今日も駄菓子屋行ってデュエルしようぜ!!!!   作:SOD

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日時は羽衣山たちとのデュエルが終わった週末。

出来れば平日、デュエル、終末
とローテーションしていきたい。サモンナイト方式。




敵だったやつが味方になるのはデュエルなら自然だよな!!!!

 

「何故か分からぬが……今朝の朝食は作って持っていったほうが良いような気がするでゴザルな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田舎の朝は早い。

農家の朝はもっと早い。

 

朝日すら昇らぬ内に目を覚まし、最愛の布団(はは)に別れを告げ、自らの身体に鞭を打ち、日本の食卓を彩る国民の命そのもの。

そんな、我々全員が感謝を捧げ奉るべき一家の人達の朝は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「AM4:00は深夜だっつってんだろーがジジイイイイィィィィーーーー!!!!」

 

 

「農家の4時は朝だっつってんだろ孫オオオオオォォォォーー!!!!」

 

 

「「死ねやボケがアアアアアアアァァァァァァァァーーーー!!!!!」」

 

 

元気に殺し合い(ラジオ体操)から始まる。

 

リュウが両手と口に一振りずつの木刀を構え、3人に分身し一堂に頭蓋と恥骨と腹部を三刀一振りに狙い撃てば

 

祖父が一撃の拳打に百発分の威力を込めて殴り返す。

 

祖父が自らの鼻毛を持って天空から無敵要塞ザイガスを召喚すれば、リュウが親指を噛み出血し、大地に手を打ち指の数の羅生門を口寄せし受け止める。

 

リュウが木刀を強く握りしめ、刀身が燃え盛り額に痣を浮かべて斬り結べば、祖父は必殺の体術8種類を一度に繋げ一瞬で全ての攻撃を発生させ拮抗する。

 

「Let'Party!!!!」

 

「俺の生徒に手を出すな!」

 

「言うはずがないだろうそんなことを俺の家族が!!」

 

「ただしその頃には、アンタは八つ裂きになっているだろうけどな」

 

 

「「ーーかーめーはーめー………」」

 

 

 

 

 

「「波ァーーーー!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

「……………で、臥竜家の田畑が吹き飛んだわけでゴザルか。」

「……はい。」

「……ワシ達がやりました。」

「大体このジジイがやりました。」

「本当は孫が8割やりました。」

 

「「………………。」」

 

ゲシゲシゲシゲシ!!!!

 

「正座しながら足を踏み合わないでゴザルよー。」

 

 

爺と孫の微笑ましい殺し合い(ラジオ体操)の後、通い妻の如く現れたコタロウが見た光景は、あったはずのものが根こそぎ消滅した元田畑だった場所。現クレーターだ。ここだけ月ですと言ってもギリ成立するくらいの陥没が作られている。

無論、ここにあった食い物は全滅。救いがあるとすれば、自業自得で誰にも迷惑がかからないことだろう。

 

「リュウ、臥竜翁。食べ物を粗末にしてはダメでゴザルよ。めっ。」

 

「ホンマすんません……」

「マジで反省します……」

 

「やっちゃったことは仕方ない。

幸い今日はおにぎりと味噌汁を持ってきていたから、朝ご飯は食べられるので……食べたら元通り、お片付けすること。わかりましたか?」

 

「がんがりまーす……」

「がりまーす……。」

 

「やれやれ。男の子はどうしてこんなに元気なのやら……。

今日はアイの無茶振りが届く日だったが…これは応援に行けないでゴザルな。」

 

言葉でそう言いつつも、どこか楽しそうに微笑むコタロウ。

風になびく髪を流しながら、空を眺める姿は十歳とは思えない落ち着きと色気すら感じる。そんな様子を横目で見た翁は、リュウに耳打ちする。

 

 

「…………リュウお前ほんとマジ絶対にコタロウちゃん逃すなよ?

おらんからな?これ以上とか。絶対におらんからな?

USJでミッ●ー探すくれえあり得ないからな?」

「だからその年で小学生に熱入れんなジジイ。」

「バカ野郎ワシがもし万が一くたばったら二度と言ってやれねえだろうがよ。いいかリュウ。コタロウちゃん逃したら夜な夜な枕元に立つぞワシは」

「死んでも言う気満々じゃねえか。」

 

うんざりしたようにその場を離れ、朝食の準備をしに台所へ向かうコタロウの手伝いに向かった。

 

 

 

 

 

「………………お前にその気がねーなら言わねーさ。

 

そうじゃねーからじーちゃん言うんだ。ったく……余計なとこばっか似やがって。

 

俺みてーに一生言えなくなったらどーすんだ……亡霊のように生きるのか…………」

 

 

年寄りの心を解するには、子どもの経験はあまりにも不足過ぎる。

 

 

 

「後悔だけはさねーぞ……せめて愛する孫ぐれーはよ。」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ド田舎の片隅にたった一つだけ存在する駄菓子屋。

なんなら店そのものがこれしかないまである。

 

だと言うのにこの店、まっっっっっったく客が来ねえ。

 

「何故だか分かるか裕介にぃ!!」

「駄菓子しかねえからだろ。この村はお前ら以外にガキがいねえし。需要と供給ってやつだな。」

「分かってるなら改善しようよー!なー!裕介にぃー!!」

 

「嫌だ面倒くせえ。」

 

「店の主人として恥ずかしくないのか!?裕介にぃ!!」

「ない。俺店主だぜ?ニートじゃないって堂々と言えるんだ。何を恥じることがある?」

 

「え?全部?」

 

「テメェ…………。

だいたい、お前俺の世話したいんじゃねえのか?

更生させたいの?このダメ人間を」

 

「それはヤダ!!!!裕介にぃは未来永劫ダメダメの人間失格じゃないとあたしが困る!!ほっとくと台所で寝そべって丸のままキャベツ齧ってるくらいで丁度いいんだ!

 

ちゃんとお風呂もオムツの世話もしてやるからな、裕介にぃ。」

 

「なら別にこのままで問題ねえじゃねえか」

 

良くない。良い訳がない。コイツの倫理観はどこに棄ててあるのか?

ゴミ収集車にだって、もう少しマシな人間性が落ちていることだろう。

 

「何言ってるんだよ裕介にぃ!あたしがこの店の店長になったら、裕介にぃはもう、いよいよ何もしないでダラダラしてるだけの要介護人間じゃないか!

そうなるとあたしはこの店を繁盛させてる暇なんてなくなる!

でも、こんな田舎でも人間が生きていくにはな……お金がいるんだよ

 

「お、おう…………」

 

日向アイ(10)。

目の前のダメな大人より千倍マジで将来のことと現実を見据えた上で、ダメ男に自ら引っかかると言う、両親ギャン泣きな将来設計をする少女である。

この年でここまでガチで物を考えられるなら、絶対にもっと真っ当な人生を歩めるはずなのだ。それを彼女は見向きもせずにドブに捨てている。

 

「だからあたしは、裕介にぃが店長の内にこの店を軌道に載せておいて、店長交代と同時に裕介にぃの世話に力を入れたい!」

 

「…………こんな前向きに人生の奈落に落ちていく将来設計ある?あったわ……」

 

「奈落の底にだって幸せに生きる人達はいるぞ?要は相性だろ?濁った川が好きで住んでる魚もいるらしいぞ」

「誰が濁った川だ」

「裕介にぃ。」

「ハッハッハッ…ほんとまじこいつ……!」

 

「そしてあたしは、そんな濁った川が無いと生きていない魚だ。

 

まさにWin-Winってやつだな!裕介にぃ」

 

「LOSERしかいねえだよな…WINNERどこ?」

 

裕介がダルそうに項垂れていると、店の外から一台のトラックが向かってくる音が聞こえた。

 

 

「おっ!来たなカザリ!!

どんなの持ってきてくれたのかな〜楽しみだな裕介にぃ!」

 

「いや全然。」

 

「む〜」

 

アイがむくれると同時にトラックが止まり、中から金髪の縦ロールロリが現れた。

 

「御機嫌よう、安堂裕介さま。お約束の品をお持ちいたしましたわ。」

 

優雅に嫌味なく一礼し、挨拶をするカザリ。

そこにはついこの前の偉そうなメスガキ感はなくなっており、両家のお嬢様としての品格を僅かに滲ませた。

 

「おはようカザリ!!どんなの持ってきてくれたんだー?」

 

「お……おはようごさいますわ…日向さん。もちろん、羽衣山の名に恥じぬ一流の品をお持ちいたしましたわよ。」

 

一方、クラスメートのアイとの挨拶はぎこちなく、イヤイヤやっている……と言うより、慣れない様子だ。

 

「一流か〜よくわかんないけど、ありがとうなカザリ!」

 

「あ、あり…!

お、お礼など不要ですわ!!ワタクシはあくまでも正当な贈与を分配しているだけなのですから!」

 

アイの満面な笑みと、まっすぐなお礼の言葉に、少し顔を赤らめながらも、カザリは嬉しそうに口の端を上げながら、心にもないことを言って自分の気持ちを誤魔化した。

 

「うんうん。ようやくカザリも素直になってくれて良かった良かった!

これからはちゃんと友達として遊ぼうな!カザリ!!」

 

「お……お友達………(感激)ワタクシが……お友達(感動)」

 

(…………結局こいつ、相手して欲しかったから絡んでただけなんだな……何処にでもいる『私も入れて』が言えないタイプだったってわけだ。

 

しかし問題は……)

 

「………………。」

 

カザリの後ろに不機嫌そうに控えているメイド服を着た従者。葉山メイカだろう。

 

「………………何か御用でしょうか?………安堂さま」

 

わざわざ自分から喧嘩を売りに行くような真似をすることも無いようだが、そもそもプライドが高い気質らしい葉山メイカは、自分の主人が学校のクラスメートと仲良くしていることが面白くないらしい。

 

「ん………そうだな。荷物のリストなどはあるのか?」

 

「………………こちらになります。」

 

すっげえ不服そうである。いや、本人はあれでも隠しているつもりなのだろう。顔には笑顔で接するように務める痕跡らしきものが見られるから。

 

(よくよく考えれば……『お猿さん』だとか呼んでた羽衣山カザリは『わたし凄いんです』感は強めだったが、ライバル視してたらしいメル以外には、敵意みたいなものは薄かったな。

 

一方、葉山メイカは愚民呼ばわりで明らかに攻撃的で差別的な面が目立ってた。

 

アイはそのへんの違いを感じ取ってたんだろうか?)

 

実際、カザリには楽しそうに話をしているアイは、メイカには特に話を振らない。

 

ああ見えて、空気を読んで人と接するタイプのアイは、メイカのこっち来んなオーラを敏感に感じ取り、素直にその通りにしている。

 

 

「…………案外マジで出来るのかもな。店長。」

 

 

アイに素質を見出した裕介は、ほんの少しだけモチベーションが上がったことで、メイカから受け取ったリストを眺める。

アイが賞品として受ける……駄菓子屋の新しい商品リストを。

 

 

 

 

 

 

『カザリ。あたしの願いはこの店の商売繁盛だ!!

年商1億円くらいほしい!!』

 

『ね、年商…!??1億…!??

 

ちょ、ちょっと日向さん、いくら何でも限度というものがありますのよ!?』

 

 

『じゃあー……この店から半径50km圏内の販売店を全部営業停止にしてこの店を唯一のお店に……』

 

『どこの魔王ですのあなたは!??そんなこと人の所業ではございませんわよ!!

 

ーーはっ!?い、委員長!今のは違いますの決してクラスメートを貶める意図では!!!!!』

 

『あ、うん大丈夫だよ。今のは私も魔王か災害かと思ったから。』

 

『って言うか、今のアイの発言をドン引きしねえやついる?いねえよなぁ!?』

 

『唯一のお店になれば、お客さんは来るしかない。アイの作戦は完璧だと思うの。』

 

『………いたみてーだぞ。チョー。』

 

『ボクヲミナイデ……』

 

『な、ならばアイ。せめてこの店の商品を増やして、村のお客さんから増やすのはどうでゴザル?

さきほど、ゲキもしまむらが遠いから服が買いに行きづらいと話していたことだし。欲しいものが店にあれば、自然と買い物する客は増えると思う。』

 

『おお!それだコタロウ!!』

 

 

 

 

〜回想終了〜

 

 

 

「こちらの村の需要については、ワタクシも把握しておりませんし、お店の大きさも考慮して、一先ず男性用、女性用の衣服をいくつかご用意しました。

 

売れ行きに応じて、更に商品を品降ろし致します。売れ残っても赤字にしかなりませんから。」

 

「ああ。そうだな。狭い店にバカほど物を詰め込まれても困る。

 

思慮深い配慮に感謝するぜ、お嬢。」

 

「このくらいは、当然のことですの。羽衣山家の人間として」

 

「そうかそうか。なんか俺のこと一方的に知ってるらしいオタクの爺さんにも、よろしく伝えておいてくれ。」

 

「かしこまりましたわ。

 

ところで……後でお祖父様に確認してみたところ、裕介さまの昔のご活躍についてお聞きしました。矢吹さんや委員長があの強さなのも、正直納得してしまいましたわ……」

 

「あん?何でこんなネットもねえ田舎で俺の情報が湧いてくるんだよ?」

 

「以前も申し上げましたが、羽衣山は『護国十二神将』という、帝から勅命を受けて国の為に働く家系ですの。

 

普段でこそ、表に出ることはありませんが、様々な権力も持ち合わせておりますので、個人的にネットを繋ぐくらい、造作もございませんの。」

 

「権力でネット繋ぐお偉いさんって、字面が面白すぎるんだけど。」

 

「………………あまり……娯楽の無い土地でございますので……」

 

「そうだな。緑と水と空気と土が生き生きしてる分、人間は仕事終わったら寝るしかない場所だもんな……。」

 

「………そういうわけですので、羽衣山と致しましても、安堂裕介さまと繋がりが出来ることは大歓迎ですので。

御用の際は、お気軽にワタクシにお声掛けくださいませ。

 

ご迷惑でなければ、ワタクシ個人としても、頻繁にこちらに足を運ばせて頂きたく思います。」

 

「そうかい。来るのは勝手にしな。ここは駄菓子屋だ。ガキが来るのを止めやしねえよ。」

 

「寛大なお言葉、ありがとうございます。

 

 

…………それと、知らぬこととはいえ、大変な無礼を働いてしまいましたことを、お詫びさせてくださいませ。

 

身の程知らずにも、裕介さまを貶めるようなことを言ってしまいました。

 

まさかアレ程の記録をお持ちのーー」

 

「止せ、お嬢。わざわざこんな田舎で駄菓子屋やって隠居してんだ。

過去に未練はねえ。」

 

「…………失礼致しました。

 

それではこれより、この羽衣山カザリ。貴方様をあくまで駄菓子屋の店主として。そして、お友達の師匠(せんせい)として、対応させていただきます。

 

 

 

改めまして、裕介さま。今後ともどうぞ、よろしくお願い致しますわ……。」

 

 

「ああ。こちらこそよろしく。」

 

 

こうして、この日からこのしょぼくれた駄菓子屋に、常連が増えることになったのだった………。

 

 

 

 




羽衣山カザリ(10)

護国十二神将という帝の直属の配下の家系の直径に生まれた少女。

低身長で金髪を縦ロールにしてポニテしている。


初期の発言からは想像出来ないが、一応礼儀作法や勉学は厳しく躾けられているので、全然礼儀正しく出来るし、経営とかも多少は分かる。

自分のいる村に同年代の子供がメイカしかいなくて、無事同年代に対してコミュ障になっていたが、プライドもなにもかもメルにへし折られたことで、結果的に更生した。

元々やろうと思えばちゃんと出来る子なので、仲間として認識されるようになるの日もそう遠くないだろう




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  • 臥竜リュウ
  • 森園メル
  • 阿修羅ゲキ
  • 日向アイ
  • 矢吹チョー
  • 風間コタロウ
  • 羽衣山カザリ
  • 葉山メイカ
  • シキ
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