ロシア連邦という名の地獄から来た男   作:Огонь

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第3話 新人オペレーターのスタルカー

朝 ロドス、訓練場

 

数日後、彼は最終試験の為に訓練場に来ていた。

彼の後にやって来た試験官はチェーンソーを持った黒猫っぽいフェリーンの女性だった。

「(猫耳と尻尾の触り心地が気になるな…)」

「ロドスの強襲担当オペレーターのブレイズだよ。」

「私はニコノフ、ブレイズさ…」

「私の事はブレイズって呼んでね」

「あぁ、ブレイズ今日はよろしく頼む」

「最終試験の内容は簡単よ、私と戦って貰うわ。」

「えっ?」

「大丈夫、私から3分間逃げれたら合格だから、それにアーツは使わないし、寸止めするから、それに私を倒せたら何か1つ言うことを聞くわ。」

「…耳と尻尾を触らせて貰って良いか?」

「良いわよ、じゃあ始めましょうか」

そしてブレイズはチェーンソーを構えた。

「このチェーンソーで真っ二つにされたくなかったら、さっさと投降しちゃって!」

「(殺す気マンマンじゃねぇか…)」

ブレイズがチェーンソーで斬りかかってくる。

「真っ二つは御免被る」

彼はブレイズの攻撃を回避して後ろに下がり、鞄からゴム弾が装填されたイサカM37を取り出した。

そして、スラムファイアを行ってブレイズに躊躇い無く4発撃ち込んだ。

4発のゴム弾を至近距離から撃ち込まれたブレイズは失神し崩れ落ちる。

「ぅおっと」

彼はブレイズを受け止め、チェーンソーを横に置き、床に座った。そして、膝の上に寝かせたブレイズの猫耳と尻尾を触り始めた。

「(良い触り心地だ)」

数分後、ブレイズの目が覚めた

「…今回はツキに見放されちゃったみたいだね。」

「そう落ち込むな、アーマーを着ていなかったにも関わらず4発も耐えるのは凄いことだ。だから実戦では一筋縄では行かないだろう。」

「そうね、訓練の相手をしてくれるなら尻尾を触りに来て良いわ!」

「…助かる。」

「じゃあ、試験結果は文句無しの合格ね! ケルシー先生の所へ行って来てね。」

「ありがとう、また会おう」

そして彼はブレイズを見送ってからケルシーの部屋へ向かった。

 

彼はケルシーの部屋のドアをノックする。

「入ってくれ」

そして、ドアを開けて部屋の中に入った。

「ミスケルシー、ご用件は?」

「…ケルシー先生と呼んでくれ。午前中に行われたエリートオペレーターブレイズによるオペレーター試験の結果からロドスアイランドは君を採用する。契約書にサインをしてくれ。」

「あぁ、それとコードネームはスタルカーにした。」

彼は契約書にサインをしてケルシーに渡した。

「早速だが、君には医療オペレーターフォリニックと共に任務へ向かって貰う。モニターを見てくれ」

モニターに尻尾が9本有るヴァルポの少女の写真が表示されている。リサという名前で源石結晶が左腕に見える事から感染者の様だ。

「君の任務はシラクーザからロドスへ移動する彼女の護衛と彼女を感染させた首謀者の排除だ。詳細はコレを読んでくれ」

彼は紙に記された情報を頭に叩き込む。

「(家族は、母親がシラクーザの一大ファミリー構成員で父親が極東のある都市で有名な神職者。感染した経緯は抗争で母親狙いの相手がぬいぐるみに源石結晶を仕込み感染、親より子供を狙う事からして相手はクズだな。

首謀者はこの男で自宅がここ、職場がここか、毎日欠かさず午前7時に出勤、午後6時に退勤する。となれば、まず夜間に職場をノーアラートで制圧、その後は翌日出勤してくるターゲットを狙撃で排除して撤退という流れが理想だな。) 確認した。ケルシー先生、ところで何時にどのような手段でシラクーザへ移動するんだ?」

「午後8時に甲板から飛行機械でシラクーザへ出発する。」

「了解した。では、部屋に戻って準備を行っても良いか?」

「構わない」

そしてケルシーの部屋から退出した彼は部屋に戻って、まず鞄から装備を取り出した。次に服を新しい物に着替え、各種アーマーを装着した。そして、ガスマスクとそのフィルターに破損が無い事を確認した後、ヘルメットに自作のマウントを取り付け、そこに4眼式ナイトビジョンと周辺機器を取り付けた。そしてガスマスクとヘルメットを装着し、ナイトビジョンが問題無く使用出来る事を確認した。

最後にAK-103とTAC-50に異常が無いか分解して確認し組み立てサプレッサーを装着した。

「(準備は完了した。甲板に先に行って仮眠を取っておこう)」

そして、甲板で彼は横になり仮眠を取った。

 

深夜 ロドス、甲板

 

誰かの足音で目を覚ました彼は起き上がってその人物を見た。

「あなたがケルシー先生が言っていた医療オペレーターのフォリニックか?」

「えっと、あなたは誰ですか?」

彼はガスマスクを外して答える。

「私はスタルカー、今日採用されたオペレーターだ。」

「あなたがケルシー先生がおっしゃっていた新人オペレーターのスタルカーさんですか。凄い装備ですね…」

「そうなのか? 私にとってはこれが普通だ。」

その時、パイロットが告げる。

「フォリニック先生、出発の時間だ」

一行は飛行機械でシラクーザへ向かった。

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