ガンダムビルドブレイカーズ after ZERO 作:有音 響
義之は突然消息を断ち、零斗は後を追う。
義之は途中で事故に遭い、死にかけてしまうのだった。
絶望する零斗、目の前に現れた有真。
病院をうろつく魂達、成仏していくジジィとババァ!
そして…目覚めた義之から零斗は真実を知らされた。
過去の全てを知った零斗は、義之の命を脅かすゴミカスをお掃除!
零斗と有真は協力してゴミカスを豚箱に送ってやりましたとさ!
全てが終わり、いちゃつく2人〜!
その2人のキスを邪魔する怪人縁結びとその他御一行!
2人はいつになったらキスができるのやら!
って事でこんにちはぁ!
アマリ「こんにちは〜。」
そんな訳でね!今回、ナレーションのお手伝いをしていただく!
電之天鈴おばさn…
ドスッ!
アマリ「あらごめんなさい。虫がいたの〜。」
はい。すいません。本当にすいません。
アマリ「虫さんみたいにならないように言葉には気をつけてねぇ〜。そんな訳で、本編どうぞぉ〜。」
あ、それ僕のs…
ドスッ!
アマリ「あら。また虫が。」
湯ノ森総合病院
ここには、沢山の病人が身体の治療をする為、入院している。
この病院が建設されたのは、3年前…
ある暴力団との抗争により、沢山の人が怪我を負ったのだ。傷ついた市民を見た市長の有真が高額なお金を出し、この病院をとんでもない速さで築き上げたのだ。
アマリ「すごかったわねぇ〜。あの抗争で、帰り道のリーマンや買い物帰りの主婦とかいろんな人が飛び火をくらっちゃったのよねぇ。私も結構怪我しちゃったし…」
ちょっ…!何してるんですか!静かにしててください!
アマリ「ごめんねぇ〜。お姉さん、あまり慣れてないのよぉ。」
あなたお姉さんって言える年れ…ギィエェェェェェッ!ギブギブッ!
そんな有真のおかげで沢山の人々に使われるようになった。これも全部有真のおかげだ。ここ最近事故が無くなっているのは俺のおかげだが。
アマリ「あら?これ、ナレーションさんが読んでるんじゃなかったの?」
シーッ!メタなことを言わないで!
そんな俺は今、義之の隣に居る。
レイト「これでいいのか?」
キノ「ありがとう。」
零斗は義之に漫画を持ってきたようだ。
レイト「この漫画、面白いのか?」
キノ「え?見える子ちゃん知らないの?」
レイト「最近のやつは知らねぇからな。」
キノ「じゃあ、こっちでも読む?」
義之はそう言って、零斗に一つの漫画を手渡した。
レイト「『ヨヨハラ』?なんだこれ?」
キノ「きっと好きになりますよ。」
零斗は目次を開き、漫画の最初のページを見始める。
レイト「へぇ〜。フルカラーか。読み応えあるな。」
パラパラ…
レイト「ほぉ〜。可愛いな。それもこの女、居候かよ。」
パラ…
レイト「………。」
パタンッ…!
レイト「返す。」
キノ「どうしたんですか?」
レイト「お前、こんな不健全なの見て面白れぇのか?」
キノ「あ、見たんだ。8ページのやつ。」
レイト「………。」
零斗の読んだ8ページには、主人公の入浴の描写があったのだ。そして、そこへ平然と入り込む女の子、ヨヨハラの大胆な素っ裸の絵が…何がとは言わないが、ピンクの色で色が付けられており、零斗はそれを偶然にも見てしまった為に、本を閉じたのである。
レイト「こんなのを見てお前は恥ずかしくねぇのか?」
キノ「漫画で描いてあるくらいのおっぱい見てそんなに興奮してるんですかぁ?レイトさんって、むっつりだったんですね?」
レイト「ば…バカ野郎!俺があんな胸が好きだと思ってんのか!?お前の胸以外には興味…」
キノ「え…?今なんて?」
レイト「口が滑った。」
キノ「ちゃんと言ってくださいよ?」
レイト「………。」
キノ「レイトさぁん?聞 こ え て ま す か ?」
零斗は顔を真っ赤にして言い放つ。
レイト「うるせぇ!俺はお前が好きなんだよ!胸だけじゃなくて、顔も性格もみんな大好きなんだ!」
義之はその言葉に顔を真っ赤にした。
キノ「ちょ…ちょっと!出まかせなんか…」
レイト「出まかせじゃねぇよ。俺の…その…本音だ…。こんな形で言いたくはなかったけどよ…。」
2人とも顔が真っ赤っかになり、互いの顔を見合った。
レイト「ジー…」
キノ「ジー…」
2人は見つめあった。
キノ「レイトさん…。」
レイト「キノ…。」
ちょっとずつ、顔が近づき始める。
レイト「だ…誰も来てない…よな?」
キノ「この部屋には僕ら以外居ませんよ。」
レイト「そ、そうだな。じゃ…じゃあ。」
2人の息が少しだけ上がった。
顔がだんだん近くなり…
2人「ゴクリ…」
互いの顔が目と鼻の先に…
そして…!
シロウ「おーい。脅かそうと思って窓から入ろうとしている時に君達は何をしてるんだぁ?」
レイト「げっ…!」
ちょうどいいところで邪魔が入ったのであった…。
アマリ「もう〜。あと少しだったのにぃ。お姉さん、ドキドキしてたのになぁ。」
あ…天鈴さん!静かに…!
シロウ「キノ君。校則で決まってたはずだぞ?恋愛は禁止だって。」
キノ「もう!シロウさん!なんであと少しを邪魔するんですか!」
シロウ「え?」
レイト「この野郎!邪魔すんじゃねぇ!」
と、言って四郎は窓から蹴っ飛ばされていった。
レイト「はぁ…。台無しだぜ…」
キノ「そうですね…。また次の機会に…。」
レイト「そうだな。」
そして、2人のイチャイチャした時間はあっけなく終わったのであった。
それから…その日の夜。
レイト「キノ。無理はすんなよ?」
キノ「大丈夫ですよ。もうすぐ寝ますから。」
そう言って、零斗は義之が眠るのを待っていた。
義之が眠る前…
キノ「あと一日ですね…。」
レイト「安心しろ。秘策は用意している。」
キノ「嘘つき…」
レイト「……。なんでバレちまうんだぁ…」
キノ「だって、工具全部閉まってるし。」
レイト「俺としたことが…。」
キノ「じゃあ、期待してますから。おやすみなさい。」
レイト「あ、お…おう。」
義之が眠り…
零斗は義之の寝顔を真横で見ていた。
レイト「こいつ…いっつもこんな可愛い顔で寝てんだな…。」
髪の毛を掻き分け、眠る義之の顔を優しく撫でる。
レイト「こんなに傷だらけにしてごめんな。俺、もっと強くなって、お前を守るから…。二度と何も失わねぇ為に…。」
そして、零斗は義之の眠る部屋の鍵をかけ、病室を出た。
レイト「この病院もアルマのやつの管理下にあるんだったな。ベースの一つや二つ、用意してんのか?」
零斗は呟き、病院の一階へ降りていく。
零斗は一階のルームスペースにたどり着くと、バトルベースを見つけた。
レイト「なんだ。あるじゃねぇか。」
バトルベースを立ち上げ、何かを始めるようだ。
零斗はコアガンダムZEROを取り出し、ベースに乗せた。
彼は何をしようとしているのだろうか。
レイト「あのガオガイガー、必殺技を打つ時に呪文を唱えていたが、唱え終えた後に敵の動きを封じていたな…。あれをどうすっかな…。ZEROも同じコアガンダム系列であるなら、プラネッツアーマーを付けれるはず。まずは試してみるか。」
ピッポッパッ…
レイト「コード承認。プラネッツモード発動。」
ホログラムからプラネッツナイトのアーマーが作り出され、コアガンダムZEROの体を纏う。
だが、プラネッツナイトへ換装した直後のことだった…
ギギギ…ッ
warning!warning!
レイト「なに…!」
コアガンダムZEROは苦しみ始めた。
そして、乗り手にも影響が及び出す。
レイト「ぐぁぁぁぁっ!」
身体中に電撃が走る。
その衝撃と共にプラネッツアーマーは消滅し、コアガンダムZEROは機能を停止した。
レイト「な…バカな…何故だ!何故なんだ!」
コアガンダムαにできてZEROにできないはずは無かった。だが、システムがZEROを拒んだのだ。
レイト「ZEROは同じ設計のはずなのに!何故!」
零斗が苦悩していると、
アルマ「何故こんな結果になったかわからないのかい?レイト君。」
レイト「あ…アルマ!なんでお前が!」
零斗の前に有真が現れたのだ。
有真は言った。
アルマ「ガンダムプラネッツナイト。宇宙の護り手…か。」
レイト「それがなんだと言うんだ。」
アルマ「まだわからないのかい?プラネッツナイトは騎士だ。騎士が護るのはただ1人の強い信頼のある王のみ。その王に絶対的な忠義を誓い信頼を得ているからこそ、その王からの信頼に応える為に護る。それが騎士の務め。どういう事かわかったかい?」
レイト「俺とZEROの信頼関係が成り立って無いってのか?」
アルマ「そういう事だ。まだ君達は戦ってから日が浅い。それ故にプラネッツナイトに至らなかった。」
レイト「………」
アルマ「レイト君、君がすごく焦ってるのが見てわかる。君は何を焦っているんだ?」
レイト「アイツを…シロウを倒さねぇといけねぇのさ。」
アルマ「無形のZEROの呼ばれた君が勝ちにこだわるなんて、変だな。君は充分強い。だというのに何故勝ちにこだわるのかな?」
レイト「シロウを倒さねぇと俺は…この先、キノを守ってやれねぇ気がすんだよ…。」
アルマ「今日の事があったから…だね?」
レイト「………。」
アルマ「レイト君、もっと視野を広く見たらどうだ?君はキノ君を守る事に執着し過ぎてる。君がそんなでは守れる者も守れないんじゃないのかい?」
レイト「視野を広く…?」
アルマ「そうだ。人間っていうのは、目の前のものばかりに囚われて、見えてくるはずのものすら見えてないんだ。だが、そんな視野を広げて見れば見えてこなかったもの、答えが見えてくるのさ。それに気づいた時、君とキノ君にコアガンダムZEROは応えてくれるはずさ。」
レイト「そんなものなのか…?」
アルマ「なら、目の前を見てみなよ。」
零斗は目の前に視線を向けた。
レイト「ロングブレード…」
目の前にはプラネッツナイトが常に装備しているロングブレードが地面に刺さっていた。
アルマ「騎士は君を試しているみたいだよ。護るに値する器なのかをね。」
レイト「プラネッツナイト…。そうか。今度は俺がお前の信頼を得る番なんだな。」
アルマ「やるべき事が見えたようだね。」
レイト「あぁ。ありがとな。アルマさんよ。」
アルマ「君達の試合、楽しみにしているよ。」
そう告げて有真は去っていった。
零斗は有真が去っていくのを見届けると
レイト(そうだ。俺は大切な事を見逃していた。誰かを守る事、守る為に強くなる事に執着し過ぎて本当に見なきゃいけねぇ事が見えていなかった。)
レイト「ZERO…。俺に応えてくれるか?」
零斗はコアガンダムZEROに問いかけた。返事なんてするはずは無かったが、コアガンダムZEROの目が光り、もちろんだ。と言ってるような気がしたのだ。
レイト「そうか。なら、俺も応えなきゃな。」
そう言って、コントローラーを握ると、バトルゾーンが切り替わる。
レイト「な…っ。バトルゾーンが…っ!」
有真が去っていく時にプログラムしていたようだ。
そして…切り替わったゾーンは…
レイト「ここは…!まだ…あったのか!」
零斗の視界に広がるのは、一本だけ生えた大きな桜の木の生えた森、その森の桜の木の下にはとても大きな湖が広がっていた。
レイト「そうだ…ここは、俺とコアガンダムが初めてみた世界…。俺の全てはここから始まったんだっけな。」
この場所は零斗の始まりの地、零斗が初めて闘い、初めて勝った場所。
ここから彼のガンプラバトルは始まったのだ。
レイト「懐かしいな…あの時、アイツと…ユリとこの場所で約束したんだったな…二度と叶えられねぇ約束…」
〜回想〜
5年前…
ユリ「レイト君!待ってよぉ〜!」
レイト「ほら!急げって!」
ユリ「そんなに急がなくてもいいじゃない!」
レイト「お前にここを少しでも早く見せたくてな!」
ユリ「わぁ〜!綺麗!」
レイト「だろ!」
ユリ「レイト君!ありがとう!」
レイト「へへへっ!」
ユリ「レイト君、私ね。大人になったらここでレイト君と結婚したい!」
レイト「な…何言ってるんだお前!」
ユリ「私、ずっとレイト君の事が好きだったの!だから、大人になったら結婚する!」
レイト「ふ…ふんっ!べ…別に何処で式をあげても変わらないだろ…」
ユリ「え?」
レイト「なんでもない!」
それから数十日後…
優里はガンプラバトルに負けた。
そもそも、ガンプラを使ってバトルする事が醍醐味では無かったのだが、無理矢理闘いを申し込まれたそうだ。
最悪な弱みを握られて…
いじめっ子「な〜んだ!弱いじゃんか!この泣き虫の変態!」
ユリ「グスッ…」
優里が泣いてるのを見て駆けつけた零斗は言った。
レイト「やめろ!こいつが何をしたって言うんだ!」
いじめっ子「そいつの事知らないのかぁ?そいつ、父親に寝取られたって噂だぜぇ?」
レイト「根も葉もない嘘をつくんじゃねぇ!そうだろ?ユリ?」
ユリ「………。」
レイト「嘘って言ってくれよ…?」
ユリ「…ごめんなさい…レイト君…。」
優里は何も言わず駆けて行った。
レイト「嘘…だろ…ゆ…ユリ!」
優里は高さ約30メートルはある建物の屋上に来ていた。
ユリ「……」
レイト「はぁ…はぁ…ユリ!」
ユリ「レイト君…ごめんね…」
レイト「お前は何も悪くない!だから…っ!」
ユリ「もう…レイト君のお嫁さんにはなれないの…」
レイト「な…何言ってるんだよ!俺はそんなの気にしてなんか!」
ユリ「ごめんね…レイト君の事、一生忘れないから…」
レイト「ユリっ!」
そう告げて、優里は背中から落ちていった…。
ビシャッ!
優里の身体は地面に叩きつけられ、身体中の骨が砕け、血が飛び散るような音がした。
レイト「あ…あぁ…そんな…そんな…っ!うわぁぁぁぁぁっ!」
次の日…優里の葬式が行われた。
ユリの父「ユリ…どうしてこんな事に…」
レイト「アンタのせいだ…」
ユリの父「君は…ユリの。」
レイト「アンタが優里を殺したんだ…!アンタがユリにあんな事をしなければ…」
ユリの父「………。あれは…出来心だったんだ。」
レイト「何が出来心だ!アンタのせいでユリは…っ!」
俺は優里の父親を殴ろうとした。だが、殴れなかった。いや、殴ることができなかった。響が俺を止めてくれたのだ。
ヒビキ「兄ちゃん、ダメだよ。そんな事したらユリお姉ちゃんが悲しむよ。」
その言葉を受けて俺は殴るのを抑えた。
俺は、優里の死をきっかけに、強くなる事を決意した。
〜〜
レイト「ユリ…。俺、お前との約束を果たせなかった事、今でも後悔してるんだぜ…」
ポケットから一枚の写真を取り出したのだ。それは中学の頃に2人で撮った写真だ。
なんでそんな写真を持ってるのか不思議だと思うだろうがそこは
察してね。
その写真を見て涙を浮かべ、その涙をすぐに拭う。
レイト「なぁ、ユリ。俺に力を貸してくれ。」
???「レイト君なら、大丈夫だよ。」
レイト「っ!い…今の…!………。いや…気のせいか。」
気のせいなんかでは無い。
彼女の死が、義之を助け、零斗と義之を出会わせたのだから。
これは、運命なのかもしれない。
レイト「ユリ…。俺はいつか必ずお前の元へ行く。だから、見ていてくれ。」
そう言って、零斗はZEROのコントローラーに手を伸ばし…
レイト「よし。そろそろ特訓しなきゃな。」
零斗は思い出を胸にしまい込み、特訓を始めた。
そして、数時間後…
特訓を終えた後、手元にあるユーラヴェン以外のアーマーを、使って新しいアーマーを作り出していた。
そのアーマーを完成させた零斗は義之のベッドに忍び込み眠りについてしまった。
明け方5時半…
義之は目を覚ます。
キノ「ん…朝…?」
ゆっくりと体を起こすが…
キノ「っ…!いたた…そうだった…左腕、粉砕骨折してたんだっけ…。」
この子、意外とバカである。
アマリ「この子、すごくバカなのねぇ。私でもわかっちゃうわぁ〜。」
アマリさん!静かに!
義之は隣を見ると、
キノ「レイトさんの寝顔…。すごく男っぽい…でも、なんだかエロい顔してる…」
誰も居ない事を確認した義之は…
キノ「レイトさんにキスをするなら今しか…」
ベッドに横たわり、零斗の顔に近づいていく…
そして…!チュッ…唇が触れた。
キノ(あぁぁぁぁっ!ど…どうしよう…キスしちゃった!…けど、起きない…。なら…もう少しだけ…イタズラもしちゃお。)
義之は面白半分で零斗の口に舌を入れ始めた。が…
ガリッ…
キノ「っ!い…いったぁ…。」
零斗の寝相の悪さが働き、キノは舌を噛まれた。
それほど強く噛まれてはいないが、女の子からしたらそれでも痛い。
キノ「レイトさんのバカ…っ!」
と呟いた。
レイト「誰がバカだって?」
キノ「れ…レイトさん…!」
レイト「この野郎。お前とのファーストがこんな形だなんてなぁ。んな事より、お前舌を入れるのはやめろよ。びっくりしてお前の舌を噛んじまっただろが。」
キノ「………っ!」
零斗はこれがどれだけ恥ずかしい事かわかっておらず、さらっと言ってしまった為…
キノ「最低!この変態幽霊!」
レイト「あ?なんでお前にそんな言われなきゃ…」
キノ「もうどっか行って!嫌い!大嫌い!女の子の心を弄ぶクズ!」
枕でボコボコに殴られ始める。
レイト「おわっ…!な…なんだよ!キスしてくるお前がいけねぇんだろ!」
キノ「女の子の憧れってものがあるの!もうやだ!嫌い!出て行ってよぉ!」
レイト「わかったわかった!出ていくからやめろって!」
キノ「本当に出ていかなくていいからぁ…!」
レイト(なんだこいつめんどくせぇ…)
レイト「じゃあどうすりゃいいんだ?」
そう聞くと、義之は顔をこちらに向けて…
キノ「ん…。」
レイト「さっきお前やっただろ…」
キノ「いいから!」
レイト「ん〜…は…恥ずかしい…」
キノ「は や く !」
レイト「わかったから!」
誰も来てない事を確認し、零斗は義之の唇にキスをした。
チュッ…
零斗は顔を真っ赤にし…
レイト「は…はい!終わり!」
キノ「え〜!」
レイト「また今度な!」
キノ「…いつ?」
レイト「お前なぁ…」
義之は見つめる
レイト「…ら…来週なら…まあ、お前も退院してる頃だろうからいいぜ…?」
義之は目を輝かせ
キノ「絶対ですよ!」
レイト「わ…わかってるよ。俺だって男だ。嘘はつかねぇよ。」
義之は小指を立てた
レイト「な…なんだよ?」
キノ「約束の指切り」
レイト「そんな子供みてぇな事すんなよ…」
キノ「いいから!」
零斗は嫌々指切りをする。
キノ「約束ですからね!」
レイト「…ふんっ…!勝手にしろ。」
そう言って、二人は約束をしてしまった。
それから二人は自分達の作業を始めた。
朝8時頃…
レイト「さてと…。そろそろ学校行かねぇと間に合わないんじゃねぇか?」
キノ「この体で学校に行けとは鬼畜な気がしますが…」
レイト「そうだが、四郎との約束があるだろ?」
キノ「あ〜…」
レイト「お前、忘れてたのか?」
キノ「あはは…」
レイト「何してんだよ…昨日話してたってのに…」
キノ「まあ、いいじゃないですか。先生も入院してるのは知ってるんですから。」
と、軽く言い出す。
そんな事を言ってたら…
バタンッ!
シロウ「やぁ!心配で今日も来たよ!」
レイト「な…何しに来てんだお前!」
突然前触れもなく現れた四郎にすかさず言葉を返す零斗
シロウ「なにって、お見舞いに来たのさ。」
レイト「いや、まだ面会時間じゃねぇって事を言ってるんだが…」
シロウ「あ〜。その事か。それはアルマさんって人に頼んだら入れてくれたよ。」
レイト「あ…あいつ!」
と、口にしたその頃…
アルマ「へっくしゅん!な…なんだ、この寒気は。まさかイノベイターが?」
そして、レイトはシロウが何故ここにきたのかを尋ねた。
レイト「なぁ、今日学校だってのに、何故ここに来たんだ?」
シロウ「あ〜。それは、湯ノ森高校が開校してからちょうど20年という節目を迎えたから、校長先生が休みにしたそうだ。」
レイト「あ…あのハゲ校長、めちゃくちゃだな…」
シロウ「そういう訳で、ここに来たのさ。キノ君、レイト君、もうやる事はわかってるんだろう?」
キノ「ここでやるんですね…」
シロウ「その通り。それも、このバトルは他の生徒達はroom授業の一環って事で見ているからね。」
キノ「え…」
レイト「おいおい…嘘だろ…」
シロウ「嘘じゃないぞぉ。バトルベースにはさっきカメラを取り付けてきたからな!」
キノ「そんなぁ…こんなの公開処刑だぁ…」
レイト「まあ、俺達の力をみんなに見せつけることができるんだぜ?こんなに美味い話は無いだろ。」
キノ「レイトさん、ポジティブ過ぎません?」
シロウ「ともかく、早く始めよう!」
そう言われて引っ張られていく2人。
バトルベースの前には数人観客が居た。
アルマ「やぁ。キノ君、君のバトル、大いに期待しているよ。」
ヨウスケ「やい。若造!情けない戦いをしたらただでは済まさんぞ!今回はナレーションと併用してお主達の力を見極めさせてもらうわぁ!」
アマリ「キノちゃん、頑張ってぇ〜。お姉さん、応援してるわよぉ。」
ケイジ「キノさん!応援してるっす!勝ってくださいっす!」
ケイ「キノさん、頑張れぇ!」
義之に対する歓声で溢れかえる。
一方でroomの方はと言うと…
女「シロウ先生ぇ!頑張ってぇ!あんな貧相な子、木っ端微塵にしちゃって!」
なんて言葉を使う人達なのやら…
そんな中、義之は…とても震えていた。
腕を強く握りしめ、怯えているように。
それを見た零斗はすかさずその手を握りしめる。
レイト「キノ、大丈夫だ。俺達なら勝てる。」
キノ「…。」
レイト「俺達は2人で1つ。お前のフォローは俺がする。」
キノ「だ…だけど…」
レイト「大丈夫だ。何も心配しなくていい。」
キノ「わかった…。必ず勝とう!」
レイト「よし!やってやろうぜ!」
2人の体に闘志がみなぎる。
シロウ(どうやら、あの2人は前に動画で見た時よりもさらに強くなったように見える。俺の力がどこまで通用するか…!だが、俺は勇者だ!必ず勝ってみせる!)
3人は自分の持ち場に立ち、ガンプラをスタンバイする。
その途端…
ストーカー「皆さんお待ちかねぇ!とうとうこの日がやってきました!大学の研修生として彗星の如く現れたおじさん!雨田 四郎!」
シロウ「おいよせよ。俺はこれでもまだ20歳だ!」
ストーカー「対するは!最近湯ノ森に越してきたばかりの転校生にして、学年トップクラスを打破した謎多き高校生!降霊 義之!」
キノ「よろしくお願いします。」
ストーカー「さぁ!いよいよです!」
3人は息を飲み…始まりを合図を聴いた。
ストーカー「それでは!ガンプラバトル!レディー!ゴー!」
シロウ「雨田 四郎!ジェネシックE-GG!でます!」
キノ「降霊 義之。コアガンダムZERO、勝利を掴みます。」
2機は一斉に飛び出す。
キノ「チェンジ。コアフライヤー!」
義之はコアフライヤーに切り替え、迎撃に向かう。
目の前にはライオンの形を模したガンプラが現れる。
レイト「出たな…ギャレオン。いいか。まずは相手の動きを見ろ。」
キノ「了解。」
相手と目の前で向き合う。
シロウ「さぁ、来い!俺は逃げも隠れもしないぞ。」
キノ「…。」
スッ…。
義之はその言葉を聞き、実弾ライフルを抜き出し、相手に向けて撃ち放つ。
ダダダダッ!
シロウ「なっ…!」
ギャレオンは体制を崩す。
キノ「そこだ!」
義之はコアガンダムZEROをガンダムモードに切り替え、ビームナイフを一瞬で引き抜き、斬りかかる。
だが、そううまくいかなかった。
シロウ「まだまだ!」
ガンッ!
体制を立て直し、コアガンダムZEROに向かって体当たりした。
キノ「ぐっ…!」
コアガンダムZEROは後ろにのけぞりながらビームライフルと実弾ライフルを交互に打ち出す。
四郎も少しずつビームと実弾を避けきれず、擦り傷程度のダメージを受ける。
シロウ「っ…!なかなかできる!」
レイト「そうでなくちゃ面白くねぇからな。」
そう呟くと、隣の義之が言った。
キノ「…。レイトさん、左の操作を頼んでいいですか?」
レイト「…!あ、あぁ!まかせろ!」
零斗は嬉しかったらしく、少し声を弾ませながら答えた。
キノ「シロウさん、それがあなたの本気ですか?」
シロウ「キノ君、君はその体だから、少しくらい手加減をした方が公平になると思ってたんだけど、それも違うみたいだね。その身体のケガでその実力、大したものだよ。」
キノ「本気を出すんですよね?」
シロウ「あぁ。もちろん本気で行くよ!君のその力に応える為にもね!」
四郎は金色の仮面を取り出し、
シロウ「イークイップ!」
もみあげを掴み、縄跳びの持ち手のようなものを引き伸ばす。
その時、シロウの深緑っぽい髪が全てオレンジに変わっており、仮面の頭の先端部が伸びた。
シロウ「キノ君、もう手加減は無しだ!勇者として全力でいかせてもらう!」
そう言葉にした途端歓声があがる。
女子達「きゃぁぁぁぁぁぁ!シロウさんカッコいい!」
その言葉を聞いた2人は
キノ「うーん…女の子ってあんな感じの人が好きなのかな…?」
レイト「さ…さぁな…。」
シロウ「さぁ!行くぞ!フュージョン!」
会場は眩しい光に包まれる。さらに…
天の声「説明しよう。シロウはフュージョンする事で、マシンメカノイド、ガイガーになるのである!」
レイト「で…でやがったな!辺な声の野郎!」
キノ「そこにツッコミ入れたらキリが無いからやめましょう〜?」
と、2人がぼやいていると、ガイガーがこちらに向かって突っ込んでくる。
シロウ「何をよそ見している!目の前の俺がいることを忘れるな!」
ゴンッ…!
鈍い音が響く
レイト「お前の物理的なツッコミはいらねぇんだよ!」
キノ「物理的って…」
零斗はわざと言っているのだろうか…少し心配である…
レイト「んなことより、早く続きをやろうぜ!」
キノ「いや…今さっき続きを始めた所ですよ…」
レイト「え…?」
そんなことを言っている間に
シロウ「ウィルナイフ!」
ウィルナイフと呼ばれる小型の刃物の武器を構える。
シロウ「フンッ!」
四郎はものすごい勢いでウィルナイフを振り下ろした
ガギィィィンッ!
ジジジジジ…
鈍い音と擦れるような音が会場に鳴り響く
四郎の振り下ろしたウィルナイフはコアガンダムZEROの装備しているビームナイフで受け止められていた。
キノ「あ…危ないなぁ…っ!」
相手の攻撃を振り払う
シロウ「な…なにっ!」
ガイガーは後ろにのけぞる。
それを狙っていたかのようにコアガンダムZEROは距離を詰めに行く。
キノ「これで…!」
ビームナイフを構えて突っ込んでいく。
ガイガーはのけぞった反動を逆に応用し、のけぞっていく逆の方向に足の力を込め、地面を蹴り上げる。
シロウ「これが勇者の戦い方だぁっ!」
反動とその力を全て応用しコアガンダムZEROに一撃、蹴りを加えた。
キノ「うわぁっ!」
蹴り飛ばされ、後ろに吹っ飛んでいく。
キノ「まだまだ…っ!」
後ろに飛ばされながらも、実弾ライフルを打ち出す。
カンカンカンカンッ…
さほど威力高くは無いが、ちょっとずつガイガーにダメージを与えていた。
シロウ「くっ…!これ以上はガイガーが持たない…!ならば!」
突然会場は暗がりに染まっていく。
レイト「な…なんだなんだ?」
roomで視聴している人達はというと…
男「ん?あれ?おかしいな…何も聞こえない…。画面も真っ暗だ。」
女「あれぇ?急に映らなくなっちゃった。」
会場は…
アルマ「どうやら、始まったようだね。彼の正真正銘、本当の本気が。」
アマリ「あらぁ?アルマさんはこれの事知ってたのぉ?」
ケイジ「な…何が起こったんすか?!も…もしかして縁を結びすぎた影響…」
ケイ「ケイジさん、それは違うわよ。でも、何か嫌な予感がする…」
全てのモニターが砂嵐に見舞われ始める。
その後…
???「長官!シロウからファイナルフュージョンの要請です!」
突然若い女性の声がした。
レイト「な…なんだこの声は!」
モニターに黒っぽいものが映り始める。
???「よぉし!ファイナルフュージョン!承認ッ!」
突然金髪のおっさんが映り、一同は
一同「誰だお前!」
と一斉に言ったのであった。
次の瞬間…
???「了解!ファイナルフュージョン!プログラム…ドラァイブッ!」
赤い髪の女の子が映り…一瞬胸がドアップになった途端男性一同は
男達「おぉぉぉぉぉぉっ!」
レイト「何オラび始めてんだ…」
ピィィィンッ!ガイガーの頭が輝き始める。
そして、その輝きと同時に、謎のコーラスが聞こえてくる…
ガガガ…ガガガ…ガオガイガー(ガーオガーイガー…)
ガガガ…ガガガガ…ガオガイガー…!(ガーオガーイガー…!)
シロウ「よぉし!ファイナル!フュージョンッ!」
掛け声とともに不思議な色の煙を放つ。
その煙に吸い込まれるかのように謎のマシンが幾つも飛んでゆく!
だが、そのマシンは何か違っていた。
そう…前回、啓司が闘っていたマシンと違い、生き物のような形のマシンが飛んで行ってたのだ。
キノ「あ…あれ…?」
レイト「どうした?」
キノ「いや…気のせい…かな…」
煙が消えた頃、相手の姿が露わになる。
シロウ「ガオ!ガイ!ガー!」
天の声「それは、最強の破壊神。それは、勇気の究極なる姿。我々が辿り着いた大いなる遺産。その名は、ジェネシックガオガイガー!」
フシュー…!
レイト「マジでなんだよこの声はよぉっ!」
キノ「…(なんだろう…ツッコむの疲れた…)」
ズシンッ…!
シロウ「ここからは!勇者の名にかけて負けられない!」
レイト「なら、俺達だってやってやるさ!」
キノ「え?」
レイト「キノ、6-D2に合わせろ!」
キノ「わ…わかりました。」
カチッ…カチッ…ピッ
カーソルに合わせると、どこからともなくアーマーが飛んでくる。
レイト「コアチェンジ!サターンD2!」
コアガンダムZEROの体にアーマーが纏わり、換装する。
キノ「これは…!」
その姿はサタニクスガンダムによく似ていたが、武装や各部をよく見ていくと、違う部分が多かったのだ。
レイト「サタニクスD(ディメンション)2…俺が昨日、再カスタムを行ったアーマーだ。」
巨大なドリル、エネルギータンクを四つ搭載した近接型の戦闘スタイルのガンプラのように見える。
この戦い…この先どうなってゆくのだろうか…
キノ「…。」
レイト「キノ、心配すんな。俺に任せとけ。」
一瞬の静寂の後…両者は動き出す!
シロウ「ブロウクンッ…!」
必殺技を打とうとする四郎の目の前にサタニクスは現れた。
シロウ「は…早い!」
レイト「遅いぜ!」
ガンッ!
思いっきり右腕で殴りかかる!
シロウ「ぐっ…!」
ガオガイガーはのけぞるものの、大したダメージではないようだ。
レイト「ちっ…!あんまダメージをくらってねぇみたいだな。」
キノ「あの一撃がほとんどダメージになってないなんて…」
レイト「判定ではデカく見えるが、相手の耐久力が高すぎて効いてねぇってか。」
シロウ「どうした!そんなものなのか!」
レイト「なら、これはどうだ!」
と言い、ものすごい勢いで飛びつき、後方に押し出す。
シロウ「な…なんてパワーだ!押し返せない…!」
後方には大きな壁が建てられている。そこに押し込むつもりのようだ。
だが…
シロウ「ならば!ドリルニー!」
レイト「おわっ!」
ドリルニーを紙一重で交わしたのは義之だった。
キノ「ふぅ…。」
レイト「あ…あっぶね…キノ、ありがとな。」
シロウ「あれを回避できるなんて、なんて操作技術だ…!」
そして、距離をなかなか詰める事ができなくなった零斗達は…
キノ「あの、これやっちゃっていいですか?」
レイト「お?」
キノ「ドリルミサイル!」
巨大なドリルが一つパージし、相手に向かい突っ込んでゆく。
シロウ「そのくらいの技で!プロテクトシェード!」
光の壁を作り出し、ドリルは防がれた。
ドリルは元の位置に戻っていった。
キノ「うーん…」
レイト「万事休す…か。」
シロウ「もう終わりなのか?なら、これで終わりにするっ!」
また謎のコーラスが流れ始める。
ガガガ…ガガガ…(略
シロウ「ヘル!アンド!ヘブン!」
ガオガイガーの腕が光だし、四郎は呪文を唱える…
シロウ「ゲル ギム ガン ゴォ グフォ…はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
天の声「ヘルアンドヘブン!それはガオガイガーの攻撃の力と防御の力を合わせた一撃必殺の必殺技である!」
ビュオォォォォォォッ!
ものすごい勢いで2機の周囲を竜巻が覆う。
レイト「来たか…!」
キノ「?」
レイト「サタニクスは動かせるか…!?」
キノ「い、一応動かせます!」
レイト「よし!迎え撃つぞ!」
キノ「は…?ば…バカ言わないでください!あれは一撃必殺の…!」
レイト「お前はこのまま負けていいのか?」
キノ「…。嫌です。」
レイト「なら、抗おうぜ!俺達ならできるはずだ!」
キノ「レイトさん…わかりました。やりましょう!」
レイト「いいか。相手が動き始めたのと同時に俺達も動くぞ!」
キノ「了解。」
四郎はガオガイガーを動かし、サタニクスに向かい始める!
レイト「行くぞ!」
零斗の掛け声とともにサタニクスは迎え撃つ!
レイト「ダブルブレーカドリル!」
ゴォォォォォォッ!
ものすごい音が轟き、二つの力がぶつかり合っていく!
だが、サタニクスは少し押され始めていた。
レイト「くそっ…パワーで…押されてる…!このままじゃ…」
キノ「レイトさん!諦めたらダメですよ!」
レイト(そうだ…俺が負けたらキノも誰も守ってやれなくなっちまう…!)
レイト「こんな所で…諦めてたまるかぁっ!」
シロウ「なに…!」
ガオガイガーがだんだん押され始めた。
シロウ「まだまだぁっ!」
レイト「ぐあっ!」
操縦するコックピットに火花が飛び散る。
レイト「まだだ…ZERO!お前はまだ本気じゃねぇんだろ!お前の本当の力を俺達に見せてくれ!」
ピコーンッ…!
サタニクスの目が光り出す
シロウ「ま…まだ力を温存していたのか!」
レイト「うぉぉぉぉぉっ!」
キノ「はぁぁぁぁぁっ!」
シロウ「まだだ…!こんな所で負けるにはいかない!俺は、勇者なんだぁぁぁっ!」
二つの力がぶつかりあい、身体中にヒビが入ってゆく…
キノ「機体損傷率68%…このままだと持たない!」
レイト「それがなんだ!腕の一つや二つくらいくれてやらぁ!」
徐々に2機の身体中にヒビは増えていき、やがて、両者ともに止まってしまった…。
レイト「なっ…!」
シロウ「どういう事だ!」
二つの力は調和し、無に消えていったのである…
キノ「機体損傷率80%…アーマーが自動で切り離されます!」
アーマーが自動でパージされると、粉々に砕けていった…
コアガンダムZEROはそこから少しも動かなくなってしまった。
四郎のガオガイガーも腕の損傷が激しく、腕は崩れ落ちていた。
シロウ「まさかこのジェネシックガオガイガーとパワーで互角に戦えるなんて…君達は本当にすごいよ。だけど、それもここまでだ。」
義之は固唾を飲む…
シロウ「終わりにしよう。ファイナルフュージョンッ!」
レイト「あ…あいつ!まだ!」
辺りがだんだん煙に包まれていく。
天の声「再び、我々の望んでいた真の勇者が再臨した。その名も、勇者王頑駄無 ガオガイガー!」
その姿は啓司と対峙した時のガオガイガーそのものだった。
だが、そんな相手が目の前にいるというのにコアガンダムZEROは機能を停止したまま、動けなかった。
レイト「動け…!動くんだ!ZERO!立て!闘いはまだ終わってねぇんだよ!」
義之は零斗が必死で動かしているのを側で悲しそうに見ていた。
キノ「レイトさん…。」
レイト「まだだ…まだ…」
キノ「コアガンダムZEROはよく頑張ってくれたよ。もう、休ませてあげよう…?」
レイト「こんな所で…俺は諦めれねぇよ…!俺は…っ!」
立ち上がれないコアガンダムZEROを見ていた四郎は告げた。
シロウ「君も、立派な勇者だ。その名前は永遠にこの胸に刻もう。」
ブンブンブンブン…
シロウ「終わりにしよう…。ブロウクンッ!」
四郎がトドメを刺そうとしたその瞬間だった…!
ヒュンッ!ザッ!
空からものすごい勢いで何かが落ちてきたのである。
それは、ロングブレードだった。
シロウ「なに…っ!」
レイト「ロングブレード…!何故ここに!」
そして…零斗にだけ、声が聞こえてくる…
友に闘ったガンプラの声が…
α「レイト…いや、古き我が主よ。この剣を手に取るといい。君が求めていた答えは…そこにある。」
彼の声が心に響く…
レイト「α…お前の力を貸してくれ。」
キノ「…?レイトさん?」
レイト「心配するな。なぁ、キノ。」
キノ「はい?」
レイト「お前の体の全部を俺に貸してくれ。」
キノ「またですか?」
レイト「またってなんだよ。まだ今は半分しか借りてねぇし!」
キノ「もう…わかりました。」
零斗は義之の身体の全てを借り、コントローラーに手を差し伸べる。
コントローラーの感触をしっかりと腕に馴染ませる。
レイト(憑)「感じる…ZEROはまだ諦めてねぇのが…」
キノ(え?あなた何者なんですか?ガンプラの気持ちがわかるんですか?)
レイト(憑)「うるせぇ!感じ取るくらい個人の問題だろうが!」
だが、確かなもののようだ。ガンプラだって、まだ戦おうとしている。
その思いは、零斗達の諦めない気持ちがガンプラにも伝わっているからこそ、立ちあがろうとしているのである。
レイト(憑)「ZERO…行けるか…!」
ピピピ…
レイト(憑)「そうか。なら、やるしかねぇな!」
そして、ゆっくりと動き出し、ロングブレードを手に取る。
シロウ「何…!まだ動けたのか!」
レイト(憑)「この剣から感じるだろ…お前と同じ力を…お前もこの力を使える…。お前になら使えるんだ!そして、俺達ならお前の力を最大限に引き出してやれる!だから、俺達を信じてくれ!」
ピピピピピピ!
コアガンダムZEROのシステムが完全復活し、立ち上がった!
キノ(レイトさん!これならまだ闘えます!)
レイト(憑)「あぁ!やろうぜ!俺達2人と、コイツの力で!」
ピッポッパ…!
レイト(憑)「コード承認!エマージェンシーチェンジ!プラネッツナイト!」
ホログラムからアーマーが形成され、一瞬で装備する。
装備した瞬間、ものすごい威圧と風圧が走る。
シロウ「その姿…まさかあの無形のZEROの!」
四郎はガオガイガーが風圧で吹き飛ぶのを耐えながら、その姿を見て驚いていたのだ。
レイト(憑)「プラネッツナイト…お前の力を、貸してくれ!」
その言葉とともに、フィールドが突然移り変わる。
見渡す限りの森、一本だけ生えた大きな桜の木が生え、その森の桜の木の下にはとても大きな湖が広がる。
レイト(憑)「この場所を、戦場にはしたくねぇんだがな…」
シロウ「なら、俺に任せろ。」
四郎がそう言うと、空高く飛びあがり、ハイパーツールを呼び出す。
シロウ「ディバイディング!ドライバー!」
四郎は叫ぶとものすごい速さで急降下し、地面にドライバーの先を突き刺す!
ゴゴゴゴゴ…
円形にえぐられたような大地のフィールドが広がる。
シロウ「これでいいだろう?」
レイト(憑)「あぁ。ありがとな。これで…心置きなく戦える!」
シロウ「このフィールドが持つのは3分だ。それまでに…」
レイト(憑)「決着をつける!だな?」
シロウ「そういう事だ!」
レイト(憑)「行くぜ!」
シロウ「かかってこい!」
2人はぶつかり合う!
2人「はぁぁぁぁぁっ!」
ものすごい力のぶつかり合いが始まる。
キノ(レイトさん!機体のダメージも考えて!)
レイト(憑)「わかってるさ!これで終わりにしてやる!」
シロウ「ガイガーの体もかなりダメージを負っている!これで終わりにする!行くぞ!」
とんでもないスピードでガオガイガーの前にハンマーが飛んでくる。
シロウ「ゴォルディオン!ハンマー!」
零斗はその間にプラネッツナイトの武装ツールを全て呼び出す
レイト(憑)「剣よ!ここに集結せよ!」
四つの剣が集まり、一つの武器になる。
レイト(憑)「合体槍!グラディウス!」
シロウ「この一撃に…」
レイト(憑)「全てを賭ける!」
ゴゴゴゴゴ…
フィールドが収縮を始めた。
シロウ「光になれぇぇぇぇっ!」
レイト(憑)「全てを滅ぼせぇぇぇっ!」
ゴルディオンハンマーとグラディウスがぶつかりあう。
そして、互いに武器を振るたびに互いの体が砕けていく…
レイト(憑)「まだだ…!まだ!もっとだ!もっと早く!もっと強く!」
シロウ「まだまだぁぁっ!ハンマーヘブン!」
コックピットにもかなりのダメージが入ってゆく。
だが、ここで思いもよらないことが起きた!
バギッ…!
シロウ「なっ…!」
ガオガイガーの腕がゴルディオンハンマーの負荷に耐えきれず、砕け散る。
キノ(レイトさん!)
レイト(憑)「あぁ!」
2人『「これが俺(僕)達2人の力だ!」』
四郎はそれでも諦めずに立ち向かう!
シロウ「ドリルニー!」
互いの胸部に武器が貫いていく。
ドゴォォォォォォォォォォォンッ………!
爆発により、視界が全て見えなくなる。
ケイジ「どっちだ!どっちが勝ち残ったんっすか!」
ケイ「お願い…キノさん…。」
アルマ「…。」
爆発の煙が晴れ、2機のガンプラが。
片方はその数秒後に倒れ込み、もう1機は天に向かい拳を掲げ、その後倒れ込んだ。
バトルエンドのコールが鳴り響く…
勝利したのは…義之だ。
負けと同時に四郎の髪色は元に戻ってゆく。
キノ「か…勝った…。レイトさん!やったね!」
レイト「あぁ…!やったぜ!」
零斗はコアガンダムZEROの方は視線を向け、何も言わず、少しにやけた表情をした。
レイト(プラネッツナイト、ありがとな。)
シロウ「キノ君、レイト君、ありがとう。おかげで良いバトルができたよ。」
レイト「俺も楽しかったぜ。」
キノ「今度はレイトさん無しでやりましょう!」
レイト「お…おい!そりゃ無いだろうが!」
3人はそう話していると、有真が現れる。
アルマ「実にいい試合だったよ。おめでとう。キノ君。君もよく頑張ったよ。シロウ君。」
シロウ「あ、ありがとうございます!」
キノ「アルマさん、ありがとうございます。」
そして、中継で見ている人達に四郎は言った。
シロウ「みんな!今日は休みの中見てくれてありがとう!また次の俺の戦いも見てくれ!」
キャァァァァァァァッ!と歓声があがる。
レイト「全く…アイドルかよお前は…」
キノ「そんな事より、さっきのあの武器とアーマーはなんなのか教えてよ!」
レイト「え…?いやぁ…あれはまだ言えねぇなぁ…」
キノ「ケチ。」
レイト「な…なんだと!」
シロウ「まあまあ!」
レイト「お…お前は関係ねぇだろ!」
シロウ「なんだよ?またバトルする気か?」
レイト「やんのか?お!?」
2人が揉めてる間に…
ケイジ「キノさぁ〜んっ!」
ギューッ…
キノ「わっ…ちょ…な…なに!?」
ケイジ「キノさんすげぇっす!」
キノ「ちょっと!離してください!」
ケイジ「いいじゃないっすか!」
ムニュウ…
キノ「っ…!」
ケイジ「ん?なんかぷにぷにするものが…」
思いっきりビンタが決まる。
パチンッ!
ケイジ「い…いった!何するんすか!」
キノ「触らないでください!この変態!」
ケイジ「えぇ…」
全く…何故いつもこんなふうになるのだろうか…
そして…この先で待っている運命をまだ知らない2人であった。
???「あの子もコアガンダムを使ってるんだ。あの人そっくりだなぁ。いつか、戦ってみたいな。」
次回
〜イチカとレイトとキノと狐〜
※次回は2つに分けるかもしれません。
こんにちは〜。1ヶ月近く更新出来ず申し訳ない…。
はい。
特に何も言うことがなく…てか、書いてて疲れて何も言える状態ではなく…
まあ、許してくれぇ…!
今回は割と本気で書いたからあんまり面白く無いかもしれないですが許してね…?