チートを貰っても輝けないよう実の世界   作:アップルシチュー

5 / 5
第五話

時刻は現在19時。いくらうちの文化部の部活が少ないと言っても全部回ったのは失敗だったか...

最後の部活なんてギリギリ部室に飛び込ませてやらせて貰ったしな。

まあその成果としてこんだけポイントが貰えたんだから、感謝感謝だな。うん。

そんなわけで結構遅い時間ながらコンビニに向かう。まずは生活用品を買わないとな。

さてさて、無料の商品はーーー

おっと!?歯ブラシが後一本しかないな。危ない危ない。残ってて良かった〜と思いながら手に取ろうとすると、同じくらいのタイミングで商品に手を伸ばす人物がいた。

 

「あ、すまん。俺は有料のを買うから買っていいぞ。」

 

「...良いのか。すまない、助かる。では、またな。」

 

うおっ!よく見たらスキンヘッドがイカつい葛城やないかい!

今月から無料の商品を買おうとしてる辺り中々慎ましく生活しようとしていて好印象だったな。これから坂柳にボロボロにされる事を考えると可哀想になってきたな。アーメン葛城。今現状では良いやつそうだったよ。

そんなちょっとしたイベントを超え、俺は生活用品と、カップラーメンを箱ごと買った。まあ俺みたいなやつがまともにできる料理なんて少ないし、これが結局一番かな。

そのまま寮への帰路につく。今日はなかなか良い日になったな。明日からも気合い入れて頑張るか。全ては俺のためだ。

 

 

 

次の日、この学校に来てから二日目の授業は普通に行われた。と言ってもどの授業も一年間の進行の計画やオリエンテーションを行うところがほとんどだった。しっかしDクラスガチでうるさいな。2日目でこれとかガチで正気を疑うレベルだぞ。まあ、それを見越しての配属なんだろうけどさ。

そんなわけで授業中でも騒いでいるやつは騒いでいるし、携帯も平気でいじっている。

よくよく教師を眺めてみると小さく何かにメモを取っているな。あれに評価とか書いているんだろう。この感じだと半月頃にはもう7割方クラスポイントが無くなってしまうだろう。声かけなんて無駄だろうけど一応櫛田と平田に頼んでみようか。

午前の授業が終わり昼休みが始まる。

 

「ひら「平田く〜ん一緒にご飯食べようよ〜!」

 

ちっ。先を越されてしまったか。まあ良い。

 

「櫛田、ちょっと良いか?」

 

「?どうしたの?皆原くん。」

 

とてとてと歩いてくる櫛田に向かって小さめの声で言う

 

「流石に今日の授業のみんなの態度はまずくないか?いくら注意されなかったとはいえ、やりすぎだと思うんだが。」

 

「そうだね...大きな声で話している人もいれば携帯を普通に使ってる人、ずっと寝てる人もいたよね。それで、私はどうすれば良いのかな?」

 

「そうだな。とりあえず軽く女子全員に言ってもらうだけで良い。ここだけの話なんだが、授業態度はしっかりして、ポイントも節約した方がいいぞ。何が起きるか分かったもんじゃないからな。」

 

「?後半はよくわからなかったけど、とりあえず注意のことは引き受けたよ。私も今後の生活は少し気をつけてみるね。ありがと!じゃあね!」

 

行ったか...ってクラスの男子からの視線が凄いな。まあウザさトップクラスの池、山内が授業が終わって真っ先に食堂に向かって行ったのが幸いだな。さて、俺も食堂に向かいますかね。

 

 

 

目の前に大量の山菜を並べ席に着く。これが山菜定食か。

そんな不味そうではないが、どうだろうな。

 

「いただきます。」

 

うんっ。普通...だな。可もなく不可もなくと言ったところだ。無料でこれを食べられるなら全然いいな。節約のためにこれから毎日食べるか。

そんなことを考えているといつのまにか定食を全て食べ終わっていた。

 

「ごちそうさんっと。さて図書室にでも行くか。」

 

個人的に暇潰しは本が一番だと思う。新発見も多いしな。そういう意味では物語というよりは何かの内容についての解釈を書き連ねたものが好きだったりするが、基本的に雑食だな。お、知り合いがいる。

 

「よっ。椎名昨日ぶりだな。」

 

「あら、皆原くんこんにちは。今日は本を借りにこられたんですか?」

 

「まあそんなところだな。何かおすすめの本はあるか?」

 

「そうですね〜私もまだここの図書室は全部回れていないのですけれど、ここら辺のミステリーはいかがでしょうか。中々じっくり読んでみると面白いですよ。」

 

そう言って数冊本を見繕ってくれたので、それを借りて昼休みが終わるまで椎名と一緒に本を読んだ。この空間めっちゃ落ち着くな。

 

「休み時間も終わるし、そろそろ出るか。」

 

「はい。今日も楽しかったです!明日も来られますか?」

 

「うん。そのつもりでいるよ。そうだ、連絡先交換しないか?何か都合が悪くなって来れない時に待ってもらうのも申し訳ないしな。」

 

「是非交換しましょう!改めてよろしくお願いしますね皆原くん?」

 

そう言って笑顔で距離を詰めてくる椎名を見て思わず顔を綻ばせる。

本当にいい友人を持てたな。




櫛田との会話は堀北会長との約束に違反してないんですかね?そこ辺り全く考えてなさそうな行き当たりばったりの主人公ェ....
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。