには父上の剛腕がまだまだ必要です」

「まったく・・・一体いつからこの国では白々しい命乞いをするときに国のため、というのが流行り出したのか」

「それだけ自分の身が可愛いんですよ。彼とは仲良くなれそうです」

「実際に話を聞いて、お前はこれからどうするつもりだ?」

「王妃派への嫌がらせも兼ねて、上にあげてやりたいかなと思います」

「本人の意思に反してもか?」

「助けてくれとは言ってましたが、爵位を没収してくれとは言ってませんよ」

「屁理屈だな」

「ならば野に放てと?あれだけの力が爵位の鎖から解き放たれて外国に流出するのは問題でしょう」

 

攻略対象であるバルトファルト君は、現時点では卒業後に男爵になる予定だったはずだ。

一方、聖女というのはこの国の宗教上、常在ではないものの、重要な位置づけをされている。そこと釣り合いが取れるようになるためには、男爵のままでは少し弱い気もする。

伯爵なら充分だろうが、そこまで引き上げるにはハードルが物凄く高くなる。

あ、そういえば元祖攻略対象の1人であるジルクの実家は子爵だった。とすれば、当面はそこまで引っ張り上げれば十分か。うん、自分のやるべきことがうまく整理できたな。

 

「爵位を鎖と言うのも相当なものだぞ。だが、まずは頼まれた尻拭いをしっかりしてやるとするか」

「ところで父上、先ほどのバルトファルト君へのお願いですが、どうしてあのようなことを?」

「王宮の役所仕事ばかりで初陣すらまだ経験してない部門の家の跡取り息子がいるのでな。功績を上げる機会を作ってやるから、お前にも、これからは当家のためにしっかり働いてもらうぞ」

「僕、女の子と遊ぶ以外はインドア派なので荒事は苦手なんですけどね」

 




パパ上のお願い事(アンジェさんをリオンの浮島で預かって、じゃないほう)については、おいおいわかります。

次回予告?
パパ上「ギルバートのやつ、屋敷にいないようだがどこにいった?」
眼鏡メイド「監査部の常勤の仕事を辞めるので引継ぎをすると言って朝からお出かけです」
パパ上「本当に引継なんてするつもりだったのか・・・今の王宮は、普段以上に魔窟だというのに・・・」
眼鏡メイド「またトラブルに巻き込まれたりして・・・ボソ」




自重して本文では没にしたネタ供養(閲覧注意)

「地位も名誉も捨てて殿下を諫めるなんて立派な覚悟じゃないか・・・などと思ったかもしれないな、どこかのバカ息子を見た後でなければ」
「父上、僕の知らない隠し子でもいたんですか?あ!万が一、淑女の森の女なんかに手を出して、托卵なんてさせてたら、僕の支持基盤が揺らぐのでこの場で討伐しますからね?」
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