ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO 作:有音 響
できる限り読んでくださるといいかなと。
新章プロローグ〜星降る夜の歌〜
これは、有音 零斗という1人の人間が成仏してから一カ月ほど過ぎた頃の話。
ピロリン…
???「司令部へ!こちらC部隊!マスダイバーによる攻撃を受けてあります!至急救え…う…うわぁぁぁっ!」
ブツッ…
司令部オペレーター「C部隊ロスト。全機全滅。」
司令官「そうか…」
我々はGBNGO(ガンプラバトルネットワークガーディアンオペレーション)というGBNの運営と異なる部隊だ。
我々は今、マスダイバーによりGBNの世界を破壊されており、地上に降りようものなら、マスダイバー達のチートによる不正攻撃により、かすり傷一つでさえ撃墜に至る始末。
ん?何故我々が地上から出撃しないのか?だと?それは、初めてこの世界に降りる者達が突然キルされるのを防ぐ為だ。
しかし…我々には対抗する術が無い。
あまりにもぶが悪すぎるのだ。
地上は何故かとても綺麗で、目印となる大きな桜の木の周り100キロほどの部分にはバグやチートによるダメージが全く無いのだ。
そういえば聞いた事があるな。突然現れた騎士の伝説を。
だが、それが本当かどうか知る由もない。それも伝説と言われているだけであって、本当に実在するかすら怪しい。
だから我々はこの地上を自分達の手で取り返さなければならないのだ。
だが、そんな我々にも希望の光があったのである。
零斗さんが消えてから一カ月が過ぎた。
僕は義之。高校一年生で幽霊が見えるだけの人間だ。
僕は一カ月前を機に友達が増えた。なんと、零斗さんの弟、響さんにガンプラ部に誘ってもらい、僕はガンプラ部の部員になった。
この部活はとてもうるさいくらい賑やかだ。優しい人達に囲まれて、僕は楽しく過ごしている。
だけど、僕の心にはほんの少しだけ、穴が空いていた。
大切な人との思い出が…ほんの少し痛む。
キノ「………。」
ヒビキ「キノさん、どうしたんですか?」
キノ「いいえ。なんでもないですよ。」
ヒビキ「……。まだ、信じられないの…?」
キノ「え…?」
ヒビキ「兄さんの事…、本当はまだ信じられないって。」
キノ「まさか。ヒビキさんはレイトさんが消える瞬間を一緒に過ごしたから…本当に居なくなったってわかってるはずです…。」
ヒビキ「そうだけど…」
キノ「心配かけてごめんね。僕は大丈夫だから。」
ヒビキ「兄さんのことが…!好き…なんでしょ…?」
キノ「…え?」
ヒビキ「だって、兄さんがまだどこかで生きてるって思ってるから…だから…」
キノ「確かに好きでした。本当のお兄ちゃんみたいに好きでした。だけど、もういないんです。だから僕らは、レイトさんの分まで生きる。そうですよね?」
僕は、零斗さんが消えてからずっと強がっていた。
強がらなければ、僕は自分を保てなくなりそうだった。
僕は家に帰り、1人で食事の準備をし、1人静かに食べる。
一カ月その生活が続いた。何かが足りなかった。
お風呂の時も、あのゴツゴツした手の感覚は無い。身体に触れられ、くすぐったかったあの感覚も無かった。
僕は、零斗さんが居なくなって初めて気がついた。
僕は、1人では何もできない人だったんだと。
就寝前、僕は零斗さんと作ったガンプラ、コアガンダムZEROに話しかけた。
キノ「ねぇ、ZERO。レイトさんは…生きているのかな…」
そんな言葉をかけても何も返ってはこなかった。
キノ「何も言うはず無いよね。」
???「彼はまだ、この世界に居る。」
キノ「え…?」
一瞬、誰かが声をかけたような気がした。辺りを見回しても、誰も居ない。
キノ「気のせい…?」
???「気のせいでは無い。俺が君に話しかけているのだ。」
キノ「わっ…!」
ZERO「あぁ、すまない。俺はZERO。コアガンダムZERO。君の…いや君達が作ったガンプラだ。」
なんと、ガンプラが話しかけてきたのだ。僕は、零斗さんがいつか言っていた「いつか、お前もガンプラと話せるようになるさ。」って言葉を聞いた覚えがあった。
キノ「ほ…本当に…ガンプラが喋ってる。」
ZERO「いや、喋ってると言うより、テレパシーって解釈が正しいだろう。」
キノ「口を動かしてないから?」
ZERO「そういう訳じゃなくてだな…なんと言うかこう…脳に直接話しかけてる!って言ったらわかりやすいか?」
キノ「うわ…何それ気持ち悪い…」
ZERO「な…なんて言ったらわかってもらえるんだぁ…?」
キノ「とりあえず、話せるってことだよね?」
ZERO「あぁ、うん。その解釈でいい。まあ、それはともかく。」
キノ「ん?」
ZERO「君は、俺に零斗…いや、俺を一緒に作った人が生きているか聞いたよね?」
キノ「そうだけど…」
ZERO「俺にはわかるんだ。彼はまだこの世界に居るって。」
キノ「え…!何処に?!何処にいるの?!」
ZERO「ま…待て待て。そう早まるな。」
キノ「だって…僕…レイトさんがいないと…」
ZERO「好きなんだな?彼の事が。わかるよぉ。乙女心。可愛い部分があるんだねぇ。」
キノ「……。今すぐ前言撤回してください。さもなくば僕は君の身体を握りつぶします。」
ZERO「も…物は大切にぃ…!」
キノ「まあ、早く教えてくれたら壊しはしませんよ。」
ZERO「彼は今、この世界に居る。だが、ちょっとした別の世界というものか、仮想空間って呼ばれる場所に居るような感じだ。」
キノ「仮想空間…VRみたいなやつ?」
ZERO「そうそれだ。そのぶいあーる?って言われる空間に居るんだよ。」
キノ「VRの世界で、ガンプラバトルをしていると考えると…GBN?かな?」
ZERO「御名答。」
キノ「そこにレイトさんがいるんだね?」
ZERO「俺の直感が外れていなければ間違いないはずです。」
キノ「あのさ、さっきから気になってたけど、その喋り方、変だと思いませんか?」
ZERO「し…仕方ないんです。子は親に似るって言うじゃないですか。だから俺もそう言う風になってるんです。」
キノ「ほえ〜。」
僕は、ZEROと話し、少しだけ気が紛れた気がした。
そして、次の日に僕はGBNのデバイスの手続きをし、ZEROと共にGBNの世界へ飛び込んだ。
GBNにて…
ピロリン…
オペレーター「X部隊より、通信です!」
???「こちら…X部隊の一等兵…た…隊長がやられて…部隊は壊め…」
ドォォォォンッ!
プーッ…プーッ…
司令官「くそ…また1人、大切な仲間がアバターごとロストされるとは…退却だ!」
司令部より、各部隊へ。退却を命令が下りました。至急戦線にいる部隊は引き返してください。
我々はかなり危うい状況に入っている。このままでは我々は壊滅してしまう所まで来ている。
そこへ、僕は飛びかかるように言葉を放った。
キノ「地上へ降りられないってどう言うことなんですか?!」
オペレーター「き…君、勝手に何しに来たの!」
キノ「僕は地上に降りてあわなければいけない人が居るんです!だから、降ろしてください!」
司令官「な…なんなんだい君は…」
キノ「僕はキノです!僕を地上へ降ろしてください!お願いします!」
ジオニック司令官「そうか。キノ君と言うのだね。私はキャプテン…じゃ無かった。私はこのGBNGO司令部総帥、ジオニック司令官だ。私の事は司令官と読んでくれたまえ。」
キノ「司令官!僕を地上へ…地球へ降ろしてくれませんか!」
ジオニック司令官「君は、今日が初めてのダイブのように見えるが、ガンプラ操縦の経験は?」
キノ「湯ノ森ガンプラ部で操縦の技術は学んでます。」
オペレーター「司令官!湯ノ森といえばあの姉妹がいるという噂の場所ですよ!」
ジオニック司令官「(ま…まさか私でさえタイマンで歯が立たなかったというあの零華の居るという湯ノ森…)そうか。君は湯ノ森から来てるのか。なら、かなりの実力者のようだ。」
オペレーター「(司令官がめっちゃ冷や汗かいてる…なに…湯ノ森ってそんなに恐ろしい場所なの…?)」
ジオニック司令官「では、君は出撃準備に行きなさい。私は君に指示をするから、私の指示の通りに動いてくれれば大丈夫だから。」
キノ「わかりました。」
義之はガンプラに乗り、出撃の準備を行う。
ジオニック司令官「準備はできたかな?」
キノ「はい。」
ジオニック司令官「本来であれば、マスダイバーの攻撃により降りる事もままならないほどだが、君がどうしてもと聞かないからの緊急作戦という事を忘れないように。」
キノ「あはは…すいません。」
ジオニック司令官「君のバックアップ、援護は私達が行うから安心して欲しい。」
キノ「ほどほどにお願いします。」
オペレーター「you haveコントロール、あなたのタイミングで出撃してくださいね。」
キノ「OK。 I haveコントロール。ユーラヴェンZERO7リペア3。発進します!」
その掛け声と共に、義之を乗せたユーラヴェンガンダムは宇宙へ飛び出した。
ZERO部隊員「はい、兄ちゃん!死ぬ気で行こうぜ!」
と、言いながらジェノアス、ジェガン、トーラスに乗った隊員達が声をかける。
キノ「あの、僕、女です。」
ZERO部隊員「あ、そうなの?」
と、会話をすると、遠くから敵の攻撃が始まった。
ZERO部隊員「くそ…!アイツらいつもいつも射程外から攻撃しやがって。」
義之は冷静に対応し、攻撃の構えに移る。
キノ「ビット展開。センサーモード。ZERO、観測可能距離内に敵は何機いる?」
ZERO「6機観測、右1キロの辺りに2機並んでる。」
キノ「手ブレ補正は任せたよ。」
ZERO「了解。確実に当てる!」
義之はビームシュートライフルZ7を構え、撃ち放つ。
ズキュゥゥゥンッ!
マスダイバー「わ…わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
その瞬間、敵は一瞬で蒸発してしまった。
司令官「か…か…」
その威力と精密な射撃精度に声すら出ない状態になってしまった。
キノ「こんなもんか。」
ZERO「お見事。でも、まだ気は抜けないね。」
キノ「センサービット、反射の大勢になって。」
ZERO「センサービットミラーモード」
真逆の方から敵がだんだん近づく。
マスダイバー「はっ!何処に目をつけてやがる!」
カチッ…ヒューンッ!
マスダイバー「俺はこk…」
ボスッ…ドゴーン!
全く見えてない敵に向かい、一撃で撃ち落とした。
司令官「ふ…ふふふ…不正?!」
オペレーター「いえ。不正ではないです。」
司令官「湯…湯ノ森って、どんなファイターが住んでるんだ…」
そして、その後も義之は認識した6機を全て1人で撃墜していった。
ZERO部隊員「あれ…護衛いらなくね…」
キノ「まあ、ざっとこんなものかな。」
ZERO「お疲れ様。」
キノ「じゃあ、これで地上に安心して降りられるね。」
義之は大気圏へ突入し、装備された大気圏用パラシュートを開いた。
しかしその時だった。
パシュッ…!
キノ「え…っ?!」
認識外距離からもう一機こちらに向けて攻撃をしてきたのである。
しかも、パラシュートは裏側には耐熱コーティングがされてない為、裏側が先ほど受けたダメージにより、穴がどんどん大きくなっていく。
そしてついに破れてしまい、生身で大気圏に落ちていく。
キノ「センサービット!私を守って!」
その掛け声と同時に、背部に5つのビットが回り込み、円を描くように回りながら大気圏のダメージを抑えていた。
そして、義之はその状態から相手に向けて狙いを定める。
マスダイバー「そのまま焼け落ちてしまえ!」
キノ「焼け死ぬのは…君の方だよ!」
ZERO「待て!その状態で打てば君はその反動で更に加速するぞ!それでもいいの!」
キノ「一か八かかけるしかない!」
ZERO「照準は俺に任せて!」
ブレをZEROが抑えながら、義之は相手に向かいライフルの弾丸をぶち込んだ。
マスダイバー「見ろ!ガンプラがごm…」
バシュッ…ッ!
そして…ユーラヴェンZERO7は大気圏にさらに加速して落ちていった。
キノ「あぁ…地球はもう夜…か…」
輝く星空を見ながら、義之は涙を流していた。
キノ「無茶しちゃダメだったな…」
そう言いながら、落ちていき、大気圏を超えた頃…ある歌が聞こえてきた。
キノ「この歌は…お兄ちゃんが昔よく歌っていた…あぁ…お兄ちゃん…」
義之は意識を失ってしまった。そして、ガンプラは黒い騎士のようなガンダムにより回収されたのだった。
???「まさか、こんなとこまで追って来るなんてよ。」
司令官「あのガンダムは…まさか…!本当に存在していたのか!伝説の黒い騎士が!」
〜つづく〜
はい。あと書きだすね。
なんだろう。何も書く事無いって言うのだけはやめてもらっていいっすか?(著者本人に対して)
まあ、茶番は置いといて…どうでしたかね?
これは新しいプロローグであり、まだ本当には始まってない前日譚って所ですわね。まあ、そんな事はいいとして、次回のストーリーにつながる内容をほんのちょっとだけ教えましょう。
義之の活躍により、地上の一部をマスダイバーの手から奪還し、地球の一部を取り戻した。だが、まだマスダイバーはこれからも暴れ回るだろう…
そして、あの黒い騎士はいったい…