乙女ゲー世界は悪役令嬢の身内にも厳しい世界です   作:りーおー参式

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祝アニメ2期の放送年決定!
2期終わるまでに完結させられるかな、、、?
キャラデザも気になるけど、兄上様の出番の有無とか、アロガンツと魔装のメカデザインも気になる


第68話 百合は世界を救うって本能で理解するのが、この血の定め

フランプトンの最後っ屁というか、リオン君の性癖暴露の後、僕らは王宮の地下深くに作られた格納庫に足を運んでいた。

こんな場所があるとは僕も知らなかったが、目の前には白く美しい船体をもった流線型の飛行船が鎮座している。

人目に付かない場所にあるにもかかわらず、目測400メートルほどの巨体ながら、やけに凝ったデザインをしている。まるでゲームの中に出てくる秘密兵器かのようだ。

これが、王国の隠し玉、奥の手とされているロストアイテムであり、あの乙女ゲーに出てくる決戦兵器なのだろうかと思うと、いよいよゲームのシナリオがクライマックスを迎えつつあることを実感する。

ただ、そんな感傷的な気分に浸る気にならない理由がある。なぜかあの乙女ゲーのオリジナルの攻略対象の5人に加え、マリエもこの場にいるからだ。

バーナード大臣の話によると、リオン君が、この6人をここに連れてくるように頼んだらしい。

前に話していた、マリエと誑かされた5人の”愛”(笑)とやらで、この王国の秘密兵器である船を起動させるためなのだろう。

「おいおい、陛下もいらっしゃる場だというのに、聖女を騙って死罪に問われている愚か者がどうしているのかなぁ?」

わざとらしく大声を出しながらマリエの方を見た。マリエは気まずそうな表情をしながら目を背けるが、そこに気付いたジルクや馬鹿王子ら全員が、僕からマリエに向いた視線を慌てて遮るように立ちはだかる。

追撃で口撃を喰らわせてやろうかと、僕は一歩踏み出すと、後ろから肩を掴まれて動きが止まってしまった。

振り向くと、バーナード大臣が小さく首を振っている。

「ギルバート君、気持ちは僕もわかるが、この場は・・・」

大臣の話によると、王家の船の起動に、こいつらを使う可能性があるとのことで、リオン君の強い意向でこの場に6人を連れてきたそうだ。

個人的な気持ちとしては、もうちょっと嫌味や罵倒を浴びせてやりたいところだ。

だが、あの乙女ゲーのDLCの攻略対象と思われるリオン君が”使い道”を見出しているのだし、

バーナード大臣が、自身の娘の婚約をぶち壊しにした憎きマリエやジルクを前にして、リオン君の意向を汲もうとしているのだから、それは尊重して、睨みつけるくらいにしておくか。

溜息をつきながら周囲を見渡すと、アンジェやオリヴィアさんの姿もある。

オリヴィアさんについては、リオン君が連れてきたそうだ。この事実からも、オリヴィアさんは、追加DLCの攻略対象であるリオン君ルートに入ったのだろうと推測できる。

わからないのは、アンジェについてだ。どういうわけかパパ上が連れてきたのだという。パパ上の意図がわかりかねる。

その他には、陛下や王妃様、パパ上がこの場にいるのだが、リオン君は実家の工場から連れてきたのだというメンテナンス用と思しきメカを引き連れて、難しそうな顔をしながら、白い飛行船を見つめている。

「リオン君、この飛行船があれば公国を撃退できるということなのかな?」

「そうですね、中に入ってこいつを修理すれば動かせるかもしれません」

「残念ながら、それは無理だな」

え?どういう訳かわからないままの僕に向かって断言したのは、後ろにいて両腕を組んでいる陛下だ。

陛下は、飛行船の手前にある装置―シートを被せられた何やら大きな物体を忌々しそうな顔をしながら指さした。

護衛の騎士達が、陛下の指示によってそのシートを剥がすと、台座に乗った巨大なハート型のオブジェを背景にした、まるで前世の恋愛バラエティ番組に出てくるようなセットが姿を現す。

オブジェの手前にはハート形の床面パネルが2つ置かれ、オブジェの両サイドには、10個ずつの照明が縦に並んでいる。

さらにオブジェの上部には、0から9までの数字を表示できそうな線が見えるディスプレイがある。

なんだろう、やっぱり前世のバラエティ番組に出てきそうな装置だと改めて感じてしまう。

「陛下・・・これは?」

「真に愛し合う者同士があそこに立った時、王家の船がその者らを持ち主と認め、真なる力を発揮するのだという。所有者と認められなければ、ドアも開かず、中に入ることもできん」

「愛なんていう目に見えないモノで資格を判断するなんて、安全保障の切り札にするにしては運用が不安定すぎませんかねぇ」

「それだけではない。王家の船に認められるのは、王家と残りの4家。マーモリア、フィールド、アークライト、セバーグの4家・・・そして失われた最後の仲間の一族だけとされている」

王家の伝承と、あの乙女ゲーの設定からすると、失われた最後の仲間というのが、きっとこの世界の主人公であるオリヴィアさんの先祖なのだろう。

ただ、リオン君という追加DLCの攻略対象であり、陛下の言う伝承に該当しなさそうな攻略対象がいるということは、王家と4家、それにオリヴィアさんの血統が一人でもいれば、愛云々以外の資格は満たすということか。

「さて、覚悟はいいいですね。これは生易しい装置ではありませんよ、まずは私たちで使い方を示します。いいですね?陛下」

考え込んでいた僕をスルーした王妃様が陛下を連れて、ハート型の装置に近付いていく。

そして、2人がそれぞれ、装置手前にあるハート型の床面パネルの上に立つと、どこからかドラムロールの音が聞こえてくるとともに、オブジェ両脇にある照明が1つずつ、ピピピと音を立てながら点灯していく。

「男性25点、女性58点!残念!」

え?

装置から、男性側、女性側の点数が読み上げられるのを聞いて、周囲にいる全員が不思議そうに顔を見合わせていた。

まず、ツッコミどころが複数あるので整理すると、まずこの装置は、おそらく人体の何らかの徴候、バイオリズム的な何かから、愛情的な感情を読み取るとともに、数値化しているのだろう。

数値化がどれほど正確なのかはわからないが、なんてくだらない上に、危険な機能なのだろうか。これ、人間関係があっさりと崩壊しかねないぞ。

そして、装置両脇の照明の個数が10個ずつということから、数値の上限は100点満点だと推測されるのだが、より問題なのは、この国の王様と王妃様の愛情が平均すると4割を切っているという冷め過ぎた関係だということだ。

もっと正確に言うならば、もはや知り合い程度の感情しか持ち合わせていないのだということが、数値によって可視化されてしまった、ということだろう。

「嘘つき!25点って何よ!それってもう他人か顔見知り程度じゃない!」

「う、五月蠅い!お前だってたったの58点じゃないか!」

この国のトップ2人が極めて見苦しく罵り合っている。

いや、この2人の間に愛情なんてもはや存続していないんだってことはわかっていたよ?感覚では、わかっていたけどさ・・・

むしろ、陛下の女遊びをかなり近いところから見てきた僕にしてみれば、ここにいる人間の中でも1,2を争うくらいに、この夫婦に愛情がないことはわかっていた。

でも、こう・・・数字という客観的に見えるもので表現されると、重みというかリアルな感じが伝わってくるね。

 

ふと隣にいたリオン君と目が合って、苦笑いを浮かべていると、その視線の奥で、馬鹿王子ことユリウス殿下が、これまた複雑そうな顔をしていた。

妹に対する不義理を絶対的な筆頭に、マリエにトドメを刺すのを邪魔してきたりと、こいつについて同情するつもりは欠片もないのだが、

思春期後半頃の年齢で、両親に愛がないことを、数字をもって突き付けられるのはしんどいものがあるのかもね。

しかし、この僕以上のボンボンである元王子様・・・じゃなかった。王太子じゃなくなったけど、今も王子ではあるか。

そんな元王太子様は、歩き出すと、父や母の見苦しい争いを止めるのかと思いきや、全く別方向に向かっていき、マリエの手を掴む。

「マリエ、来い!」

行動の外形部分だけ見ると格好良さがあることは否定しない。

公衆の面前で、想い人に対して自分の愛情をド直球でぶつけるというのは、ある意味で青春を生きる者の特権だろう。

ただ、それを元婚約者の前で、しかも、罵り合っている自分の両親を装置から引きずり降ろして行うというのはいかがなものだろう。

そして、馬鹿王子とマリエがハート形のパネルの上に乗ると、装置が再び作動して、ドラムロール音が鳴り始める。

「男性90点!女性17点!非常に残念な結果に終わってしまいました」

空気を読まない電子音声が、若干茶化しながら結果を告げた。

自身から馬鹿王子に対する愛情が17点だとジャッジされたマリエは俯いたまま口を閉ざしている。

だが、やはり僕としては、自分に向いた愛情の点数が2割にも満たない低い点数であったと知って絶句する馬鹿王子のほうが気になる。

今まで背負ってきた様々なものを投げ出してまで手に入れようとした女の、自分に対して向けられた愛情が、赤点どころか、まさかの17点と言われた馬鹿王子の今の気持ちはどんなものだろう。

N・D・K!N・D・K!心の中でコールをしていたが、それでも抑えきれず、笑ってしまう。

アンジェの方を見ると、うんざりというか呆れ顔を浮かべている。妹の中では、もはやこの馬鹿王子は、昔の男くらいの感覚で、大きく感情を揺さぶられるものではないようだ。

そんな中で残されていた4人が、ならば次は、という勢いでマリエの下に向かっていく。

ユリウスに対する気持ちが17点なら、自分達の方に勝ち目があると思ったのだろうか。ジルク、グレッグ、ブラッド、クリスの4人は見たこともないような真剣な表情だ。

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マリエのために、輝かしい将来を投げ捨てた馬鹿野郎どもの残り4名の結果を端的に言うと、全滅でした。

マリエからの気持ちの最高点が、剣術馬鹿と言われるクリスで31点。

結果を告げる電子音声に、この女、冷たすぎない?とまで言われたマリエは泣いているが、冷静に考えれば、泣きたいのは、お前のために多くのものを失った5人の馬鹿どものほうだろう。

しかし、5人の馬鹿野郎どものムーブは、僕の予想の斜め上、いやこの場合は斜め下なのかもしれないが、全く予想外のものであった。

馬鹿王子ことユリウスが、マリエの手を取り、優しく装置から降ろし、告げる。

「わかっている。情けないが、俺達では戦争からも、ギルバートさんからも、お前を守ることができなかった。呆れられて当然だ。側にいてやれなかったどころか、側にいても守ってやれなかった」

どうやら、マリエを公国との戦争に行かせたことや、先日の学園における僕とこいつらとの間で勃発した大決戦というか、大血戦の結果、マリアがノックアウト寸前になってしまい、守り切れなかったことから、

呆れられて当然だと5人の馬鹿どもは考えたようだ。

 

「安心しろ、マリエ!もう、お前を離さない」

「違うの!だから、私の話を聞いてよ!!」

5人の馬鹿どもが”分かっているから”という態度な一方で、マリエは必死に訴えかけようとしているのに全く伝わっていないというコントラストな状況が発生している。

しかも5人からは、勇気が爆発していたり、グロい作品を芸術と言い張って霞の呼吸で斬られていそうだったり、勇者王だったり、ポン刀を振り回すガンプラ作っていそうだったり、

複数作品で関西弁の性格ドブカス男をしていそうな声が聞こえてきて、対岸の安全圏から眺めている分にはとても愉快だ。

ただ、冷静に考えてみると、王家の船という切り札を、未だに起動することができていない状態はそのままであるにもかかわらず、今も公国軍はこちらに向かって迫ってきていることは変わらないままだと気付く。

そんな切迫した状況なのに、狂おしい馬鹿ども6人だけでなく、この国のトップ2人も、未だに見苦しい罵り合いを続けていた。

「ユリウス達は、あんなに高い数値を出したのに!貴方ときたら。出会った頃は40点もなかったわ!」

「政略結婚に愛を求めるのか!?だったら私も好きな相手と結婚したかった」

もはや、この夫婦の関係は、修復不能にしか見えないのだが、陛下の放ったセリフを聞いて、僕の脳内に一筋の光が走った。

これは、きっとアレだ!探偵が、殺人事件のトリックの謎を解き明かしたときとか、ニュー〇イプが敵の攻撃を察知したときに出てくる光だ!

きっと今の僕の脳味噌は、輝きながら大回転しているだろう。

そう、僕の思い付いたアイディアというのは、陛下の意向で妻にした側室の方々、それに王都の街で陛下が手を出している愛人の方々を片っ端から連れてきて、あの愛情測定マシーン(笑)に乗せるというものだ。

陛下の女は正妻である王妃様以外にも、王宮の内外を問わず大勢いる。その中に、高得点を叩き出せる人は1人くらいはいるはずだ。

口元に笑みを浮かべ、陛下の下に向かって歩き出す。

しかし、そんな僕の前に、今度はパパ上が立ちはだかった。

僕を遮るパパ上は、眉間に皺を寄せて、とても困った顔をしている。何を考えているのだろうか。

「父上、王国の切り札となる飛行船を起動させる良案を思い付きました。陛下に具申したいので、どいてくださいますか?」

「お前の言いたいことは何となく想像はつく。だからこそ、もう少しその手段を使うのは待て」

どうやら、パパ上も陛下の言葉を聞いて、同じことを思い付いたようだ。魂というか中身が転生者な僕ではあるが、DNA的なつながりで思考パターンが似ているのかもしれない。

「リオン君の救出、フランプトンの排除とも終わりました。アンジェの婚約をぶち壊した側の人間である王妃様に、そんな配慮する必要はないでしょう」

「バルトファルト子爵の救出や、彼の総司令官就任に王妃様が骨を折ったのは事実だ。どうせお前のことだ、王宮の内外から、陛下が手を出したり、熱をあげている女を連れてこようとでも思っているのだろう」

「わかっているなら止めないでくださいよ!」

「気持ちもわかるし、あの夫婦に愛情がないことなんて、多かれ少なかれ、大勢の人間が知っているのだ!あの方を一度退場させてから、こっそり実行に移せばいいだろう」

「王妃様に義理立てして、いつ王都に公国が攻め込んでくるかもわからないまま、悠長に待てとでも?」

「公国をどうにかした後にも、ラーシェルとの対峙は続く。レパルドの顔を立てないと、王国も安泰とは言えん」

「レパルドだって、王国が滅んだら困るでしょう。愛されていない王妃様のメンツが多少潰れたところで、対ラーシェルを考えれば強くは出られませんよ!」

「ちょっと!聞こえてるわよ、二人とも!!」

おっと、パパ上との論争がヒートアップして声が大きくなってしまったようで、その結果、僕ら親子のアイディアが王妃様に聞こえてしまっていたようだ。

「そういえば、王家の分家であるレッドグレイブ家なら、陛下の代わりを務められるんじゃないの?あ、でもギルバート君は、婚約者がいなかったわね、忘れてたわ、ごめんなさいね~」

クスクスと意地の悪い笑みを浮かべながら、王妃様が毒を吐いてきた。

なるほど、さすがレパルドの腹黒姫と言われるだけはある。この程度の嫌味は息を吐くように出てくるのか。

「僕に婚約者がいないのは事実ですが、婚約しているから愛があるというわけではないのは、とてもよくご存じなのでは?」

「あら、陛下が女を口説くテクニックをとても近いところから見てきたらしいのに、仲のいい相手もいないのかしら?」

「いやいや、残念なことに、どこぞの元王太子殿がやらかしてくれたおかげで、今は忙しい身の上でしてね。イチャイチャできる相手どころか、口説いている女すらいない状況なんです」

「いや、待ってください、王妃様」

僕と王妃様のレスバが始まろうとしていたところに、バーナード大臣が割り込んできた。

ただでさえ、マリエ周辺がドタバタしているのに、なんだか段々とカオスな状況になってきたぞ?

「ギルバート君が、こっそり愛人にしている相手がいると噂で聞いたことがあります!」

「誰ですか、それ!?そんな話、聞いたこともないんですけどぉ!?」

「あ、その噂話、真偽のほどはわからんが、俺も耳にしたことがあるぞ!」

おいぃぃぃぃ!陛下まで話に入って来やがった。さっきまで、安全圏から、ダメ人間達の哀れな痴話喧嘩を眺められていたのに、いつの間にか僕まで巻き込まれかけてだと!?

「大臣、その相手って誰なのかしら?」

「噂では、ギルバート君は、アンジェリカ嬢のお付きのメイドをしばしば自室に招き入れては、部屋に籠っているとかいないとか」

「アンジェリカが王宮に来るときに、たまに付いてくるメガネの女か!ボンボンの好みのタイプとは違うから、ノーマークだったな!ボンボンも、私の目を欺くとは成長したじゃあないか!」

コーデリアのことじゃねえかぁぁぁぁぁぁ!!!

いや、確かに調査を頼んだ事項の報告を受けたり、決裁の必要な書類の受け渡しだったりのために、執務室で話をすることはあった。

それと、屋敷の中での女避け、正確に言えば貴族出身の女避けのために、僕があの陰険メガネを寵愛しているなんてガセな噂が流れていることを黙認していたが、

あの陰険性悪メガネメイドに対して、手を出したことなんて一度もないぞ!!!!

「いやいやいやいや!執務上の伝令、指示出しを頼んだり、書類の受け渡しをしてただけですよ!?」

「ギルバート、やっぱりお前、手を出していたのか?」

「だ~か~ら!一切合切、手も足も舌も出してませんから!それに、貴族の女に手を出したら責任を取らされるって教えてくれたのは父上じゃないですか!」

「それなりに君と付き合いが長いけど、ギルバート君がそんなにムキになるなんて珍しいね。逆に怪しく思えてくるよ」

「大臣もそんないい加減な噂を信じないでください!貴族の女には手を出してませんから!」

「じゃあ、責任を取らされたくないから、その子の気持ちを弄んでいるってことかしら?陛下とは、また違ったベクトルで最低ね」

「おい、ミレーヌ!それはどういう意味だ!?」

「いや、そもそもの話、どうしてそんな結論になるんですか!?」

「だったら、コーデリアも連れてきて、ついでにあの怪しげな装置で、ギルバートとの愛情を測定したらどうだ?」

「父上えぇぇぇぇ?!」

「面白くなってきたな!お前やバルトファルトばっかり無関係なツラしてニヤニヤしているのは面白くないからな!私が許可するぞ!私の側室たちと一緒に、ここにそのメイドを連れて来させてやる!」

陛下や王妃様、大臣にパパ上を巻き込んだ状況が、完全にカオスな空気になっている。

だが、そんな空気を一切読まずに、いきなりファンファーレが鳴り響き、陽気な口調の機械音声が、やかましく現場に鳴り響いた。

『互いに120点!おめでとうございます。貴女達は真実の愛で結ばれた関係です!』

・・・え?

妹が・・・この世界で悪役令嬢の役割を与えられた僕の妹が、この世界の主人公様であるオリヴィアさんと一緒に、ハート型の床面パネルに乗っている。

しかも、点数を表示するディスプレイの表示は、100点どころか、120点などという限界突破したような数字だ。

二人は、頬を赤く染めて見つめ合っていたが、やがて互いに抱きしめ合い、腰に手を回す。

うん。すごくいいね。

・・・ん?いや、いや!そうじゃない!

僕の癖ではないはずの・・・まるでレッドグレイブの遺伝子に刻まれたような百合を愛でる心・・・いや、本能というべきかもしれないが、その本能に理性を乗っ取られかけたが、

どうして主人公と悪役令嬢が愛を育んでいるんだよ!?オリヴィアさんと愛を育むのはリオン君のほうじゃないのか!?

遺伝子に刻まれているのかもしれない本能と理性が激しくぶつかり合いながら、僕は叫ぶ。

「どうなってるんだ、コレえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」




モブせか2期の続報も嬉しいんだけど、骸骨騎士様の2期の宣伝動画の暴れん坊ジェネラル感に腹筋が崩壊
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