ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO 作:有音 響
プールでの授業を終えた義之は、預かってもらっていたコアガンダムZEROを受け取りに行った。
だが、コアガンダムZEROは無くなっていた。
みなさんこんにちは。
今回は長めの話ですが、どうか最後まで見て行ってください。
コアガンダムZEROは消えてしまった。
義之は悲しい顔をし、零斗に近づいてくる。
キノ「レイトさん…僕…」
レイト「…。お前は悪くねぇよ。」
キノ「だけど…」
レイト「放課後また探そうぜ?どこかにあるはずだからよ。」
キノ「………」
あんなに悲しそうな顔をした義之は初めて見た。
レイト(もう、誰かを悲しませたくない。誰かが悲しむ顔を俺はもう見たくない…俺が死んだあの日のような思いはしたくない。)
4年前のあの日…
零斗が死に、零斗の仲間はバラバラになり、響は心を閉ざしてしまった。あれから零斗はみんなを守ると決めたのだ。
誰も悲しまなくていいように…この街を見守り続けている。
レイト「俺はもう誰も悲しまねぇって決めたんだ…。必ず、ZEROは見つけ出す。」
零斗は、学校をくまなく探し始めた。
放課後…
零斗は学校中を探し回ったが見つからず、誰かに持ち去られた事も頭に入れ始めた。
レイト「ここまで探して見つからねぇって事は、やはり誰かが持ってるはず…だが、何故ZEROを…。」
キノ「レイトさん。」
レイト「おぅ。なんだよ。まだそんな顔してんのか?」
キノ「レイトさんは強いですね。僕のせいで無くなったというのに…」
レイト「お前は悪くねぇよ。」
キノ「でも…」
レイト「うじうじすんじゃねぇ!誰もお前のせいなんて言ってねぇだろ!だから…俺の前でそんな顔をすんじゃねぇよ。」
キノ「レイトさん…」
零斗は幽霊の身体であるが、優しく義之に抱きつく。
レイト「一緒に探そうぜ…。大切な俺の…いや、俺達の分身なんだからよ…。」
キノ「……うん。」
義之を優しく抱いた幽霊の身体は温度など感じるはずは無かったが、暖かかった。人の心の優しさを身体で感じた。
キノ「ありがとう…。レイトさん。」
レイト「……////。」
キノ「レイトさん…?」
レイト「べ…別にお前を慰めるつもりでやったんじゃねぇからな?」
キノ「ツンデレ…?」
レイト「…い…いいから探すぞ!」
キノ「ヘヘヘ…わかりました。」
零斗と義之はコアガンダムZEROを探して回った。
そして…
義之はある人を見つけた。
その人は…獅子谷 圭衣(シシヤ ケイ)だった。
キノ「あ、ケイさん。」
ケイ「き…キノさん…。」
キノ「あの、僕のガンプラを探してるんだけど、見たりしてないかな?」
ケイ「み…見てません!私は何も…!」
キノ「………。」
ケイ「では!私はこれで…。」
キノ「待って。」
義之は圭衣を止めた。2人の話を聞いてしまった人も居た。
ヒビキ「あ。あれは…キノさんと、ケイさんだっけ…?」
レイカ「ヒビキ〜?どうしたのぉ?」
ヒビキ「なんでもないよ。先に行ってて。」
ケイ「あの…私、急いでいるんですけど…」
キノ「ケイさん、君のカバンの中を見せてもらえないかな?」
ケイ「な…なんでですか?」
キノ「見せられないような物が入ってるんですか?」
ケイ「………。」
ヒビキ(何を揉めてるんだろう…)
キノ「君なんだね。僕のガンプラを持ってるのは。」
ケイ「な…なんの事ですか?」
キノ「とぼけても無駄だよ。」
ケイ「私は…私は持ってない!」
キノ「なら…どうして逃げるの?カバンの中を見せてくれたらそれで済むんだよ?」
ケイ「私は…私は…」
キノ「あのガンプラは、大切な人と一緒に作った僕の大切なガンプラなんだ。だから…」
ケイ「……。」
キノ「ケイさん、僕のガンプラを返してくれませんか?」
ケイ「私は、強くならないといけないの!」
キノ「君は、その為に僕のガンプラを…」
ケイ「どんな事をしてでも強くならないといけないの!」
圭衣は突然声を荒げた。
キノ「どうして強さを求めるの?」
ケイ「私は…名前のせいでバカにされて…それに、ガンプラバトルも弱い…だから、少しでも強いガンプラを使って、勝たなきゃいけないの!勝たないと…私は…ずっとバカにされる…」
キノ「強くなれば、他の人はどうでもいいの…?」
ケイ「うるさい!うるさいうるさい!私はこのガンプラを使って、勝たなきゃいけないの!あのデンノ レイカも越えなきゃいけないの!」
彼女は力を欲し、それ故に目の前が見えなくなっていた。
レイト「力を欲しても、誰も救われはしねぇんだ。力に溺れ、やがて沢山の人々の怒りが唸り、結局そいつは潰れていく。」
キノ「………。」
義之はある答えを出す。
キノ「ケイさん。」
ケイ「何よ…」
キノ「僕と、ガンプラバトルしよう。」
ケイ「……。」
キノ「僕が勝ったら、コアガンダムZEROは返してもらうよ。」
ケイ「勝てばいいんでしょ。なら、やりますよ。」
ガンプラバトルを頼み、義之が勝てば返してもらえる。
だが、負けたら戻っては来ない事を覚悟し、彼女達は戦う事を決めた。
レイト「キノ、お前…」
キノ「レイトさん、大丈夫だよ。必ず返してもらうから。僕らの大切な思い出、僕らの分身なんだから。」
レイト「いい事を言ってるけどよ…お前、ガンプラは…」
キノ「あ…。しまった…ガンプラが無い…。」
天然なのか、バカなのか…義之は考え無しにバトルを申し込んだようだ。
キノ「ど…どうしよう…」
ヒビキ「キノさん。」
2人の後ろから響の声が聞こえた。
キノ「ヒビキさん。」
ヒビキ「ごめんね。立ち聞くつもりはなかったんだけど…聞こえてしまったから。君のコアガンダム、彼女が持ってるみたいだね。」
キノ「……。」
ヒビキ「キノさん、よかったら僕のコアガンダムを使ってよ。」
キノ「え…?でも…」
ヒビキ「いいんだよ。兄さんも少し貸すくらいなら許してくれると思うし。」
キノ「お兄さんの…」
ヒビキ「もう…居なくなったけどね。」
レイト(ヒビキ…お前…)
ヒビキ「でも、僕にはなんとなくわかるんだ。兄さんは必ず助けてくれる。どんなに苦しい状況でもね。」
キノ「本当に…貸してくれるんですか…?」
ヒビキ「うん。君になら使いこなせるはずさ。」
キノ「ヒビキさん、ありがとう。」
バトルベースのシステムが立ち上がり、2人は準備に入る。
義之のガンプラは、コアガンダムαとアースアーマーG2、ヴィーナスアーマーR2
圭衣のガンプラはコアガンダムZEROとウラヌスアーマーのみ。
2人はスタンバイした。
ガンプラセットアップ
2人が出撃する。
ケイ「獅子谷圭衣、コアガンダムZERO。目標を破壊します!」
キノ「降霊義之、コアガンダムα、飛びます。」
2機のコアガンダムは飛び立った。
その頃、ベース外の人達は…
ケイジ「キノさんの後を追っていたら、こんな事になってるとは。」
ヒビキ「あなたは確か…キノさんに打ち負かされた…」
ケイジ「あ、それはあまり言わないでください。」
ヒビキ「わかった。」
ケイジ「それで、何故キノさんが君のガンプラを?」
ヒビキ「彼女に盗られたらしい。」
ケイジ「なんだって?!」
ヒビキ「僕もびっくりだよ。」
ケイジ「このバトル…どうなるんだ…」
ヒビキ「大丈夫。コアガンダムαなら。きっと大丈夫。」
と、話をしていた。
零斗はその話を聞き、
レイト(ヒビキ…残念だが、コアガンダムαはコアガンダムZEROには勝てない。同じような姿をしているが、スペックはZEROの方が高い。そして、キノは慣れてない別の武装を使わないといけない。これは、かなり厳しいぞ…)
キノ「コアフライヤー状態にはなれないのか。」
と、呟いてると
ケイ「見つけた!撃ち落とす!」
ダンッ!ダンッ!
圭衣は実弾の武装で攻撃を仕掛けてきた。
だが、義之もそんなに鈍いやつでは無い。
簡単に実弾をすり抜けて相手に迎え撃とうとする。
キノ「この…!」
ライフルを打とうとした途端
キノ「(そうだ…これは自動式じゃない。)くっ…!」
一発ずつ打ち込むが、全て外れた。
ケイ「そんな攻撃で!」
ガンッ!
フライヤー状態で全身攻撃を仕掛けてきた。
キノ「ぐはっ…!」
レイト(やはり、流石に厳しいか…こんなにもハッキリとした性能差が出ると、不利だ…)
キノ「こんなに強かったなんて…」
ケイ「早く終わらせてあげる!」
キノ「どうしよう…」
レイト「キノ!ヴィーナスアーマーを使え!ドッキングだ!」
キノ「できるんですか…?」
レイト「大丈夫だ。ヒビキが使ってるなら自動でドッキングも可能な筈だ。」
キノ「わかりました。コアチェンジ。チェンジヴィーナス。」
ヴィーナスアーマーがコアガンダムαの体を覆い、アーマーを纏った。
レイト「ヴィートルーの武装ならお前でも使える筈だ。」
ケイ「合体なんかしても、こっちもできるんだから!」
ケイ「コアチェンジ!ウラヌス!」
コアガンダムZEROはウラヌスアーマーを纏い、ユーラヴェン Z7へ換装した。
キノ「あたれ…!」
ビームキャノンを打ち込むが、避けられてしまう。
レイト(まずいな…ユーラヴェンは総合系狙撃型、ヴィートルーは高火力遠距離、性能面でかなり不利か…っ!)
ケイ「そんな攻撃が私に当たる訳ないでしょ!」
そう言って、ビームサーベルで切り付けてくる。
キノもビームサーベルを取り出し、対抗する。
だが…
キノ「くっ…!お…押されてる…」
レイト(やはり、ZEROのパワーには勝てないか…)
ケイ「どうしたの!そんなものなの!私からこのガンプラを取り返すんじゃなかったの…!」
キノ「そ…そのつもりさ…」
ケイ「でも、もう無駄よ!これで終わり!」
と、言って空いてる片腕でヴィートルーにライフルを構えていた。
キノ「まずい…!」
義之はアーマーをパージし、緊急離脱をした。
キノ「コアチェンジ、チェンジアース。」
アースリィガンダムG2に換装した。
レイト(いい判断だ。総合狙撃型のユーラヴェンに比べ、総合型のアースリィなら…!)
キノ「はぁぁっ!」
ジャキィィッ!
ビームサーベルがぶつかり合う。
ケイ「その程度なの?そんな攻撃じゃ倒せないわよ!」
だが、アースリィでも力負けをしてしまった。
キノ「こんなにも…パワーが違うなんて…」
ケイ「もう諦めて」
キノ「ぐあっ…!」
ビームサーベルが吹き飛ばされ、アースリィも吹き飛ばされた。
アースリィは倒れ込んだ。だが、それだけで終わりでは無かった。
ユーラヴェンZ7はアースリィの首を掴み、壁に向かって飛んでいく。
キノ「な…なにを…っ!」
ケイ「もう貴方に勝ち目は無いの!」
といい、壁に打ち付けた。
キノ「ぐは…っ…」
義之は戦える状態では無くなり始めていた。
アースリィを操縦する事も出来ず、機体ごと倒れ込む。
ヒビキ「コアガンダムαが…負けてる…」
戦えない義之を圭衣は無慈悲にも追い討ちをかけ、蹴り始めた。
ケイ「どうしたの!」
ガンッ!
キノ「ガハッ…」
ケイ「立ちなさいよ!」
バゴンッ…!
キノ「グフッ…」
ケイ「あんたのガンプラにあんたが負けるの?」
ボゴッ!
キノ「やめて…」
ケイ「なら、早く立ちなさいよ!ほら!ほらほら!」
ガンッ!ガンッ!
キノ「グァッ…」
無惨に蹴り続け、このバトルは見るに絶えなかった。
ケイジ「こんなの…酷すぎる…。」
ヒビキ「これはやめさせた方がいいかもしれない…。」
こんなのガンプラバトルではない。
いじめのようなものだ。
性能差で優位に立ち、残虐としか言えないほど、酷い戦いだった。
この時、零斗は勝手に身体が動いていた。
レイト「キノ!」
キノ「レイトさん…僕、約束を…」
バトルベースのシステム上、機体のダメージを再現する為に、ある程度それと同じ衝撃を受けるシステムが搭載されているのだが、圭衣はそれをわかっていたうえで、コクピットの付近を蹴り続けた。
これは、彼女の今まで受けていたいじめだと思うと、すごく悲しくなる。
キノ「ごめんなさい…」
レイト「もういい…もういいんだ。お前が苦しむのを見るくらいなら、もうやめて降参してくれ…。」
キノ「だけど…ガンプラが…」
レイト「ZEROはいつでも取り返せる。だから…」
キノ「わかった…」
義之はバトルを止める為、降参をしようとした。だが…
ケイ「言っておくけど、降参してもバトルは続くのよ?あなたは負けてもまだ苦しまないといけないの!はははははっ!」
降参はバトルを終了させるものでは無かった。
システムが終了するまで、降参は認められないのだ。
それまでずっと痛みは止まらない。
義之は泣き崩れそうになった。
システムの機能が完全に終了するまで苦しまないといけない。
圭衣は嘲笑い、義之を痛めつける。
ケイ「どうせ!あなたも!ガンダムの力に頼ってたのよ!」
ガンッ!
キノ「グフッ…」
ケイ「私の勝ち…!私の勝ちなの!」
キノ「やめ…て…」
蹴るのを止め、圭衣は言った。
ケイ「そんなにもう終わりたいの…?なら、じわじわと殺してあげる!」
動く事もままならないアースリィを掴み、ビームサーベルを構え、サーベルの先をじわじわと近づける。
その姿はまるでガンダム00のハレルヤのようだった。
キノ「ごめん…なさい…」
ケイ「今更謝っても無駄よ。」
徐々にサーベルの先が近づいてくる。
ケイ「死ね。」
ビームサーベルがつき刺さるその瞬間だった。
ヴゥゥゥンッ…!ガシッ!
アースリィの左腕が動き、ユーラヴェンZ7の腕を掴んだ。
ケイ「な…何…!まだ動け…」
次にアースリィの右腕が動き、ユーラヴェンZ7は吹き飛ばされた。
ケイ「きゃあっ!」
ケイジ「な…何が起きたんだ!?」
一同は何が起きたのか分からず混乱した。
レイト「許せねぇ…戦えないやつを苦しめやがって。」
零斗は言葉を吐いたと同時に涙を流していた。
キノ「レイト…さん…」
レイト「何も言うな。あとは俺に任せろ。」
そう言うと、義之は少しだけ笑顔になり、倒れてしまった。
零斗は腕をコントローラーに差し伸べる。
普通なら動くはずの無いコントローラーは零斗の手足のように動き出す。
レイト「感じるぞ…お前の温もり…」
零斗は義之の掴んでいたコントローラーの温かみを感じとり
レイト「α…またお前と闘える日が来るなんてよ…」
コアガンダムαとの記憶を思い出していた。
レイト「行くぞ…α。」
ピカァ…ン。
アースリィの目が光り、敵に向かって突撃した。
ケイ「今更抵抗しても!私の勝ちは揺るがないのよ!」
圭衣は怒り、応戦を始めた。
2つのガンダムはぶつかり合う。
ガガガガ…ッ!
レイト「パワーで押されてっから何だってんだ…!α、お前はその程度なのか!」
その言葉に応えるかの如くアースリィに力が入る。
ユーラヴェンZ7は押され始め…
ケイ「ば…ばかな…私の方がパワーは強いのになんで!相手は何を…!」
と、言って相手の方へ視線を向けると
ケイ「そんな…む…無人なんて…!」
その途端、ユーラヴェンZ7のパワーが下がり、
レイト「おらぁぁぁっ!」
アースリィに投げ飛ばされた。
ケイ「きゃあっ!」
グググ…
ケイ「どうして…どうして私が!」
アースリィG2は一歩ずつ動き出す。
ズシン…ズシン…
零斗は言った。
レイト「お前の敗北の要因は勝ちを確信した時だ。勝ったと調子にのってるから、こういう事になんのさ。」
もちろん相手には聞こえはしなかった。
ケイ「こんな…無人機なんかに…無人機なんかにぃぃっ!」
圭衣は怒り狂い、ライフルを撃ちまくった。
ケイ「うわぁぁぁぁぁっ!」
ズキュン…!ズキュン!
だが、弾は一発も当たらなかった。
全て避けられていた。
どういう原理で避わしたのかすらわからない。
だが、当たった形跡は何一つ無い。
ケイ「な…なんで…」
レイト「α、終わりにするぞ。」
零斗はコアガンダムαのアーマーを外し、
レイト「コード承認プラネッツモード発動。」
その言葉と同時にホログラムから形成されたアーマーが現れる。
それを間近で見ていた者たちは
ケイジ「あんな事もできるのか ?!」
ヒビキ「間違いない。あれは…兄さんの。」
アーマーを全てを装備し、零斗は言った。
レイト「ガンダムプラネッツナイト。騎士の名の下に、悪を断つ。」
ケイ「な…なによこれ…反則よ!」
レイト「反則なんて知るか…。てめぇはそれ以上の罪を犯してんだ。この剣で切り裂いてやる。」
プラネッツナイトは動き出した。
ケイ「に…逃げないと…負ける…!」
そう言うと、ユーラヴェンZ7はブーストをかけて逃げ出した。
レイト「逃がさねぇよ。」
ユーラヴェンZ7の逃げた先に先回りし、
ケイ「ひ…っ!」
レイト「チェックメイトだ。」
プラネッツナイトは実体剣を振りかざし、
ザシュッ!
一振りで切り裂いた。
レイト「応えてくれてありがとな…α。」
バトルエンドのコールが鳴り響く。
バトルが終わり…
ヒビキ「兄さん、ありがとう。」
そう呟き、コアガンダムαを回収し、一華の待つ部室に走り去っていった。
ケイ「わ…私の…負け…嫌…いやぁぁぁっ!」
圭衣はコアガンダムZEROを盗んでまで負けた事に絶望した。
圭衣が絶望している間に零斗はコアガンダムZEROを取り上げ
レイト「2度と道を踏み間違えるんじゃねぇぞ。」
絶望した圭衣にそう言葉を残し、ZEROを義之のポケットにしまった。
ケイジ「キノさんすげぇ!あの状況から勝ったぁ!」
何も知らないバカが叫んでいる。
義之が倒れ込んでる事に気づいたのは、この2分後だった。
ケイジ「キノさん!あれぇ…何処だ?キノさん?」
ベースのすぐ横に倒れ込んでるのを見た啓司は
ケイジ「キノさん!しっかりしてください!キノさん!キノさん!」
啓司は急いで義之を保健室に連れて行った。
だが、放課後だった為、閉まっていた。
ケイジ「クソォォォッ!なんでだよぉ!」
啓司は義之を連れ、義之の自宅に連れて行く事にしたが…
ケイジ「キノさんの家どこだぁっ!」
バカがとんでもない大声で走り回る。
それを見ていた零斗は
レイト「あのバカ男…。しょうがねぇな。」
そう言って体を引っ張りだした。
ケイジ「わっ…な…なんだ!身体が引っ張られる〜!」
家の前で投げ飛ばし
ケイジ「いてっ!いたたた…こ…ここは!」
義之の家を見つけたようだ。
ケイジ「降霊…間違いない!」
啓司はほぼ不法侵入で家に入り込み(零斗は入れるようにと鍵を外してくれていた)、義之をベッドに横たわらせ、静かに帰っていった。
レイト「あのバカ男、いい所あるじゃねぇか。だが…人の家に土足で入んじゃねぇよ…」
零斗はぶつぶつ言いながら、靴跡をきれいに掃除し始めた。
その夜、義之は目を覚まさず、まだ寝ていたままだった。
それを気にした零斗は
レイト「少しは起きて風呂くらい入ってくれよ。」
零斗は義之の服を脱がせ、溺れないように風呂に浸からせ、髪、身体を洗ってあげた。
その時に義之の身体に付いた傷や打撲を見て、
レイト「お前…ずっと耐えていたんだな…。あれだけ苦しめられたなんてよ…」
と呟く。
義之の身体に付いた水滴を拭き取り、服を着せてまた寝かせる。
レイト「キノ…ごめんな…。俺がもっと早く動いていればこんな事にはならなかったのによ…本当に俺はダメなやつだ…。もう2度と誰にも悲しい顔をさせないと決めたってのに…俺は…」
零斗はずっと抑えていた気持ちを吐き出し
レイト「キノ…ごめんな…ごめんな…うっ…うぅ…。」
義之が目覚める事を願い、義之を抱きしめ、そのそばで泣いた。
口は悪いが、仲間や家族を思う気持ちの強かった彼は、子供のように泣いていた。
キノ「……もう…。流石に泣き止んでくださいよ。」
レイト「キノ…?」
キノ「なんですか?」
レイト「目を…覚ましたんだな…?」
キノ「目が覚めたらいきなり謝り出したかと思えば急に泣き出すから、なんか…起きようにも起きれなくて。」
レイト「………」
キノ「レイトさん?」
直後、零斗は義之を抱きしめ
レイト「よかった…よかった…」
零斗はまた泣いた。
キノ「苦しいよ。」
義之は零斗を慰め、少しだけ笑顔をみせた。
だが…そんな時間も一瞬で終わった。
キノ「でも、レイトさんが泣くなんて。そんなに僕を心配してたんですか?」
レイト「……。」
キノ「図星?」
レイト「ば…バカ言え!お前の事なんて1ミリも心配するわけねぇだろ!」
キノ「え?じゃあ、あの「よかった…よかった…。」って何?」
レイト「あ…あれは…目にゴミが入っただけだ。」
キノ「すごい泣いてましたよね?」
レイト「花粉症で目や鼻が痛かっただけだ!」
キノ「あ、レイトさん。また僕の裸見ましたね?」
レイト「み…見てねぇし!」
キノ「でも、僕ブラジャー付けてないし、少し髪が濡れてるけど、どう言う事?」
レイト「風呂に浸けてやったけど、お前のそんな貧相な身体は見てねぇよ!」
キノ「ひ…貧相って言い方は無いじゃないんですか?!」
レイト「うるせぇ!お前の貧乳見て何の得があるって言うんだ!」
キノ「最低!変態!女の敵!」
レイト「見た目詐欺のお前にそんなに言われる筋合いはねぇし!」
キノ「はぁ?!」
レイト「なんだよこの野郎!」
仲良しかと思ったらすぐに喧嘩を始める2人…
コアガンダムZEROも戻って来たし、一件落着(?)
めでたしめでたし、、
2人「めでたくない!」
レイト「まだやる気かこの貧乳男装女!」
キノ「そっちからふっかけてきたんでしょ!このセクハラ変態幽霊男!」
レイト「なんだとぉっ!まだやんのかこらぁ!」
キノ「それはこっちのセリフです!」
この2人、本当になんなのだろうか…
〜続く〜
「三週間、研修生として君達と一緒に勉強をする雨田だ!よろしく!」
今回はのんびりと書いたので、所どころおかしな部分があったかもしれませんが、楽しんで読んでいただけたなら光栄です。
次回もご期待ください。
「なんか、不思議な人がきましたね。」
「そこの君!君にお化けが取り憑いてるみたいだぞ?」
「お…俺が見えてんの?!」
「君達には特別に見せよう!俺の真の力を!」
「これが…スーパーロボットの力…」
次回〜研修生 雨田(あめだ)現る!〜
おじさんはよせよ。俺はこれでもまだ20歳だ!