次のプレイヤーは、現在勝ち星ゼロ、負け星2の阿修羅ゲキ。
さあ、そろそろお前は勝てるのか!?
阿修羅ゲキ、死す!デュエルスタンバイ!!
「ボクの殺る気スイッチがああああああーー!!!!!」
チョーの隠し球があっさり無効化され、チョーは完全に丸腰での放置となった。
「ごめんね。思ったより作戦がちゃんとしてて、少しだけ、びっくりしちゃったの。」
ふふっ、と微笑んでチョーのデュエルを高く評価するシキ。
「な、なんか調子くるうなぁ……戦ってる感じがしないって言うか…」
「ところで、レッド・リブートの効果で、あなたはデッキから罠カードを伏せることが出来るの。
次の人に残したいカードがあったら、伏せておいてね。チョー。」
「…………調子狂うわー……。」
この後、チョーは自分のデッキから『リターナブル瓶』を伏せて、そのままの勢いで殴り倒されたのだった。
LP3750
LP−2000
敗北したチョーはデッキをしまい、なにやら不完全燃焼な表情でテーブルを降りて、仲間のもとに戻っていく。
「はぁー……途中まではすっげー都合よく決まってたのに。
なんだかなぁ…」
「どうしたのだチョー?敵を倒して、更にもうひとりのライフを半分まで追い詰めたのだ。もっと己を誇っているものと思ったが」
選手交代の為に歩み寄ってきたゲキが、浮かない表情のチョーに声をかけた。
「しゃーねぇだろーーオレの予定では2人持っていくつもりだったんだよ〜」
「ふむ。まあ良いではないか。
敗北必死な状況を覆し、あまつさえ優勢にして繋いでくれたのだ。
今日のヒーローは間違いなくお前だろう。チョーよ。」
「冗談じゃねえよ。ヒーローなんて大損の代名詞になりたくねえ」
「大損の代名詞…?そうなのか。お前ならモテそうだと喜びそうに思ったが……」
「目玉抉ってまで自分を虐めてたイジメっ子助けて、その報酬がハブられただけなんつーとんでもないヒーローがいた。
だからどんなにモテるって言われても、オレはヒーローだけはゴメンだ。
そんなもんになるくらいなら、エッチなカメラマンにオレはなる。」
「うむ…どう転んでも、お前はモテない人生を歩みそうだな。
男に手を出すような末路にならねばよいが……」
「このチョーさんを見くびるなよゲキ。
男にスカート履かせてスカートめくりしたことなら何度かある。
なんならこだわりとしてきちんと女物の下着を履かせた上でだ!
どうだ慄いたか!!」
「慄いたわ!!貴様男もイケる口だったのか!?」
「いや、ちょっと嫌がらせのためにやって写真も撮ったんだけど、一時間くらいゲロと胃酸と悪寒が止まらなくなった。
二度とやらないと誓ったよ……」
「…………どう反応するのが正解なのか……未熟な小生にはわからんな……では、行ってくるぞ。チョー。」
「おう。オレの死を無駄にするんじゃねーぞ。ゲキ。」
トン--と両者の拳を合わせて健闘を祈り、チョーは観客席へ戻っていたのだった。
「こんにちは。次の対戦相手さん。始めまして。新しい戦い。あなたはどんなデュエルをするの?」
「我が名はゲキ。阿修羅ゲキ。
「「--決闘《デュエル》!!!!」」
ゲキ LP6000
手札5枚
場
伏せ2(自爆スイッチ リターナブル瓶)
シキ LP3750
手札1
場
セリオンズ“エンプレス”アラシアATK2100
セリオンズ“デューク”ユール ATK2100
セリオンズ“ブルズ”アイン ATK2100
「ゲキくんがんばれー」
「ファイトだぞー!ゲキー!」
「おう!!小生のターン、ドロー。
まずはドローフェイズ時に、場の伏せカード『リターナブル瓶』を発動。墓地から罠カードを除外して、墓地の罠カードを手札に加える。墓地の『自業自得』をコストで除外して、墓地の『ブレイクスルー・スキル』を手札に加える。」
デュエル再開時、初手の初手で、まずゲキが行ったのはチョーが遺したカードを発動し、手札を増やすところから始まった。
「…………やっぱし、アイツはオレの残した手は使わねーか…」
そのプレイングを見たチョーは、ポツリと呟いた。
それを聞き逃さなかったメルが、真意を問う。
「残した手を使わないって、どういうこと?ゲキくんはチョーくんの残した『リターナブル瓶』を使っているけど…?」
「…………リターナブル瓶
「すまぬ、チョー。
だが、
「……どういうこと…?」
「ちっ…無駄にするんじゃねーぞっつってんのに。もう、責任持って好きにしやがれ。バカが。」
罵倒に等しい言葉で、内心を穏やかに激励し、チョーは今日駄菓子屋で購入したブタメンにお湯を注ぎ始める。もう、デュエルに口を挟む気はないようだった。
「ああ、小生は責任をもって、この
(…………このお店のデュエリスト達は…面白いの。)
「お待たせしてしまったな。
メインフェイズへ入る。手札から『巨大ネズミ』を召喚。」
巨大ネズミ ATK1400
巨大ネズミ。ゲキのデッキの根幹、全てのスタート地点となるモンスターが召喚される。
「へー。いつもなら守備表示で出してる巨大ネズミを、攻撃表示か。珍しく攻めっけが出てんじゃねーの。」
「今回はもう既に相手に3体もモンスターが出されていることを考えれば、おかしくない手でゴザルな。」
「巨大ネズミを攻撃表示にして召喚してるってことは、ゲキくんはこのまま攻撃に入るのかな?」
「更に、手札から魔法カード『二重召喚』を発動!このターン、通常召喚を2度行える!いでよ、巨大ネズミ!!」
巨大ネズミ ATK1400 ×2
「地属性リクルーターモンスターが2体。何が出るのかな…なの。」
「気になるなら示してやろう!バトルフェイズだ!
頼むぞ、巨大ネズミ!セリオンズ“デューク”ユールの攻撃だ!」
巨大ネズミ ATK1400 VS セリオンズ“デューク”ユール
ATK2100
大切そうに抱える髑髏を持ちながら、相手モンスターに突撃する巨大ネズミは、何一つ攻撃することも出来ず串刺しとなり肉塊に変わった。
ゲキ LP5300
「巨大ネズミの効果発動!!デッキから激昂のムカムカを特殊召喚!!」
頭から下半身まで槍が貫通して空いた大穴から湧き出てきた激昂のムカムカが、肉塊となった巨大ネズミを平らげ、登場した。
激昂のムカムカ ATK2800
「さあ、巨大ネズミの弔いだ!行け、激昂のムカムカ!!」
身体中から蒸気を発し、目にも留まらぬ速さで突貫しセリオンズ“デューク”ユールを押し潰す。
「凄い力任せなの…!」
シキ LP3050
「更に、二体目の巨大ネズミで攻撃!!」
セリオンズ“ブルズ”アイン ATK2100 VS 巨大ネズミ ATK1400
ゲキ LP4600
「デッキからいでよ、『超重武者ビッグベン−k』!
特殊召喚成功時、守備表示に変更し、攻撃だ!!」
超重武者ビッグベン−k DEF3500 VS セリオンズ“ブルズ”アイン ATK2100
シキ LP1650
「怒涛のラッシュ…なの。」
「小生には、チョーのような計算高さは無い。ただデッキとライフの続く限り、戦うのみ!
カードを2枚伏せて、ターンを終了する!」
激昂のムカムカ ATK2000
(……相手のライフは1650。ここでお前が持ってきたカードが『停戦協定』だったら、相手は追加での召喚はほぼ不可能。激昂のムカムカが攻撃されてもリターナブル瓶で手札補充して返り討ち。
と、勝負は限りなくついたも同然。どれだけ最悪な結末だったとしても、相手の残りライフを150にしてメルに渡せた。
さぁ、ゲキ。責任取るって言うからには、最悪でもあの赤レースちゃんのライフを150まで減らしてみせろよ……)
「ドローフェイズ。ドロー。
手札から『強欲で金満な壺』を発動するの。EXデッキから6枚カードを裏側でランダムに除外して、2枚ドロー。」
デッキからカードを引いたシキは、引いたカードを手札に加え、手札の別のカードを手に取った。
「セリオンズ“キング”レギュラスの効果を、墓地のデュークを対象にして発動するの。
デュークを装備カードにして、手札から特殊召喚。」
セリオンズ“キング”レギュラス ATK3500
「なんと雄々しくも気高い獣の姿か。デッキのエースとお見受けする!!」
「うん。かっこよくて、気に入っているの。
それじゃあ、バトルフェイズに入るね。
レギュラスで、激昂のムカムカに攻撃するの。」
「ならば、バトルステップ時に、リターナブル瓶の効果発動。
仕込み爆弾を除外して、ホーリージャベリンを手札に加える!
これで激昂のムカムカの攻撃は400アップする!」
激昂のムカムカ ATK2400
「あれだけじゃまだ足りないぞ…どうするんだゲキー!」
「効果処理後、場のブレイクスルー・スキルを発動!セリオンズ“キング”レギュラスを対象にする。
これでレギュラスの効果は無効にすれば…!」
「チェーン。レギュラスの効果発動。相手が効果を発動した時、場のエンプレスを墓地へ送り、その効果を無効にするの。」
「な、なんという強力な効果だ!!」
セリオンズ“キング”レギュラス ATK3500 VS 激昂のムカムカ ATK2400
「ぐぅっ…!!」
ゲキ LP3500
「メインフェイズ2。墓地のアルギロ・システムの効果発動。
アルギロ・システムをデッキに戻して、墓地のセリオンズ“ブルズ”アインを手札に戻すの。
そして、エンプレスを対象にしてアインの効果発動。特殊召喚。」
セリオンズ“ブルズ”アイン DEF1600
「な…なんということだ……全く戦況が好転しない……!!」
「アインの効果発動。装備カードのエンプレスと、貴方のリターナブル瓶を破壊するの」
「ぐうっ…!セリオンズ…なんという強力なモンスターの集まりなのだ!!」
「不味いな…リターナブル瓶が破壊されては、もうチョーの遺したカードが使えないでゴザルよ……」
(分かりきってた事だがな……永続罠カードなんて、都合が悪ければ悪いほど死物狂いで破壊しにくるだろ。
ソースは『虚無空間』と『王宮の勅命』と『スキルドレイン』による
K(クソゲー)O(オブ)T(トライアングル)Y(遊戯王)先輩達だ。一柱は牢獄に打ち込まれたらしいが……)
「ズルズル〜。」
心中でツッコミながらズルズルとブタメンを啜るチョー。美味そう。
「巨大ネズミで出せる切り札も大盤振る舞いしちまってやがるし、これ以上デュエルが長引くと、一気に負けが濃くなるんじゃねーか?ゲキの奴」
「最初に2体の巨大ネズミを使ってるから、一応まだ一枚巨大ネズミは残ってるけど…肝心のレギュラスに勝てるモンスターはまだ残ってるのかな……?」
これまでのゲキのデュエルは、巨大ネズミから強力なモンスターを喚び出して戦うものだった。
時に守備表示で、時に攻撃表示で、ゲキのデュエルの根幹を成す。
だが……
「どっちにしても…シキってやつの攻撃が速いし重いし、今は巨大ネズミ以外の戦法を取らないと、ライフかモンスターが先になくなっちゃうぞ!」
「カードを一枚伏せて、ターンを終了するの。」
「小生の、ターンだ。ドロー。」
今、ゲキの手札はドローを含めて3枚。内一枚は防御カードのホーリージャベリン。
場には不発弾と化して埋もれている『自爆スイッチ』と、不明の伏せカードが2枚。
そして、現状最後の砦。超重武者ビッグベン−k
攻めるにも守るにも、薄氷の綱渡りを求められるゲキ。
目の前には圧倒的な威圧感を放ちながら佇むセリオンズの王。そして破壊の力を持つアイン。
更に正体不明の伏せカード。
「………攻めるにも、守るにもにも、ゲキは常にプレッシャーと戦って行かなければならない。厳しい展開でコザルなぁ…」
「ズルズル〜」
「チョー。おめーブタ啜ってばっかいねーで、何かねーのかよ?」
「ズルズル〜………ねえ。ズルズル…」
「ははは…即答かよ。」
「知ってるか、リュウ。拳銃を持った敵と戦う最大のポイントはな…銃を撃たせない…ことだ。ズルズルー。」
「なるほど!どういう意味だ?」
「……あー、つまり、もう手遅れと」
「そうなのか!?チョー!」
「当たり前だろ。ズルズル…。
必勝法と言って差し支えない手段をわざわざ遺してやったのに、ゲキのヤツ、もう取り返しがつかないところまで来てるんだから、もうこのデュエルはアイツが自力でどうにかするしかねえよ?
そしてヘタを打てば、ヤツは女に尻を拭かせた修行大好き野郎となるのだ。ゲヘヘヘヘ。ズルズル…」
「……お前、実はゲキがリターナブル瓶で停戦協定サルベージしなかったことキレてんな?」
「べっっっつにいいいぃぃぃ〜?停戦協定使ってればどう転んでもこのターンで勝ち決めて、ドチビ糞ドリルとデュエルの時にライフ調整して自爆スイッチ使えば安定してチーム勝利してたのにとかーー
思ってねええええーーしいいいいいいぃぃ〜〜〜!???(ズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルーーーー!!!!!!!!)」
「思ってる思ってる。あとそのブタメンどんだけ中身詰まってんだよ。」
「そんなわけだから!チーム負けてもオレ負けてねえから!!
そこんとこ夜露死苦!!!!」
「お、おう。わーった、わーった。」
「裕介のアニキ!ブタメンおかわり!!」
「ほれ。ブタメンとオリパ。」
チョーのヤケ食いに目もやらず、裕介はゲキの様子を伺っている。
「……………。」
引いた手札を見つめているゲキ。
考えることを止めている人間が、一枚のカードに何を思うのか。
「チョー。」
「何だ、ゲキ馬鹿。」
ゲキからの呼びかけに、2つ目のブタメンにトクトクとお湯を注いでいたチョーが返す。
「すまぬ!!余分に足を引っ張っておいて、なんの成果も出せなかった」
「だろうな。
セリオンズなんてモンスター初めて見たが、どう考えてもオレたちの持ってるカードで対抗できるもんじゃない。
傷んだ脳みそといい、赤レースの子といい、デッキの完成度がオレたちと違うってのは、ドチビ糞ドリルの驕りじゃ無かったわけだ。」
「ああ。どうやら、小生にそれを覆す力は無かったようだ!」
「……………………責任は取れよ。」
「……ああ。お前のカード、借り受けるぞ。」
「好きにしやがれ。お前の
「ああ。いざ参る。
リバースカードオープン。『死者蘇生』だ!!」
「アレは、チョーがさっき傷んだ脳みそに見せてたヤツか。
すっかり忘れてたが、オメーやっぱり伏せておいてたのか。チョー」
「フッフッフ……オレぐらいになると、戦いもサポートも一流なんでねえ」
「けど、一体何を呼び出すつもりなんだ!?
激昂のムカムカじゃ、ゲキの手札が少なくてセリオンズ“キング”レギュラスの攻撃力を全然超えられないぞ?」
ゲキ LP3500
シキ LP1650
「一応、このライフ差なら、葉山メイカのエンシェント・ホーリー・ワイバーンが使えるのでゴザル。
ライフ差は1850。これならエンシェント・ホーリー・ワイバーンの攻撃力を3950になる。」
「ついでにアインも
「いいじゃないか!やれー!ゲキー!!」
「素敵な連携…なの。とっても楽しそう。」
(でも、このターンでシキを倒せないと、負けちゃうよ……なの。)
シキは目線を一切自分の場に移すこともないまま見ているだけ。
まるで対抗手段など何も無いかのように。
伏せたカード『メタバース』に意味が無いかのように振る舞った。
すると、ブタメンにお湯を注ぎ終わって、自分の被っていたパンツを文鎮代わりに蓋に乗せたチョーが口を開く。
「--其れに形は無く。其れに決まりはなく。」
「…?チョー?突然…どうしちゃったの…?」
「--其れに決まりは無く、其れには無限の型がある。」
「さあ、現れるが良い。
「--我ら……?……もしかして…」
「小生が死者蘇生の対象に選ぶのは、『アメーバ』のカードだ!!」
「……………びっくり…なの。」
アメーバATK300
「「「「えええええええーーー!!!!?」」」」
その選択肢は無いだろう。ありえない。そんな意見の具象化が、驚愕の絶叫と共にリュウ、メル、アイ、コタロウの口から溢れ出る。
「カードを一枚伏せる。さあ、バトルフェイズだ!!!!
行け、超重武者ビッグベン-k!!アインに攻撃!!」
超重武者ビッグベン-k DEF VS セリオンズ“ブルズ”アイン DEF1600
「……………。」
この宣言に、シキは自身の行動を自問する。
発動すべきなのか?メタバースを。
このカードで発動しようと思っていたフィールド魔法は、例え自分が負けようとも、味方の足を引っ張ることなく活躍してくれるだろう。
勝利に充分な活躍をする自信もある。もしも次に控えているのが、自身の本当の主人だとするならば、彼女は全く迷わなかっただろう。
だが……
《よろしいですか。私があなたに望むのは、あくまでもーー。
故に、カザリの個人的な戦いに関しては、あまり干渉しすぎないで頂きたいのです……。
本来であれば●●あるあなたに、私がこんなことを依頼すること自体、分不相応であるとは理解しているのですが……どうか…お願い致します……》
(……どうしよう?これを使えば…カザリに有利になり過ぎるの。
かと言って…あんまり手を抜きすぎると、可哀想な気もするの……。)
「……………どうしよう…なの。」
→
発動する。
発動しない。
彼女の答えは……。
「セリオンズ“ブルズ”アイン、撃破!!」
発動しない。だった。
(ここで、もしゲキが、勝てるならそこまで。ダメなら、シキの次のターンで発動すればいいの。きっと、この位が、ちょうどいい。なの。)
「…………貴方もーーに、びっくりとドキドキをプレゼントしてくれる…?なの。」
「行け!!アメーバよ!!セリオンズ“キング”レギュラスに攻撃!!」
「ゲキは何をする気なんだ!?
まさかチョーみたいに『ぶつかり合う魂』を使うのか!?」
「そんなわきゃねーだろ。ここで使っても勝てやしないし、何よりライフが足りてねえ」
「それに、ゲキはバトル前にカードを伏せているでゴザル。
あれは恐らく、ホーリージャベリンのカード。
だとすれば、ゲキはこのターンで決めに行っているはず!」
「い、一体何するつもりなの…?あんまり無茶苦茶されると困るって言うか……次のプレイヤー私なんだけどなぁ!?」
「バトルステップ時、リバースカードオープン!
『アームズ・コール』!!デッキから装備魔法を手札に加える。
その後、装備可能な自分のモンスターに装備出来る!
我らが加えるのは『脆刃の剣』だ!!」
「脆刃の剣……?えっと……なんだっけ…たしかー……えっと…」
サーチ対象のカードに全く聞き覚えの無いシキが、これまでのほわほわ顔から、眉をハの字にして一生懸命に記憶の本棚を掘り漁っている。
「脆刃の剣は、装備モンスターに攻撃力2000アップをさせるカードだよ。
オレがトレードしました。」
と、チョーが寝そべってブタメンの3分を待ちながら説明した。
最後にとっても嫌な予感のする言葉を添えながら。
『オレがトレードしました。』
「………何でだろーな?チョーが交換して渡しただけのカードだってのに、なんか碌でもないカードな気がするんだが」
「拙者もでゴザルよ……」
「びっくりだな!あたしもだ!!」
「………私も、急に嫌な感じがしてきたよ……」
「おいお前ら!そう言うのイジメって言うんだぞお前ら!!分かってんのかお前らー!」
「「「「いやだって……」」」」
「だってじゃねえよ!!理由があればイジメていいのかよ!!毎日ずっと遊んでた友達をさぁ!!」
「おめー半年くれー村出てたじゃねーか。都会の女子のパンチラが見たいって言うて。」
「たった半年で打ち砕かれる絆アアアアー!!!!」
「……攻撃力が2000アップするのは凄いけど、アメーバの攻撃力、2300しかないの。このままじゃ足りないよ、ゲキ?」
「心配無用だ!効果処理後、速攻魔法発動!『移り気な仕立屋』。
これでアメーバの装備魔法を、セリオンズ“キング”レギュラスに移し替える!!」
「セリオンズ“キング”レギュラスの効果発動。手札の『セリオンズ・イレギュラー』を墓地へ送ってその効果を無効にするの。
なんか、すっごく通しちゃいけない気がしたの。」
「見事だ、シキ。
恐らく、一対一ならばここにいる誰もがお前には勝てないだろう!
だが、今回はとにかく、チーム戦の作戦としてこのカードを小生に渡したチョーが上手かったのだ!!
墓地のブレイクスルー・スキルの効果発動!このカードを除外して、レギュラスの効果を無効とする!」
「忘れてなかったのね……なの。」
レギュラスの効果が無効化されたことで、装備カードとなっていたセリオンズ“デューク”との繋がりが切断され、レギュラスの攻撃力は、元々の数値に戻る。
セリオンズ“キング”レギュラス ATK2800
そして、その後移り気な仕立屋の効果が適用され、装備魔法『脆刃の剣』が装備され、攻撃力は激的に上昇した。
セリオンズ“キング”レギュラス ATK4800
「それで、この剣はどういうカードなの?
なんのリスクも準備も無く、上昇値2000なんて、デュエルモンスターズではありえないの。」
「ああ。それは簡単なことだ。その剣の
それは、装備モンスターの戦闘で発生したダメージは、両プレイヤーが同時に受けると言うものだ。」
「………………驚天動地…なの。」
目をパチクリとして、感想を口にしたシキは、なにかおかしいのか、クスリと笑い、ブタメンの待ち時間をフライングして齧りついていたチョーを見て……。
「………キミはすごいね。チョー。
今度は、ちゃんと一対一で…戦ってみたい……なの。」
セリオンズ“キング”レギュラス ATK4800 VS アメーバ ATK300
両者ダメージ4500
ゲキ LP-1000
シキ LP-2900
ここに、両者共倒れの決着となり、両陣営の戦いは、尋常なる一対一の決闘にもつれ込んだのだった。
シキ(仮名)
垂れた犬耳のボウシ…?ヘッドドレス…?のような物を被ってメイド服を着る少女。
羽衣山の宗家が羽衣山のプライドとかなんかよく分かんないけど勝手に賭けてデュエルするために友達のいないカザリがお祖父様に泣きついた事で召喚されただけのパーフェクト、アルティメットに羽衣山部外者なメイド。
お祖父様が分家の末席と説明したせいでメイカが舐め腐っていたが、誰にも気付かれずに移動して気が付いたら少女押し倒してましたなんてことをするメイドが本当に末席の家系が居たら、ソレはもうただの暗殺者一族である。
【挿絵表示】
本名も設定はあるし、ご主人についても設定がある
ぶっちゃけ中二病を患っていた頃の自作のメイドさんを、枠を埋めるために引っ張り出してきただけです。
スカートの中の生足には、仕込みトンファーと拳銃と鞭が巻き付いている。
が、ソレを見たチョーは、彼女が履いていたパンツが、赤いレースだったので全て忘れ去った。
エロは全てに勝り、その他は尽く些事である。
新しく出た3人の中で気に入ったキャラクターがいたら押してください
-
羽衣山カザリ
-
葉山メイカ
-
シキ