CHiYO NOTE   作:苺ジャム

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プロローグを十話というキリのいいタイミングで終わりたいので、今回は短めです。


第九話 決着

ここまで色々なことがあったが、ようやく中距離のレースが開催されるコースに戻ってこれた。どうやらまだレースは始まっていないみたいだ。

 

「ククク、月といると本当に退屈しないな。」

 

「笑い事じゃない。それに、さっきのはお前のせいでもあるんだぞ。」

 

人間やウマ娘の能力が可視化出来る目、リュークのことが見えるウマ娘…

考えたいことはあるが、今は後回しだ。

 

まずはサクラチヨノオーの担当トレーナーになる。

話はそれからだ。

そのためにも、余計なことを考えている暇はない。

 

今日の昼から立て続けに予想外の事が起きている。この中距離レースだって、僕の予想しているようにいくとは限らない。レースに絶対はない、とも言うしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、ウマ娘たちが続々とゲートへと入っていく。

そろそろレースが始まるみたいだ。さっきまで各々散らばっていたトレーナーたちも徐々に集まってきた。

 

「あ、夜神さん!夜神さんもこのレース、見に来てたんですね!」

 

「葵さん、昨日ぶりですね。まぁ、中距離のレースは他のトレーナーも注目されているようですし、僕もスカウトしたい子がいるので、見に来ました。」

 

「そうだったんですか。スカウト、成功するといいですね。」

 

「葵さんはもうスカウトするウマ娘は決めたんですか?」

 

「はい!私は既にスカウトしました!ハッピーミークっていう名前のウマ娘なんです。マイペースなんですけど、かなりのポテンシャルを持ってると思ってます!」

 

桐生院家の人間が選んだウマ娘か。ハッピーミークという名前のウマ娘は聞いたことはないが、一度見ておきたいな。

 

「それじゃあ、僕もウマ娘をスカウトに成功して、お互いに担当持ちのトレーナーになったら、一度併走をお願いしてもいいですか?」

 

「いいですね!ぜひ、お願いします!」

 

こうして、併走の約束を取り付けることに成功した。

まぁそれも、僕のスカウトが成功したらの話だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ついに中距離のレースが始まった。

このレースの結果如何によって、僕の命運が別れると言っていい。

 

まず先頭を取ったのはサイレンススズカというウマ娘だった。

その後ろをキタサンブラックというウマ娘が追走する。

 

…チヨノオーは現在四~五番手あたりの位置についている。

先行のレース運びとしては良いのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最終コーナーを回って、直線へと入る。

先頭は変わらずサイレンススズカ。

 

「夜神さん、あのサイレンススズカさん…最初から一切スピードを落としていないですよね。」

 

「そうですね、最初はどこかでスタミナ切れになるかと思いましたが、どうやらそうでもないみたいですね。」

 

正直、僕も驚いている。中距離の、2000mのレースでこんなことが出来るなんて。理論上にしか存在しなかった走りが、今、目の前で行われている。

スタートからゴールまで、最高速度のまま走る。まるで小学生の考えたような走りだ。

 

現在、二番手との差は四バ身。しかし、二番手のトウカイテイオーも追走する。もしかしたらサイレンススズカを捉えるかもしれない。

サクラチヨノオーも四番手まで上がってきている。

さぁ、どうなる…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、レースが決着した。

結論から言うと、誰もサイレンススズカを捉えることは出来なかった。

圧倒的な走りだった。あれでデビュー前というのだから恐ろしい。

一着サイレンススズカ、そして一バ身差で二着がトウカイテイオーだった。三着はメジロライアン。彼女も最終コーナーの辺りから凄い勢いで上がってきていた。ステイヤーの名門、メジロ家のウマ娘でもあるし、中・長距離の素質は十分にあるだろう。

 

続く四着はヤエノムテキというウマ娘。

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラチヨノオーは、五着だった。




色んなウマ娘も登場してきましたね。
今後もっと絡みなんかも増やしたいです。

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  • 2000文字くらいで週3~5連載
  • 4000文字で週1~2連載
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