【本編完結】レッドキャップ:ヴィランにTS転生した話 作:WhatSoon
ピーター宅に帰ったのは1時間後だった。
すっかり外は暗くなってしまっているが、それでもニューヨーク。
人通りは多い。
「ただいま」
「ミシェル!無事でよかっ……あ、っと、その……随分、ボロボロだね?大丈夫?メイも」
「私は大丈夫」
「私もー」
拘束したスコーピオンを『S.H.I.E.L.D.』に引き渡し、状況を報告した後、スーパーに預けていた荷物を回収して戻ってきたのだ。
時間も掛かる。
そんな私とメイに対して、ピーターは心配しつつも……その姿に少し驚いているようだ。
「でも、お気に入りの服だったのに。買い替えないと」
地べたをゴロゴロと転がったり、アーマー姿のスコーピオン相手と戦ったり……特別な素材で出来ている訳でもない服は、所々ボロボロだ。
「それは……災難だったね。助けにいけなくて、気付かなくてごめん」
「謝らなくていい。連絡する余裕が私にも無かっただけだから……ちょっとシャワー浴びて着替えてくる。メイも来て」
「はーい」
メイを引き連れて脱衣所に向かう。
そうして、脱衣所で二人っきりになった私は視線をメイへ向ける。
メイの服は、それほど損傷していない。
彼女はスコーピオン相手に攻撃を一度も受けていないからだろう。
だが、私が撒いた小麦粉やら水やらを含んでおり、洗濯は必要だ。
「どっちが先にシャワー浴びる?私は後でいいけど」
「私もどっちでもいいよ……それともー、一緒にシャワー浴びちゃう?」
「……シャワールーム狭いから。二人で浴びるスペースなんてない。先に入って」
「ちぇ」
何処か、そして何故か、残念そうな顔をするメイをシャワールームへ押し込んだ。
そうして、メイがシャワーを浴びている間に私は顔を洗面所で洗った。
擦った時に出来た傷は、
だがそれでも、滲んだ血は消えていない。
顔を洗えば……血と砂の汚れが落ちる。
「ミシェル、あがったよー」
そうしている内にシャワーを浴びたメイが出て来た。
そして、そんな彼女に私が常備している部屋着を押し付けた。
ラフな格好の部屋着だ。
「おー、いいね。これミシェルの私服?」
「そう」
「どこで買ったの?」
「そんなのいいから。先に出てて」
後がつかえているのである。
さっさとシャワー浴びて、着替えて、夕食の用意をしないといけない。
メイを脱衣所から追い出して、私もシャワーを浴びるべく服を脱いだ。
……洗濯用のカゴに入れたが、廃棄した方が良さそうだ。
そう考えつつ、浴室の扉を開けた。
「……ふぅ」
鏡に映る自身の裸体に、傷は一つも存在しない。
爆破されて散らかったコンビニエンスストアで転がったりして、擦り傷や切り傷はあった。
だが、既に
「…………」
冷たい水を浴びて、熱った身体を冷やしながら、先程の出来事について考える。
あの、スコーピオンについてだ。
『S.H.I.E.L.D.』に受け渡したが……それと同時に不可解な情報を受け取った。
スコーピオンは今、現在、
つまり、あのスコーピオンは、正確には私の知るスコーピオンとは別人だということ。
であれば、スコーピオンではないのか?
いや、彼は『スコーピオン』と呼ばれて否定はしなかった。
少なくとも自認はスコーピオンである。
であれば何か。
……私は既に察していた。
彼はメイやマイルズ、ドクターのように
そしてこの推測が事実であるのなら、頭痛の種になる。
「……他にもまだ、
蛇口を閉めて、水を止める。
前髪からポタポタと水が垂れている。
現在、殆どのスーパーヒーロー達は宇宙にて、次元の歪みを調査中だ。
だというのに、別世界から
「……今、悩んでも仕方ないか」
シャワールームを出て、タオルを手に取る。
身体を吹いて、髪を拭いて……下着を身につけて、ドライヤーで乾かす。
部屋着と外着の中間みたいな服を身に付けて、シャワールームを出れば──
「それでね、ミシェルがこう、その辺にあった商品を使って作戦を思いついて!少しも悩まずパッと行動して、スコーピオンの裏をついて──
何故かメイが私の話を、武勇伝のように語っていた。
ピーターが聞いているのは分かる……自分の恋人がどんな状況だったか知りたがっているのだろう。
マイルズも、彼の性格からすれば気になるのも分かる。
だが、ドクターまで何故、興味深そうに話を聞いているんだ。
「何してるの」
問いかけると、メイが私を一瞥した。
「あ、ミシェル!さっきの勇姿をね、他のスパイディに教えてあげてるところ!」
「…………あ、そう」
少しも悪びれる様子もなく、そんな事を言う。
恥ずかしいから辞めて欲しいのだけれど……咎めるほど悪い事はしていない。
寧ろ、状況報告としては正しい。
……報告のトーンはもう少し冷静に抑えて欲しいけど。
ため息を一つ吐いて、メイに視線を戻す。
「取り敢えず、晩御飯を用意する。メイ、手伝ってくれるって言ったよね?」
「あ、うん!手伝うよ〜」
「という訳で、スパイダー“
私がそう言うとピーターが頷きつつも、私へ視線を向けた。
「あ、ミシェル……その、手伝おうか?」
「いい、メイがやってくれるらしいから」
「……ごめん」
「いいよ、大丈夫」
私がそう言うと、ピーターは萎びたような顔で椅子に座り直した。
助けに来れなかった罪悪感から、何か手伝いたかったのだろう。
しかし、本来なら頼める雑用は、メイが代わりにしてくれるらしい。
萎びたピーターを無視して、メイとキッチンへ向かう。
といっても、簡単な料理だ。
手順も少ない。
買ってきた挽肉を、私は底の深いフライパンに全部入れた。
「メイ、買ってきた玉ねぎ刻んでくれる?細かめで」
「あいあい、キャプテン」
「……それ、そっちの世界で流行ってるの?」
私の質問にメイは答えず、玉ねぎを切り始めた。
危うげのない様子に安心した私は、そのままひき肉を火にかける。
ナツメグやらニンニクを入れつつ、ローリエをのせて炒める。
その間にメイが玉ねぎを刻み終わっていた。
「メイ、トマト缶開けてくれる?」
「分かった」
「缶切りはそこの引き出しに──
「あ、ごめん。もう手で開けちゃった」
「……まあいいけど」
手で蓋が引きちぎられたトマト缶を見て、少し呆れる。
昔、私も同様に缶を開けていた時期があった。
だが、この状態だと切り口が鋭くなって危ないのだ。
だから、今はちゃんと缶切りでやっている。
スーパーパワー持ちにしか分からない「あるある」なのかもしれない。
そう考えながら、メイが切った玉ねぎと、オリーブオイルをフライパンに投入する。
そのまま火にかけていると、メイが覗き込んできた。
「……どうしたの?メイ」
「いやー、ミシェルって誰から料理を教わったの?」
「誰って……メイ……ああ、ピーターの叔母の、メイって人」
ややこしい、同じ名前だから。
幼い頃に両親が失踪したピーターの母親代わりであるメイ叔母さん。
彼女は、ピーターとの記憶を失っている。
それでも、ボランティア施設を通じて面識を取り戻した。
私も交流があるので料理を教わっている……という訳だ。
理由はある。
失った家族の味をピーターに食べさせてあげたいという想い……私のお節介。
それが理由だ。
「へー……ピーターの叔母さん、メイって言うんだ?」
「そう、貴方と同じ名前……あ、叔母さん、といっても親代わりみたいな人だけど」
「ふーん」
好奇心が満たされたようで、メイは深く頷いた。
とにかくそうして料理を進めて、メイにも手伝って貰って……食卓に並んだ。
「はい、どうぞ」
腹ペコなメイを含むスパイディ達に食べさせつつ、私もパスタを口に含む。
うむ、中々の出来だ。
しかし、私も料理が上手くなったものだ。
昔はダメダメだったのだけれど。
『レッドキャップ』を辞めて、ピーターと付き合って、メイ叔母さんに習って……ようやく人並みといったレベルだけれど。
それでも、美味しそうに食べてくれる人がいるだけで満足だ。
夕食を終えた私は、ピーターの部屋を後にした。
取り敢えず今日は、マイルズとドクターはピーターの家で寝泊まりをしてもらう。
メイは女性だから私の家だ。
夜も遅い。
これからの予定は明日以降に、また相談する事となった。
しかし、既に外はすっかり暗くなっている。
街灯や電飾でまだまだ明るいが、それでもニューヨークの治安はあまり良くない。
あまり女性が生身で出歩くべきではない。
まぁ、私とメイに限って、どうにかなるとは思わないが。
さっさと、帰るとしよう。
「ねぇねぇ、ミシェル。ミシェルの家ってどこ?」
「ここからそれなり。でも、一旦は駐車場に行く」
「駐車場?」
「車で帰るってこと」
私は手にICカードの鍵付きトランクケースを持ち歩きながら、そんな事を口にした。
そもそもピーターの家に来た経路として、警察署からスーツ姿のまま車に乗って、そこから歩いてピーターの居るアパートに来たのだ。
だから、帰る時も車だ。
「車に?ミシェルって車に乗ってるの?」
「まぁ、仕事で必要だから」
そう口にしつつ、大型倉庫のような駐車場に移動して、車に元へ向かう。
真っ黒で、艶のある私の愛車だ。
そんな愛車を見て、メイは目を瞬いた。
「えっ?これ?」
「そう、これ」
「……なんというか、スポーツカー?」
「……それは分からない。スポーツカーの定義が分からないから」
『S.H.I.E.L.D.』によるカスタマイズが施され過ぎて、殆ど原型を留めていない。
見た目はそんなにゴツくないが、装甲は特殊合金だ。
多少の無理をしても走行可能で、最高速度は時速300kmを優に超える。
スポーツカーというより、スーパーカーである。
「取り敢えず乗って。もう遅いし」
「分かった……うわ、ドアが上に開いた!?」
そういえば初見の時は、私も驚いたな。
助手席にメイを乗せて、私も車に乗る。
そして、車体にあるモニターに手を触れる。
静脈認証が承認されて、システムが起動した。
『システム、オールグリーン。貴方の親愛なるAI、カレンです』
「うわっ、え!?喋った!?」
スターク社製の対話型AIだ。
まだ流通していない最新モデルで、安全キーも取り外されている。
『S.H.I.E.L.D.』の権限で多少、グレーなことも命令できるようになっている便利なAIだ。
「じゃ、帰ろっか」
駐車場の料金は月額で払っている。
精算もせずに、アクセルを踏む。
「え?ミシェルが運転するの?」
「……何か変?」
「いや、なんか凄いAIがあるなら自動運転かな?って思ってたから……」
「私、車の運転好きだし。運転してないと、鈍るから」
「なるほど……?それは確かに?」
駐車場を出て、ニューヨークの道路を走る。
まだ私以外にも車が何台か走っている。
無茶せず、安全運転で行くとしよう。
焦ってないし。
車を運転していると、車内のAIが自動で音楽を流してくれる。
K-POPアイドルの軽快な歌が車内で流れる。
そうしていると、メイが目を瞬いた。
「おー、これってルナ・スノーだよね?」
「……分からない。勝手に『カレン』が流してるだけだから」
「そっか……ミシェルは興味ないの?」
「音楽はあんまり。グウェン……私の友達は好きらしいけど」
「グウェン……あ、グウェン・ステイシー?」
名前に覚えがあったらしい。
運転中だから視線を向けるわけにも行かないが、その理由は気になる。
「そっちの世界にもグウェンは居るの?」
「居るよ。気の良いおば……お姉さんって感じ」
おば……?
おばさん、という意味か?
グウェンが『おばさん』と呼ばれる程、歳を取っている……そういう世界もあるのだろう。
軽快な音楽を聴きながら、車を走らせてそのまま自宅……アベンジャーズ・マンションまで到着した。
「ここが今の、私の家」
「へー……え?ここってアベンジャーズ・タワーじゃないの?」
「ん?いや、マンションだけど。アベンジャーズ関係者のマンション」
「……あれ?そうなんだ?」
先程のアイドルの話といい、この世界と、メイの住む世界は似た世界らしい。
だが、それでも異なる事が多々あるのだろう。
そうして車を共有の駐車場に停めて、私とメイは車から降りた。
アベンジャーズ・マンションの中に入れば──
『遅い帰りだね、ミシェル。てっきり今日も番の家にお泊まりかと思ったよ』
宇宙服を着た犬がロビーで寛いでいた。
私からすれば驚く事でもないが、メイは目を丸くしている。
「えっ、犬が喋ってる……?」
『む、失礼な客人だ。私の名前はコスモ、犬じゃない』
「……っと、ごめんなさい。メイです、よろしく……コスモ?」
コスモ相手に恐る恐る、といった様子でメイが手を伸ばした。
その手にコスモが前足を乗せていた。
何をしているんだ一人と一匹。
「メイ。コスモはアベンジャーズ・マンションの三代目管理人。失礼の無いように」
「い、言うのが遅いよ……!失礼しちゃったじゃん!」
こそこそと、ボソボソとメイが小声で抗議して来た。
しかし、その声をコスモはしっかりと聞いていたようだ。
『別に、気にしてないよ?私ってば、心が広いんだから』
なんとも心の広い、ゴールデンレトリバーである。
「コスモ、お願いがあるんだけど」
『言ってみて。聞くだけなら
「住所不定の無職3人に、部屋を貸し出す事ってできる?」
『……どうして?』
「理由はちょっと言えない……訳でもないけど。今、アベンジャーズのみんなが宇宙に行ってるでしょ?あの関係」
『ふーん、いいよ』
「ありがとう、コスモ──
『ジャーキー、一年分で手を打つよ』
何とも抜け目のない犬だ。
「……まぁ、ありがとう」
ちょっと悩んだが、礼は言っておこう。
メイ、マイルズ、ドクターの部屋は明日にでも用意できるとか。
そうして、コスモの頭を撫でようとするメイを引き剥がし、エレベーターに乗った。
「さっきの、あのコスモ……さん?ってどういう人……いや、犬なの?」
「宇宙飛行士で超能力者。あと、昔は凄く大きな宇宙コロニーの支配人もやってた」
「……何言ってるかよく分かんないけど、凄い犬なんだね?」
「あんまり犬扱いすると不機嫌になるから、気を付けてね」
廊下へ出て、私はメイを自室へと案内する。
「ここ、私の部屋」
「……広くない?ピーターのアパートより」
「それピーターの前では言わないでね」
ピーターはそういう話で嫉妬する事はないだろうが、ダメージを受けるタイプだ。
見栄とかプライドではなく、私に対して申し訳ないって思ってしまう。
ピーターは優しいが、時折りナイーブになるのだ。
「しっかし……何で、スパイダーマンのポスター貼ってるの?他にもヒーローグッズが飾ってあるし……同僚なんじゃないの?」
「いいでしょ、別に」
私の趣味なんだから。
「でも、彼氏のポスター貼ってるのは変だと思うけど……」
言葉にされると確かに変かも知れないが。
……メイはオタクに理解がなさそうだ。
私がこっそり作ってるスパイダーマンのスクラップブック……その存在は知られないようにしよう。
彼女に隠れて、私はこっそりと卓上の本を引き出しに入れた。
「ていうか、ミシェル」
「なに?」
「ベッド、一つしかないよ?」
「ああ、私は床で寝るから大丈夫」
床で寝るのは慣れている。
そもそも、昔はコンクリートの床に直で寝る事も多々あったし。
「そんなのよくないよ、家主なんだから!私が床で寝る」
「ダメ。メイはまだ若いんだから、ベッドで寝て」
「いいや、私が床で寝る」
「メイはベッドで寝て」
なんか、この話、昔ピーターとやった記憶があるような、無いような。
互いに譲り合って、譲り合えないのならば、どうすべきか。
「じゃあ、ミシェル。一緒に寝ようよ、ベッドで」
こういう話でオチがつく。
「……まぁ、いいけど」
相手は他人だが、女性である。
普通ならば嫌がるが、メイは……何というか、気が許せる感じがする。
別に一緒に寝たっていい。
そうして結局、パジャマに着替えて──メイにはパジャマを貸し出して──同じベッドで横になった。
「じゃ、おやすみ」
「ん、おやすみ」
「……………」
「……………?」
……メイの顔が近い。
であれば、少し意識してしまうもので。
何とも……よく見れば、顔が良い。
優しげだが、気さくそうな、美少女だ。
さぞかし、学校でモテるだろう……黙っていれば。
いや、このお調子者の感じが逆に男にモテるのか?
なんて考えていると、メイが息を深く吸って……吐いた。
そしてまた、息を吸って吐いた。
「……何してるの、メイ」
「いや、いい匂いするなーって」
何とも、気色の悪い事を言う。
「…………」
「え?あ、違うよ!?その、安心するっていうか……こう、なんというか……ね?」
「……まぁ、いいけど」
弁明が弁明になっていない。
少し慌てた様子のメイは私の顔を見て、観念したように少し目を逸らした。
……こうして、顔が見えるからよくない。
私は枕元に置いてあるリモコンで、部屋の電気を消した。
そして、目を閉じた。
明日も早い。
ここ最近、朝方に偽物のスパイダーマンが強盗事件を起こしている。
毎朝、という訳ではないだろうが……警戒する側の警察や、私のような人間は早起きが必要になっている。
少しでも疲れを残さないように、早めに眠りたいのだ。
だから、こうして目を瞑っていると──
メイに、抱き締められた。
「……メイ、どうしたの?」
「……えっと、ありがとう……って、言いたくて」
普段とは少し違う声色だった。
不安を、寂しさを、押し殺すように震えた声だ。
「……なにが?」
「……居てくれて、嬉しいから。寂しかったから」
その言葉で私は理解した。
この世界に来てから、ピーターや私と会うまで大変だったのだろう。
右も左も分からない世界で、眠るためのベッドすらないのは不安になる。
彼女はまだティーンエイジャー、若い女の子だ。
家族から引き剥がされて、それでも気丈に振る舞っていた。
……だから、これが、彼女の素なのだと私は思う。
元気で溌剌とした、少しお調子者の仮面の下にある……彼女の心なのだと。
「……大丈夫、この世界に居る間は私が面倒見るから」
そう言って、メイの頭を撫でた。
「……うん、ありがとう」
メイの腕に力がこもった。
少し、キツく感じてしまう程に。
言葉は嬉しそうに。
だけど、寂しそうに。
何故か、悲しそうに。
だけど私には、その感情を解消する術はない。
あるとすれば、ただ……甘えてくる彼女を受け入れる事ぐらいでしか、応えられない。
「……おやすみ、メイ」
「…………うん、おやすみ」
だから、私は……ただ抱き締め返した。
緩やかに微睡む暗闇の中、彼女の……鼓動を確かめながら。