ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO 作:有音 響
最近は別に何もやってないけど、色々とやってますよ。(矛盾)
今回はfor WARの補完、そしてこの先の展開についての話が大半かと思われますが、現在次回の分も執筆計画中なので、楽しみに待っていてください。
では、今回の話もどうぞお楽しみください。
病院を後にし、零斗達2人は走り出す。
大切な人を救うために。
2人は一つの施設にたどり着いた。
それはただのゲームセンターではあるが、GBNのゲームサーバー、レンタルガンプラまで置いてある専用施設だ。
レイト「ここでならなんとかなるか?」
キノ「多分できると思います。」
レイト「俺は先に入ってるぜ。お前はデバイスを持ってねぇから窓口で作ってから来い。」
キノ「あ、ちょっと!…か…勝手過ぎるよ…。」
コハル「どうしたの?」
キノ「あ、コハルさん。その…この施設初めてで、デバイスも持ってないからどうしたらいいのかわからなくて…」
コハル「いいよ。教えてあげる。ついてきて。」
一方の零斗は…
施設にあるGBNのコントロールルームに入り、デバイスを取り出す。
レイト「よし。俺のデバイスも未だに使えるみてぇだな!」
システムメッセージ「ガンプラをセットしてください。」
レイト「し…しまった…。ZEROはキノが持ってたんだった…」
窓口へ戻ろうとした瞬間
ザク「私を使って。」
レイト「え?いいのか?」
ザク「私が行かなきゃ、イチカを助けられないから。」
レイト「…。そうだな。わかったよ。そんじゃ、お前の力を借りるぜ!」
システムメッセージ「standby OK?」
レイト「いくぜ!ダブルオーザク!この世界に舞え!」
そう言ってGBNの世界へ飛び出した。
そうして飛び出した世界にはとんでもない光景が広がっていた。
真っ赤に燃える世界を前に、幾つもの機体が一機相手に葬られていく。
レイト「な…なんだこの世界…」
ザク「ワンちゃんが…こんな事をするなんて…」
レイト「これ、全部イチカがやってんのか?」
ザク「間違い無いよ。これはワンちゃんしかできないやり方。」
レイト「マズいな。このままいけばイチカがこの世界を壊しかねない。早く見つけるぞ!」
それから数十分ほど一華の乗る機体を探し、焼け野原と化した戦場を駆ける。
レイト「ここまで探してもまだこの焼けた世界しか見えねぇとはな。」
ザク「居た!あの戦闘区域にイチカがいる!」
レイト「よし。急ぐぞ!」
キノ「レイトさん、待ってください!」
そう言って、後から追いかけてきた義之が止まるよう指示をした。
レイト「なんだよ!早くしねぇとこの世界が…」
キノ「ちゃんと見てください!あそこで戦ってるのを!」
その区域ではAGE-2 Blakerとロストデスティニーがぶつかっていたのだ。
互いに互角に近い戦いをしていた。
あの場所に少しでも足を踏み入れようものならただでは済まないだろう。
レイト「クソ…。どうすりゃいいんだ…。」
ザク「ワンちゃん…」
キノ「今、僕たちがあの場所に突っ込んでも確実に戦闘の邪魔になるはずです。今は冷静になって…」
レイト「冷静になるような暇はねぇんだよ!あのガンプラは…イチカの乗っているガンプラは…泣いてんだよ!こんな闘いは求めてねぇって悲しんでんだよ!」
零斗には聞こえている。ガンプラの声が、叫びが、悲しみが。
一華もロストデスティニーもこんな闘いは望んでいないのだ。
現実を認めたくないが故に、その気持ちを押し殺して戦っているのだと。
そんな心で闘いをしても、ガンプラも悲しいだけだ。もっとずっと楽しくしていたいのだ。
レイト「俺はアイツらを止めなきゃいけねぇんだ。俺が動かなきゃ誰も守れなくなっちまう…それだけは避けなきゃいけねぇ!」
キノ「無茶を言わないでください!あの闘いの中に不慣れなガンプラで介入したって…!」
レイト「鼻っから諦めてんじゃねぇ!」
キノ「…!!」
レイト「誰かがやらなきゃいけねぇんだよ…。誰か1人が動いて全てが終わっちまうのなら…俺はその希望に賭ける!たった数%の確率だとしてもな!」
キノ「…はぁ。全く…貴方は無茶ばかりいいますね。幽霊のくせに。」
レイト「幽霊のくせに。は余計だ。」
キノ「本当の事を言ったまでです。僕にもやらせてください。」
レイト「…フッ。さっきまで諦めてたやつが何を言うかと思えば。」
キノ「僕は貴方に賭けてみたくなっただけです。どうせ、僕が居なくても突っ込むだろうし。僕が入るだけでその数%の確率が上がるなら、僕もそれに賭けてみる価値はありますから。」
レイト「おもしれぇ。そんじゃ、賭けてみるか。この戦争を終結させる為にな!」
2人は戦場のど真ん中に突っ込んでゆく…
戦場に着くと、激しい闘いの後が残る。
ロストデスティニーもかなりのダメージを負っていたのだ。
そして、対峙するAGE-2 Blakerは相手の前に立ち、両手を広げたまま動くのやめていた。
イチカ「嫌だ……シグちゃん………。」
シグレ『当てる……当てて終わらせてやるんだ………。』
ツルギ「撃つなら撃ってみなさい、イチカ。私は受け止めます!!」
マリオン『………。』
シグレ『当てるんだよワンちゃん……私の制御系統は壊れてる。だからあとはワンちゃん……。』
イチカ「………う、あァァァァァァァァァァァァッ!!」
だが、一華は外したのだ。いや…外すしかなかった。
そして、ロストデスティニーは大地に膝をつき、そのまま動かなくなってしまった…。
(一華側の状況はfor WAR 第23話でどうぞ。)
ツルギ「イチカ…。」
マリオン「何故外したのかわからない…。あの距離で外すなんて。なのに何故…」
ツルギ「イチカは分かってて外したのよ。全部最初からわかってた。だけど、どうしても認めたくなかった。だから、ここまでしなければ自分を肯定できなかった。でもそれは沢山の人に恐怖や悲しみを植え付けてしまった。私がもっとイチカの側に居てあげていたらこんなに大きな事にはならなかったのよ。」
マリオン「友だから撃てなかった…撃ちたくなかった。と?」
ツルギ「そんな所かしらね…。でも、それもイチカって子なのよ。」
戦場に駆けつけた頃には闘いは止まっていた。
レイト「アイツら、闘いをやめてやがる。どういう事だ…?」
そして…
ザク「レイトさん、今しかない。」
レイト「どうしたんだ?何をするつもりだ。」
ザク「今すぐトランザムをするの!ワンちゃんを救うには今しかない!」
レイト「そうか。そういう事か!」
レイト(イチカ、お前のガンプラの本当の力、今ここで確かめさせてもらうぜ!)
それと同時刻、ヒビキとエタに未確認のシグナルを検知する。
ヒビキ「どこだ……あれか………ッ!!」
ヒビキ、エタはそれを見た時、嘘だと言ってしまった。
ダブルオーザクIIを黙認し、誰が動かしてるのか知る由もなくザクは紅く光はじめた。
レイト「TRANS-AM-BARST!」
トランザムによる人の意志が包む空間が生まれた。
ザク「レイトさん、ありがとう。これでイチカを救う事ができる。」
レイト「…。そうか。お前は…」
ザクの中に居た意志だけの存在は、首を横にふり
ザク「私の事は言わないで。私には今はやらなきゃいけない事があるから。」
レイト「…。」
ザク「それに、レイトさん。貴方にもやるべき事があるはずよ。」
レイト「俺の…やるべき事…」
ザク「それじゃあ…。私、行かなきゃいけないから。」
そう言って、ザクの中に居た意志は一華のもとへ向かった。
(一華側の状況はfor WAR 第23話でどうぞ)
零斗のやるべき事は簡単なものだった。
ヒビキ「……これって?」
レイト(…そうか。俺のやるべき事…。まさかこんな簡単なものだったとはな…)
レイト「ヒビキ……。」
ヒビキ「……兄さん!?」
ヒビキからすれば驚くであろう事だ。死んだはずの兄がいるのだから。
レイト「大きくなったな…ヒビキ…。」
ヒビキ「兄さん……生きてるの?」
レイト「いや、俺は生きちゃいねぇよ。ただ、もしかしたら成仏できなくて見守ってるかもしれねぇな。」
ヒビキ「………へへ、兄さんらしいや。」
レイト「……もっと色々話したいが、時間がねぇんだ。手短にいくぞ。」
ヒビキ「……うん。」
レイト「お前に託したコアガンダムαには、とあるコードを打てば真の力を引き出せる。今のお前なら…それができるはずだ。」
ヒビキ「……コアガンダムαの真の力?」
レイト「今はわからねぇかもしれねぇが、きっとお前の思いに答えてくれるはずさ。だからよ、ヒビキ。」
ヒビキ「……うん。」
レイト「お…おい。そんな顔して泣くんじゃねぇよ。男だろ?」
ヒビキ「うん……。」
レイト「……ヒビキ、俺の分まで強く生きろよ。俺との…兄ちゃんと約束だ。」
ヒビキ「うん……約束するよ、兄さん……!」
意志の包む空間は次第に薄れていき、ついに消えてしまった。もう誰の声も聞こえない元の世界に戻ったのだ。
レイト「これで…よかったんだな。」
キノ「レイトさん、どうしたんですか?」
レイト(そういや、こいつをあの空間では認識しなかったな…もしかして、こいつ心が無いんじゃねぇのか…?)
あの空間での出来事はほんの数秒の出来事なのである。
体感した者には1分や2分ほどに感じるだろうが、あれは意識だけの世界だ。そんなに長い出来事では無い。
レイト「なぁ、お前は何か変な感覚は無かったのか?」
キノ「変な感覚ですか…亡くなった兄と少しだけ話したくらいかな…」
レイト「そうか…。お前もそうだったのか。」
キノ「え…?」
レイト「いや、なんでもねぇよ。」
そう言って、この話を終わらせた。そして…
ザク「ありがとう。これで私はもう思い残す事は無いよ。」
レイト「…。よかったな。あとは俺に任せてくれ。このザクはイチカのもとに返しておくからよ。」
ザク「ありがとう。必ず返してあげてね。」
レイト「あぁ…。またどこかで会おうぜ…。」
ザクから一つの魂が飛んで行った。
零斗はつい小声で口ずさむ。
レイト「676人目…」
キノ「何か言いました?」
レイト「何も言ってねぇよ。」
レイト「とりあえず、さっさと帰ろうぜ。早く帰らねぇとアイツらに見つかっちまうしな。」
キノ「そうですね。帰りましょう。」
そうして、2人はガンプラ部の人にバレる事なくその場から消えた。
ザクはアマリさんにお願いをして返したそうな。
その日の夜…
レイト「…。」
キノ「どうしたんですか…?」
レイト「いや。別に大した事じゃねぇから。」
キノ「そうですか。それでは僕は寝ますね。おやすみなさい。」
レイト「おやすみ。」
レイト(あれでよかったんだよな…。きっと…。)
零斗の夢の中で…
レイト「…。ここは…そうか。あの時の…」
???「また来たか。」
レイト「お前は、いつぞやの。」
???「覚えて居てくれて感謝する。お前に一つだけいい事を伝えてやろう。」
レイト「今更なんだよ?未来はこのままなんだろ?」
???「いや。お前の働きはこの世界を動かした。この世界の最悪の未来は消えた。」
レイト「たいそうな事はしてねぇんだがな。ま、あんな未来が訪れなくてよかった…と、思っておくか。」
???「そうだな。だが…残念ながらゲッターの脅威はまだ残っている。だが、お前には新しい未来が開かれた。君達が掴んだ未来…そして、この先の希望だ。」
一つのビジョンが零斗の前に映し出される。
レイト「こいつは…!」
そこには黒いガンダムらしき姿があった。
キノ「レイトさん、見ててください。僕は、必ず貴方に会いに行きます…!」
その闘い方を見た零斗は少しだけ笑みを浮かべた。
レイト「…そうか。俺は掴み取ったんだな。新しい未来を。」
???「そうだ。これは必ず訪れる未来だ。このガンダムはお前たちの未来の印だ。そして…その力でゲッターを倒し…未来を掴み取れ。」
朝方…
レイト「俺のやるべき事…それは…」
零斗は外へ飛び出し、ある人物のもとに駆けた、
〜次回へつづく〜
「こいつは、お前にまずは乗ってもらいてぇんだ。手慣れてるだろ?このタイプには」
「俺を乗せたのはいい判断だが…コアガンダムなんか乗った事無いぞ?」
「シミュレーションもやってなくたって、勇気で補え!それが勇者だ!」
「いくぜっ!ファイナルッ!フュージョン!」
次回〜新生!勇者の名を持つコアガンダム〜
「見つけたぞ!有音 零斗!」