チートを貰っても輝けないよう実の世界   作:アップルシチュー

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かける時にたくさん書きます。
出会いの二話ですね。


第二話

気がついたらバスの中だった。いや、だから場面の切り替わりが唐突なんだよ。ってここは例のイベントが発生するところか?

っておおお!すげぇ。目についたもの全ての情報が入ってくる目の前の人の性別、服装、人数etc...

辛...くはないな。脳の処理スペックも上がってるってことか。よしよし。このままだんだんこの体に慣れてくぞ...

ふと隣を見るとめっちゃくちゃ綺麗な銀髪美少女がいた。

え?あれ?記憶がない時の俺って中々大胆?ってかこれまでを一旦思い出すか。

 

えっと...名前は皆原 琉心(かいばら りゅうしん)。両親は一般企業に勤めていて、一人息子である自分を大事に大事に育ててくれていたらしいが...

すまんな、父さん母さん。憑依という形になったからなのかなんなのか今までの俺は抜け殻のように過ごしてきたみたいだ。なのに受験期には突然狂ったように勉強し、この学校に入ったらしい。

マジで申し訳ないな...ここ卒業したら目一杯親孝行するからな。少し待っててくれ...てかマジで今までの俺終わってんな。学校では一言も喋らずいるかいないか分からないような幽霊みたいな生徒だったっぽい。いじめに遭ってなかったのが不思議なくらいだ。

.何人か声をかけてくれてたみたいだけど全部空返事で済ますという最悪な始末。本当に何してたんですかねぇ...

 

そんな考え事を一通りした後、もう一度隣を見てみる。

いや何度見ても可愛いなおい。てか記憶が正しいならこの子は...

俺は小声で声をかけてみた。

 

「突然なんだけどさ、君が読んでる本ってABC殺人事件の英語版じゃない?アガサクリスティが好きなの?それとも生粋の本マニアとかかな?」

「!?知ってるんですか!?初日から本好きの方と巡り合えるなんて...嬉しいです!この本なんですけど〜....

 

そのあとバスから降りるまで彼女の話をずっと聞いていた。適度なところで相槌を返しながら、質問も織り交ぜていく。それにしても本当に知識がすごいな。おかげで色々新しく知れたことが多かったな。

あ、そういえば高円寺 櫛田のイベントもなかったし別のバスか。

 

「と、こんな風な裏話もあるんですよぉ!...あら、もう着いてしまったみたいですね。」

 

「そうみたいだな。もし差し支えなければなんだが、クラス表を見に行くまで一緒に行かないか?」

 

「是非!あ、そういえば自己紹介してませんでしたね。私は椎名ひよりって言います。」

 

「俺は皆原琉心。よろしくな椎名。」

 

「はい!よろしくお願いしますね?皆原くん。」

 

そう言ってにこっと笑いかける椎名。やっぱりそうだったか...てか本当に可愛いないつかキュン死しそう。

その後も2人で話しながら歩き、クラス表前に到着する。てか監視カメラ本当に多いのな。俺の視力が良いせいもあるけど余裕で20台以上あるぞ?

 

「ちょっと人が多くて見づらいですね...」

 

「そうだな、中に行って確認してくるわ。待っててくれ。」

 

「分かりました」

 

そう言って人混みを優しく掻き分けながら見に行くと椎名はCクラス

俺はDクラスに名前があった。いやまあそうだよなぁ...幽霊生徒だもんね。仕方ないよね。椎名は原作通りか。

 

「椎名はCクラスだったぞ。俺はDだ。」

 

「皆原くんとは違うクラスでしたか...残念です。私のクラスにも本好きな方がいらっしゃるといいんですが」

 

そう言ってショボンとする椎名。そんな生徒はCにいないぞ...と可哀想に思いつつ返答する。

 

「俺も椎名と同じクラスじゃなくて残念だよ。まあでも、それぞれ頑張ろうな。」

 

「はい!別に違うクラスになったからと言って話せなくなるわけじゃないですしこれからもお喋りしましょうね!」

 

「ああ。」

 

そうして、俺たちはそれぞれのクラスへと別れた。

普通なら椎名の言う通りなんだが、ポイント制度のせいでそういうわけにもいかないんだよなぁ...どうしようか。この関わり俺の癒しになりそうだし保っておきたいなぁ...まあ後で考えるとするか。

そんなことを思いながらDクラスに入ると、一瞬こちらに視線が集まるがみんな元の会話に戻り始める。さて、俺の席は...?

堀北の前、か。まあまあ良い位置に付けたんじゃないか?綾小路も左後ろにいるしな。席に着く前に軽く挨拶でもするか。隣は今座ってないみたいだし。これからのために今のうちに顔見知りくらいにはなっておきたいからな。

 

「おはよう。俺は皆原琉心。これから三年間よろしくな。」

 

本当に極々僅かだが驚きの表情を見せ、綾小路は挨拶を返してくれる。

 

「俺は綾小路清隆だ。よろしく。」

 

「あら。あなたみたいな人に声をかけてくれるクラスメイトがいてよかったわね。」

 

「ああ。そうだな。」

 

「そこの君はなんて名前なんだ?」

 

「...はぁ。答える必要はないと思うのだけれど無視するのも良くないから言うわ。堀北鈴音よ。あと一つだけ聞かせてもらってもいいかしら?」

 

「なんだ?」

 

「あなた今三年間よろしくと言ったけれど、その意図は何?一年ごとにクラス替えがある上4クラスあるのにどうしてそう思ったのかしら。」

 

やべっ。このクラスで過ごすのが当たり前だと思ってたから簡単にボロ出しちゃったよ。まあ適当にやり過ごすか。

 

「あー確かにな。普通に間違っただけだ。これから一年間よろしくな。」

 

「よろしくする気はないわ。」

 

そう言ってすぐ読書に戻ってしまった。これが堀北の生ツンツンか。凄いな。

 

「そうだ綾小路。もしお前がよければ友達にならないか?色々大変だろうけど頑張ってこーぜ。」

 

そう言って手を差し出す。綾小路はキラキラした瞳でこちらを見て

 

「友達...!ああっよろしく頼む。」

 

いやこれピュア小路清隆さんやん。これも可愛いな。

そう思いながら握手を交わし、連絡先を交換した。そういえば椎名と交換するの忘れてたぁぁぁぁ!一生の不覚かもしれん。悲しい。

 

その後は軽く綾小路と話ながら時間を待ち、普通に入学式を迎えた。

 




早速二つくらいやらかしてますね。
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