東方繋彗録   作:parui

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parui


【一話:紅魔館殺人事件】(作.parui)

―とある日の9時頃の紅魔館―

 

「この中に一人、犯人がいますッ!」

 

窓がなく、電気の滲んだような光が照らす部屋の中、霊夢は言い放つ。

 

今日、殺人(人とは言ってない)事件という幻想郷にはあまり縁のない出来事が紅魔館を襲った。

紅魔館では今日、6時頃からパーティーが行われており、皆が談笑をしながら優雅に酒を飲み、食事をしていた。

そんな最中、参加者の一人であるパチュリー·ノーレッジが、

突如首を押さえて苦しみだし、約10秒後、血を吐き死亡したのだ。

 

参加者を書き連ねていくと、

レミリア·スカーレット、十六夜咲夜、紅美鈴、パチュリー·ノーレッジ、

博麗霊夢、霧雨魔理沙、アリス·マーガトロイド、西行寺幽々子、

魂魄妖夢、八坂神奈子、東風谷早苗、フードを被った小柄な妖怪の、

述べ、12人である。(尚、小悪魔は図書館の業務により不参加)

 

「は、犯人·······?」

 

おどおどした様子で妖夢が呟く。

傍らにいる西行寺幽々子は、今も尚、豪華な料理を貪っている。

彼女の胃袋はまるでブラックホールだ。どこにあれだけの料理を詰め込むスペースがあるのか?

 

「おいおい霊夢ー。私達の中に犯人がいるってのかよ~?」

「そうッ!いるのよ!」

 

飄々とした態度で言う魔理沙に、霊夢は答える。

 

「でも、一体誰なんでしょうか?」

 

不思議そうに早苗が言うと、咲夜がそれを聞くと同時に口を開く。

 

「怪しいのは当然、貴方よ。顔も見せない妖怪」

 

言いながらフードを被った妖怪を指で指す。

本来、礼儀的にはどうかと思われる人を指すという行為も、

しょう洒な咲夜の手にかかれば優雅、カッコいいといった良い表現ができるように変えられるらしい。

流石である。

そして、肝心の妖怪は返事をしない。黙ったままだ。

 

「あら、何故返事をしないのかしら?」

 

意地悪な笑みを浮かべながら、問う咲夜の言葉にもやはり答えない。

 

こいつが犯人かという空気が部屋を支配するかと思ったその時、部屋に声が響き渡る。

 

「貴様ッ!視ているなッ!古明地さとりッ!」

 

フードの妖怪に背を向け、少し振り向くようにして言ったのは霊夢だった。

 

「古明地さとりだと!?」

 

レミリアが驚愕を顔に浮かべ、言う。他の皆も驚き、ざわざわし始める。

そのなか、『古明地さとり』はフードから顔を出す。

 

「巫女の勘は怖いわね················。

そうよ、私は古明地さとり。貴方たちの心は見せてもらったわ」

 

ゆっくりと言葉を連ねるさとりは、邪悪な笑みを浮かべていて、霊夢はゾッとする。

 

「ならば、犯人もわかっているということでよいのだな?」

 

厳かな雰囲気を纏い、神奈子は淡々とさとりに問う。

 

「えぇ、知っているわ。犯人は················あなたよ!」




紅魔館殺人事件





はじめましての方ははじめまして。paruiと申します。
この度は僭越ながらこの企画を作らせていただきました。
0人かなぁと思っていたのですが、予想外に沢山の方が参加すると言ってくださって、
そのお陰でこの企画はお蔵入りというか闇の中に消えるということはなくなりました。
誠にありがとうございました。

応募用のページの表で2番目にあたっていた方は、完成し次第メッセージで送ってください。
投稿いたしますので。

表が少し遅れそうなので、
完成するまでは応募用ページの十番目位まであったはずの表をご覧ください。
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