チートを貰っても輝けないよう実の世界   作:アップルシチュー

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第三話

式が終わり体育館を出る。お腹が痛くなったのでトイレに向かってから教室へ行くと自己紹介が始まっていた。こういうのって少し気まずいよね。

 

「お、教室に入ってきた君!僕は平田洋介。今みんなで自己紹介をしてるんだけど名前を教えて貰ってもいいかな?」

 

「ああ分かった。俺は皆原琉心。人と話すのは好きだから気楽に話しかけてほしい。部活動に所属する気はないが、スポーツは得意だし、ボードゲームや読書、音楽など幅広く嗜んでいる。何か気になる事があれば質問してくれ。」

 

「はいはーい!朝銀髪の可愛い女の子と一緒に歩いてたよね?あれは彼女さんかな?」

 

「まじかよ!?初日からとかやってんな皆原!顔が良いからって調子乗んなよ!羨ましいな!」

 

ゴシップ好きそうな女子に狙われた上に池から追撃が来る。てかお前本音漏れてんぞ...

 

「あれはたまたまバスの中で知り合った本好きの友達だ。特に付き合ったりはしてないぞ。」

 

「ちっきしょお!こうしちゃいられねぇ!俺も可愛い子探しに行ってくるわ!」

 

「おい池!抜け駆けはずるいぞ!俺も連れてけ!」

 

そう言って教室から出ようとする池と山内の前から教師らしき人がドアを開けて入ってくる。

 

「何をしているお前ら。さっさと席に座れ。」

 

おーかっこいいな茶柱先生。

 

「Dクラスの担任となった茶柱佐枝だ。この学校にクラス替えはない。三年間お前たちの担当となる。まずは本校の資料を配ろう。前から順番に後ろに回していけ。」

 

俺は資料を受け取り後ろの堀北に回して読み始める。まあすぐ覚えれるから読むふりなんだけどね。

 

「この学校には独自のルールが存在する。まあほとんどはその資料に書いてある通りだが、説明はしておこう。まず本校は全寮制で敷地の外部へ出ることと、外部との連絡を制限している。だが心配するな。学園にはあらゆる施設が揃っているし、生活に必要なものは全て手に入るだろう。娯楽も含めてな。買い物には学生証端末に保有されているポイントを使う。この学校ではあらゆるものをポイントで買うことができる。ポイントは毎月1日に振り込まれる。1ポイントにつき1円の価値だ。お前たちには既に今月分の10万ポイントが支給されている。」

 

はいはい来ましたよSシステム。

初見でこんな言い回しじゃわからないよなぁ普通。すぐに気づく化け物もいるんだけどさぁ。俺はズルして知ってるからね。仕方ない仕方ない。てかよく端末みたらptじゃなくpptって書いとるやん。こーんなところにもクラスポイントの伏線があったんだねぇ。覚えてなかったわ。

 

「支給額に驚いたか? この学校は実力で生徒を測る。入学を果たした時点で、お前たちにはそれだけの価値と可能性がある。それはお前たちに対する評価の表れだ。遠慮なく使え。ただし、ポイントは卒業後には全て学校側が回収する。現金化などは不可能だから貯め込んでいても得にはならんぞ。ポイントはどのように使おうがお前たちの自由だ。必要ないのであれば誰かに譲渡することも問題は無い。だがカツアゲのような真似はするなよ? 学校はいじめの問題には厳粛に対処する」

 

って事で帰りのホームルームも無事終わったところで、ある場所に行こうとすると櫛田に呼び止められた。

 

「あのっ!皆原くん!私は櫛田桔梗っていうんだけどこの学校の全員と仲良くなるのが目標なんだ!もし良ければなんだけど、連絡先交換して貰っても良いかな...?」

 

そう言って上目遣いでこちらを見てくる櫛田。表櫛田可愛いな。裏の顔があるって分かってないとコロッといっちゃいそうだな。てか俺この学校に来てから可愛いと思うものに遭遇しすぎでは?

 

「全然構わないぞ。ほらどうぞ。」

 

そう言って端末を手渡す。

 

「ええっ!端末ごと渡しちゃうの!?」

 

「まあ貰ったばっかりで見られて困るものもないしな。」

 

「へぇ〜色々凄いね皆原君は。なんか器が大きいっていうか。綾小路君と連絡先もう交換してたんだぁ〜私も後でしてもらおっと!...よし。これでおっけーだね!帰ろうとしてたんだよね?引き止めてごめん!ありがとう!」

 

「こちらこそありがとな。じゃあまた明日。」

 

櫛田に手を振り返して教室を後にする。まあ一応確認であそこにいっておきますか。

 

 




今日は一旦これにて終了します!また後日お会いしましょう!
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