深夜 龍門市街
「(囲まれてるな。)」
彼らは鼠王のアーツから逃れてスラムを移動していたが、スラムの住人と思われる集団に包囲されていた。
「エクシアの奴、こんな時に限って居ないのか。」
「なぁ、ウチらこれ、ヤバイことになってるんとちゃう?」
「囲まれてるな。突然現れたように見えるが、最初からスラムに潜伏していたんだろうな。」
「コイツら、あのマフィアの仲間なんかいな? そない感じには見えへんけど。」
「いや、知ってる顔が何人かいる。みんな龍門の地元の人だね······。」
「━━━。ボスの言いつけ通り、奴らに痛い目を見てもらおう。」
彼は先頭の男にティハールでゴム弾を撃ち込んだ
「ぐえぇ!」
彼のその攻撃で戦闘の火蓋が切られた。
深夜 龍門市街
テキサスがスラムの住人を殴り倒す
「うっ。」
「これ、ちーと、やり過ぎとちゃうん?」
「これは正当防衛ですから、大丈夫ですよ!」
「あっ! テキサス~!」
エクシア達が合流して来た。
「無事なようだな。モスティマは?」
「その質問、必要? 見ればわかるでしょ。」
「みたいだな、すまん。」
「······どうして謝るの? あと、どうしてみんなあたしの顔をじーっと見てるの?」
「あはは······。そうだね。モスティマが帰ってきてるなら、また後で会えるでしょ。それよりも、あたしたちは、今新手の敵に集中しないと······。」
「しっかし、こら一体どうしたっていうんや? この前ウチらが大声で騒ぎよって、エライ迷惑かけてもーたコトへの仕返しとはちゃうやろ?」
「その可能性はあるね。」
「あるの!? スラムの人ってそんな荒っぽいことするんですか?」
「そら難儀やなぁ。拳と拳を合わせんと、わかり合えんのかいな。ただ殴り合いっちゅーもんは、最も古くからある人間同士のコミュニケーションやからな。」
「連絡が入った。ボスだ。」
「もしもし~? お前ら、楽しくやってか? まだ五体満足か? ああ、大丈夫だって? なら問題ねぇ。俺の話を聞くんだ。」
「······エンペラーさん、社員用の保険ってたくさん加入してます?」
「今夜はな、車輪街で安魂祭のメインパーティーをやるんだ。みすぼらしい宣伝イベントばっかだけどよ。で、急だけどよ、俺はそのイベントに参加することにしたぜ。偉大なミュージシャンとしてな。いっちょ龍門に格調高いノイズってやつを響かせてやらぁ。あいつら感激しすぎて、今下でズラッと俺を拝んでやがるぜ。お前たちの任務は、ただ俺の後ろに付いてきて、ペンギン急便を倒すとのたまってるアホどもを一網打尽にすることだ。わかったな? わかった? オッケー! じゃそういうことで!」
「(…コレ、泥酔してないか?)」
「······切れた。」
「なんや前にも似たようなこと、あったような気ぃするんやけど。」
「······つまり、あたしたちもあの何とかパーティーに行けばいいってことね。」
「オッケー、レッツゴー!」
ペンギン急便の面々と共に彼は指示された場所へ向かった。