ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO   作:有音 響

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外伝
外伝〜記憶〜


俺は零斗。

この世界に居てはいけない存在。

本来ならば成仏して死ぬべき者…だが、俺はこの世界に沢山の未練を残し、成仏できずにこの世界を彷徨っていた。

そして…俺はアキラとの戦いをへて、成仏した…はずだった。

しかし俺はゲームの世界へ入り込み、そこで世界の均衡を守る為に戦っていた。

それから俺はまた死んだ事で身体を失い、今に至る…。

今俺の目の前にある世界は真っ白で、何も無い空間だった。

レイト「こ…ここは…。」

真っ白な空間に俺一人…

何も無い世界に一人だけの人間…

どれだけ悲しい世界か…

だが、俺はとある物を見つけた。

レイト「なんだ…これ…?」

地面から何かが出てくる

レイト「こ…これは…シャボン玉?」

地面からシャボン玉が一個、また一個と浮かび上がる

 

俺は何の躊躇も無く、シャボン玉に触れてしまった。

その瞬間、目の前に光が走る

レイト「…っ!眩し…!」

その時、俺は別の場所に居た。

見た事のある景色の中に…。

目の前は一つのガンプラと、二人の子供が居た。

その姿を見て、俺は悟った。

 

レイト「これは…俺の記憶?」

記憶らしき世界の子供は話始めた。

レイト(過去)「やっと完成したな。」

ユリ(過去)「完成したね!私達のガンプラ!」

レイト(過去)「あぁ。まぁ…簡単な改造しかしてねぇけどなぁ。」

ユリ(過去)「でも、ちょっとは変わってるからいいの!」

レイト(過去)「まぁ、別にそれは気にして無いけどよ。どうすんだ?そのガンダムの名前。」

ユリ(過去)「そうねぇ…。元々のコアガンダムIIに+αしたような形だもんね。コアガンダムαとか…どうかな?」

レイト(過去)「その名前、もらった。」

ユリ(過去)「もぅ〜。もう少し名前考えたら?」

レイト(過去)「お前が考えたからこれでいいの!一緒に作った。だろ?」

ユリ(過去)「全く…ずるいんだから…。」

 

そして、元の真っ白な世界に戻った。

レイト「そういや…こんな事、あったな…」

もしも、優里とあっていなかったら…俺は今のようにはなっていなかったのかもしれない。

優里のおかげで俺はこの世界に残りったのかもしれない。

レイト「なぁ…ユリ…。俺は…あの時の俺から成長したのだろうか…?あの時から変わってないのだろうか…?俺は…」

そう呟き、俺は一粒の涙をこぼしていた。

それから、目の前にシャボン玉が彷徨ってきた。

そのシャボン玉には見た事の無い物が写っていた。

レイト「これは俺の記憶にはない…」

俺はそのシャボン玉に咄嗟に触れていた。

確かめたくなったのだ。何の記憶なのかを…

シャボン玉に触れ、光の先に俺はある世界を見た。

荒廃した世界に2機のガンダムが居た。

 

ヒビキ(過去)「僕は…僕は…」

目の前のガンダムはビームサーベルを振りかざしたその時、ビームサーベルを装備していた剣で受け止める。

α(過去)「まだ、終わってない。」

ヒビキ(過去)「誰…!?」

α(過去)「私は、α。コアガンダムαだ。」

その言葉を聞き、俺は気がついた。

レイト「これはαの記憶か。ここには俺以外の記憶も…」

 

それからもこの記憶の事を知るために見続ける。

敵に追い込まれ、立つこともできないほど、ボロボロになっていた。

敵は少しずつ寄ってくる。

???「おしまいだ!騎士よ!」

ヒビキ「僕は…兄さんのようにはなれない…」

α「諦めるな。君の兄は…レイトはどんな時も諦めなかった。」

ヒビキ「…兄さん。」

α「君が彼の弟ならば…同じ血を引く者ならば!まだ立ち上がれる!」

その言葉を聞いた響は敵の攻撃を避けながら応えた。

ヒビキ「兄さんは…諦めるような事はしなかった…。」

???「まだそれだけの力を持っているのか!」

ヒビキ「何度ピンチになっても…立ち上がった。1番近くで見てきたからわかる…」

α「そうだ。まだ…私は戦える!」

ヒビキ「α、僕に力を貸してほしい!」

α「君の為なら…!」

ヒビキ「僕は諦めない!兄さんと一緒に君を倒す!」

???「まだ戦おうと言うのか!騎士よ!」

そう言い、敵は更に近づいていく。

もはや立つ事もできないような状態のガンプラが、再び立ち上がる。

ヒビキ「α、大丈夫なの?」

α「あぁ。君の兄と約束したんだ。君を頼むと。その為なら私は…この身体を失う事も惜しまない。」

ヒビキ「……。兄さん、ありがとう。」

そして…敵と拮抗した戦いを見せ、剣を交わした。

???「何故だ…!何故そんな機体でここまで…!」

ヒビキ「君にはわからないよ!これは…僕とαと…兄さんの想いが詰まっているんだ!そんな想いの詰まったものが君のような復讐の為に強くなった人にはわかるはずが無い!」

???「このガキが…!」

攻撃を喰らったが、それでも立ち上がる姿に敵は怯える。

???「な…何故立ち上がるのだ…もう勝負はついてるのに…何故そこまで…」

ヒビキ「僕は…兄さんように強くは無い…。でも…僕は兄さんのように…強くなりたい!だから、僕は!君を倒すまで何度でも…!」

???「戯けた事を…!」

ヒビキ「α、これで最後にするよ!」

α「わかった。全ての力をこの一撃に込める…!」

その時、剣が光り輝く

ヒビキ「兄さん…みんな…僕に力を貸して!」

???「くっ…死ねぇぇぇぇぇっ!」

敵がこちらに向かって突っ込んで来る。

それと同時に響も突っ込んでいく。

ヒビキ「必殺!プラネッツブレイヴ!」

響の乗るガンダムプラネッツナイトは身体中から光を放ち、敵へ突っ込んでいく。

敵のガンプラにぶつかり、剣を突き刺した。

ヒビキ「うぉぉぉぉぉぉぉっ!」

敵のガンプラの身体の半分を破壊し、この瞬間に勝負は決まった。

???「ぐはっ…!こ…この野郎…!」

敵は最後に足掻き、一撃を喰らわせた。

その時、プラネッツナイトの身体は砕けちった…

 

バトル終了のコールが鳴り、響は勝利した。

しかし、それと同時に大切な物を失った。

 

???「くそ…っ。次は必ず勝つからな…。」

そう言って相手はその場を離れていった…。

 

響はボロボロになったガンプラを両手で優しく手に取った。

その時、響は泣いた。

ヒビキ「ごめん…ごめんね…α…」

泣いている理由は簡単な事だった。

俺の作ったコアガンダムαは…もう修復すら不可能なほどボロボロとなってたのだから。

α「君は…強くなったよ…。私は…それだけで…」

ヒビキ「でも…僕は…兄さんとユリさんの形見を…君を…」

α「これで…いいのさ。今の君に…もう私は必要無い…」

ヒビキ「そんな…そんなの嫌だよ…僕は兄さんだけじゃなくて…君まで失うなんて…」

α「もう君は1人なんかじゃ無い…。沢山の…仲間がいるじゃないか…」

ヒビキ「だけど…だけど…!」

α「ヒビキ…。最後に一つだけ言わせてほしい…。」

響はその言葉を聞き黙り込む。

α「レイトが死んでからずっと…私の手入れを…大切にしてくれて…ありがとう。」

そして…αは言葉を発さなくなった。

 

そして、元の真っ白な世界に戻る。

レイト「αは…あの時に壊れちまったんだな…。」

零斗は涙を流して言った。

レイト「俺の最後に託した言葉を覚えててくれてありがとな…α。ヒビキも…最後まで大切にしてくれて…ありがとう。」

 

何も無い真っ白な世界に、一人涙をこぼし、立ち尽くしていた。

沢山の記憶とともに…




ただの分冊ですが、この先、本編で語られるであろう話の一部です。

まあ、本編に期待を大きくしておきましょうかね。
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