たくさんの方に見て頂いているんだなぁと思うと本当にありがたいことで…
頑張っていきますので、今後とも応援よろしくお願いします!
予想外の質問に、思わず絶句してしまった。
固まっていると、アグネスタキオンが口を開いた。
「まぁ座ってくれたまえよ。トレーナーくんの後ろにいるそこの…化け物くんも。」
しかも今リュークの姿が見えてるのか。
もしやあのゴーグルのようなものが関係しているのか?
こうなってしまった以上は仕方ない。
こっちとしても情報を引き出すまでは帰れない。
「まさか本当に化け物を連れた新人トレーナーがいるとはね。
とは言っても、どんな姿をしているのかハッキリと見えているわけではないがね。」
「アグネスタキオン、聞きたいことがある。君はマンハッタンカフェからこの化け物のことをどういう風に聞いているんだ?」
「おい、なんだよ化け物って…」
リュークが不服そうだが、構わず続ける。
このウマ娘がどこまで信用に足るか分からない以上、今リュークの名前を出すことは流石に避けたい。
もしこちらに有益な状況になりそうな時は、場合によっては僕とリュークの関係を明かすくらいならしてもいいと思っている。
「正直に言おう。実は僕にもこの化け物が見えている。だが、僕の後ろにいるという化け物の詳しい正体は僕にも分かっていない。ただ、一般人やウマ娘には見えていないらしい。
しかし、君とマンハッタンカフェにもそれが見える。一体なぜだ?」
純粋な疑問をぶつけた。
多少リュークの存在を明かしてしまうが、仕方ないだろう。
それに、このウマ娘が周りにリュークの存在を言い触らすとも思えない。
「彼女に霊的な存在が見える理由は、分からない。
彼女曰く、幼い頃から霊が見えたらしい。」
ある程度予想はしていたが、マンハッタンカフェの方にリュークが見えるのはやはり先天的なものなのか。
「私にその化け物が視認出来る理由はこれだ。
今私がかけているゴーグル。
これは赤外線センサーのような原理で肉眼では見えないものを可視化することが出来るというアイテムでね。
微細な赤外線を発し、その反射によって物体を認識するというゴーグルだ。
これを通すと、君の後ろの方で赤外線の一部が反射している。
だから、うっすらと何かがいるということが分かるのだよ。
どのような姿形をしているかは分からないがね。
そういえば、カフェもはっきりとした姿は見えないと言っていたね。」
なるほどな。だがこちらからしたらリュークの姿がはっきりと見えなくても、『何かが存在している』ことがバレている時点で大して変わらない。
「アグネスタキオン。君から見てこいつはどういった生物だと思うんだ?」
「ふぅン、これはあくまで私の推測でしかないが、私はその生物はカフェの言う『おともだち』と同じ類いの生物なんじゃないかと思っている。
…ときに君は、ウマ娘という生き物について考えたことはあるかい?」
言われてみれば、当たり前のように受け入れていたが、ウマ娘というのも僕の本来いた世界からしたら異質な存在だ。
「いや、深く考えたことはないな。それが何か関係しているのか?」
「私はウマ娘の謎について長らく研究を続けているのだがね、多くのウマ娘を見てきた限り、私たちは決められた運命をなぞっているのではないか、と思う時がある。しかしそれは不変の運命というわけではなく、意志の力で変えられることが出来る。私はそういう解釈をしている。」
「それは自在神化作説…いや、宿作因説の一種か?悪いが、僕はそういった類の話は信じていないんだ。」
にわかには信じ難い仮説だ。
僕はこの世に運命なんてものは存在しないと考えている。
この世で起こる事象全てには原因があり、神という抽象的な存在によって決められるものではない。
この考えは死神やウマ娘に出会った今でも変わることはない。
「いや、そんな話ではない。そして、この説を裏付けるものが存在している。それが彼女、マンハッタンカフェなのだよ。」
「私を呼びましたか…?」
「うわぁぁっ!」
思わず柄にもなく叫んでしまった。
いつの間にか、僕の背後にマンハッタンカフェがいた。
本当に音もなく現れるんだな…流石に驚いた。
「ちょうどいい、カフェ。この新人トレーナーくんに、君の話を聞かせてあげてほしい。」
「私の話、ですか…?」
「あぁ、君の『おともだち』の話を。」
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