僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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バビロニア面白かった…あんなこと私らマスターはやってたのか…


第15話

side立希

「んー休みだぁ……何しよっかなー」

体育祭が終わって、振替休日によって今はカルデアにいる。体育祭で上位を取れて、色々と頑張ったから今日は訓練無しといわれ、本格的に暇になってしまったのだった。

「暇だなー姉はメディカルチェックでここにいないし…何しよっかなー」

「あ、先輩」

「お、やっほーマシュ」

のんびり廊下を歩いていると、カワイイ後輩と出会った。

「あれ?先輩、今日の訓練はお休みで?」

「うん。体育祭で上位取って頑張ったし、そのご褒美で今日は一日中暇だよ!やったね!」

「そうなのですか!私も体育祭をテレビで見て…その……先輩達、とてもかっこよかったです!」

「ありがとう。そう言われるなら、頑張った甲斐があったよ」

後輩からそんな嬉しい事を言われ、少し気恥ずかしくなり、頬をかきながら礼を言う

「そ、それで…今日は何かご予定が?」

「それが全くない!だから超暇!!姉は姉で用事があっていないし……いっそ出かけようかな…」

「あ、あの!でしたら……」

「んー?」

「わ、私も…いいですか?一緒に……」

今日の予定が決まった瞬間だった。

 

 

side立香

「―それでは、お大事に…」

「はい。ありがとうございました…(ロマニは過保護過ぎなんだよなぁ…)」

今日は完全なオフ。体育祭後、カルデアでメディカルチェックし終えた時、ロマニが言った

―一応、他人の個性影響で体に異常が無いか病院行ってね!これ絶対だから!!―

「(結果は異状なし。分かり切ってるのに…) さーて、今日何しようかな…」

体を伸ばしながら病院の出口まで歩いている時だった。

「…藤丸?」

「…轟君?」

クラスメイトに出会った。

 

 

side立希

「出てきて。『シールダー』!『アーチャー』!『キャスター』!」

「―お待たせしました。先輩!」

「―嬉しいわ!嬉しいわ!マスターさんとお出掛けだなんて!」

「―まぁ、今日ぐらいはゆっくりするといい。」

カルデアからいつもの路地裏に転移し、広いところで3人を召喚する。

「それじゃあ。出かけようか」

「はい!久しぶりですね…こうやってのんびりするのは…」

シールダーの『マシュ・キリエライト』。盾装備ではなく、メガネを掛け、白衣を羽織ったほうの姿で現れる。

「マスターさん!私ね!本屋に寄りたいわ!」

「いいね。近くに大型デパートあるし、そこに行こうか」

キャスター、『ナーサリーライム』。彼女は偶然マシュとお出掛けしようという話を聞いて、一緒に行きたいと言って来てもらった。

「ごめんね、エミヤ。何か保護者って感じでついて来てもらって…」

「構わない。それに丁度材料を調達しに外出しようと思っていたところだった。今夜は何食べたいかリクエストはあるかい?」

「(完全にお母さん…) んー今は何とも…考えてみる」

アーチャー、『エミヤ』。完全に保護者。

「それじゃあ行こうか。休日だから人が多いと思うし、離れないように」

「は、はい!」

「分かってるわ!」

「勿論だ。」

早速自分らは楽しむ

 

 

side立香

「どこか怪我でもしたのか?」

「ううん。まさか。過保護な親代わりが念の為病院行ってこいって煩く言ってきてね。まいったよ。あはは」

「そうか…」

偶然、轟君と出会った。そして病院の外にあったベンチにて、私と轟君は座って話す。

「轟君こそどうして病院に?治療?」

「違う……見舞いに行った……お母さんの」

「……何処か悪いの?」

「ああ……」

轟君から話された内容は。想像できないほど重い話だった。“個性婚”で生まれてきた自分。父親に虐待に近い特訓を施され唯一の支えの母親から煮え湯を掛けられる。轟君のお母さんは『ヒーローへの夢と父親への恐怖の間で苦しむ息子』、『愛情とNo.1ヒーローに固執する余り暴走する夫』との板挟みの中で、精神的に追い詰められ今は療養生活を送っていたのだった。

「…って待って待って、そんな大事なこと、私が聞いてよかったの?」

「問題無ぇ…むしろ藤丸は親父のせいで巻き込まれたんだ……試合前に言われた理由がわかっただろ?」

「ああ……まぁ、そうだねぇ……」

「俺は…今でもお母さんを苦しめておかしくした親父が許せない…体育祭はお母さんの力…『右』だけを使い親父を『完全否定』したかった……けど緑谷や…藤丸の言葉を聞いて…分からなくなっちまった…」

どことなく、生気が無い轟君。

「緑谷君……君の力じゃないかー……だっけ?」

「…自分がやりたいようにすればいい……お前の言葉だ」

「そんな事言ってたねぇ……」

「…………」

「…………」

静寂。私は自然に口が開いた

「親子喧嘩ねぇ…私、全然した事がないよ。だっていないし」

「………」

私の言葉に轟君は訝しんだ表情をする

「弟とだって喧嘩した事がない。不満言ってもあっちが謝って改善するし、私だって同じ事をする。親代わりがいるけど……過保護だし、まぁ怒る…というより注意ぐらいられるけど全く喧嘩した事が無い。でもいいんじゃない?喧嘩。もうこの際バンバンしちゃいなよ。」

「?」

「お互いの主張を認めない。反抗する……でもそういうので何かが結ばれてそうじゃん。」

「………」

そのまま私は話す。

「結果論だけど…今回の事で轟君は変わろうとしてるんでしょ?だから轟君は轟君のお母さんの所に来た。」

「……ああ……」

「いい事じゃん。」

自然だった。体が勝手に動いた。何故か知らないが……轟君の頭を撫でてしまった。

「……………………」

「―(何してんだ私!?)あ、ご、ごめんね!?嫌だったよね!?同年代の女子に頭撫でられて!!ホントすみません」

「…いや……いい……」

ああもう…やっぱりシリアスは駄目だ。シリアルにしよう

「轟君、これから用事ある?」

「?いや、無ぇ」

その言葉を聞いて私は立ち上がって轟君の前に移動し、提案する

「じゃあさ遊ぼうよ!折角の休日だしさ!ゲーセンでも行こう!」

「行ったことねえ」

「え、あ、そっかそうだよね…じゃあ今日ゲーセンデビューしよう?楽しいからおすすめ!」

「…じゃあ、よろしく頼む」

我ながら雑な話題切り替え………ってこれもしかしてデートって奴ですかい!?

 

 

side立希

「おお!!体育祭ベスト4がいるぞ!」

「え!?マジで!?」

「うっそ本物!?」

「坂本龍馬出してー!」

「織田信長ー!」

「カワイイ女の子!!」

「うん…完全に忘れてた……」

ショッピングモールにて、そこには大勢賑わっていた。が、自分がそこに現れると尚大騒ぎ。体育祭は『かつてのオリンピック』。それなりの功績だせばそりゃ有名になるわ。今はいろんな人にサインとか求められ、3人と遊べない!!

「マスターさん…狭苦しいわ…っ」

「せ、先輩…きゃ!」

「マシュ!ナーサリー!うぐぐ…エミヤ!何とか出来ないかな!?」

「そ、そうだな…一旦私達を霊体化して逃げればいいのでは?」

「その案採用!!」

エミヤの言う通りに3人を霊体化させ、脱兎のごとく逃げた。

「あ!待ってくださーい!」

「ていうか今人消えなかった!?」

「マジ!?じゃあそいつらも彼の個性!?」

「はいはいすみませんねー!今オフだからー!ゆっくり遊びたいからサインはしないよー!」

持ち前の身体能力で人混みの中をするすると抜けて逃げる。

「逃げるんだよぉ~~!!スモーキー!」

「(スモーキーって誰です!?)」

マシュからツッコミが来た。別にただのネタだよ。

 

 

side立香

「…すげぇな」

「結構種類多いよ。ここ」

近場にゲームセンターが無かったから思い切ってショッピングモールまで移動した。スマホで調べると、音楽ゲーム、カーレス、RPG、格闘ゲーム…色々豊富だった。

「何すればいい?」

「うーん…初心者が出来そうなゲームは……やっぱコレだね」

私が選んだのは『太鼓〇達人』。お互い100円ずつ入れ、二人プレイをする。

「やり方は画面に流れるマークをリズムに合わせて叩けばいいだけ。『赤』は太鼓の正面。『青』は太鼓のふちを叩くの」

「分かった」

チュートリアルをして準備万端。お互いが知っている曲を、そして難易度選を選ぶ。私は『ふつう』で轟君が『かんたん』だ。

『はじまるドン!』

「頑張ろう!」

「ああ」

 

 

side立希

「―いやぁ…参った参った…有名人の気持ちが分かった気がする。」

「お疲れ様です。先輩」

「何はともあれ、本屋に付いたな」

「嬉しいわ!」

人混みから脱出し、無事ナーサリーが行きたかった本屋にたどり着く。結構広い。

「あ、そういえば自分も漫画欲しかったな…新刊出てるかな?」

自分は漫画コーナーに行こうと考える。

「どれ、私も探すとしよう。最近料理を作るだけじゃなく、芸術性にも興味があってな」

エミヤは料理コーナーに行きそうだ。

「私は…どうしましょう…特にコレといったものが…」

「んー…じゃあナーサリーに頼んでみたら?彼女は見たとおり本好きだし。」

「私が貴女に本の魅力を教えてあげるわ!」

ナーサリーは色んなコーナーを見て回りそうだ。R18コーナーはダメだからね?

「それじゃあ…お言葉に甘えて…後で先輩もおすすめを教えてくれませんか?」

「良いけど…自分漫画だよ?」

「はい。構いません♪」

ともあれ、それぞれ行きたいコーナーへと行く。

 

 

side立香

『成績発表~ガンバれドン!』

「むずいな……」

「あはは…」

轟君。まさかの音楽ゲーム苦手。リズムで叩く…というよりは来たタイミングで叩いていたから早いのが来るといい点が出せず、総合得点が低くなってしまった。

「けど……楽しい……な」

けど本人が楽しいと感じたなら、ゲームの結果なんて関係無いか。少し笑みを浮かべた轟君を見て、私はほっとする。

「(よかった…) それじゃあ別のゲームしてみる?気になるのある?」

「そう…だな………アレは何だ?」

轟君が指さした所は……『大型のクレーンゲーム』だった。

「ああ、あれはレバーを操作して、中に入ってある商品をゲットするの。」

手本として、私が最初にプレイする。商品は『〇ンレス猫のぬいぐるみ』コインを入れて、レバーをぬいぐるみの上まで移動。そしてボタンを押す。クレーンはぬいぐるみを掴んだ……が、上に上がる頃には落ちてしまう

「あー…残念。まぁこういうゲームは確率ゲームで、何回もコインを入れてゲットする……って感じ」

「成程……」

そう言って…轟君はコインを入れた。そしてレバーでクレーンを操作し、ボタンを押す。

「…お」

「…え?」

クレーンは先ほどと違い、しっかりとぬいぐるみを掴んで移動。そして商品出口に落とし、ゲットできた。

「すごいね!初めてゲットした所見たよ!」

「ああ………やる」

「…へ?い、いいの?」

突然のプレゼントに私は戸惑った。

「教えてくれた礼だ」

「あ、ありがとう…(こういうの少女漫画で読んだ!まさか実際にこんなシチュエーションが来るとは…お、落ち着け私!)」

不覚にもドキっとした。

 

 

side立希

本屋から出る。エミヤ以外、皆それぞれ買った本を手にしている。

「ふふ♪マスターのおかげで新しい出会いが出来たわ♪」

嬉しそう本を抱えるナーサリー。分厚い本で、なんか難しそうな本だ。

「それはよかった。マシュも本買ったの?」

「あ、はい。こういうの何ですが…」

おずおずと見せてもらった。漫画だった。しかも

「(N〇RUTOって…マジか…) いいんじゃない?結構有名どころだしね。エミヤは?」

「買わなかったが、軽く速読で内容は把握した。早速戻ったら実戦しようと思う」

まさかの記憶。本ェ…

「(戦闘じゃない所で本領発揮してんな) そっすか……マシュ?」

「………………」

歩いていると、マシュがついて来てない事に気付いた。周りを探すと、マシュが足を止めて何か見ていた。

「何かあったの?」

「あ、す、すみません!その…このアクセサリーが綺麗でして…」

「ああ、確かに綺麗だな」

「そうかしら?私はそんなに…」

マシュが見ていたのは…銀色の十字架で、真ん中に青色に光るガラスが付けられたアクセサリーだった。

「これ、マシュの『大盾』に似てるね」

「言われてみれば……」

値段は…安い。買える

「店員さん。これください」

「え!?せ、先輩!?」

唐突の自分の行動に驚くマシュ。止めようとしてくるけど、自分は止めない。

「日頃世話になってるお礼とでも思えばいいよ。カワイイ後輩に送るのも先輩の務めって奴」

無事買って、そのアクセサリーをマシュに渡す。

「ありがとう…ございます……」

大事そうにマシュは受け止めてくれた。

「ははは、やるなマスター」

エミヤに小突かれ、自分が何をしたのかハッと気づく。これってデートみたいやん…

「いや別にそういう意味で渡したわけじゃ……ああもう…意識しだすとコッチが恥ずい!」

「マスター、顔真っ赤だわ!」

言わんといてナーサリー!

 

 

side立香

『K.O!!You Win!!』

「おおー!轟君スゴイ!」

「俺自身…驚いている。」

今度は格闘ゲーム。『〇トリートファイター』テーブルに描いてあるコマンドを轟君は巧み打ち込んで、コンボを連発。アーケードでラスボスまで倒した。

「コンボってあんなに長く繋がるんだねぇ…」

「偶然だろ…」

『対戦者が現れました。』

「「ん…?」」

ゲーム終了かと思いきや、画面にそんな文字が現れた。隣を見ると、いかにもゲーマーっぽい人がサムズアップしていた。

「さっきから見ていたけど中々の腕並だぜアンタ!一勝負してくれないか?ああ、別に何かを賭けてとかじゃあない。何となく気になっただけだ。」

「…だってさ。まぁこういうのもゲーセンあるあるだね…」

「分かった。初心者だがよろしく頼む」

轟君は了承すると、初心者だと知ったゲーマーの人は驚いていた

「こいつは驚いた…あのコンボで初心者なんてな……本気出すかもしれねぇな…」

「お、おい!あそこ!『キング』が対戦してるぜ!」

「マジかよ!あの連続100連勝したあの!」

「対戦者誰だよ!動画動画!」

なんか人が集まって来た!?え、この人そういうので有名なの!?

「ふっ…気にするな…若気の至りって奴さ…」

なんだろう…一周回ってこの人面白い…

「…ああ」

『Fight!!』

そんなこんなで対戦が始まった。轟君は初心者が扱えるキャラ。相手は玄人が使うキャラを使用する。

「COMとは違う動きで……難しいな……」

「むっ…このコンボを封じるとは……やはり侮れない……っ!」

中々の接戦だった。格闘ゲームはしない私でも、すごい戦いだと思う。周囲の人達もざわめいていた

「す、すげぇ!あの『キング』と互角だぜ!」

「うっわあの攻撃守れんのかよ!?」

両者一歩も引かず。体力ゲージもお互い少しずつしか減らない……が、ここは経験の差があったのだろう。

『K.O!!』

「ふっ…ギリギリだったが…私の勝ちだな…」

「ああ…悔しいな……けど楽しかった」

「俺もさ。勝負をしてくれてありがとう。俺はまた更なる高みへ行ける。」

―パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!―

「(……ナニコレ)」

対戦相手と握手する轟君。すると歓声が沸いた。

「すっげぇ!これ神プレイだったんじゃね!?」

「……ちょっと待て、『キング』の対戦相手、体育祭2位の奴じゃね!?」

「え!ウソ!?」

「そういやそこの女子もベスト4の……」

「(あ…ちょっとマズイかも…) 轟君、一旦ここ出よう。人混みで溢れると思う」

「分かった」

「ふっ…ここは私に任せてくれ…またいつか会おう。」

周りに騒がれる前に、私達は退避する…追われなかったのはあの人のおかげかな…?ありがとう。名も知らないゲーマーさん!

 

 

side立希

次はお惣菜コーナー。エミヤが買い物したいって言ってたから皆で行く

「すまないな、マスター。私の買い物に付き合ってもらって」

「いやいや、問題無いよ」

買い物籠には大量の総菜が詰められる。カルデアは人が多いからそれなりに買いだめしないといけないからねぇ…お金?経費です。

「はい。エミヤさんには毎日美味しい料理を作ってもらってますから。これくらい大丈夫です」

「いつも美味しい料理をありがとうだわ!」

「ははは、このお礼はキッチリ料理として感謝を表そう。マスターの好きな品、作ってやるぞ?」

「(オカン…) それじゃあ…王道のハンバーグを」

「心得た。」

そして色々と大量に材料を買う。支払い?ブラックカードという物があってね……

「(CDFの総資産ていくらなんだろうか…)」

さて、十分楽しんだ。こんな休日もいいかもしれない。そう思っていると…

「あ」

「お」

「……え?」

姉と…轟君に出会った。

 

 

side立香

「あ…姉が轟君とデーt「違う!」理不尽!!?」

「大丈夫か藤丸」

ゲームセンターを出て休憩しようとフードコートに移動していたら、まさかの身内と出会う。そして立希が言おうとした事を殴って否定した。

「せ、先輩!?大丈夫ですか!?」

倒れた立希にマシュが支える。立希は殴られた部分をさすりながら私に文句を言って来た。

「イタタ…姉…いきなり殴る事ないだろ……」

私は強く否定する。多分顔が真っ赤だ。

「いや自業自得だから!?決してそういう事じゃないから!ね!轟く―」

「いやいや、まさかマスターに異性の友人がいるとは…私はエミヤ。いつか最高の料理で君を歓迎しよう」

「…どもっす」

いつの間にかエミヤが轟君と会話していた。

「エミヤぁあああ!!!違うからね!?そして轟君も嫌なら嫌って言っていいから!」

「はっはっは!大丈夫だマスター……『まだ』、友人なんだろう?」

「っ…………っ…………っ!!!」

ツッコミたい事が大量に溢れ、逆に何も言えなくなる。

「轟君…姉と何してたの?」

今度は立希が轟君に話かける。

「…病院で藤丸に会って…話して……予定ねえからここのゲームセンターに来て……音楽ゲームして、クレーンゲームで商品取って、格闘ゲームで対戦したな…」

「因みにクレーンゲームで取った商品は?」

「教えてくれた礼に藤丸にあげたが?」

素直すぎる轟君…今までの事をさらっと答えた。それを聞いて、立希が言おうとするのを…

「デートやん「だから違う!!」だから理不尽!!?」

「先輩!」

私は再び殴って止める。

 

 

side立希

「姉にぶたれた…二度もぶたれた…親父にもぶたれた事無いのに」

「ぶって何が悪い……じゃないよ。正直スマンかった。そして私達に親いないでしょ」

結局あの後、轟君とは別れて、今は姉とカルデアに帰った。そして今日の事を話す。

「でも公共のど真ん中でさ!デート!デート!って言う方も悪い!そして断じてデートじゃない!」

「でもさ…男一人、女一人、ショッピングモールでゲーセン行って遊んで、しかもクレーンゲームで取った景品を男からもらって、休憩する為にフードコートまで一緒に歩いていた……これをどう見ればデートじゃないんですか?姉さんよぉ…?」

ジト目の立希に私はたじろぐ

「うっ……私だって最初気付かなかったんですぅ……自分から誘っておいて『やっべ、これデートやん』って思ったんですぅ…意識して轟君と出かけて無かったからセーフ!ノーカウント!」

「はいはい…これ以上は何も言わないよ…」

く…何かため息はく仕草の弟がムカつく…

「そっちこそ何してたの…」

「んー?最初はマシュと一緒に出掛ける予定だったけど、ナーサリーが本屋行きたいって言ったから一緒につれて、エミヤは保護者っていう意味で付き添わせた。で、本屋よって、エミヤの買い物に付き合って、姉とばったり出会った。」

今度は私が立希に今日の出来事を聞いた。

「へー……因みに、マシュが大切そうに持っていたアクセサリーは?」

「アレ?ショッピングモールで売ってたアクセサリー。マシュが欲しそうだったし、マシュが持ってた『大盾』に似てたから、日ごろの感謝という意味合いで買っただけだよ」

その言葉に私は突っかかる。

「…はーっ!そっちだってデートっぽい事してんじゃん!」

「はぁ!?違うわ!大間違いだわ!つかデートって男女一人じゃん!こちとら母親、息子、娘二人ってはたから見れば『家族』だわ!だからデートじゃない!はい証明完りょー!」

今度は立希が大声を上げた

「いやいや!マシュの顔よく見てなかったの!?完全に乙女の顔してた!アクセサリーみて笑ってたよ!!」

「そんな事言ったら姉だって!轟君から貰ったぬいぐるみ見て笑ってたやん!そっちこそ乙女の顔じゃん!」

私も声を上げる。売り言葉に買い言葉。無駄な言い合いをしあう。

「…はぁー……もうこの件は忘れよう…疲れた…」

「そだね……はぁ……」

お互い、充実した休日が取れた……という事でいいだろう。うん。

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