ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO 作:有音 響
ここから始まる物語は幕を開けます。
皆さんに楽しんでいただけたら幸いです。
第1話〜零斗と義之と黒きガンプラ!〜
目を開けると真っ暗な世界に居た。
そこには、俺の知ってる人達が3人居た。
レイト「お前ら、こんな結果に満足してるのか…?俺は…満足してねぇよ…」
3人「これでよかったの?あなたは、ここで終わりたいの?」
レイト「終わりたくねぇ…俺は…俺は…………っ!」
俺は、びっくりして飛び起きた。
レイト「ゆ…夢…か。幽霊にまでなってこんな夢を見るなんてな…」
俺は有音 零斗。俺は死に、この町を見守っている者だ。
俺は夢から覚め、外を見たがまだ暗かった。
レイト「なんだ。まだ5時じゃねぇか…」
キノ「おはようございます。」
レイト「おう。おはよう。………な…なんでお前も起きてんだよ!」
キノ「え?僕、だいたいこの時間に起きてますよ?」
レイト「いや、知らねぇよ!」
驚いたもんだ。
アイツの名前は降霊 義之(フレイ キノ)、昨日初めて出会い、何故か俺の姿が見える人間だ。
キノ「あのぉ。」
レイト「なんだよ?」
キノ「着替えますので、少しだけ先を外していただけますか?」
レイト「お、おう。構わねぇが。」
キノ「ありがとうございます。」
短髪の黒髪に大人びた表情を見せる童顔な男の子みたいな姿をした人間だ。
時計が6時を指し始めた頃…
レイト「ジー…」
キノ「なんですか?じろじろと見つめて。」
レイト「いや、なんかお前男みたいな服装なのに顔は女っつうか…子供っぽいなぁって思ってな。」
キノ「失礼ですね。僕、まだ子供ですよ。」
レイト「そうだな。すまんすまん。」
キノ「あと、僕は女です。」
レイト「そうか。女か……はっ?!」
キノ「僕、女の子ですよ。」
レイト「嘘だろ…見た目詐欺じゃねぇか!」
朝からバカみたいに驚いたりして、過ごしていた。
まあ、幽霊だからどれだけ叫んでも他の人の迷惑にはならないけどな。
そんなこんなで一日の半分が過ぎた頃。
キノ「あ…。」
レイト「どうした?」
キノ「ここ、湯の森高校って学校ありましたよね?」
レイト「その学校がどうした?」
湯の森高校、それは俺の弟のヒビキや仲間だったレイカ等が通ってる高校だ。死んでからは俺も一応授業を聞くだけはしていた。俺だって進学したかった所だからな。ここ一年はやる事無くして暇をしている。
だから、義之と会うまではずっと定位置で寝ていたのだ。
キノ「あの学校、服装はオーダーメイドできるんですよね?」
レイト「そうだな。できるにはできるが?何故だ?」
キノ「僕、スカートはあまり…」
レイト「そういう事か。」
キノ「あと、もう一つ。」
レイト「なんだよ?」
キノ「ガンプラを持ってないんですけど…」
レイト「前提条件をそもそもクリアできてねぇのかよ…」
前提条件をクリアしてないのに、何故あの学校に入ろうと思ったのか分からんな…
しかし、俺も宛が無い訳じゃ無い。元自分の家から棚や遺品を漁ればガンプラくらい簡単に見つけられる。
だが、そんなのを掴ませても扱えるかどうかが問題だ。
レイト「しゃあねぇなぁ…俺が設計図と使ってないパーツくらいなら渡せるが?」
キノ「あ、じゃあお願いします。」
レイト「な…なんとも思わねぇのかこいつ…」
キノ「え?」
レイト「いや、なんも無い。」
人に設計図を頼むってことは、それなりに礼儀をわきまえてほしいと思った事は言わないことにした。
数日後…
パーツと設計図、それと使われずにしまっていたネプテイトアーマーを持って義之の家に持ってきた。
キノ「レイトさん、これは使っていいんですか?」
レイト「使ってもらう為に持ってきてんだぜ?大切に扱えよな?」
越してきたばかりで何も乗ってない机に設計図を置いた。
キノ「あれ…」
レイト「どうした?」
キノ「いや…これ…」
彼女が取り出したのはユーラヴェンガンダムのキットだった。
俺の持ってきた設計図はユーラヴェンガンダムやアースリィガンダム等のキットと一緒に作る事のできるコアガンダムをベースにしたカスタム案の設計図だったのだ。
俺は、これを運命だと感じ取った。まだ俺の夢は潰えてない。今からでも追いかけれると。
レイト「へっ…」
キノ「どうしました?」
レイト「いや、なんもねぇよ。」
俺は彼女と一緒にコアガンダムIIを作り始めた。最初こそ不器用な奴だったが、義之は覚えが早く、手捌きもなかなか良かった為に案外早く作り終えた。
キノ「できた。」
レイト「なかなか早く終わったな。」
キノ「僕、モデルガンの手入れを毎日欠かして無いので。」
なんでモデルガンなんて物騒なものを手入れしているのか分からないが、とりあえず、前提条件はクリアした。
レイト「そんじゃ、明日入学手続きすんぞ?」
キノ「え?普通に入れる訳じゃ無いんですか?」
こいつ、バカなのか天然なのかよく分からんな。
そもそも、ちゃんと入学要項とか読んだのだろうか?ガンプラすら持ってないかったし、入学の前提条件であるのを忘れてるとも思えない。
とりあえず、こいつを入れてやらない事には何も始まらない気がする。
レイト「仕方ないな。俺がネット手続きをしとくから、お前は寝ろ。」
キノ「zzz…」
レイト「………お前。寝るの速すぎだ。」
インターネットで入学手続きを済ませ、2日後に学校へ転入の手続きをするとの連絡が返ってきた。
この2日間にできる事をする。それは…
レイト「さてと、まずはガンプラのカスタマイズをしようぜ?」
キノ「えぇ…」
レイト「いいからやるぞ!」
キノ「じゃあ、レイトさんがやればいいじゃないですかぁ…」
こ…こいつ…
ん?いい事を思いついた。
レイト「お前、憑依とかできるか?」
キノ「幽霊が見えるだけで、そんな事は一度も試した事無いですね。」
レイト「なら、一回やってみっか。」
キノ「え…?」
俺は義之の体に触れ、体に入り込めるか試してみた。
キノ「あ…ちょっ!」
それから数分後。
レイト(憑)「なかなか悪くねぇなぁ。お前の体。」
キノ(ちょっと〜。はやく返してくださいね?)
レイト(憑)「はいよ〜。」
それから数時間、武器やコアガンダムのカスタムを行った。
カスタムが済み、ひと段落ついた。
レイト(憑)「あ〜。肩いてぇなぁ…胸元の辺りも重てぇ…」
ムニムニ…
キノ(ちょっと。どこ触ってるんですか?)
レイト(憑)「ん?あ〜。胸がなんか重てぇんだよ。気にすんな。」
キノ(いや、触らないでって言ってるんですが…)
レイト(憑)「別にいいだろ?自分で自分の体触ってるようなもんだろ?」
キノ(よくないですよ…僕、胸にあまり自信無いし。)
レイト(憑)「あぁ。そう言う事か。すまん。次から気をつけるから許してくれ。」
キノ(ま、まあいいですけど…)
意外とあっさり許してくれた。
なんだかんだ言い合いながらもガンプラの改造は終わった。
義之に言われ、体を変に黒塗りにした結果、不自然な配色の黒いガンプラになった。
レイト「なぁ、なんでこんな配色にしたんだ?」
キノ「いいじゃないですか。それに、色や形に捉われない方が良くないですか?」
色や形に捉われないと言う言葉に俺はいつかの記憶を思い出した。
レイト「無形のZERO…」
キノ「え?」
レイト「いや、なんでもない。」
無形のZEROとは、俺の異名だ。あらゆる局面での戦闘に対応する為に姿を変え、名前の零(ゼロ)と掛け合わせた意味を成す言葉だ。
【(0とは、形の無い形)無形のZEROの語源】
キノ「ZERO…ですか。」
ちゃんと聞こえてたんかい…
キノ「このガンダムの名前、コアガンダムだったね。」
レイト「それがどうした?」
キノ「この子の名前、コアガンダムZERO。形に捉われない無形のガンダム。」
レイト「俺も同じ事を思っていたぜ。」
なんて、こいつに全部いいとこ持って行かれたなんて言えないから、カッコつけて義之に合わせた。
次の日。
レイト「よぉし!次はガンプラを動かす練習だ!」
キノ「えぇ…。バイクの乗り方ならわかるけどなぁ…」
レイト(まだ高校生になったばかりのやつがなんでバイクの乗り方を知ってんだ…?)
キノ「すいませ〜ん。」
店員「はい。何をお求めでしょうか?」
キノ「あ、商品では無くて、このお店のバトルベースをお借りしたいんですが。」
店員「あ〜。初めて動かすの?お姉さんも手伝いましょうか?」
キノ「大丈夫です。もう少し練習したらお手合わせお願いします。」
店員「かしこまりました。では、あそこの先にベースが設置されてる部屋がございますので、思う存分に楽しんでくださいね。」
キノ「ありがとうございます。」
俺たちは近くの模型店のバトルベースを借り、NPC相手に練習する事にした。
まずはコアガンダムZEROの機動を試みる。
起動に成功し、地面に降り立った。そして、練習相手のNPCも現れた。
レイト「あのNPCのリーオーの射撃命中率は16%にしているから、まあ、当たらないように気をつけな。」
キノ「な…なんでそんな微妙な確率なんですか?」
レイト「なんとなくだ。」
キノ「えぇ…」
レイト「とりあえず、俺がある程度操作は教えるからやってみな。」
コアガンダムZERO、初の行動。
ZEROの持ってる武装はビームスプレーガンと、セミオートの実弾武器にカスタムしたコアスプレーガンの2つだ。
敵が動くと、その動きに合わせて義之の目が変わった。
ズギューン!
NPCを一瞬で落とした。
レイト「な…っ!」
キノ「どうかなさいました?」
レイト「いや、銃抜くのはえぇなぁって。」
キノ「毎日モデルガンの引き抜く練習してますから。」
妙に物騒な事を言う子だ。
レイト「じ…じゃあ、次の段階に行くか。」
次は近接戦の相手との練習。
キノ「え…」
レイト「どうした?」
キノ「いや、ナイフなんていらないと思って装備してないんですが…」
レイト「は…?」
もう練習は始まっており、近接攻撃以外では倒せないように設定してしまっていた。
キノ「うわぁ…!」
相手がアホみたくビームサーベルを振り回す。
レイト「そこにウェポンの欄が無いか?!」
キノ「これですか?!」
義之はLtd.と書いてあるものにカーソルを合わせた。
リミテッドチェンジを右の前腕部に行えるとの事だ。
キノ「えっと…これでこうしてどうすれば…」
レイト「とりあえず武器を外して右腕を前に出せ!」
キノ「は…はい!」
右腕を前に出し、ネプテイトの腕部アーマーが飛んでくる。
ガシャン!
合体完了!
キノ「え?なにこれ。」
レイト「いいからやるぞ!」
そう言って、義之に戦わせるように言ったが…とんでもない発想で攻撃をし始めた。
キノ「これって、あれだよね。」
レイト「?」
キノ「いくよ〜。ブロウクン!マグナムッ!」
レイト「お…おいぃぃぃぃぃっ!?」
まさか腕を飛ばして攻撃するとは思わないだろ。
ズゴォォォッ!
NPCの体に風穴が空いた。
ドカーン!
レイト「えぇ…」
キノ「よぉし。成功。」
レイト「ば…バカ!近接戦闘の練習っつったろ!」
キノ「だって、近接武器無いし。」
レイト「うぐぐ…」
レイト「よ…よぉし!じゃあ最後の練習だ!」
次は敵が4機、全部近接も遠距離もいける機体だ。
1機だけ機動性が高く、必ず近接戦に持ち込まれるようにプログラムされたNPCがいるようだ。
キノ「ちょ…ちょっと流石にそれはズルくないですか…?」
レイト「お前の練習の為だ。さっきは近接戦をさせっ為にネプテイトのハンドアーマーを持ち出したってのに、なんでブロウクンマグナムなんて使ってんだよ…」
キノ「僕は遠距離の方が好きだもん。」
レイト「何言っても無理そうだから始めっぞ。」
キノ「え〜…」
そして、バトルが始まった。
敵を2機武装したライフルで一瞬で撃破する。更に1機も撃墜した。
だが…
キノ「くっ…!」
だんだん相手の機動性の高さに翻弄され、敵の攻撃を回避するだけでも精一杯のようだ。
レイト「へっ。」
キノ「ちょ…ちょっと!どうすればいいか教えてください!」
レイト「自分で考えな。」
キノ「胸まで触られたし、家から追い出そうかなぁ…?」
レイト「………」
キノ「何も言わないんですか?」
レイト「うるせぇ!ここは正面突破すんぞ!」
キノ「へっ…」
レイト「鼻で笑うんじゃねぇ!」
と、言い合ってる間も義之は相手の攻撃を軽やかにかわし、近接武器が無い為に拳や蹴りを入れて抗戦していた。
相手が一度体勢を立て直し、攻撃に転じようとする時、コアガンダムZEROの真下に撃破したNPCの残骸を見つけた。
その残骸からビームサーベルを取り上げ、
キノ「やぁぁぁぁっ!」
と、ビームサーベルを相手に振りかざす。
ザシュッ!
NPCに攻撃はヒットし、撃破に成功した。
レイト「やるじゃねぇか。これで近接武器の大切さもわかったろ?」
キノ「はぁ…はぁ…そうですね…。ちゃんと装備…しておきます…」
義之は白い上着から下着が透けるほどの汗にまみれていた。
レイト「………さ、さっさと帰るぞ。そんな姿でいられちゃ、目に毒だ。」
と言い、タオルを渡した。
キノ「…?」
家に帰り、2人は…。
キノ「あ…あつぅい…」
ヌギヌギ…
レイト「お…おい!ここで脱ぐんじゃねぇ!」
キノ「え…?」
義之は上半身裸で零斗と話す。
キノ「どうしたんですか?」
レイト「お前!俺がいるだろが!」
キノ「僕の体に触ってるくせに何を恥ずかしがってるんですか?それに、誰も見てないですし。」
レイト「俺がいるって言ってるだろが!」
キノ「レイトさん、幽霊じゃん。」
レイト「男女のモラルってのがあるだろ!」
キノ「まあ、いいですよ。これくらい見られたって。」
そう言って下も脱ごうとし始め…
レイト「だ!か!ら!ここで脱ぐなぁっ!」
俺たち、こんな生活をしてて大丈夫なのか不安だな…
次の日、学校の転入の申請を終わらせ、校長先生に呼ばれた。
校長「えっと…貴方の名前はふれい…よしの君かな?」
キノ「ふれい きの です。」
レイト(このジジイ、大丈夫か?)
校長「では、明日からこの学校への登校を許可します。よし…いえ。きのさん、ようこそ。我が高校へ。」
ハゲの校長は俺が頭を触ってるのも知らず、話は終わった。
こうして、その日は終わった。
そう思えたのだが…
???「なぁ、獅子谷ぁ。お前、そんな名前で女とか嘘だろぉ?」
男の声だ。獅子谷と呼ばれた子が言う。
獅子谷「名前なんてどうでもいいじゃないですか!城島さん、もう私に付き纏うのはやめてください!」
城島と呼ばれた男が言う
城島「なんだ?俺とやんのか?」
子分「そうだぞ!城島さんにたてつくとは良い度胸してる妖怪だ!」
獅子谷「よ…妖怪?!」
城島の弟「やーい!妖怪おとこおんな!」
獅子谷「ひ…ひどい…」
獅子谷と呼ばれる女の子が涙を落とそうとした時…
キノ「やめなよ。」
城島「あ?見ない顔のやつだな?」
キノ「そうだろうね。だって、僕は今日ここへ来たばかりだもん。」
城島「舐めやがって…。その減らず口を塞いでやる。ガンプラバトルだ!」
キノ「えぇ…」
城島「口答えは無しだ!」
レイト「やれやれ…結局、こうなっちまうらしいな…」
キノ「なんで僕がこんなことを〜…」
〜続く〜
「ええい!ちょこまか動くな!」
「大きいばかりで速さが死んでんだよ。」
「まだ一度も試してないドッキング…できるのかな…」
「お前は俺と2人で1つだ。」
次回〜追い続けた夢の続き〜
これが、ユーラヴェンガンダム Z7の力…